今節の3日間開催は準決8個で楽しみ倍増!
今節の2日目に行われる準決は、全部で8個レースが組まれている。3日間開催のため、初日は主力が分散。準決も8個あると、これまた主力が分散される。車券的には、軸となる選手がいるので買いやすくなる。高配当は望みにくいが、手堅く当てていきたい。主力勢の動向を追ってみる。
全国ランクナンバー1の青山周平が山陽のGⅠを制して凱旋。その優勝戦では完璧なレースを見せた。エンジン状態はずっと悪くなかったところに、結果も形として残してきた。今節は、地元の天敵・永井大介や中村雅人が不在なので、断然の優勝候補に挙げられる。初日からの3連勝、完全Vに期待したい。
地元勢では片平巧も状態は良い。復帰後の地元でもソコソコ走っていたが、その後の山陽GⅠでも悪くはなかった。準決こそ3着になってしまったが、他の日は良い走りを見せていた。同じく山陽のGⅠで走っていた内山高秀はイマイチ良くなかった。近況はややエンジン低調なのが気になる。しかし、オートレースに対する取り組みは真剣なので、巻き返しも十分あるだろう。五十嵐一夫は最終日に1着を取ったものの、他の日はパッとせず、エンジン的には不安定な状態。それでも混戦になれば突っ込んでくるか。
伊勢崎の田村治郎が調子を上げてきた。前走は飯塚のGⅡで優出した。優勝戦は突然の雨で4着だったが、準決は良走路で試走3・32を叩き出した。ナイター開催でタイムが出やすいとは言え、納得いく数字だ。若手なので勢いづいたら手が付けられなくなる可能性もある。
山陽からはS級が2人参加。浜野淳は前走が飯塚GⅡで、準決で良い走りができなかったが、それ以外の日は成績をまとめていた。角南一如は前走が地元のGⅠだった。準決だけダメだったが、他の日は好成績を残していた。船橋走路との相性が良いので期待できる。
飯塚からは久門徹が参戦。近況の成績は安定せず、ムラと言える。それでも、エンジン良い日はあるので、その動きを持続して出せれば結果も繋がってくるだろう。
A級の中で最も注目は、飯塚の別府敬剛。前走は地元のGⅡで準優勝。エンジン状態が良いのに加え、長年の課題だったスタートが安定してきている。現状では枠ナリスタートが切れている。
B級でも好調な選手はいる。地元の小林悠樹は素早いスタートからの速攻が得意だし、木部匡作は落車後の不調から完全に脱している。縫田雅一や内越忠徳もハンデを活かしての粘り込みがあるし、川口建志郎や松永幸二、石川敏晴やも展開次第では十分車券に絡める。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔船橋 S-1(31期)〕
内山 高秀〔船橋 S-13(26期)〕
片平 巧〔船橋 S-14(19期)〕
五十嵐 一夫〔船橋 S-37(21期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
角南 一如〔山陽 S-46(27期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-45(30期)〕
今節は好調の選手が多く、激しいバトルになる!
今節は3日間の一般開催ながら近況好調の選手が多く、いつもより盛り上がりを見せそうな予感。地元勢がやや手薄だが、外来勢で勢いのある選手が多い。注目選手をピックアップ。
まず地元のS級は高橋貢のみ。前走は山陽のGIだった。成績はイマイチだったが、エンジン的には大崩れしていなかった。山陽の走路に合わなかっただけで、地元の走路に帰ってくればいつもの姿を取り戻してくれるだろう。地元の牙城を守るべく、力強いリーダーになってもらいたい。
外来勢で最も注目なのは永井大介。前走は地元の5日間一般開催で、完全優勝を決めた。企画レース的な試みで、永井は2級車での参戦だったが、エンジン特徴を早めに掴み、レースに活かした。2級車ではグリップ全開での走りが求められるが、エンジン的にそれができないと見るや否や、そのエンジンなりの走りができていた。さまざまな局面を柔軟に対応できるのは、今までのレース経験のなせる業であろう。今節はいつもの1級車に乗り戻るが、連勝中で勢いがあるので初日から飛ばしてくる。
地区的には山陽が充実している。近況はどこのレース場でも好成績を残している佐々木啓は、前走の地元GIで準優勝。スタートもエンジンも安定しており、ここ伊勢崎では今年は優勝の実績もある。ナイターのスタートは不安との事だが、近況のリズムの良さから克服してくる可能性大だ。山陽のもう一人のS級は松尾啓史。前走の地元GIではしっかり優出。優勝戦こそ5着に終わったが、課題としていたドドドがだいぶ軽減されていたようなので、本人の力を完全に出せる状態になっている。
川口の青木治親はまだ軽いスランプを脱出できていないが、中野憲人は得意の追い込みが決まっている。不安要素のスタートさえこなせれば、上位争いに参加できる。飯塚の有吉辰也はまだ本来の走りができていない。徐々にでも調子が戻るといいが。竹谷隆は晴れこそイマイチだが、雨は相変わらず強烈な走りを見せている。
他で注目なのは、川口の釜本憲司。前走は地元開催で、久久に優勝を決めた。優勝戦は得意の雨走路だったが、この時期は雨でのレースも多くなるだろうから、活躍の場は広がりそう。また、伊勢崎の栗原俊介も前走の地元開催で優勝。それも、オール1着の完全優勝だった。31期でまだまだ伸びしろがたくさんあるから、これからの成長具合にも注目したい。
鈴木清市は前走の山陽GIで、後半3日間をすべて1着の3連勝中。細野俊介は伊勢崎が準地元になるので、気合は倍増か。この時期雨走路でのレースも多くなるから、雨を得意とする選手を挙げると、鈴木幸治、野沢守弘、伊藤弘幸あたり。外来の2級車は川口から益春菜、押田幸夫、小林瑞季。飯塚から高宗良次が参加する。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
竹谷 隆〔飯塚 S-47(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-10(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-20(23期)〕
中野 憲人〔川口 S-39(24期)〕
青木 治親〔川口 S-43(29期)〕
岩崎亮一が嬉しい記念初制覇!
台風の影響による天候が心配されたGII地区対抗戦の優勝戦だが、優勝戦のレースの時間までに雨が降ってしまい重走路での戦いになった。人気は雨で実績ある別府敬剛だった。
まずスタートは、人気の別府が前輪を浮かせ気味だったが、なんとか枠ナリを死守。0ハンの田中輝義を追撃する態勢を作れた。別府が田中を素早く交わすかに見えたが、大外から捲ってきたのは岩崎亮一だった。1周バックストレッチで好位を得た岩崎は、別府と田中をまとめて捲って行く。
その後は岩崎の逃走劇。直後に別府がマーク追走して隙を窺っていたが、岩崎は完璧なコース取りで残り7周を走りきった。3番手には早々と早川清太郎が付けていたが、周回ごとに離されて行く展開。首位浮上のチャンスは訪れなかった。4番手以下は大きく離され、ゴールまで大きな動きはなかった。
岩崎は意外にもこれが記念レース初優勝。スタートは遅くなく、雨も苦手ではなく、スピードも捌きもある岩崎が記念タイトルに縁がなかったのは不思議だった。永井大介が昔SG無冠だった頃、「いつSGを獲ってもおかしくない」とファンに言われ、更に「一つ獲ったらポンポンと獲るんじゃないか」と言われていて、それが現実のモノになった。岩崎もこの記念制覇をキッカケにタイトルを積み上げていく可能性も十分。これまでタイトルに無縁だっただけに、ここからの巻き返しに期待したい。
強烈・浦田信輔を地元勢が迎え撃つ!
台風接近で天候の変化に注意を払いたい4日間開催。できれば良走路でのレースを見たいが、果たしてどうなるか。
地元S級は3人。ランク筆頭は金子大輔。前走は船橋のGIプレミアムカップ。予選道中で失権となってしまったが、成績的にはまとまっていた。しばらく、良くない状態が続いていた同選手なので、これをきっかけに力強い姿を取り戻していきたいところ。木村武之は前走が山陽のGI。準決で8着になってしまったが、他のレースでは上々の動きを見せていた。エンジンは高い位置で安定しているので、得意のカマシスタートからの速攻が見られそうだ。最後の地元S級は佐藤貴也。前走は船橋のGIだったが、あまりパッとしなかった。しかし、佐藤は今年に入ってから基本的に状態は良いので、地元の声援も味方に好走を見せてくれそうだ。
外来のS級で最も注目したいのは浦田信輔。前走は船橋のプレミアムカップで優勝戦まで進んだ。優勝戦では前を走る永井大介と青山周平が重なっていたため仕掛けどころがなかったが、エンジンは明らかに2人より強めだった。元々、整備巧者でエンジン作りは上手い同選手。今回の浜松開催でも優勝争いに参加してきそうだ。
地区的に注目したいのは山陽。S級は3人参戦で、いずれも前走は地元のGI。最も動きが良かったのは前田淳。準決こそ3着になってしまったが、エンジン自体は上々の動き。前田も今年に入ってから好調が続いている。スタート力、捌き、共に成長が見られる。成績こそイマイチだったが、岡部聡も気配は良い。熱くなるこの時期、更に突然の雨にも対応できる柔軟性は車券を買う側にとっても強い味方になる。藤岡一樹はまだ良くなっていない。しかし、多少良化の兆しは出ているようなので、今後の動向は気にしたいところ。
他は川口からS級が2人参加予定。鈴木清はエンジン下降気味だし、大木光もイマイチ良くはないが、乗り手自体は実力者なので巻き返しも十分あるだろう。
A級の中では滝下隼平が好調。地元の開催で久々に優勝した。成績も3着、1着、1着と来て優勝。申し分のないシリーズ成績だった。持ち味は爆発的なスピード。試走タイムにエンジン状態がシッカリ表れる方なので、試走の発表はぜひ確認しておきたい。山陽の丹村飛竜も動き上々。前走は地元のGIで優出した。課題であるスタートが安定してくれば、もっと好成績を残せるだろう。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-26(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
岡部 聡〔山陽 S-16(19期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-22(29期)〕
前田 淳〔山陽 S-33(27期)〕
鈴木 清〔川口 S-34(23期)〕
各地区の代表者決定!ついに決戦!!
変則的な勝ち上がりをくぐり抜け、ファイナリストが決定。飯塚と伊勢崎からは2人ずつ、他の地区からは1人ずつが集結し、各地区の誇りをかけて戦いが行われる。0ハンに1人、10線に7人が並び、短ハンデ戦の構成になった。
まずは、0ハンの田中輝義がスタートを残せるかがポイントになる。田中のスタートはややムラな傾向があり、不安感は募るもののここは残すものと見た。ただし、逃げてペースが上がる選手ではないので、10線勢に捕まってしまいそうだ。10線のスタート争いはほぼ互角。池田政和や岩崎亮一はスタート早いが、外寄りに置かれているので先行までは厳しいか。最内の別府敬剛の近況は、安定したスタートが切れており、ここは枠ナリスタートになりそう。
序盤こそ単騎の逃げで有利な田中だが、別府が早い段階で交わす展開。それを渡辺篤がマークする形になりそう。渡辺は準決の勝ち方が見事であり、当ブログでも本命に推したい。田中に代わった別府を、渡辺が中盤で交わして逃げ切る。独走でのスピードは準決で証明済みだ。
相手には別府の残り目。もしくは枠順的に魅力ある池田。内枠の何車かを包んで出るようなら、優勝のチャンスも十分ある。準決ではインが詰まると見るや否や、車を外に持ち出して車群を交わして行った。落ち着いて乗れている証拠だ。大舞台での経験も豊富なので、イレギュラーな展開にも柔軟に対応してくるだろう。
他では、岩崎に注目。ここ何節かは安定した動きを見せている。記念で優勝戦に乗るのは、もはや常態となっている。スタートも安定して早いので、序盤の展開作りがうまくいけば上位争いに参加できる。最後に、早川清太郎。10線の大外であること、さらに本人のスタート力を考えれば、8番手からのレースになりそうだが、本来追い込み型の選手なので8周戦になるのは好材料。レース後半にかけて鋭い走りを見せてくるか。
◎渡辺篤
○別府敬剛
△池田政和
△岩崎亮一
▲早川清太郎