スタート一気で篠原睦が押し切り狙う!
飯塚のGIIオーバルチャンピオンカップも優勝戦の日を迎えた。準決は一部走路が濡れていたが、試走や上がりタイムはしっかり出ており、ほぼ良走路での競争となった。8号車の木村武之と荒尾聡が敗れる波乱はあったが、優勝戦はそうそうたる顔ぶれ。激しいバトルが期待できる。
優勝戦当日は天候が不安定なので、重走路での予想も軽くしておきたい。
まずは晴れから。0オープンとなった優勝戦ではスタート争いが大事。トップスタート切りそうなのは好枠に入った篠原睦。内の渡辺篤と桝崎陽介を抑えて出そうだ。それに乗って行く可能性あるのは浦田信輔や加賀谷建明。松尾啓史や黒岩明は外枠なので、苦しい展開になりそう。長らくスタートに不安があった早川清太郎だが、近況はだいぶ良化しており、そこまで遅れることはないか。もしかしたら篠原に乗って出て2番手スタートになることもありそう。
レース展開は、篠原がどこまでペースを上げられるかがポイントになる。一時期の篠原はレース後半のタレが課題だったが、ここ数年はゴールまで同じペースで走ることができている。この優勝戦でもハイペースのまま逃げ切れそうなので、当ブログの本命に推す。
相手には渡辺篤と早川清太郎を挙げる。渡辺は準決で浦田を振り切ったように、一人で走る展開になればペースが上がる。篠原を張って出て先行するようなら、記念レース初制覇も見えてくる。そうでなくても道中で追い上げてくる可能性は高い。早川は今年最初の記念レース、地元のGIシルクカップを制した時は0オープン戦からトップスタートを切って逃げている。近年、良化しているスタート力を発揮できれば逆転も十分ある。スピードに関しては申し分ない。
他で怖いのは浦田信輔と桝崎陽介。8周戦で周回が延びるのは浦田にとって好材料。スタートでそこまで遅れなければ、勝負圏内に入ってこれる。桝崎は準決でタイムが出やすい12Rだったとはいえ、上がり3・347秒のタイムを出したのは評価できる。安定感あるエンジンに更に上積みができている印象。
◎篠原睦
○渡辺篤
△早川清太郎
△浦田信輔
▲桝崎陽介
重走路での予想。重走路でもスタートが大事なのは変わらないので、篠原が展開的に断然有利。そのまま押し切るとみた。他で重走路をよく乗るのは、桝崎と加賀谷、それに渡辺と早川。重走路では走路ごとにコース取りの有利不利がある。地の利で考えれば桝崎にアドバンテージがある。篠原の逃げに続いて行くか、隙があれば一発逆転まで狙える技量がある。外めのコースが効きそうな濡れ方なら加賀谷がチャンス。
◎篠原睦
○桝崎陽介
△加賀谷建明
△渡辺篤
▲早川清太郎
高速バトルに期待・GIIオーバルチャンピオンカップ開幕!
飯塚の今年2度目の開催は、GIIオーバルチャンピオンカップ。初日と2日目が全く同じ番組で行なわれる「リベンジ戦」が今回の目玉企画。どのようなレース結果になるのか。
まずは層の厚い地元勢から。ランクトップは篠原睦。安定感が最大の持ち味である篠原は、近況の動きもまさに安定そのもの。前々走の年末地元開催では準優勝。前走の年始の地元開催でも優勝戦まで進み3着。優勝できていない点は気になるが、予選道中でも3着以内でまとめるケースが多い。長らく飯塚の大将格として君臨するのは浦田信輔。 前走の伊勢崎GIでは優勝戦まで進み4着。予選中もオール3連対を果たしており、エンジン状態は並の上はある。
他で地元の牙城を固めるS級主力陣は荒尾聡、田中茂、鐘ヶ江将平、桝崎陽介など。荒尾は年始の山陽開催で優勝戦まで進み4着。年末のSSでも好調だったが、今年に入ってからもハイレベルな状態をキープ。山陽で同じ優勝戦に乗っていた田中茂も、強烈な差しが決まっており、絶頂時を思わせる動き。昨年に大きな飛躍を遂げた鐘ヶ江は、今年も更に進化しそうで1走1走から目が離せない。桝崎は堅調を保持。エンジン大崩れすることなく、ある程度の位置で保っている。
外来で好調なのは、早川清太郎と木村武之、丹村飛竜。早川は前走の地元GIで見事優勝。優勝戦では0オープン戦ながら2枠から好スタートを見せ快勝。特に、近況は試走タイムが出ており、冬場のスピード戦で見せ場を作っている。木村と丹村の前走はそれぞれの地元開催。木村は浜松で完全優勝。丹村は山陽で完全優勝を決めてきた。木村は鈴木圭一郎とのマッチレースを制しての参戦。本人のリズムとしては最高潮。丹村も現在、山陽ナンバー1の座に相応しい走りができている。優勝戦では松尾啓史を差し返しての優勝だったので、その価値は大きい。
前走で優出してきた大木光、加賀谷建明、岡部聡、 重富大輔らも状態は上向きと言える。昨年、絶好調だった黒岩明、厳しい展開でも克服できる力がある内山高秀、数節前から好仕上がりにある三浦康平、若手成長株の高宗良次らにも注目したい。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-6(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
黒岩 明〔川口 S-17(26期)〕
池田政和を軸に地元S級陣が躍動!
川口は早くも今年2度目の開催。前回の3日間とは違い、今回は4日間開催だ。1日長くなることで、レースを楽しめる回数も増える。選手構成は地元勢がメインだが、ここに外来勢がどう食い込んでくるか。
今回出場する選手の中で地元ランクトップは若井友和。前走の伊勢崎GIでは準決3着で優勝戦までは進めなかったが、シリーズを通してエンジン崩れる事はなく、安定感のある走りを見せていた。若井はここ数ヶ月、エンジンが中の上で推移している。特に、初日、2日目に好結果を残す事が多く、初日から狙ってみたい選手の一人。
若井と同じく前走が伊勢崎GIなのは山田達也、佐藤裕二、中野憲人。山田はここ最近の好調の流れで優出。車速に乗った走りができている。佐藤裕は準決だけ7着だったが、それ以外の4日間は全て3着以内とマズマズの内容。中野は大きな着がなかったものの、2着以内もなく、やや物足りないシリーズになってしまった。
他の地元S級は、前走が川口お正月開催。S級ではないが、この開催で優勝したのが広瀬勝光。優勝戦では早めに独走に持ち込むと、ペースを上げてそのままゴール。約2年ぶりの優勝となった。今節からハンデ重化は必至だが、冬場のスピードレースで持ち味を出せるタイプ。S級では池田政和、高橋義弘らが優出。池田が3着で、高橋が4着だった。ともに予選準決を1着で勝ち上がっており、エンジンレベルは高い位置にある。
森且行、斎藤撤二、佐藤摩弥らもお正月開催で走ったが、森と斎藤はそこまで悪くないレース内容。佐藤摩は、やや不安を感じさせる結果。ただし、試走タイムはそれなりに出ていたので、エンジン本体が悪いわけではない。
外来S級は西原智昭ただ一人。前走は地元のGIだった。準決で4着になった以外は、1着2本を含むオール3連対と成績をまとめていた。エンジン的には十分戦えるレベルにある。スタートの切れも悪くなく、今回も爆発的走りを見せてくれそうだ。S級ではないが、外来で好調なのは岡松忠。お正月の飯塚開催で準優勝している。昨年12月には飯塚で優勝もしており、かつての切れ味ある走りが戻ってきている。他では金山周平、岩田行雄、新井淳らの伊勢崎勢3者が好調をキープ。
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主な出場予定選手
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若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
池田 政和〔川口 S-16(23期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
森 且行〔川口 S-27(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-36(24期)〕
中野 憲人〔川口 S-37(24期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-44(31期)〕
高橋 義弘〔川口 S-47(29期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-26(28期)〕
浜松も新春第一弾は3日間の短期決戦!
今回の浜松開催は地元勢がメイン。中でもS級陣は充実しており、外来勢の優勝は厳しそうな予感。3日間の短期決戦で、初日は主力が分散されると思われる。
昨年は年末のSSを含めSGを3つ制するなど「圭一郎イヤー」になった鈴木圭一郎が参戦。地元勢を引っ張って行く力強い存在になる。今年はすでに伊勢崎GIを走っており、準決では4着になったが、それ以外は1着3回を含むオール連対。準決は不安定走路に泣かされた形で、良走路なら全く死角が見当たらない状態。車も乗り手も充実している。
その鈴木とともに地元の牙城を形成するのは木村武之や伊藤信夫。両者とも前走は伊勢崎GI。伊藤は優勝戦まで進み3着。試走タイムが出ておりエンジンは良さそう。木村は準決4着で優勝戦には進めなかったが、予選3日間は全て1着。エンジンの仕上がりは良い方で、乗り手の方も問題はない。
他の地元S級陣は佐藤貴也、青島正樹、遠藤誠、笠木美孝。青島と笠木の22期コンビはリズムがイマイチ。本来の速攻が決まらないどころか、通常の走りも精彩を欠いている。佐藤と遠藤は、マズマズといったところ。遠征から地元に帰って、更なる上積みに期待できる。
外来勢のS級は内山高秀、久門徹、鐘ヶ江将平の3者で、前走が伊勢崎GI。優勝戦まで進んだのは久門だ。ただし、準決の不安定走路を巧く乗り切ったのはよいが、それ以外の良走路では不満の残る内容。エンジン自体はそこまで良くなく、立て直しは必至の状況と言える。鐘ヶ江は優勝戦まで進めなかったが、予選道中の動きを見ると元気一杯の走りをしていた。内山も優勝戦までは進めなかったが、1着が2本あったようにエンジン自体はマズマズで、戦えない状況ではない。
A級で動きが良いのは三浦康平や五所淳。三浦は数節前からエンジンが急上昇し、いつもの爆発力ある走りが戻っている。五所は前走の飯塚で優出。スタート速攻からの鋭いイン差しが決まっている 。女子レーサー・岡谷美由紀も近況は成長を見せている。特に0ハン単騎に置かれるようなら、ペースを上げて逃げ切るケースも十分だ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-30(29期)〕
青島 正樹〔浜松 S-41(22期)〕
久門 徹〔飯塚 S-22(26期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-23(31期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-42(26期)〕
山陽の新春第一弾は3日間開催!
直前に伊勢崎でGIシルクカップが行なわれている関係で、今回S級陣は手薄。しかし、昨年末の川口SS王座決定戦に乗っていた選手が2人参戦するなど、盛り上がりに欠けることはない。今年、すでに川口や飯塚などで走っている選手もいるが、今回はどのようなシリーズになっていくのか。
SSで王座決定戦に乗ったのは荒尾聡と松尾啓史。優勝とはならなかったが、荒尾が準優勝、松尾が3着と好結果だった。レースの最後に波乱があり、恵まれた感はあるが、SS王座で2、3着は誇れる内容。これからの本人の自信につながるだろう。エンジン的にもかなり良い位置にある。あとはレース場が変わっても同じような機力を出せるかどうかだけ。
お正月の飯塚3日間開催で優勝してきたのが浜野淳。初日の雨走路を含む全てのレースで1着。完全優勝を達成してきた。今回も出場する予定だったが、急きょ私病により不参加となってしまった。
浜野が優勝したレースで他に乗っていたのが穴見和正、高宗良次、春本綾斗。穴見と高宗は連勝で優勝戦まで進んできた。穴見は代名詞であるイン走法が健在。大混戦でも狭いインを突いて浮上できている。高宗は若手らしい元気いっぱいの走りが魅力。スピードもだいぶ出てきており、いつ初優勝を決めてもおかしくない近況。春本も、以前よりはコース取りが良くなっており、危なっかしいレースは減ってきている。
お正月の川口3日間開催で優出したのが白次義孝と松井大和。白次は外枠の広瀬勝光にスタート行かれて展開苦しくなったが、離されずに付いていき準優勝。冬場のスピードレースで存在感を発揮できている。松井は、安定して良い走りができるわけではないが、ここ一番での勝負強さがある選手。
今年の3月までは山陽でランクトップの丹村飛竜は、前走の川口SSシリーズ戦で後半は失速したが、前半の3日間は悪くない内容。この後も山陽を代表する選手として良いレースを多く見せてもらいたい。同じくSSシリーズ戦が前走の田中茂は、おおむねエンジン良好。一般開催なら十分通用する動きをしている。飯塚お正月開催が前走の桝崎陽介は、準決2着で優勝戦には行けなかったが、それ以外の2走は1着と安定感が光っている。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-25(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-35(28期)〕
穴見 和正〔山陽 A-25(12期)〕
白次 義孝〔伊勢崎 A-195(23期)〕