11日の高知競馬で、なななんと初勝利にして初重賞制覇を成し遂げた濱田達也騎手。54戦目での初勝利☆デビューは昨年5月、所属は船橋競馬場。今年の4月からは高知競馬場で武者修行中です。
本日レース終了後に、電話インタビュー出来ました♪
[hoto:高知県競馬組合]
:まずはおめでとうございます。
「ありがとうございます。勝てると思ってなかったので、本当にビックリしました(笑)」
:レース中はどんな気持ちだったんですか?
「本当は前に行けって言われてたんですけど、前が速かったので中団で無理しませんでした。4コーナーまわる時にも手応えがあって、外に出したらグッと伸びたので、これは勝てる!!と思いました。」
:最後の直線は叩き合いでしたね。
「もう必死で追いました。」
:ゴールした瞬間は、ビックリ?
「はい、とにかくビックリでした(笑)高知にはモーニング展望っていうのがあって、朝馬の調子やデキを聞かれるんですけど、その時に重賞で初勝利ありますかねって言われてて、まさか現実になるとは・・」
嬉しいビックリでしたね(o^∀^o)
:周りの反応はいかがでした?
「みんなに良かったなって声かけてもらいました。」
:重賞で初勝利なんてすごいことですよね?
「そうですね。とにかく1つ勝ててホッとしました。」
[hoto:森本徹さん]
:高知に行って1ヶ月半経ちました、もう慣れましたか?
「みなさん温かいし、ご飯に連れて行ってくれたりして、だいぶ馴染みました。」
:どなたがよく連れて行ってくれるんですか?
「永森騎手とか宮川実騎手、赤岡騎手も連れてってくれます。」
:そういう時はどんなお話しをするんですか?
「レースの話はあんまりしないですね。でも赤岡騎手には色々アドバイスをもらってます。」
:今の目標はなんですか?
「とにかく勝てて一安心なので、このリズムに乗って一つ一つ大切に勝ち鞍を上げていきたいです。昨年は全然乗れなくて、もう騎手としてダメなのかな・・って思ってました。でも高知に来てたくさん乗れるようになったし、初勝利もできたしで、今はとにかく楽しいです!!」
高知に短期移籍して、今だお休みはないという濱田騎手ですが、今はとにかく競馬漬けの毎日が楽しいということで、武者修行の成果が早くも出ていますね。
こんな風に、若手の騎手が技術の向上と浮上のキッカケを掴むためにも、高知競馬はなくてはならない存在。騎手にとって、一番辛いのはレースに騎乗出来ないこと。毎朝2時から始まる調教や、お休みがないことなど、レースに乗れないことを考えれば大きなことじゃない。
「一応9月までということですが、(船橋の)先生も一年くらい修行して来いって言ってくれてるし、自分自身も一年くらい高知で頑張りたいと思ってます!」
約1年前、那須の教養センターで取材した時はまだ騎手候補生だった濱田騎手。今回声だけの取材でしたが、とても力強く感じました。厳しい競馬社会の中で、揉まれながらも逞しく成長している・・濱田騎手の今後の活躍が、とっても楽しみです♪
昨日は大井競馬場にて、一昨日5,500勝という偉大な記録を達成した、的場文男騎手のセレモニーがありました!5,500勝ですよ?!凄すぎです(≧▼≦)
地方競馬の上位騎手というのは、乗り鞍も勝ち鞍もハンパじゃないですねぇ〜☆
私は・・的場ファンがたっくさん集まって揉みくちゃに・・ちゃんと写真撮れませんでした。取材証持ってたけど、どうしても声援送りたかったのでファンエリアにいたのです(照)。
(hoto:原山実子さん♪)
「的場さぁ〜ん!!」と黄色い声援送ってきました(≧ω≦)。騎手とファンとの距離が近くて、なんだか暖かくて・・感動して泣いちゃったし。
そして日曜日の皐月賞。レース前に小牧太騎手とお話できました。雲の上の存在ですが・・・どうしてあんなに気さくなんだろう・・大一番前だというのに、普通に話してくれました。
レース後には、
「馬なりで手ごたえも良くって絶好のレースだった。3コーナーでは勝ったと思ったのに・・直線向く手前で急に手ごたえがなくなって・・・うまくいかんねぇ〜。」
と語っていました。
小牧騎手ほどの方でもうまくいかない競馬って。。。ホントに奥が深いですね。まぁ、それが魅力なんだけど。
小牧騎手を生んだ園田競馬では15日に、将来の的場騎手や小牧騎手を目指して新人騎手3名がデビューし、本日上村騎手が初勝利をあげました☆
(左から岡田晴樹騎手、大柿一真騎手、上村勇人騎手)
「初騎乗初勝利したい!!」と言っていた上村騎手ですが、6戦目での初勝利はかなり優秀です。大差の勝利ですよ?!これはなかなか出来るもんじゃありません!インパクト強いですよ。同期はなにかと比べられるし、本人同士も意識しますから、この3人でいいライバル意識を持って戦っていってほしいですね。 将来どんな騎手になるのか・・楽しみだな〜
13日の内田利雄騎手の澳門G?制覇、すごいですねぇ〜。小牧太騎手の桜花賞制覇と併せて大興奮の一日でした。我らがピンクはどんな状況でもどんな競馬場でも結果を出してくれる。本当にすごい人です。北関東の誇りから地方競馬の誇りへ、そして今や日本の誇りですよ!!日本での凱旋騎乗が楽しみですね♪
さて、昨日は実家に居たんですが、あまりの天気の良さに、市内にある庚申山という自然公園?にピクニックに行きました。
近所にこんな山があるなんて・・どんな山奥で育ったんだ??って思われそうだけど、、、うちは平地ですから!!
緑が目に沁みて、心も身体もリフレッシュ♪どうして自然に囲まれると、こんなにも気持ちがいいんですかね。
人間は、こんな風にピクニックしたり、他にも色々な方法でリフレッシュすることが出来ます。でも競走馬にはそれがない・・かなりの数の競走馬たちが胃潰瘍になってしまうのは、過酷な調教やレースの中で、なかなかリフレッシュする機会がないからだと思います。
競走馬のリフレッシュといえば・・まずは牧場に放牧に出すこと。競馬場やトレセンと違って行くだけでのんびりした雰囲気になるし。でもこれをするとレースに出走してお金を稼ぐことが出来ない上に、輸送費などでお金がかかってしまうので、余裕のある馬主さんであるとか、競走馬自体の成績がいいとか、そういうプラスの要因がないと、今の地方競馬では難しい。。
競馬場やトレセン内で放牧する・・というのが一番手軽かな。美浦のようにお散歩コースがあるわけではないけれど、狭いながらも放牧場で好きに駆け回ったり、ぼんやり日向ぼっこするのは精神的にかなり効果があると思う。
あとはやっぱり食事かな。これは人間と同じですね。よく、馬はニンジンが大好物だと思ってる方がいるけれど、中にはりんごの方が好きな馬もいるし、バナナ好きもいるし、子供の頃にニンジンを食べた経験がない馬はなかなか食べようとしないこともあるんですよ。ニンジン嫌いの馬・・というのも存在するんです(笑)。
他にリフレッシュ方法は・・そうだなぁ〜、あとは厩務員さんかな。熱心な厩務員さんとそうでない厩務員さんでは天と地ほど違うと思う。乗れる騎手と乗れない騎手の差よりも、毎日世話をする厩務員さんの差の方がはるかに大きいんです。
自分の担当厩務員さんの車のエンジン音や自転車の音を聞き分けて、「ブヒヒィ〜ン!!」と甘えて鳴く競走馬たちの姿は、子供が母親に甘えているようで本当に可愛いものです。私のスーパーカブ音に反応して鳴いてくれたのは【エアーホースワン】ただ一頭だったけどね(泣)。。
競走馬だって、騎手より厩務員さんの方が好き。これは変えようのない事実。。競走馬と厩務員さんの信頼関係が羨ましくなる時は何度もありました。地方競馬には、馬の気持ちが手に取るようにわかってしまう厩務員さんがゴロゴロいます。学校に行ったわけではないし、誰かに教わったわけでもない。長年の経験と馬に対する愛情で、培ってきたものなんでしょう。
ぶっちゃけ、自分で調教していない馬のレースに乗る時は、調教師の先生よりも厩務員さんの言うことをよく聞いてましたから。
厩務員さんというのは、競走馬の身体だけではなくて、心もケアしているんですね。そういうのは目に見えないけれど、絶対に必要なことだと思うんです。
もっともっと厩務員さんの声を聞けるように頑張らねばっ!!厩務員さんが1番、担当馬の近くにいる人なんですから。
12日にデビューした、佐賀の大澤騎手。続く13日に早くも2戦目で初勝利を上げました!!
早いですねぇ。かなり幸先のいいスタートです。
早速電話取材しましたよ〜♪
まずは所属調教師である真島先生のコメント。
・・おめでとうございます!愛弟子の大澤騎手、やりましたねぇ。
「まだまだだよ。馬にしがみついてるだけ(笑)」
・・でも2戦目での初勝利はかなり早いですよ。
「そうね、1勝すればプレッシャーも少なくなるから、早く勝たせてやりたかったんだ。」
・・素敵な師弟愛ですね。
「まぁ、自分もそうだったから(照)。強い馬に乗せてもなかなか勝てないのが新人だからねぇ〜。今回はうまくいったよ。」
・・レース後はなんて声をかけたんですか?
「一応おめでとうとは言ったけど、指示と違うところがあったんで怒ったんだよ。だから、本当はもっと喜びたかっただろうけど、アイツも平静を装ってたね(笑)。1つ勝って有頂天になっても本人のためにならないし、人や馬に感謝しないと。そんなに甘くないから。でも、俺が言ったようには乗るね。新人のうちはそれが1番大事。真面目一本の奴だから、これからも頑張ってくれると思うよ。」
愛弟子の初勝利に、厳しくも愛のあるコメントいただきました。
そして大澤騎手ご本人のインタビュー。
・・おめでとうございますっ!
「ありがとうございます。馬が強かったし、実はデビュー戦の時より失敗しちゃったんです・・」
・・どんなところが?
「本当は先行馬なんですけど出遅れちゃって・・後方からの競馬になったんです。それでテンパッちゃって。先生からは4コーナーから仕掛けろって指示だったけど、3コーナーから行っちゃいました。」
・・ゴールした瞬間の気持ちは?
「何がなんだかわからなくて・・周りからおめでとう!って言われて、だんだん実感してきました。」
・・ちなみに、デビュー戦の時はどうでした?
「ものすごく緊張しちゃいました(笑)」
・・デビューして、変わったことは?
「先輩騎手たちのすごさを実感しましたね。普通に返し馬しているように見えても、実はすごく難しい・・自分の実力は全然足りてないので、木馬に乗ったり調教の時にも色々気をつけるようになりました。」
・・休みの日はどう過ごすんですか?
「厩舎の手伝いをしているので、普段とあんまり変わらないです。ちょっとゆっくりできる程度なので。」
・・大好きな将棋は?
「こっち来てからしてないです。相手がいないので・・。でも今は、競馬に集中しているから。」
・・目標は?
「1つでも多く勝って、ファンに信頼されたいです。高知の新人王には行きたいけど、今は具体的な目標というよりも、目の前のレースを大切にしていきたいです。」
本当に真面目な大澤騎手。佐賀に新しい星がまた1つ誕生しました!!
いよいよ明日(4月12日)、先日地方競馬教養センターを修了した、86期生の大澤誠志郎騎手がデビューします。
この写真の一番左が大澤騎手。
佐賀競馬場・真島厩舎所属で、兄弟子にはベテランの真島正徳騎手、下條知之騎手がいます。この環境を恵まれていると捉えるか、厳しいと捉えるかは大澤騎手自身の問題。
先日船橋に遠征に来た真島先生は、
「期待はしているよ。まぁでもだんだんだよね。」
所属騎手を3人抱えることについては、
「佐賀は騎手が少ないからね。」
真島先生は、積極的に全国の競馬場に遠征したり、騎手を育てたり・・佐賀競馬のために尽力を尽くしています。そんな前向きな厩舎からデビューする大澤騎手。明日はどんなレースを見せてくれるのか、楽しみですね〜♪
私自身のデビュー戦は、1998年10月10日第5R、2枠2番【オカノファイヤー】に騎乗。今でもよく覚えている・・頭の中が真っ白になったことを・・・
高崎では絶対NGである、内ラチ添いをずぅ〜っと走ってたんですねぇ。やっぱり、実際のレースは違うわ・・と、改めて先輩騎手たちのすごさを痛感したものです。
でも、両親や友達や親戚や色々な方が応援に来てくれて、花束もいっぱいいただいて・・私、夢を叶えて騎手になったんだ!と実感した日でもありました。
明日の佐賀競馬場第10R、5枠5番【スイングブレーブ】。デビュー戦は、一生に一度ですから、大切な思い出になるようなレースをしてほしいですね。