地元の高橋貢がシリーズの中心に!
今年2度目となる伊勢崎オート。前回は1月のGIシルクカップで、浅香潤が0ハン単騎から見事に逃げ切って幕を閉じた。今回、その浅香は川口遠征に行っているため不在。地元S級では青山周平と早川清太郎は不在だが、高橋貢が参戦し、シリーズの中心として活躍を見せそうだ。
その高橋貢の前走は地元GI。準決3着で優勝戦には進めなかったが、最終日の特別選抜戦では上がり3.348をマークして快勝。エンジン面は全く不安を感じさせなかった。
新井恵匠は飯塚GIIで優出。準決は悪天候のため競争中止になったが、そのレースは7枠で出走予定だったので、規定により優勝戦進出となった。優勝戦の結果は3着。レース展開は最悪で、後方からの競争にも関わらず執念の追い込みを見せて3着に食い込んだ。エンジン、乗り手ともに状態は高位安定。地元S級は内山高秀と岩田行雄も参戦予定。エンジン的には悪くなく、自分の走りはできる状態だ。
外来で注目は鈴木圭一郎。前走の飯塚GIIでは、準決が中止になったが優勝戦まで進み準優勝。シリーズ4走は全て連対しており、優勝戦では試走24をマークしていた。今回、地元勢を脅かす一番手として獅子奮迅の走りを見せよう。
同期同地区の中村友和もスピードでは負けてない。前走の地元では試走26をマークするなど、持ち味のスピードで見せ場を作っている。課題のスタートも徐々に良化中。
川口からは大木光と平田雅崇がS級として参戦。どちらもエンジンは中堅上位で推移しており、強気の仕掛けも目立っている。山陽からは岩崎亮一が参戦。近況はイマイチだが、底力は高い選手なのでエンジンさえ並の状態になれば上位争いに参加してこれる。
A級では鈴木聡太が調子を上げている。前走の地元GIでは優勝戦まで進み、前を走る浅香との差を詰めていたが惜しくも届かず準優勝。あと一歩で記念タイトル奪取を逃してしまった。ただ、シリーズ中は3日目を除くレースで全て連対。安定感が高まってきている。田中賢もそのGIで優出。その後の浜松遠征でも良い動きを見せていた。
33期では中村杏亮、伊藤正真、佐伯拓実あたりが成績を上げてきている。青木隆浩、高橋絵莉子、田崎萌といったあたりも1級車に乗り替わり直後のこの時期は急成長があるので注目して見てみたい。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
中村 友和〔浜松 S-25(32期)〕
大木 光〔川口 S-15(28期)〕
平田 雅崇〔川口 S-47(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-26(25期)〕
荒尾聡が気迫の走りで勝利をもぎ取った!
飯塚オートで行われていたGIIオーバルチャンピオンカップは、地元の27期・荒尾聡が見事な速攻を決めて制した。この日、第1レースは重走路で行われたが、徐々に走路が回復。優勝戦の時間は、所どころ濡れている場所があり、公式発表はブチ走路だったが、選手が通るコースにはほぼ影響がなく、良走路のタイムが出ていた。
0ハンの桜木公和はスタートを残すことができず、10線最内の森且行に叩かれていく。しかし、5枠から荒尾も伸びて、バックストレッチに入る頃には先頭を奪取。6枠の篠原睦、8枠の鈴木圭一郎もそれに続いていく。
早い段階で鈴木圭が篠原をパスすると、その後は荒尾との壮絶なマッチレースとなった。インコースを外さず丁寧に周回を重ねる荒尾に対し、鈴木圭が攻略の糸口を探せないでいる。同じコースを通っても車速は一緒で、外に振りに行くと立ち上がりで戻ってこれなくなる。完全な良走路とは違うので、いつものようには仕掛けて行きづらいのか。荒尾は最後までミスすることなく走行を続け、ゴール前でチョイ差しを狙った鈴木圭を微差振り切る。3番手には、序盤の展開で苦しいレースになった新井恵匠が怒涛の追い込みで食い込んだ。
これで荒尾はGII8度目の制覇。SG、GIを含めると19個目のタイトルとなる。おととしの年末のSGスーパースターを制して以来の栄冠。デビューして2級車時代から27期でトップに君臨し、約18年経った今でも同期でトップ。ここまでモチベーションを保ち続けるのは容易ではないこと。オートレースに対する情熱、勝利にこだわる姿勢が好成績を持続させる基になっているのだろう。まだまだ荒尾は止まらない。抜群のスタート力と、粘り強いイン走法。この2つの持ち味を武器に、オートレース界で存在感を示し続けていきそうだ。
好調・浅香潤を地元勢が封じ込むか!
川口オートでの開催はお正月以来で、約4週間ぶりとなる。各地区で強烈なタイムが出ている最近のオート界だが、ここ川口でもかなりのスピードバトルが見られそう。
地元1番手は永井大介。前走の伊勢崎GIでは準決8着と凡走し、優勝戦には進めなかったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券に絡む結果。試走も連日2台をマークしていたので、エンジン的には不安なさそう。お正月開催以来となる地元走路で、そのスピードを存分に見せ付けそうだ。
地元S級の中では池田政和が好調。前走の伊勢崎GIでは優勝戦まで進み5着の結果。その優勝戦ではスタート行けずに苦しい展開になったが、この時は試走25をたたき出すなどエンジン面は好調そのもの。このレースでは池田と同期の浅香潤が優勝。浅香は単騎0ハンに置かれる絶好のチャンスをしっかりとモノにした。今節からハンデ重化は必至だが、記念優勝後の勢いで今節も大いに見せ場を作ってきそうだ。
外来S級では岡部聡が調子を上げている。昨年末の飯塚ミッドナイトで優出すると、その後の飯塚一般開催でも優出。ここでは試走26をマークし、いつもは試走タイムがそこまで出ない岡部でもいい数字を記録していた。エンジンと共に乗り手の捌きも戻ってきている。
木村武之は前走の地元では準決3着。優勝戦には進めなかったが、それ以外の3走は全て連対。スタートの切れもマズマズで、年末年始と連続で優出したここ川口で今回も活躍しそう。もちろん地元S級の鈴木清、山田達也、加賀谷建明なども仕上がり良いエンジンを駆ってその力を示したいところ。
他では前走の浜松一般開催で優出した山際真介、笠木美孝にも注目だし、その開催で1級車に乗り替わったばかりの花田一輝が、優勝戦まで進み3着に食い込んでいる。これからまだまだスピードを上げていきそうな予感。同期の稲川聖也、吉松優輝、山本将之なども急成長を感じさせる近況。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
鈴木 清〔川口 S-18(23期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
池田 政和〔川口 S-32(23期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
岡部 聡〔山陽 S-46(19期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-122(23期)〕
鈴木圭一郎が圧巻の走りを見せよう!
飯塚で行われているGIIオーバルチャンピオンカップは、初日から3日間は好天の下、レースが繰り広げられていたが、準決の日は順調にはいかなかった。第1レースが始まったころはまだ天気が良かったが、第7レースの試走が終わったあとから降雪。競争は重走路で行われ、第11レースの試走が終わるといよいよ荒天になり、その後のレースは取り止めになった。第11レース、第12レースからは7、8枠の2者が優勝戦に進出。その優勝戦は0、10のハンデ戦になった。
0ハン単騎に桜木公和、10線は内から森且行、田中茂、新井恵匠、荒尾聡、篠原睦、中村雅人、鈴木圭一郎と並んだ。
優勝戦当日は天候が回復し、晴れの予報。走路も最初は重かもしれないが、優勝戦の時間帯までには良になるか、もしくは乾いた部分の多いブチ走路といったところだろう。どちらにしても完全な重走路は考えにくい。
レース展開だが、まずは0ハンの桜木のスタートがカギになる。恐らく10線に叩かれることはないと思うが、桜木のスタート力はやや不安な面がある。もしかしたら何車かに叩かれるかも。仮にスタートを残して逃げに入ったとしても、今節は上がり40を切れていない桜木なので、そのまま逃げ切りまでは厳しそう。
10線のスタート争いは、森が最内からしっかり決めそう。その隣の田中は微妙。他は枠ナリのスタートになりそうだ。まず桜木を追っていくのは森。森はレース序盤の動きが鋭い反面、周回を重ねていくと伸び止まる傾向がある。森にとっては、とにかく早い段階で先頭に立ちたいところ。
中団からは新井、荒尾、篠原あたりが追撃態勢に入ってくる。この3車はエンジン的な仕上がりにそこまで差はなく、内枠の分だけ新井が有利と言える。森が桜木に手間取っていれば、強気の突っ込みで先頭に躍り出るかも。荒尾、篠原にしても新井よりスタートで先に出れれば、先頭争いを演じるチャンスが広がってくる。
しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。鈴木圭は今節3日目に上がり3・338を叩き出すなどエンジンの仕上がりが目立っている。優勝戦で7、8番手からのスタートでも内外自在に攻めて行けるし、内枠を何車か置いて出れれば、それだけ優勝が近づいてくる。スタートや展開に左右されずに優勝を目指せるのは鈴木圭だけ。
相手には新井を挙げる。しっかりと枠ナリ発進することが条件になるが、それができれば仕掛けて行ける動きは十分ある。次に荒尾と篠原。どちらもスタート巧者で、センター枠から飛び出してくる可能性は十分。地元走路で外来勢に好き勝手させる訳にはいかない。スタートに集中してくるハズ。最後に森。10線の最内は絶好の位置。序盤の速攻が決まり、その後も大きなリードを作れれば残り目がありそう。田中や中村もエンジン的には問題ないが、スタートを含めた序盤争いでどうしても劣勢になりそうなので、今回は評価を下げた。
◎鈴木圭一郎
○新井恵匠
△荒尾聡
△篠原睦
▲森且行
GIIオーバルチャンピオンカップ開幕!
今年3度目の飯塚開催は、いよいよ記念レースとなる。GIIで外来のS級はそれほど参戦しないが、各地区を代表する選手が来場し、シリーズを盛り上げる。
地元S級でトップは荒尾聡。前走は伊勢崎GIで、準決まで進んだが4着の結果。納得いくシリーズにはならなかったが、5走とも試走は30を切っており、エンジン面は悪くなさそうだった。その時の分まで今回は奮起したいところ。
浦田信輔、田中茂、久門徹なども前走は伊勢崎GIだった。その中で浦田が優勝戦まで進出した。優勝戦では試走25を出し、序盤の展開もうまく作れていたが結果的には6着。それでもこの開催ではスタートが切れていたので、今回も楽しみは十分。田中茂や久門もエンジン的には十分戦えそうな雰囲気があった。
篠原睦は前走の地元一般開催では優出できなかったが、その前の節では準優勝の結果。エンジンはマズマズのところで推移している。その開催で優出したのは滝下隼平、松尾隆広、東小野正道、水崎正二など。滝下はこの時期の走路にエンジンがマッチしており、前々走の地元では圧倒的なタイムをマークして優勝。スピード戦で存在感を遺憾なく発揮している。
外来で最も注目なのは鈴木圭一郎。前走の伊勢崎GIでは珍しく優勝戦まで進めなかった。ただし、初日に試走24をマークするなど、連日試走タイムは出ていた。今回も整備の方で苦心することはなさそうで、乗る方に集中できる。その鈴木圭と実質的な師弟関係にあるとも言える中村雅人も来場。中村雅も前走は伊勢崎GIで、優勝戦までは進めていないが、ある程度で成績でまとめられていた。昨年末のSSトライアルの初日で落車した悪影響は完全に払拭できている。
伊勢崎からは早川清太郎、新井恵匠が登場。早川は前走の地元GIで優出。優勝戦は3着だったが、優勝した浅香潤との差を詰めることができたのは早川のみと言ってもいい。レース後半の鋭い追い込みは健在で、今回も追い込むレースで見せ場を作る。新井恵は優勝戦に乗れなかったが、ここ数節はいい流れで来れている。
他では丹村飛竜、森且行などがS級として参戦。丹村は山陽のエースとして確固たる地位を築き上げてきている。スタート、スピードの両面に磨きがかかり、混戦でも強い気持ちで突破できている。森は例年どおり、冬場のこの時期に活躍が目立っている。前走の地元では準優勝の結果で、その時の上がりタイムは驚異の3・343をたたき出した。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-7(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-20(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-10(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕