豪華メンバーによるミッドナイトレース!
これまでのミッドナイト開催は、S級選手の参加が極端に少なかったが、今回は14名参加予定。SGオールスターで優出した選手も参戦しており、これまでにない顔ぶれで熱いバトルが繰り広げられる。
先述のSGオールスターで優出したのは荒尾聡と佐藤貴也。ともに優勝戦では凡走に終わったが、SG開催で優勝戦まで駒を進められるのだからエンジン状態は高い部類にある。2人とも、ここ一番での勝負強さに定評があり、荒尾はスタート力を武器に、佐藤は混戦などでの突進力を武器に上位争いに進出してくる。
地元の大将格・浦田信輔はSGで優出はならなかったが、最終日の特別選抜戦ではシッカリと白星を挙げていた。それも人気に応えての1着。スタート、エンジンともに良い状態で、ミッドナイトで消音マフラーになるとは言え、キッチリと結果を残してくれそうだ。
地元では他に篠原睦、鐘ヶ江将平、桝崎陽介、新村嘉之がS級として参戦。篠原は長らくエンジン堅調を保っており、初日からでも狙っていけるタイプ。鐘ヶ江は、ここ最近は成長のカベにぶち当たっているが、まだまだ伸びシロがある感じで、経験を積めば総合力は上がってくるハズ。執念の追い込みがある桝崎は、レース後半まで楽しませてくれる選手。新村は完全にスランプ。反則妨害が続いた影響が残っている印象。
外来で、佐藤貴也以外に注目なのは木村武之と人見剛志。木村はSGの準決3着で優出できなかったが、シリーズを通して成績はまとまっていた。人見もSGでは物足りない成績だったが、今年に入ってから良走路では驚異的な走りを見せている。地元のGI平成チャンピオンカップで優勝したのも記憶に新しい。
A級では、前走の地元で優出した牧瀬嘉葵が楽しみな存在。夜遅い時間帯の食い付く走路で力を出せるタイプだ。また、川口の小原望は今年3月の飯塚ミッドナイトで完全優勝。これが嬉しい自身初優勝となった。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-14(31期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-17(28期)〕
人見 剛志〔山陽 S-26(28期)〕
今回の伊勢崎はA級B級バトル!
直前にSGが行なわれている関係で、今節はS級選手が不在。A級とB級による開催となるが、勝ち上がり方式もA級とB級に分かれて行なわれる。3日目の準決はA級が3個レース、B級が2個レース用意されており、A級からは各レース1、2着が優勝戦へ。B級からは準決の各レース1着のみが優出となる。優勝戦はA級選手6人、B級選手2人の進出が約束されている。
A級で好調なのは越智尚寿と中尾貴志。共に前走の地元開催で優出した。優勝は、スタート決めた藤川幸宏となったが、中尾が準優勝、越智が3着だった。中尾は予選準決の3日間で全て1着。シリーズを通してオール連対で締めくくった。スピードは元々、高い評価を受けていたが、近況はスタートのキレが増しており、数車並んだ外よりからでも先行するケースが目立つ。今回も同ハンに数選手並ぶ番組があるだろうから、高いスタート力は強力な味方となる。越智もスタートの切れはマズマズ良かった。越智の場合は、攻めが的確で、混戦になっても浮上できるのが最大の強み。また、同じ優勝戦に乗っていた山本智大も、エンジンは上向いてきている。
地元勢では、中尾が準優勝だったレースに乗っていた湯浅浩が好調。エンジンはここ何節も高位で安定している。飯塚の優勝戦ではスタート行けずに苦しい展開になったが、他のレースではスタートも悪くない。前回の伊勢崎で優出した中野光公、田中賢、大月渉らは、その後の遠征ではイマイチだったが、再び地元に帰ってきて好走する可能性は高い。
今回出場する中で地元ランクトップの渋沢憲司は、スタートが早く速攻に期待できる。ランク次位の桜井晴光は、今回のようなS級不在の開催で結果を残す傾向がある。3番手・落合淳は厳しい展開になっても、ジワリジワリと追い込んでいける精神的な強さがウリ。
B級で好調なのは磯部真樹。例年、走路温度が上がってくるこの時期に成績が上向いてくる事が多い。いきなりの独走か、前に1,2車しかいないような番組なら連に絡んでこれる。
他にも、現在はB級にランクしているが、A級並の実力を持っているのは竹中修二や中原誠、それに重富英雄だ。いずれも成績はムラな傾向あるが、竹中はシッカリした捌きがあるし、中原と重富は一人で走る展開になればペースが上がる。スタートに不安を残す岩永清文も、道中の走りはかなり良い。インからインの攻めで巻き返してこれる。地元では石川岳彦が、よほどの事がない限り準決までは進出してくるだろう。
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主な出場予定選手
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渋沢 憲司〔伊勢崎 A-13(29期)〕
桜井 晴光〔伊勢崎 A-44(26期)〕
落合 淳〔伊勢崎 A-49(29期)〕
湯浅 浩〔伊勢崎 A-76(19期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-20(25期)〕
中尾 貴志〔飯塚 A-41(31期)〕
阿部 剛士〔川口 A-38(27期)〕
石橋 大〔山陽 A-136(28期)〕
ゴールデンウィーク開催!
今回の浜松一般開催は、直前にSGが行なわれている関係でS級選手は不在。A級とB級による戦いになるが、選手それぞれに走りに個性があり、レースは必然的に盛り上がりそう。気になる選手を挙げていく。
前走の飯塚開催で、久々に優勝を決めたのは藤川幸宏。優勝戦は10Mオープンの6枠と、けっして良い位置ではなかったが、見事トップスタートを切って主導権を握った。一回は中尾貴志に入られたが、落ち着いて切り返し首位を奪取。そのまま押し切った。藤川の武器はスタートとスピード。ツボにはまった時のパワーはS級上位並のモノがある。ハンデ戦で捌きはやや不安が残るものの、それを補って余りある先述の武器は魅力大。連続優勝へ向け、初日から気合を入れてくるハズ。
藤川が優勝したレースで4着だったのが浅田真吾。今年はコンスタントな成績を残し、ここ最近で調子を上げている。浅田もスタートが鋭い方で、レース序盤でケリをつけたいタイプ。雨走路もこなすので、天候の変化にも強い。
同じ地元浜松では平塚雅樹が元気良い。前走の飯塚では準決だけ6着だったが、それ以外はオール2着。その前と、更にその前の節で優出しており、状態は上向いている。平塚もスタート力があり、雨走路も得意な方だ。目下の課題は独走力。今回のメンバー相手なら問題ないが、S級勢を当たるときは独走に入っても追いつかれてしまうケースが目立つ。山浦博幸も状態は上々。前走の飯塚ではもうチョイな結果だったが、その前の山陽GIでは見事優出。大きなコース取りで浮上するのが勝ちパターンだ。
その山陽GIで優出していたのが吉松憲治。今回参戦する山陽勢ではランクトップだ。スタート、スピードは並だが、レース運びが巧く、混戦になると最大の持ち味を出せる。ハンデ戦で追って行くような展開が向いている。山陽では他に、丸山智史が気配良い。デビュー時からスピードにはソコソコ定評があった。そこに人を抜く技術が加わってきた。
川口からは山際真介、森谷隼人のスピード派が参戦。森谷は前走の飯塚ミッドナイトで優出。スタート一気からの速攻を得意としている。山際は捲り主体の攻めで上位に浮上するタイプだ。
B級では、独走力がある赤堀翼、柴田紘志。一発力がある青嶋裕治、戸塚茂。粘り強い馬場雄二、橋本優一。速攻力がある中野肇、岩本君男あたりに注目したい。
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主な出場予定選手
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柴田 健治〔浜松 A-21(27期)〕
浅田 真吾〔浜松 A-39(27期)〕
平塚 雅樹〔浜松 A-54(31期)〕
山浦 博幸〔浜松 A-69(29期)〕
吉松 憲治〔山陽 A-34(21期)〕
藤川 幸宏〔飯塚 A-42(29期)〕
山際 真介〔川口 A-61(26期)〕
森谷 隼人〔川口 A-70(29期)〕
鈴木圭一郎がSG4連覇達成!!
川口で行なわれたSG第36回オールスターオートレースは、浜松の鈴木圭一郎が圧巻の走りで制した。これで、全日本選抜、日本選手権、スーパースター王座決定戦に続くSG4連覇。これはオートレース史上初の偉業となる。
優勝戦の枠番選択順1位だった鈴木は8枠を選択。通常なら8枠は最後に残る枠。あえて8枠を選んだのには何か訳があったのか。結果的に、先行逃げ切りが多いこれまでのSG優勝戦とは違い、大いに盛り上がったレース内容になった。
レースは5枠の青山周平が先行。道中で高橋貢がインに突っ込んだが、すぐさま青山が差し返し首位をキープ。その後は、中盤で巻き返してきた松尾啓史が2番手に浮上。青山に競りかけるが交わすまではいかなかった。鈴木は、1回は松尾に捌かれたが、そこから脅威の追い込みを見せ3番手まで浮上。前を走るのは青山と松尾。まずは松尾を冷静に交わし、青山と一対一に。その青山も落ち着いて捌いて首位を奪取。そのままゴールを迎えた。
それにしても鈴木の強さが際立ったレース内容。まさに乗りに乗っている。8枠ながら一番人気を背負い、見事に期待に応えてみせた。実力はもちろんの事、話題までも作り上げてしまった。伝説の一戦になるのは間違いない。これまでに鈴木は最年少GI優勝(21歳3ヶ月6日)、最年少SG優勝(21歳10ヶ月11日)、デビュー後最短SG優勝(3年3ヶ月6日)、SG最年少完全優勝など、数々の記録を塗り替えてきた。そして、ここでSG4連覇。どこまで新記録を作り続けてくれるか。鈴木のこれからの活躍が楽しみでならない。
鈴木圭一郎がSG4連覇に王手!
川口で行なわれているSGオールスターオートレースも優勝戦の日を迎えた。気温の上昇とともに、予選中は上がりタイムが出なくなっていたが、準決は流石に各選手がエンジン仕上げてきて、好タイムが散見された。全日本選抜、日本選手権、スーパースターに続き、鈴木圭一郎にはSG4連覇がかかっているが、果たして優勝争いは...。
0オープンのスタート争いだが、単純なスタート力は荒尾聡が最上位か。どの枠からでも好スタートを切る技術があり、ここもトップスタートを切ってきそうだ。続いて行くのは永井大介、鈴木圭一郎、青山周平あたり。その次に新井恵匠と高橋貢、佐藤貴也。松尾啓史はスタート争いだけでみれば、やや劣勢。
次はエンジン比較。準決で素晴らしい上がりタイムをマークした鈴木が一番の仕上がり。永井が次にエンジン状態が良い。高橋貢と佐藤貴也、松尾、新井が同じくらいの仕上がりで、青山と荒尾が少し落ちるか。
レース展開だが、まずは荒尾が注文通り先行しそうだ。ここに続くのが鈴木、永井、青山。荒尾を追って行く一番手は鈴木で、準決同様に早い段階で荒尾を交わして行きそう。そうなると、今度は誰が鈴木を追って行くかだが、エンジン状態一番と見てる鈴木を追って行ける選手は不在。このまま鈴木が後続を引き離しながら逃げ切りそうだ。当ブログの本命には鈴木を推す。
相手は永井。準決では本来のスタートを決め、先行する青山をマーク追走から冷静に交わして行った。エンジンは優出メンバーの中でも上位の部類で、仮にトップスタートを切るようなら優勝争いにまで参加できる。
次に怖いのは高橋と松尾。高橋は準決で安定感あるスタートを決め、最後まで先頭を譲ることなく逃げ切った。優勝戦のメンバー相手にトップスタートまでは望めないが、レース運びの巧さで中団を突破してきそうだ。松尾も序盤の位置取りは厳しくなりそうだが、エンジンの仕上がりが良く、捌きの腕もシッカリしている。SGの優勝戦で10周回になるのは好材料。最後に新井に注目。昨年末のスーパースター王座決定戦に出場したように、近年ではSG戦線でも活躍できている。爆発的な飛び出しを見せれば大金星の可能性がグッと高まる。
◎鈴木圭一郎
○永井大介
△高橋貢
△松尾啓史
▲新井恵匠