第23回GI平成チャンピオンカップ開幕!
毎年4月に開催されることが多い平成チャンピオンカップは、今回で23回目を数える。暖かくなるこの時期の気候に、いち早くエンジンを合わせられた選手に活躍が約束される。地元勢は層が厚いが、外来勢も精鋭が集結しており、レベルの高い戦いが繰り広げられる。
地元・山陽でランクトップは松尾啓史。今年に入り好調が続いていたが、前走の飯塚GIIではやや失速。ただし、その前の地元プレミアムカップでは試走30を切るタイムをマークしていたので、地元での走りに不安は少ない。ランク次位が岩崎亮一。岩崎は前走の川口でシッカリと優出。流れとしては悪くないが、ここ最近は記念レースで結果を残せていない点は気がかり。
近況、エンジン絶好調なのは人見剛志。今年は連続優勝を含む6優出を決めている。前走の川口でも優出していたが、レースは重走路となり結果を出せなかった。不安定走路では脆さがあるが、良走路となれば爆発的な走りを披露できる状態。勢いで言えば岡部聡も上々。というのは前走の飯塚ミッドナイトレースで見事優勝してきたからだ。メンバー的に手薄な面はあったが、キッチリと優勝という形で締めくくれたのは今回に向けて弾みになるハズ。他に地元S級は前田淳、浜野淳、丹村飛竜、角南一如、佐々木啓なども控えているが、エンジン状態としては並レベル。
外来で目玉級は青山周平、永井大介、木村武之、浦田信輔、荒尾聡。青山は、今年に入りずっと乗っていた「ブルーマン」から、主戦車の「ハルク・73」に前節から乗り戻った。こちらの方が感触は良いようで、優勝戦まで駒を進めていた。これから調整を進めて、破竹の勢いだった頃の走りを取り戻してくるだろう。永井は近況の活躍が物足りないが、随所で永井らしい走りを見せるので、期待は持ち続けたい。浦田と荒尾は前走の地元GIIで優出。浦田はその前の山陽プレミアムカップでも準優勝を決めており、エンジンはかなりの位置にある。荒尾も予選道中は堅実に着をまとめ、大事な場面では勝負駆けできるタイプ。木村は、優勝からやや遠ざかっているが、大崩れはしていないので初日からでも狙っていける。
A級では、飯塚のミッドナイトレースで優出した藤岡一樹に復調気配が出ている。また、飯塚GIIで優出した久門徹も意地を見せているし、同じく優出した中尾貴志のスピード力にも注意したいところ。スピードで言えば田中賢も、前走の地元で優出しておりタイムも出ていた。初優勝後は最重ハンの10Mに置かれ、試練の時を迎えた岡谷美由紀も、すぐに独走に入れる展開なら見せ場を作れるかもしれない。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-19(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-26(28期)〕
岡部 聡〔山陽 S-28(19期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
全国ランク1位・鈴木圭一郎が地元で躍動!
今期、全国ランク1位になってからは、地元で初出走となる鈴木圭一郎。今回もメンバー的に中心人物になりそう。ただし、船橋時代の実質的指導者・中村雅人が久々に戦線復帰。鈴木と中村の直接対決は見もの。
シリーズの核・鈴木圭の前走は飯塚GII。初日は7着だったものの、その後は3連勝で優出。優勝戦は田中茂の先攻めの前に追い込みが届かなかった。しかし、準優勝とは言え、試走28の上がりタイム3・358。申し分ない数字をたたき出していた。遠征続きで、地元のレースは約2ヶ月ぶりになるが、地元のファンに成長した姿を見せ付けられるだろう。エンジンも乗り手も充実一途。当然の優勝候補筆頭に挙げられる。
それに待ったをかける一番手は中村雅人。昨年末の川口スーパースター戦で落車し、長らく休養にはいっていたが、ようやくレースできる体調になってきた。実戦の感覚がどこまで早く戻るかが大きなポイントだが、元々持っているセンスはズバ抜けているのでそこまで心配ないか。レースに出てくる以上は、期待に応えてくれるハズだ。
他で強豪どころと言えば佐藤貴也や内山高秀。佐藤は前々走の山陽プレミアムカップで見事優勝。その後の川口ではピリッとしなかった。今回は地元でのレースで再び気合を入れ直してくるか。内山はある程度の位置でエンジンを保っている。最後まで諦めない走りで上位に進出してくる。
大木光と中野憲人、鈴木清らの川口勢も動きは悪くない。特に、鈴木清は長らく軽いスランプに入っていたが、ようやく抜け出せそうな兆しが出ている。地元の笠木美孝と岩科鮮太の両者はエンジンがイマイチ。整備でしっかりと立て直しておきたい。
4月10日が優勝戦だった飯塚ミッドナイト開催では、滝下隼平と平塚雅樹、浅田真吾が優出した。平塚は好スタートからの早仕掛けが決まっており準優勝。浅田も悪い動きではなかった。滝下も本来の車速が出ていた。ただし、ミッドナイトから昼間のレースになると走路温度が高くなることにより、タイヤの滑りなどで追い込みが効きにくくなる可能性がある。
今節はB級選手が多く参加するのが特徴だが、個性のある選手を何人か挙げておく。まず、一人で走るような独走で持ち味を出せるのは松永幸二、相馬康夫、赤堀翼、佳元光義、重富英雄など。雨走路が巧いのは柴田紘志、生方将人、尾藤憲吾など。一発力があるのは青嶋裕治、竹中修二、宮地朗などだ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-32(22期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-47(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-4(28期)〕
大木 光〔川口 S-24(28期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-45(28期)〕
ほぼ伊勢崎勢による戦い!
今回の伊勢崎は、出場する選手がほぼ伊勢崎勢。山陽から9選手参加の予定はあるが、それ以外は伊勢崎の選手のみ。前節の伊勢崎開催の優勝戦メンバーがフル参加。まさに伊勢崎頂上決戦の様相を呈している。
現在、伊勢崎でランクトップは青山周平。全国的にも2位に付けている。しかし、青山は今年に入ってからエンジン絶不調。これまでまだ2回しか優出しておらず、優勝回数も0のまま。いい時はシッカリ出るはずの試走タイムが、あまり出ていない。同じレースで戦う8選手の中で、一番試走を出すくらいでないと好走は期待できない。もしも、シッカリと試走タイムが出るようなら積極的に狙っていきたい。
伊勢崎でランク2位は高橋貢。高橋も青山同様、今年に入ってからは優勝0で、優出も2回のみ。ただしこれは、まだ今年は記念レースしか参戦していないというのもある。レース内容も悲観するほどではなく、試走タイムが並に出れば戦えている。一般開催でメンバーが手薄な今回で調子を取り戻したいところ。
早川清太郎と内山高秀は、前走の川口で優出してきた。優勝戦は0ハンから軽快に逃げた岡谷美由紀に持っていかれたが、両人ともエンジン自体はソコソコの状態だった。特に、早川は地元走路で好成績を残す事が多く、地元勢がメインの今回でも活躍が期待される。
今期から全国ランクが飛躍的にアップしたのは新井恵匠。デビュー時から30期の中では上位の部類だったが、そこから切磋琢磨を重ね、しっかりとした実力が身についてきている。岩田行雄が近況元気。試走タイムが出ており、かつての強気な攻めも決まっている。逆に、西原智昭、吉原恭佑らはエンジン状態はやや低迷。早めに立て直したいところ。
前回の伊勢崎で久々に優勝したのは鈴木将光。優勝戦は雨走路だったが、良走路の予選道中も気配は良さそうだった。このレースで準優勝だったのが三浦康平。その後の飯塚GIIではイマイチだったが、再び地元走路で動きが戻るかもしれない。この優勝戦に乗っていた鈴木幸治、桜井晴光、仲田恵一朗、保永高男、木村享平、荒川哲也らも状態は上向きで今節もチャンス。
外来S級は前田淳ただ一人。ただし、近況の動きは物足りない。今回の一般開催で良化のキッカケを掴みたいところ。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-10(30期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-17(28期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
鈴木 将光〔伊勢崎 S-33(27期)〕
前田 淳〔山陽 S-30(27期)〕
新年度ミッドナイト開催第一弾!
今年度もだいたい月イチ開催でミッドナイトレースが行なわれる。今回は直前にGIIが開催されており、そこから連続参戦となる選手も多い。全体的に好調な選手が多く、ミッドナイト第一弾としては盛り上がりそうだ。
S級は5人参加予定。地元からは滝下隼平と新村嘉之。滝下は近況の動きマズマズ。ミッドナイトレースは過去に優勝した経験があり、遅い時間帯のレースにも対応できている。滝下の武器は食い付く走路でのスピードなので、まさにミッドナイト向きと言える。新村は、エンジン自体は悪くないのだが、最近は反則が多く、無理な仕掛けはできない状態にある。
外来のS級は加賀谷建明、岡部聡、角南一如の3者。加賀谷はミッドナイトではないが、今年の1月に飯塚のGIIを制しており、飯塚バンクへの対処はできている。岡部は直前の飯塚GIIに参戦。初日から3連勝を挙げるなど、エンジン力の高さが目立っていた。角南も、ひと頃の軽いスランプは脱出しており、スピードある走りができてきている。
A級にも注目選手は多い。まずは前走の川口で自身初優勝を決めた岡谷美由紀。数節前からスピードが格段に上昇し、3・40を切る上がりタイムを頻発させていた。川口の優勝戦でも0ハンから見事逃げ切ってみせた。これからの当面の課題は捌きということになる。今回の優勝で最重ハンの10M前に置かれることになるだろうから、序盤から逃げ展開のレースは少なくなってくる。
直前の飯塚GIIで優出したのは浜松の柴田健治。初日からいいレースを見せると、その後も安定感のある走りで優勝戦まで駒を進めた。柴田の持ち味も軽妙なスピードなので、走路温度が下がるミッドナイトには合っている。元々、柴田は飯塚所属のレーサーだったので、走路に対するアドバンテージも大きい。
前走で乗り替わって動きが急上昇したのは井村淳一。前々走までの不振が嘘のように、前走では伸び伸びと走っていた。結果が出ると乗れてくるタイプで、このまま勢いに乗る可能性は高い。他でも平田雅崇、佐藤摩弥、森谷隼人ら川口勢は、飯塚連続参戦となる。森谷は後半2日間で連勝。上昇気流にのりたいところ。
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主な出場予定選手
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滝下 隼平〔飯塚 S-45(28期)〕
新村 嘉之〔飯塚 S-46(27期)〕
岡部 聡〔山陽 S-28(19期)〕
角南 一如〔山陽 S-38(27期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-43(27期)〕
柴田 健治〔浜松 A-21(27期)〕
岡谷 美由紀〔浜松 A-90(32期)〕
平田 雅崇〔川口 A-12(29期)〕
ミッドナイトで優勝の2選手が凱旋!
新年度初めての川口開催となるが、3月下旬の飯塚ミッドナイトレースで優勝してきた青木治親と小原望が凱旋。青木はミッドナイト王座決定戦でV、小原は通常のミッドナイトレースでV。ともに今期はA級だが、今節はS級選手達を脅かす存在になるか。
今節出場する地元川口でランクトップは若井友和。前走は山陽のプレミアムカップだったが、ここで優出。準決勝は3着だったが、このレースで1着だった鈴木圭一郎はフライングで失権。繰り上がっての優出だった。全体的な流れとしては悪くない。今回は地元ランクトップとして、精神的支柱となり、獅子奮迅の活躍に期待したい。
若井が優出した山陽のプレミアムカップで、同じく優出したのは佐藤貴也と人見剛志。佐藤はこの大会で優勝。優勝戦では、前を走る浦田信輔をナカから交わして栄冠を勝ち取った。気力、機力ともに最高潮。このまま今年は勢いに乗りたいところ。人見はエンジンは超抜で、展開的なものもあり優勝戦は3着だったが、機力の面では余裕を感じられた。その後の川口開催でもしっかりと優出。この時は7着に終わったが、今回も同じ川口バンクとあって、セッティング的なアドバンテージは大きい。
人見と同じく、前走の川口で優出したのは地元の佐藤裕二。優勝戦は岡谷美由紀の軽快な逃げでハイペースになり、3着に食い込むのが一杯だった。ただし、この4日間シリーズで全て車券に絡む成績を残しているので、エンジン的には上り調子。今回も初日から狙っていける。
前走の川口開催で優勝戦までは行けなかったが、池田政和はエンジンが高位で安定。池田らしいスピードが出ている。スピード戦と言えば伊藤信夫。伊藤は前走の山陽プレミアムカップの3日目に、重走路で惨敗しているが良走路に関しては悪くない動きだった。山田達也と大木光の28期コンビもエンジンは堅調。一般開催なら十分通用する機力を保っている。逆に、黒岩明はここ数節のリズムが悪い。反則妨害を多発し、レースでも無理ができない状態。再び、昨年のような活躍を見たいのだが...。
A級では先述のとおり、青木と小原が優勝を決めて地元に帰ってきた。小原が乗った優勝戦には梅内幹雄、深谷輝、山田真弘も出ていた。梅内が準優勝とマズマズの結果。他の2人も走路温度が下がれば、スピードを発揮できる。
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主な出場予定選手
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若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
黒岩 明〔川口 S-22(26期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
大木 光〔川口 S-24(28期)〕
池田 政和〔川口 S-25(23期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-16(24期)〕
人見 剛志〔山陽 S-26(28期)〕