地元の早川清太郎がシルク初優勝!
第40回GI開場記念シルクカップは、地元29期・早川清太郎が鮮やかな走りで制した。これで早川はGI2勝目。新年として、最高の滑り出しを見せた。
優勝戦の9日は重走路で始まった。しかし、徐々に走路が乾いてきて、優勝戦が行なわれる12Rの頃には、一部濡れているところがあるものの、レースにはほとんど支障がなく良走路に近い状態に。試走も早川が27、伊藤信夫が29をたたき出すなど好タイムが計時されていた。浦田信輔と大木光が30、田村治郎と岡部聡が32、山田達也が33、久門徹が35と続いた。
0オープン戦で最も大事なスタートは、2枠の早川が先行。これに3枠の浦田が乗って行き、伊藤が続く形。最内の田村は4番手とやや遅れてしまった。レース展開はトップスタートの早川が、中盤までは浦田の牽制を抑えつつ逃走。その後ろでは伊藤が浦田のインを狙う素振りを見せていた。しかし、レース後半は早川が独走態勢を築き1着ゴール。田村が伊藤と浦田を差し2番手に浮上。ゴール直前で伊藤が浦田を捕え3着入線となった。山田、岡部、大木、久門は最後まで見せ場を作ることができなかった。
オープン戦でスタート争いが不安視されていた早川だったが、2枠と内寄りだった事と試走タイムが出たようにエンジンが超抜だった事、こ の2点がトップスタートを生んだのだと思われる。このトップスタート体験は、今後の記念レース戦線でも生きてくるだろう。スピードや捌きは申し分ない早川。これに確かなスタート力が身に付けば、記念タイトルを量産できるハズだ。
田村治郎が完全優勝へ視界良好!
40周年を迎える伊勢崎オート。開設記念シルクカップも優勝戦の日を迎えた。予選3日間は良走路で行われたが、準決は途中から重走路。準決に進出した32名は、組まれたレース番によって明暗分かれる形に。
重走路となった12Rでは、鈴木圭一郎がまさかの敗退。11Rでも地元期待の高橋貢が3着止まりで優出を逃してしまった。10Rでは試走24を出した早川清太郎が会心の走りを見せ快勝。久門徹も意地で2着に食い込んだ。9R...浦田信輔と伊藤信夫も、雨の訪れが遅れてホッと胸をなでおろす状況。良走路でしっかりと優出を決めた。
優勝戦は0オープン戦。枠順選択順通りに内枠から収まっていった。
ここまで無傷の4連勝を達成している田村は最内を選択。外枠勢を張って出て、先行できれば今節のリズムから逃げ切りも十分ある。レースを重ねるごとに力を付けてきているし、ハイスピードにも対応できている。包まれる不安ある1枠を選択したからにはよほどスタートに自信があると思われる。今回の優勝戦でもトップスタートからの逃げ切りに期待したい。8周戦になったからといってスタミナ的に不安のあるタイプでもない。
田村を負かす可能性があるのは浦田と早川。浦田は良走路に関しては無類の強さを誇示している。準決でも試走27、上がり37を出しており、周回が増える優勝戦でも不安要素はない。外枠勢にスタートでかぶされない限り、優勝争いに参加してこれる。早川は地元の走路で持ち味を出せている。年末の川口SSよりも、今回の地元GIの方が躍動感が目立つ。オープン戦で序盤争いがどうなるかの不安はあるが、地元ではスタートの切れも悪くない。序盤である程度好位を奪えれば、エンジン力を生かして優勝争いにまで参加できる。
他で怖いのは、伊藤信夫と大木光。ここ数ヶ月の記念レースでは試走2秒台が多発されるように、レースはスピードが重視される傾向になってきてる。上がりタイムで、日本最速レコードを保持している伊藤にとって、この傾向は迎合すべき事態。準決よりエンジンの上積みができるようなら最も注意すべき存在。大木は昨年から状態が高位で安定。今シリーズでも走路状況に左右されない強さを見せている。走りはイン一本の姿勢だが、早めに先頭に立てるようなら後続を抑えきるシーンもありそう。山田達也、岡部聡、久門は外枠に置かれて苦しい展開になりそうだ。
◎田村治郎
○浦田信輔
△早川清太郎
△伊藤信夫
▲大木光
新年の記念開催第一弾!
年が新しくなり、早くも記念レースが開催される。毎年、冬場に行なわれる伊勢崎のGIシルクカップ。各地から強力な選手達が集結し、最高のバトルが展開される。特に、年末のSSで活躍した選手が多数参戦しているのが特徴だ。
大晦日のスーパースター王座決定戦を制した鈴木圭一郎が参戦。昨年はSGを3個制すなど充実した年になった。エンジンは高いレベルにあるし、乗り手も充実している。今年も快進撃を続けるべく、このシルクカップから始動しそうだ。
その鈴木を止めたいのは地元の高橋貢。SS戦では王座決定戦に乗っていたが落車してしまった。鈴木圭を抜き返しに行った青山周平が車のコントロールを失い落車。そこに金子大輔と高橋貢が巻き込まれる形。青山も高橋もエンジンが良かっただけに、悔しい結果になってしまった。しかし、年が変わったことだし、また新たな気持ちでオートレースと向き合いたい。エンジン、乗り手共に不透明な状態なので、初日の試走には特に注目したい。ちなみに、この時の事故で青山は今回不参加となった。
SSで王座決定戦に乗っていたのは他に永井大介と地元の新井恵匠。永井は優勝戦でエンジンの上積みがうまくいかず、苦しいレースを強いられてしまったが、最高峰のレースでエンジンが足りなかっただけ。今回のGIならば十分通用する動きはある。新井は初めてのSS参戦で王座決定戦まで進む快挙。優勝戦では経験不足が露呈したが、このレースで競争できたことは今後の糧になるハズ。
SSのシリーズ戦で優勝したのは伊藤信夫。1着争いをしていた池田政和と西原智昭の競り合いで恵まれた感はあるが、しっかりと3番手に付けていたからの結果。リズムとしては上り調子だ。結果的に2着になった西原もエンジン自体はかなり良い。地元主力陣の一角を担っている。同じ優勝戦に乗っていたのは東小野正道。ただし、レース中に落車しており、エンジンも乗 り手も状態は不透明。
SSでは王座決定戦に行けず、順位決定戦に回ったのが早川清太郎、岩崎亮一、浦田信輔、木村武之、若井友和、藤岡一樹、吉原恭佑。順位決定戦は7車立てだったので、そこで走っていた全員が今回も参戦。このレースで1着だったのが岩崎で、今はスタートもエンジンも高い位置にある。木村もトライアル戦の反則が原因で順位決定戦回りになったが、エンジンは試走も出ていたように良好。早川はSS戦に出る前の地元で優勝。この時は試走23を出しており、今回も地元ならば機力復活がありそう。浦田も順位決定戦では2着になっており、ようやくエンジンが上向いてきたか。
昨年12月25日の飯塚一般開催で優勝したのは鐘ヶ江将平。鐘ヶ江にとって昨年は飛躍の年だった。これからは記念レースでも存在感を示していけるだろう。同じ優勝戦に乗っていたのは岡部聡。代名詞である安定感は抜群。伊勢崎走路との相性もいい方だ。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-28(30期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
池田政和が中心のシリーズ!
年末のSSの興奮冷めやらぬ川口オートで、新年第一弾の3日間開催が行なわれる。SS王座組の参加はないが、SSシリーズ戦で活躍した選手が多数参戦。その時の動きが大いに参考になる。
まずSSシリーズ戦で優出した選手から。優勝戦は速攻を決めた西原智昭を最終3コーナーで池田政和が差すも、回り切れず西原を外へ持っていく形に。結果的に3番手を走っていた伊藤信夫が優勝した。池田はこの行為で反則失格。2着に西原、3着に森且行が入った。池田は失格になったとはいえ、エンジン的にはかなり仕上がっていた。開催間隔も空いておらず、 今回も優勝戦まで進出してくる可能性は高い。3着に入った森も試走タイムが出るようになり、エンジンは明らかに上昇中。序盤で展開を作れなかった加賀谷建明だが、エンジン面は高い位置にある。序盤の展開作り次第では優勝争いに参加できる。佐藤貴也と阿部剛士は見せ場を作れなかったが、優勝戦まで進めたのだから状態としては悪くない。
それ以外にも好調な選手は多い。スピードを武器に活躍するのは吉田祐也や秋田貴弘、それに広瀬勝光。吉田はスタートもマズマズ切れており、序盤で好展開に持ち込める事が多い。レース後半のペースはやや不安だが、序盤の貯金で押し切りを図りたい。秋田は課題のスタートは克服されていないが、後ろの選手に叩かれることなく発進できれば快速を発揮できる。広瀬は車を外に持ち出せれば車速に乗った走りができる。同じレースで走る選手に外回りのタイプがいない方がレースはやりやすい。
インコースをしっかり回って成績を残すのは五十嵐一夫や掛川和人。五十嵐は2節前に乗り換わってからタイムが出るようになってきた。掛川は抜かれづらい走りをするので、速攻が決まった時は最重ハンでさえ抑え切ってしまうケースがある。
混戦で強いのは篠崎実と影山伸。篠崎は前節の4日目後にパーツ交換をして最終日にしっかりと結果を出してきた。影山は最重ハンの10M前の今は活躍できるチャンス。しっかりとスタートを残したいところ。
今回出場する女子レーサーは佐藤摩弥、岡谷美由紀、片野利沙、藤本梨恵。佐藤はSSシリーズ戦で優勝戦まで行けなかったが、スタートの切れは変わらず良く、早めの抜け出しが可能な状態。岡谷は近況、急成長中。タイムも出るようになってきており、最終日も1着を取っていた。片野は前走の4日目から上向いてきた。藤本は現況、カベにぶつかっている様子。キッカケを掴んで成長につなげたい。
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主な出場予定選手
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池田 政和〔川口 S-16(23期)〕
森 且行〔川口 S-27(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-33(27期)〕
斎藤 撤二〔川口 S-38(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-44(31期)〕
高橋 義弘〔川口 S-47(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-30(29期)〕
阿部 剛士〔川口 A-39(27期)〕
飯塚の新年第一弾は3日間の短期決戦!
飯塚の新年第一弾開催はS級選手が3人だけの予定だが、A級に好調な車が多く、白熱したレースが見られそう。各選手は、よい形で新年を始動したいところだろう。
優勝候補筆頭に挙げられるのは篠原睦。前走の地元3日間開催でも準優勝で、予選準決はしっかりと1着を取っていた。エンジンは高い状態にあるし、スタートの切れも問題ない。序盤から容赦ない攻めを見せてくれそう。今回のメンバー比較からすれば優出はノルマとなる。その篠原にもエンジンは負けてないのが桝崎陽介。昨年の後半にはエンジンが上向き、高いレベルでの状態を維持できている。スタートも以前よりは上向いており、レース前半から積極的に仕掛けていける。篠原も桝崎も、走りが天候に左右されない強さもある。
外来で唯一S級なのは浜野淳。昨年はエンジンが安定せず、良い時は素晴らしい走りが見られたが、一回落ち込むとなかなか立て直せられない期間が長かった。秋から冬にかけてはスタートも散発傾向になり、厳しいレース展開を強いられることも多々あった。しかし、走りのセンスはピカ一で、今回出場する選手の中で実績はナンバー1。エンジンの状態が並になれば、巧腕を発揮して車群を切り裂いていける。
篠原が準優勝だった優勝戦に乗っていたのは、高林亮、日室志郎、室田泰利。高林は最重ハンの10M前というハンデ差を生かし、持ち味のスピードある走りを披露していた。今回もハンデが据え置きなら連日力走を見せられる。しかし、最重ハンになってしまうと、スタートの不安から好走できないケースも多い。日室はB級ながら独走力に定評がある。0ハン単騎に置かれるハンデ構成なら狙ってみたい選手だ。室田は最重ハンの20M前という位置を生かして善戦していた。高林同様に今回からハンデの変動がなければ再び活躍できよう。
スピード派の竹谷隆や田中進も状態はマズマズ。以前は捲り一辺倒だった竹谷は、ここ近年ではインも使うようになった。田中進は変わらず捲り一本で攻め上げていくタイプ。ハンデ差を生かせているのは別府敬剛と阿部仁志。長らく最重ハンで走っていたので、今の10M前からのレースは展開が楽。好成績にもつながっている。若手では高宗良次が成長中。前走の最終日は反則してしまったが、2着だった準決は試走29が出ていたようにスピードが増してきている。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-6(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-35(28期)〕
浜野 淳〔山陽 S-29(24期)〕
竹谷 隆〔飯塚 A-7(23期)〕
田中 進〔飯塚 A-21(27期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-29(23期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-34(29期)〕
高林 亮〔飯塚 A-91(27期)〕