永井大介を中心に25期勢が活躍の予感!
今回のS級は地元川口と山陽勢のみ。目玉選手は永井大介で、若井友和、斎藤撤二、岩崎亮一ら25期勢の動きがマアマア良い。3日間の短期決戦で、初日がいきなり最終予選となる。エンジンを仕上げる時間は少なく、近況の状態が大事になってくる。
今回出場する中で地元ランクトップの永井は、伊勢崎のGIIレジェンドカップが前走だった。初日からダッシュが付かず、3日目にして永井らしい走りが見られたが準決は追い込み届かず3着。優出を逃してしまった。現状のエンジンはムラで、良い状態になったとしても長く続かない事が多い。それでも、エンジンさえ仕上がればパワー満点の走りができるので、試走の気配には注意して見たいところ。
永井と同期の若井、斎藤、岩崎も前走は伊勢崎GIIだった。この中では岩崎の状態が最も良く、初日に落車してしまったが、最終的には優勝戦まで進出していた。スタートの切れも良いので、今回も十分期待できる。若井は準決3着で優勝戦までは行けなかったが、シリーズ初日から安定感ある走りを見せていた。エンジンはソコソコの位置で推移しており、今回も初日から飛ばしていきそうだ。斎藤も予選3日間はオール連対。準決は5着だったが、それ以外では鋭い追い込みが決まっていた。
前走で優勝して、今回に乗り込んできたのは松尾啓史と新井裕貴。松尾は飯塚で強豪が揃った優勝戦だったが、道中で見事なハンドル捌きを見せて優勝。今年に入ってからエンジン状態が高位で安定している。乗り手もシッカリした腕があるので、今は鬼に金棒。完調ではない永井相手なら、やっつけてしまう可能性もある。新井は地元のオールB級戦で完全Vを決めてきた。メンバー的には軽いシリーズだったが、オール1着の完全優勝は大したモノ。スタートの切れが良く、独走でのスピードが増してきてる。今回も、同様の展開を作れれば台風の目的存在になり得る。
地元のS級では山田達也がエンジン上々。前走の地元でもキッチリと優出していた。今回も同じ走路でアドバンテージがあると言える。中野憲人と佐藤摩弥はやや低迷。早めに立て直しを図りたいところ。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
中野 憲人〔川口 S-37(24期)〕
斎藤 撤二〔川口 S-38(25期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-21(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-25(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-39(27期)〕
浦田信輔がレジェンドの頂点に立つ! 伊勢崎のGⅡレジェンドカップは、飯塚の浦田信輔が制した。試走は伊藤信夫が最高時計の25。次いで岩崎亮一が26、浅香潤と高橋貢が27、岡松忠と池田政和が29、浦田信輔が30、伊藤正司が31だった。 レース展開は、まず岡松が0ハン両者を叩いて行く。その岡松に、スタートで叩かれた伊藤正が必死に食らい付いていく。そこに割り込んできたのは浦田信輔。浦田は1周バックストレッチで好位に付けていた。逃げ粘っていた岡松だったが、浦田が容赦なく突っ込んでくる。1回目はハラんでしまい、岡松に逆転を許したが、その後はしっかりと態勢を整え、キッチリと捌いて行った。2着には、試走で好タイムをマークした岩崎を終始牽制しながら、後方から冷静に追い上げてきた高橋貢が入る。岩崎は3着入線となった。 それにしても浦田は、さすがの走りを見せてくれた。近年は、そんなに長い期間ではないが戦線を離脱している時期があった。しかし、復帰直後からいつもの捌きを発揮していた。その後も変わらぬ攻撃的な走りで常に上位争いに参加している。それはレースのグレードに関わらず、一般開催の一般戦でも全力投球だ。そういった姿はファンの心に強烈に焼き付いて残る。その結果、オールスターのファン投票でも、常に上位の方にランクされている。今のオートレース界に必要不可欠な存在。これからも変わらぬ走りに期待したい。
充実度で浦田信輔を本命に指名!
25期以前の選手達による伊勢崎のGII レジェンドカップも優勝戦の日を迎えた。準決では永井大介が敗れる波乱や、9Rで0ハンの選手の奮闘があったものの、それ以外は強豪選手が勝ち上がってきた。
優勝戦はハンデ戦。0ハンに内から伊藤正司、浅香潤。10線は内から岡松忠、岩崎亮一、伊藤信夫、池田政和、浦田信輔、そして高橋貢。スタート予想は、0ハンは外の浅香の先行。伊藤正は後手を踏んでも、10線勢に叩かれるまではないか。10線は内枠の利で岡松、岩崎が先行、これに7枠の浦田が乗って出るとみた。今節の浦田はスタートがよく切れている。
レースの大きなカギは浅香の逃げペース。準決の4個レースの中では一番タイムが出にくい9Rで、上がり3・387をマークしている。最も冷える12Rなら、更なるタイム上昇が見込める。浅香がミスなく乗ると、かなりのハイペース展開となる。
その浅香を追う一番手は岩崎。10線からは2番手に出そうな岩崎だが、そうそうに岡松、伊藤正を突破して浅香追撃の態勢を整えるだろう。今節は初日に落車したものの、立て直しに成功しスピード的には問題ない。2番目に追って行きそうなのは浦田。準決でも申し分のないタイムが出ており、仕上がりは優出メンバーの中で随一。最終的には浅香を捕えてトップでゴールするとみた。
相手候補は浅香。やはり展開が良いのと仕上がりが上々なのは魅力。後続が競り合うようなら久々の記念Vが見えてくる。高橋貢も存在感を示してくるだろう。現状の仕上がりは不安が残るものとなっているが、優勝戦までに整備で上積みさせてくる可能性は大。スタートで内枠勢を何車か置いて出れれば、展開も多少は楽になる。岩崎も序盤で好展開を作りそうで力走十分。伊藤信と池田も1周バックストレッチで、車群のインに潜り込めればチャンスある。岡松は浅香を追うアシがなさそう。
◎浦田信輔
○浅香潤
△高橋貢
△岩崎亮一
▲池田政和
GIIレジェンドカップ開幕!
今回の伊勢崎GIIレジェンドカップは、25期以前の中から、過去に記念レース優勝経験のある選手がメインの開催。最も若い25期でも、すでに中堅の域に達してきている。若手メインのスピードレースも迫力あるが、ベテラン勢の捌き合いも見ごたえ十分。どのようなシリーズになっていくのか。
地元のS級選手は、ただ一人。高橋貢だ。今年はまだGIを2節走っただけだが、状態としては悪くない。前走の浜松GIでもしっかり優出し3着。良走路では全て試走30を切るタイムをマークし、浜松の優勝戦では25の数字をたたき出していた。今回は勝って知ったる地元走路。今年の初優勝へ向け、初日から飛ばしてくるだろう。
外来S級は川口勢が大量参戦。最も状態が良いのは若井友和。前走の地元3日間開催で完全優勝を決めてきた。ここ数節はずっとエンジン状態が良く、ようやく優勝という結果に結びついた形。このまま勢いに乗りたい。若井が優勝した節が、今年初めての出走となったのは永井大介。久々の実戦で動向が注目されていたが、初日から2連勝を挙げ、キッチリと優出していた。優勝戦は試走から劣勢で8着だったが、復帰戦としてはマズマズの滑り出し。これからは、いつもの強い永井を見せてくれそう。佐藤裕二も優勝戦に乗っていた。序盤の展開作りがうまくいかず6着だったが、エンジン面は良さそうだった。他では、乗り替わり正解の斎藤撤二や冬場に活躍が目立つ池田政和、試走タイムは出ている森などが川口から参戦。
飯塚からは浦田信輔がS級として唯一参戦。前走は若井が優勝した川口開催。浦田も安定感を見せ付けて優勝戦まで進出した。優勝戦の道中も浦田らしい捌きを披露していたので、今回も活躍が期待できる。
他で調子が良いのは浜野淳と岩崎亮一。浜野の前走は今回と同じ伊勢崎。4日間開催をオール連対の準優勝で締めくくった。レースからは約1ヶ月の間が空いているが、同じ走路でのレースとなればアドバンテージがある。元々、伊勢崎走路は浜野にとって好相性。優勝戦まで進んでくる可能性は大だ。岩崎の前走は浜松GI。3日目の試走後にタイヤのパンクで、出走停止になったが、それ以外は4走中、1着が3本、3着が1本と着取り自体は上々。
伊藤信夫や岡部聡、佐々木啓らの主力勢は、前走の成績はイマイチだったが、エンジン大崩れしているわけではないので、ちょっとしたところで戦える動きを引き出せそう。
A級では岩沼靖郎、岩田行雄が状態良い。岩沼は前走の浜松GIで準優勝。タイムが出るコンディションで、持ち味のスピードを遺憾なく発揮している。ただし、今回はハンデの変動に要注意。最重ハンからのレースになると展開はグッと厳しくなる。岩田は前走の飯塚4日間開催で準優勝。シリーズ中も4着以下がない安定した成績を残してきた。ここ数節はエンジンが高位で推移している印象。
*:浜野淳選手は、欠場となりました。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
池田 政和〔川口 S-16(23期)〕
森 且行〔川口 S-27(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
浦田不在でも層が厚い地元S級陣!
今回の飯塚開催は、大将格の浦田信輔は不在だが、地元S級選手が多数参戦で外来勢を迎え撃つ態勢は整っている。対して外来勢の注目は青山周平。ただし、今年に入りそこまで波に乗れていない。山陽勢が充実しており、そちらの動向も気になる。
地元ランクトップは篠原睦。前走の浜松GIでは、優勝戦までは進めなかったが、シリーズを通して大崩れすることはなく安定した成績を残していた。ここ数年の篠原はエンジンをある程度でずっと保てている印象。以前にあったレース後半のタレもなくなっており、序盤の速攻に加え総合力は増している。日ごとにエンジンを上向かせていくタイプというよりは、常に一定の位置を維持しているので初日から狙っていける。
浜松のGIで優出したのは荒尾聡と田中茂。両者とも良走路なら、ほぼ試走30を切るタイムを叩き出しておりエンジンは高位で安定。荒尾は好スタートからの速攻、田中はレース展開に関わらず中団を捌いて行ける強さを披露している。他で気になる地元S級選手は、鐘ヶ江将平と桝崎陽介。鐘ヶ江は31期の若手で、レースごとに確実な成長を見せている。スピードに関しては全国区になりつつあるので、今後の進化を見届けたい。桝崎は、ここ数ヶ月エンジンを良い状態で保てている。攻めに派手さはないが、堅実な追い込みで上位に食い込んでくることが多い。
全国ランク1位の青山周平だが、今年はピリッとしないレースが多い。前走の浜松GIでも3日目のレースで自落。そのまま参加解除となってしまった。今回は、その落車明けのレースとなるので、エンジン状態は全くの不透明。ただし、青山クラスの選手ならば、出場するということであればレースできる状態になっているとみていい。なにより元気一杯の走りを見たい。
伊勢崎からは青山以外に早川清太郎と吉原恭祐がS級として参加。ともに前走の浜松GIでは優勝戦までは行けなかったが、シリーズ中に試走26を出すなど、エンジンの仕上がりは問題ない。どちらも攻めの積極さには定評がある。ハンデ戦で後方から追い込むレースでも苦にせずやってくる。
山陽のS級は丹村飛竜、松尾啓史、前田淳、角南一如が参戦。今回と同じ、飯塚の前走で優出したのが丹村飛竜と前田淳。今期、山陽でランクトップの丹村は、成りたて当初はイマイチだったが、ここに来て調子が上向いてきている。前田は成績が安定しているとはいえないが、ここ一番での勝負強さがある。松尾は前走の浜松GIでは優出できなかったものの、今年に入ってからは好調が続いている。角南は、その実力を考えれば近況の成績は物足りない。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-6(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-25(26期)〕
前田 淳〔山陽 S-32(27期)〕