
赤見:昨日のマーキュリーカップ、強豪に混じってランガディアが3着に追い込んで来ましたね!
板垣:レース前に鈴木祐騎手には、「相手が相当強いし、リラックスして乗ってきて」と話しました。
ペースが流れたということもありますが、向正面ではまだジッと動かず、3,4コーナー辺りから仕掛けだして、最後までよく伸びてくれましたね。
赤見:マーキュリーカップで地元所属馬が3着以内に入ったのは久しぶりでした。
板垣:やっぱり2000mだと力差が大きく出ますからね。そういう条件で上位に食い込めたというのはとても嬉しいです。
今朝も様子を見ましたが、いつも通りカイバをしっかり食べていました。
上に行く馬というのは食欲も落ちないんですよね。
写真は前走みちのく大賞典を勝った時のもの
赤見:今後の予定が気になりますが、もう決まっていますか?
板垣:昨日もけっこう聞かれましたけど、今はまだ白紙です。
とりあえず8月は岩手も暑くなりますから、お休みする予定でいます。
その後は遠征も含め、適鞍を考えていこうと思っています。
赤見:この馬の適距離というのはどのくらいだとお考えですか?
板垣:僕の中ではマイルから1800mくらいがベストではないかと思っていて。
昨日鈴木騎手は「2000mでもやれる」と言っていましたから、2000mまでは大丈夫だと思いますね。
ただ地元馬同士の2000mとなるとかなりスローになって、折り合いをつけるのが大変なので、折り合いの面を考えるとマイルがベストなのかなと。
赤見:マーキュリーカップで3着に頑張ったことで、さらに注目度が上がりましたね。
板垣:ファンの皆さまにはとても感謝しています。
今後も馬の状態を見ながら、どのレースに出走するかしっかり考えていきます。
赤見:そしてもう1頭、オッズパーク地方競馬応援プロジェクトのマリーグレイスですが、好調が続いていますね。
昨年末も3連勝していましたが、この馬は波が大きいのでしょうか?
板垣:実は逆で、好不調の波は全然ないんですよ。
うちの厩舎に来た2歳の頃から、調子の変動というのはあまり感じないですね。
小柄な女の子なのでそういうところがありそうなものですが、調教では常にテンションが高くて、レースでは自分の形にさえなれば、けっこう強い相手でも粘ってくれるんです。
赤見:なるほど。一番重要なのは展開ということですね。
板垣:そうです。逃げか番手、揉まれないということが大きいです。
それに、昨年デビューの塚本涼人騎手とも相性がいいですね。
今までは盛岡に輸送すると、ガクッと体重が減ることが多かったんですが、前走はマイナス2キロでしたから、精神的にも成長してくれたなと。
次は芝が1000mの番組なので、ダートの自己条件を予定しています。
今後とも宜しくお願い致します。
昨日の吉野ヶ里記念は3歳牝馬のミスカゴシマが差し切り勝ち!
九州ダービー栄城賞では圧倒的1番人気ながら3着に負け、前走は初の古馬対戦で7着に惨敗。
悔しい負けが続きましたが、強敵相手に見事復活の勝利を挙げました。
平山宏秀調教師にお話を伺いました。
赤見:吉野ヶ里記念制覇、おめでとうございます!すごい女の子ですね。
平山:ありがとうございます。本当にすごい馬ですよね。
昨日あれだけ頑張ってくれたのに、今日はもう何事もなかったかのようにケロっとしてますよ。
赤見:九州ダービー栄城賞を目標にやってきただけに、敗戦は相当悔しかったのではないですか?
馬にとっても佐賀で負けたのは初めてで、何か変化はありましたか?
平山:僕らは悔しかったですけど、馬は全然変わらなかったです(苦笑)。そういう動じないところがこの馬の強さだなと。
ダービーまでは前に行く競馬をしてきて、ダービーでももちろん逃げる予定だったんですけど、他の馬たちからのマークがだんだんとキツくなっていきました。
逃げる競馬だけでは上に進めないということもあって、控える競馬も教えようと。
前走初めて古馬と戦った時には大きく負けましたが、古馬オープンのペースが経験出来たというのは大きかったと思います。
赤見:そして今回差し切り勝ちということで、レースの幅が広がりましたね。
平山:そうですね。ドラゴンゲートやハッピーハッピーといった古馬の実績馬たちを負かしてくれて、もちろん展開がハマったという面もありますけど、こういう競馬で勝ってくれて嬉しかったです。
赤見:この後、佐賀はしばらく開催がお休みになりますが、次走の予定というのは決まっていますか?
平山:まだ決定というわけではないけれど、権利を獲ったサマーチャンピオンに出るか、ロータスクラウン賞に行こうか、というところで考えています。
それに、これからは遠征にも積極的に行きたいと思っています。
川崎のロジータ記念に挑戦したい気持ちもあるので、その前にもう少し近場で遠征出来るレースがあればと。
馬の状態と相談になりますが、本当に物事に動じない馬で、初めて金沢に行った時にも普段と変わらなかったんです。
今後はいろいろな競馬場にチャレンジしたいです。
ミスカゴシマが全国の競馬場で、どんなレースを見せてくれるか楽しみです!!
12日の函館10レース『横津岳特別』で、10番人気の低評価を覆し、見事逃げ切り勝ちを収めたシンボ(北海道)。地方競馬所属馬のJRA勝利は2018年8月のハッピーグリン(STV賞)以来です。まだ3歳のシンボですから、今後の動向も含めとても気になりますね。管理する齊藤正弘調教師にお話を伺いました。
赤見:JRAでの勝利おめでとうございます!!古馬相手の2勝クラスで勝ったというのがまたすごいですね。
齊藤:ありがとうございます。オーナーと共に、「地方から中央に挑戦したい」という想いでやって来たので、とても嬉しいですね。いろいろなことがすべて上手く行きましたし、調教師をしていて負けることの方が多いわけですが、こんなに上手く行ったのは初めてではないでしょうか。オーナーはじめこの馬に関わってくれた方々、そして頑張ってくれた馬に感謝しています。
赤見:10番人気でしたが、レース前から手ごたえはありましたか?
齊藤:もちろん勝つことを目指して使っていますが、まさか本当に勝ち切ってくれるとは...。勝った要因はいくつかありますが、降級制度がなくなって、上のクラスから下がって来る馬がいなかったというのも大きいと思います。この馬自身のことで言えば、前走前々走と逃げる競馬をして、門別の長い400mの直線で粘りが増すような競馬が出来ました。結果的にこの時には負けたんですが、函館のフラットコースで、短い直線はプラスになるなと感じていました。
実は以前からJRAに挑戦しようと思っていたのですが、コロナの影響で遠征が出来ず...。その頃は1勝クラスへ挑戦する予定だったんですけど、北海優駿で賞金を加算したので今回は2勝クラスへの挑戦になりました。それでも勝ってくれたので、この馬が秘めていた能力の高さを改めて感じました。
赤見:北斗盃から逃げる競馬をしていますが、先生からの指示ですか?
齊藤:そうですね。これまでも先行して揉まれない方がいい競馬をしていましたし、今シーズン初戦の牡羊座特別で後ろから行って最下位だったんですよ。この時は休み明けと言っても当初はJRAに使いに行く予定で、体はしっかり作っていました。それなのにまったく走れなかったことがショックで、次の北斗盃は内回りでしたし「行ってみよう」と言ったのがきっかけです。
赤見:今回のレースでは、ポンとハナを奪って、向正面でプレッシャーを掛けられる場面もありましたが、最後までしっかり粘ってくれました。
齊藤:古川(吉洋)くんが上手く乗ってくれましたね。いくら人気薄の馬といってもペースが遅かったら突いて来るのは当たり前で、そこは古川くんの好判断で、一度突き放してからまた溜めを作って息を入れてくれました。直線は力が入りましたが、初めての2600mでよく粘ってくれましたね。
赤見:シンボはどんな性格ですか?
齊藤:名前の通り、とても辛抱強い馬だと思います。北海優駿はかなりのスローペースだったんですけど、レース後に競馬ブックの高倉克己さんに言われたのが、「ここまでスローのラップで掛からずに折り合いがつくのはすごい」と。我慢強くて溜めが作れる馬なんだと再認識しました。それに、2歳の頃から遠征に行っても大きく馬体重が変わらないのはメンタルの強さだと思います。今回のレース後も大きなダメージもなく、元気に過ごしていますよ。
写真は水沢の金杯で勝利した時のもの(当時は岩手の齋藤雄一厩舎所属)
赤見:今後の予定は決まっていますか?
齊藤:距離の選択肢として札幌日経オープンを目指したいと考えています。シンボはJRA認定競走を勝っていないので、これまでの規定だったら中央に挑戦することは出来なかったんですけど、今年はJRA認定競走を勝たなくても、賞金の規定を満たせばJRAに挑戦出来ることになった最初の年なんですよね。そういう形で門戸を開いていただけたことがありがたいですし、そこで結果を出せたということは、自分たちだけではなく、今後に続く馬たちにとっても大きいことなんじゃないかと思っています。今年だけではなく来年もチャレンジ出来ますから、長い目で見て一つ一つ足場を固めていきたいです。
赤見:では、ファンの方々にメッセージをお願いします。
齊藤:門別は先日一日の売り上げレコードを更新し、いつも応援してくれるファンの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。これからも地元はもちろん、JRAにもチャレンジしていきますので、応援宜しくお願い致します。
今年最初の2歳重賞である栄冠賞を制したのは、1番人気サイダイゲンカイでした。
早速田中淳司調教師に喜びの声を伺いました。
赤見:おめでとうございます!強いレースでしたね。
田中:ありがとうございます。けっこうなハイペースの中、先行して押し切ってくれたので、大したもんですね。
赤見:中間の坂路の時計を見た時にもびっくりしたんですけど。
田中:僕らもびっくりしました(笑)。調教は動く方で、新馬の頃から動いていたんですけど、まさか34秒台出して来るとは思わなかったです。
それでも今回プラス10キロですからね。
追い切りの時点ではプラス20キロくらいあったんですけど、おそらく追い切りで10キロくらいは絞れたんでしょうけど、それだけ時計が出るということは太いというわけではなくて、パワーアップしてのプラス10キロだなと思いながら見ていました。
赤見:性格などはどんな馬ですか?
田中:まず競馬が上手ですね。
乗り役の指示にちゃんと従って、掛かるところもなく折り合いも付きますし、追ったらちゃんと反応してくれる。
2走目で負けた時には、初戦の勝ち方とか、普段の調教の動きとか、僕らからしたらかなりの大物だと認識していて、服部騎手もそういう気持ちだったと思うんですよ。
相手は前の馬ではなく後ろの馬だなという気持ちもあったと思うし、その分仕掛けのタイミングがワンテンポ遅れてしまって、本人も悔やんでいましたから。
今回はその辺りも踏まえて、力の勝負でイケイケの競馬をしたんだと思います。
赤見:今後の予定は決まっていますか?
田中:函館2歳Sの権利を獲ったんですけど、中1週ちょっとなので、今回キツい競馬をしての短期間で函館輸送ということを考えると、ここはパスして札幌のクローバー賞を目指したいなと思っています。
芝を目指したいというのは山口裕介オーナーとずっと言っていたことなので、こうして青写真通りに進んでくれてとても嬉しいです。
赤見:明日はグランシャリオ門別スプリントがありますけれども、前走で北海道スプリントカップを勝ったメイショウアイアンのその後の様子はいかがですか?
田中:10歳馬ですから、もしちょっとでも疲れが残っていたり、調子が良くないようだったらクラスターC1本で行こうと思っていたんですけど、幸い疲れもなく元気いっぱいなので。
本質的には1200~1400が一番合ってて、1000が向いているとは思わないんですけどね。
それでも力がありますし、去年勝たせてもらったレースなので頑張ってくれるのではないかと思っています。
赤見:同じレースにはジョウランも出走します。今回は取り消し明けの一戦になりますね。
田中:外傷で5日間くらい休んでいるので、その分ですよね。
正直もう1,2本欲しい気もありますけど、1000mの適性は高いと思いますし、この馬も力はあるので期待しています。
4日に行われた北海道スプリントカップは、10歳馬メイショウアイアンがハナ差で勝利!
地元勢の勝利は20年ぶりということで、ホッカイドウ競馬に関わる方々にとっても大きな1勝となりました。
田中淳司調教師に喜びの声を伺いました。
赤見:おめでとうございます!
田中:ありがとうございます。上手くいきました。10歳で大したもんですね。
あの馬自身の老化現象がないというのが一番大きいと思うんですけど、ローテーション的にも無理していないので馬は若いですね。
赤見:休み明けを一度使ってあそこまで状態が良くなるとは...、正直驚きました。
田中:冬場に3ヵ月くらい休ませていたんですけど、調教せずにゆっくりさせたので、その間に筋肉が落ちてしまった部分があって。
戻って来た時にはトモのハリなんかは全然物足りないなと。そこから食べさせて食べさせて食べさせて、少しずつ体を作っていきました。
その途中が前走のレースだったので、そこからどんどん調子が上がっている状態ですね。
赤見:今回のレースでは、JRA勢相手に去年2着だった時以上にいい位置を取って行きました。
田中:そうですね。枠順も良くて、砂を被ると怯んでしまうところがあるので、そうするとポジションが下がってしまって。
今回は外枠が当たって、落合もその辺りをよくわかっているので、中団辺りを無理せず付いて行けましたから、それが一番の勝因だったと思います。
赤見:レースご覧になっていて、力入ったんじゃないですか?
田中:3,4コーナーでもしかしたら勝ち負けになるんじゃないかと思いましたけど、マテラスカイが楽な感じで逃げていて、余力もある感じだったので、直線は突き放されるのかな...と思いながら見ていたんです。
直線半ばからはもう力が入って、足踏みしながら大声だしてました(笑)。
赤見:かなり際どい勝負でしたが、勝ったと思いましたか?
田中:ゴールした瞬間は勝ったと思いました。勢いが勝っていたと思ったので。
落合には「やったな!上手く乗った」と褒めました。
僕らは2歳戦でダートグレードを勝たせてもらうことはありますけど、古馬でっていうのは今の時代本当に難しいですから。
その中で結果を出せたというのは大きいですね。
赤見:地元馬が20年ぶりの勝利ということで、周りの方々の反響も大きかったんじゃないですか?
田中:そうですね。いつもいつも負けて来たので、周りのみんなも興奮してましたし、マスコミの方たちも喜んでくれていました。
本当にありがたいですね。
赤見:メイショウアイアンのレース後の様子はいかがですか?
田中:上り調子で使ったせいか、そこまでダメージはないですね。ご飯もしっかり食べてます。
ワンターンが得意なので、今後はクラスターカップを大目標に、その前に地元で1000mの重賞(グランシャリオ門別スプリント)を使わせてもらおうかなと考えています。
赤見:先生の厩舎はドラゴンエアルも今年9歳で重賞を勝ちました。2歳戦に強いというイメージが大きかったのですが、高齢馬たちの活躍も素晴らしいですね。
田中:おじちゃん馬たちなので、無理使いだけはしないように気をつけています。
僕らは半年シーズンなので、年5,6回の競馬しか使えないんです。その分、馬も若くいられるという部分もあると思いますね。
北海道は2歳のシーズンが終わった後は、JRAや南関東へ移籍する馬が多いんですけど、メイショウアイアンのようにJRAから転入してきたり、一度転厩した馬がまた戻ってきたりすることも多いですから、古馬でもしっかり結果を出して行きたいです。