今回の北海道滞在は2泊3日。とにかく美味しいもの食べ倒して来ました♪
まず、到着した日の夕方に豊郷にある『そばっ子屋』へ。
ここは水車でソバを挽いているんです!香りがものすごくいい田舎蕎麦でした。
なんとご主人は元はお菓子職人だったそう。何年か前に商売替えしたということです。元パティシエのご主人が作ったお蕎麦は絶品でした☆
つづいて、夜は荻伏の寿司屋『食い道楽』。ここは毎年来ているくらい大好きなお店です。
今年もここぞとばかりにうに盛を注文。3杯おかわりして、大変満足でした。1年分のうにを食べた気分。
そして北海道といえば・・・つぶ貝!これが本当に歯ごたえがよくて臭みもなくって美味しかった〜♪
2日目のお昼はセリ会場を抜け出して、新ひだか町にあるラーメン店。
私が頼んだのは『おぼろラーメン』。アツアツのしょうゆラーメンにおぼろ昆布が溶けていて、ラーメンとおぼろ昆布がこんなに合うとは驚きでした!やっぱり北海道のラーメンらしく、スープは油で蓋がしてあって、どこまでいってもアツアツでした。
2日目の夜は5年くらいぶり?夢にまで見た焼肉やさん『南蛮亭』。
まずレバ刺しが究極に美味い!レバ刺し大好きの私ですが、ここのが日本1☆ホントに。
そして生ホルモン。生といってもこれはさすがに焼きますけどね。。でも、湯がいてないからホルモンなのに口当たり滑らか。奇跡のホルモンです!
3日目のお昼はセリ会場の近くにある割烹料理屋さんへ。
板さんおまかせ丼を注文。なんと11種類の魚介類が、これでもかぁ!と入っています。その日の1番新鮮なネタだけが入っているので、説明できない美味しさです。
最後の締めは『ジンギスカン』。やっぱラムちゃん美味いわぁ〜♪ものすんごく柔らかくって、独特の匂いもない。これで食べ納め・・・と思うとなかなか納められませんでした。
3日間で、よく食べたもんです。。。
今回のサマーセール、馬インフルエンザの大流行に戸惑った昨年よりも、さらに落ち込んでしまいました。購買者の方曰く、「長引く不況で予算がない・・」「市場取引馬のメリットがなくなったので、セリで買う必要がない・・」など、とにかく購買意欲を刺激するのはなかなか難しいようでした。
そんな中でも、全く売れないということはありません。要は、「いい馬をより安く」。というのが購買者の方の考え。そしてなんとか愛馬たちを売ろうと、生産者の方々はたくさんの努力をしていました。コンサイナー(セリ前の躾をする人)に頼むのは当たり前。これだって、もちろん費用がかかりますから生産者にとっては痛い出費です。それでも少しでも高く売れてほしい・・・と願って委託するのですよ。
そして今回1番驚いたのは、最初のお代設定が今までよりかなり安いこと。平均購買価格は昨年より約8万円減の約450万円ということですが、私の印象では最初のお代設定は昨年より100万円くらい安く感じました。平均購買価格が約450万円ですから、100万円下げるというのは大変なことです。
今回も覚悟はしていたけど・・・去年まで馬がいた牧場に、牛の姿がありました。このままでは日高からどんどん馬がいなくなってしまう。悲しい現実ですが、きちんと受け止めて打開策を模索していかなくては!
生産者だけでなく、購買者も真剣です。1歳馬のどこをポイントに見るのか・・・何人かの方に聞いたのですが、1番わかりやすかったのが、株式会社備前屋レーシングマネージャーである古谷剛彦氏のお話。
「馬を見ることも大切だけど、血統背景を覚えておくことも大切!」
例えば、いつ種付けされたかを考える。今年の1歳馬の場合、種付けは2006にさかのぼる。この年は【メイショウサムソン】が2冠を達成した年に当たる。ということは当然【オペラハウス】が人気で、いい繁殖牝馬に【オペラハウス】を付ける。とすると、今年の【オペラハウス】の1歳は優秀な繁殖の仔が多い・・・という風になるわけですよ。今活躍している血統と、種付けした時に活躍していた血統にはズレがあるわけですね。
馬を買う時には、「安い馬を買って、活躍することが1番の醍醐味。」だという。そりゃそうですよね。高い馬だと走って当たり前感がありますから。でもそれを見つけるのが大変・・というか見つけられないんですよ。
「完璧な馬はそれだけ値段も高いから、人と違う視点で見るようにしている。例えばマイナスポイントがあっても、それを補えれば問題ないから。」
大きなお金が動くことですから、慎重に真剣に選ぶわけですね。そして実際にその馬がデビューして活躍したら・・・私には味わった事のない喜びなんだろうなぁ〜・・。
この写真はパレードリンクといって、競りに入る前の馬たちを歩かせておく場所。パドックみたいな感です。
馬体展示の時に近くで馬を見ているので、ここでは歩きや精神的なところをチェックします。1日がかりの競りですから、午後になるとバテてくる馬もいて、そこでスタミナも見るそうです。
ここは屋内にあるパレードリンク。競られる前の最後の待機場所です。
ここでもみなさん真剣に馬を見ています。でも屋内ですから光の加減があるし、馬が歩くところが1段高くなっているので要注意!生産者はいかに馬を良く見せるか、工夫を凝らしているんです。
そしていよいよ競り会場。
ここで手が上がって競っていくと、ものすごく活気があるけれど・・・誰からも手が上がらないと、シンミリ淋しい感じ・・・。
競走馬になる前から、大変な競走は始まっているんです。生産者も購買者も、真剣に勝負していました。
今年のサマーセールはちょっとお天気に恵まれず、雨が降ったりかなり寒い日もありました。私も今シーズン初のホッカロンを貼って挑みましたよ〜この時期にホッカロンが売ってることがすごいね!
まずはこの1歳世代が初年度産駒になる種牡馬の子供達をご紹介しましょう。
[父タップダンスしチー 母エンゼルホープ 母父へクタープロテクター]
大逃げが好きだった【タップダンスシチー】の仔です!全体的にタップの仔たちは大きく、そしてムキムキな身体つきをしている馬が多かったですね。パワーがありそうな子供たちばかりでした。
[父バゴ 母タシロスプリング 母父マルゼンスキー]
ヨーロッパで大活躍した【バゴ】。なんたって凱旋門賞馬ですよ。中距離で底力を発揮するような子供になるんでしょうか。身体つきはゴロッとした馬が多かったですね。
[父アドマイヤドン 母ハヤテグレシャス 母父ネヴアーダンス]
ダート路線で大活躍した【アドマイヤドン】。やはりドンの子供達も、大きくてしっかりした身体つきが出ていました。父のように、ダート路線を引っ張る子供が出てくるといいですよね♪
[父ボーンキング 母ピサノマイセン 母父マイニング]
デビューして早くから活躍した【ボーンキング】。その後大きいタイトルは獲れなかったけれど、G?でも好走しましたよね。子供たちもサンデー血統らしく、早くから活躍してくれそうです。
[父ザッツザプレンティ 母リッショウドリーム 母父リンドシェーバー]
菊花賞馬【ザッツザプレンティ】。長い距離が得意で底力がある印象。子供たちはかなりゴツめの仔が多かったですよ。パワーがすごそうですね!
[父マイネルセレクト 母スティールウインナ 母父ヤマニンゼファー]
JBCスプリントの覇者【マイネルセレクト】の子供たちがいよいよ登場です!中央・地方のダート路線で大活躍でした☆子供達にも大いに期待したいです!
他にも新種牡馬はたくさんいて、しかも国内で活躍した馬ばかりで、来年の子供たちのデビューが本当に楽しみです♪父の想い出を胸に・・・子供達に夢を託す日は、ちょうど来年の今頃かな〜。
先週、サマーセール2008を取材するために北海道に行ってきました!その時、現役時代大変お世話になったオンワード牧場も見学して来ました。
広大な土地を保有しているオンワード牧場。コースはもちろん、色々な施設がありますが、私が1番すごい!と思うのは、放牧場に川が流れていること。どんだけ広いんだよ〜!
オンワードの馬たちは、のびのびとこの広い土地に放牧されるため、気性が素直で大らかな馬が本当に多いんです。人間もそうだけど、子供の頃の環境って、大切ですよね。
中央4勝の【オンワードマルタ】。今年からお母さんの仲間入りです。
最後に会った時には、キリッとした競走馬顔だったけど、周りのお母さん仲間とじゃれあってスッカリ母の顔のマルタ。無事に元気な赤ちゃんを産んでほしいです♪
こちらは当歳。さすがはノーザンテーストの肌!顔が半分白〜い!!しかも、右目のまつ毛が半分茶色で半分白なんですよ。初めて見ました。
こちらは川崎の『エンプレス杯』を勝った【オンワードセイント】。順調に母生活を送っていましたが、先日原因不明の病気にかかってしまいました。その病気とは、「食道に穴があく」・・・というとても恐ろしいもの。
先週手術をし、今は鼻から管を通して流動食を食べています。この日は手術した喉から膿がいっぱい出ていました。経過は良好ということで、早く元気になってくれることを祈ります。お腹には赤ちゃんがいますからね。
15日に行なわれた、佐賀の『サマーチャンピオン』。地元・佐賀の倉富隆一郎騎手が手綱を取る、JRAの【ヴァンクルタテヤマ】が勝利しました!!
この快挙に、早速ご本人にインタビュー☆
:最初に騎乗依頼がきた時はどんな気持ちでしたか?
「聞いた時は、なんで俺?って思ったね。中央の馬は初騎乗だったから。
(赤木騎手の落馬負傷で)騎手を選ぶ時、リーディング1位2位(山口勲騎手・鮫島克也騎手)はこのレース乗ってるから、じゃあ3位にって話だったみたい。それに所属厩舎の川田先生(JRAの川田将雅騎手のお父様)も話をつけてくれたみたいで。」
:ダートグレードレースで1番人気ということで、プレッシャーはどうでしたか?
「やっぱりあるよ。でも仲がいい健伸さん(新原騎手)なんかは、大丈夫大丈夫って言って落ち着かせてくれたんだ。俺がプレッシャー感じてるのわかってくれて。ありがたいよね。」
:初めて【ヴァンクルタテヤマ】と接した時は?
「鞍付けの時だね。待機馬房には繋がずにずっと厩務員さんが引いて歩かせてたんだけど、どんどんテンションが上がっていくから大丈夫かな?って思いながら眺めてた。」
:実際に返し馬で跨ってみての感想は?
「実は返し馬してないんだよ(笑)。テンション上がるから、しないでくれっていう指示だったから。200メートルくらい速足ししてすぐ待機場所に行ったんだ。
基本的に初めて乗る馬は返し馬で感じを見るじゃない?それが出来なかったから、乗り役としてはちょっと不安な気持ちもあったよね。
でもスタートしたらものすごく速くて。すごいなと思ったよ。
ダンツキッスイが(大逃げするイメージだったから)行く気なら行かせようと思ってたけど、キングスゾーンしか見えなかった。調教師の先生には思いっきり乗っていいって言われてたし、佐賀は行ってなんぼだから。少々競られてもって思ったよ。」
:楽にハナに行って、道中の手応えもよさそうでしたね?
「あんまり(スタートしてから)追わないでハナに行けた。道中の手応えもバツグンで、3コーナー辺りで勝てるなって感じたんだ。やっぱり心肺機能が違うんだろうな〜。」
:ガッツポーズも出てましたね。
「最近よくするんだよ(笑)。ワンパクメロで大きいところ勝たしてもらったから。
グレードレースを勝ったことに関しては、やっぱりすごいなって思うよ。自分で誇りに思ってる。」
:周りの反応はどうですか?
「おめでとうおめでとうって言ってくれるけど、お金使わなきゃいけないね(笑)。休み前には10人連れて飲みに行ったけど。1週間くらい隠れていたい(笑)。」
:嬉しい悲鳴ですね(笑)。昨年の後半から今年にかけて絶好調ですね。
「本当にお陰様だよ。この仕事は乗せてもらって成り立つ商売だから。周りの人たちには本当に感謝している。あと嫁さんね。競馬に集中できるように、環境を整えてくれるんだ。これが大切かな(照)。」
:羨ましいですねぇ〜・・・大きいレースを勝ったばかりですが、今後の目標はありますか?
「中央に遠征してみたい。今の環境を大切にしようって気持ちももちろんあるけど、乗ってみたいっていうのはあるよね。チャンスは少ないけど、乗れたらいいな。」
今回初めての中央馬騎乗ということで、初めて自分の勝負服以外で騎乗した倉富騎手。
「やっぱり違和感あるよね。ピンクだったし。」と笑ってたけど、いつかそれが当たり前になる日が来るかも。佐賀競馬場に新しい伝説を作った倉富騎手から、今後も目が離せませんね!!