8月30日、栃木県那須塩原にある地方競馬教養センターで、坂路の竣工式が行なわれました!
教養センターは、これまでは騎手を育成することを中心とした施設でしたが、生徒数の減少に合わせて空いている厩舎を育成馬用に貸し出しています。
馬場も調教用に使用できるようになっていて、今回の坂路建設は、より強い馬を育成するための施設強化といえます。
教養センターに行ったのは今年の3月以来。お天気もよく、ヨーロッパ風の厩舎はほのぼのしていました。
竣工式の前に騎手候補生たちの訓練を見たのですが・・・・教官に怒られている子もいて、昔の自分を見ているようでした。再来年の春デビューを目指して、みんな真剣に、必死に馬に乗っていましたよ。
いよいよ竣工式開始!まずは神事が行なわれました。
お払いをして、ここで走る人馬の無事を祈ります。
「向正面に坂路を作る」という話を聞いてから、1番気になっていたのが2コーナー奥(右回りでいうと)にある、教養センターで星になっていった馬たちのお墓。その上に坂路が通ってたら・・・と心配したけど、その場所はちゃんと避けてありました。こういう配慮は嬉しいですね。
ここが坂路入口。1〜2コーナーを回りこんで、坂に繋がります。
地方競馬全国協会会長や、来賓の方々によるテープカット。
坂路にはウッドチップが使用されています。まだ新しいチップは木のいい香りがしました。
騎手候補生による走り始め。4月に入所したばかりの生徒ですから、競走鞍ではまだ乗れません。乗馬鞍でなるべくアブミを短くして騎乗しました。この大役は、相当大変だったと思いますよ〜
坂路は全長755m。助走路が350m、登り坂路が300mと70m、最後の回転場が35mになっています。
登り坂の勾配は、最初の300mが3%、最後の70mが5%というけっこうキツイ坂です。この坂で鍛えられた馬たちが、地方・中央競馬で活躍する日も近いでしょう。