優秀女性騎手賞
宮下瞳騎手
「(2年連続10回目の受賞)本当に嬉しいです。周りの方々に感謝しています。
去年は同じ競馬場の木之前騎手と競っていましたので、ギリギリまで受賞できるかわかりませんでした。
今まで以上に、1つでも多く勝ちたいと思っていて、勝利数自体は良かったと思うのですが、わたしはいつも2着が多くて…。
そこがまだまだですし、残念に思います。
正直子育てと仕事の両立は大変ですが、子供の笑顔を見ると疲れも吹っ飛びます。
今、とても充実しているなと感じます。
これまでの女性騎手は、結婚出産で引退してという形でしたが、1度辞めても子供を産んでも復帰できるということ後輩にも伝えたいです。
女性騎手になりたいと思う人が増えてくれたら嬉しいです。
今年も1勝でも多く勝つこと、ポルタディソーニという強い馬に乗せていただいているので、重賞も勝ちたいです。
数字的なことを言うと、年内には800勝を達成して、いつか1000勝を達成できるよう頑張ります」
優秀新人騎手賞
渡邊竜也騎手
「この賞は意識していましたので、素直に嬉しいです。
1年目は減量の勢いがありましたが、2年目は勝つためにどうしたらいいのかすごく考えるようになりました。
ヤングジョッキーズシリーズは僕がデビューした年から始まって、いろいろな競馬場で経験が積めますし、2年連続ファイナルに行けて、JRAでも騎乗できて楽しかったです。
今はまだ特別自信のあるところはないんですけど、笠松は先行有利ですからスタートはこだわっていきたいですね。
去年くらいから重賞にも乗せていただけるようになってきたので、今年は重賞を勝ちたいです」
ベストフェアプレイ賞
赤岡修次騎手
「(6年ぶり3回目の受賞)1番気をつけていれば狙える賞ですし、デビューしてからそこはずっと注意してこだわりを持ってきたので、評価されてとても嬉しいです。
馬に対しては気分よく、真っすぐ走らせることを心がけています。
去年は3500勝を達成できましたし、3,4か月高知を離れている中で、獲れなかったけれどもリーディング争いは接戦に持ち込めて、自分でも驚きました。
2019年も今の状態をキープして、常に他場、南関東でも呼んでもらえるよう頑張ります。
そしてフェアプレイ賞は僕にとって一番欲しい賞なので、常に考えて騎乗していきます」
NARグランプリ2018表彰式~其の壱
年度代表馬・4歳以上最優秀牡馬・最優秀短距離馬
キタサンミカヅキ
北島三郎オーナー
「この賞をいただきとても光栄です。
頑張ってくれたお馬さん、関係者の皆さんに心から感謝しています。
わたしは何もしていないのに、「おめでとう!おめでとう」と言われますので(笑)。
ブラックで2連続JRAの年度代表馬を獲らせていただき、今度はミカヅキが地方の年度代表馬。
人生長くやっているとこんなことがあるのかなと。
わたしは歌をやっている身ですけれども、こういう賞をいただくというのは意外というか。
わたしよりもお馬さんの方が有名になりましたね(笑)。
ミカヅキはJRAの頃はあまり機嫌のいい馬ではなくて、あまりジョッキーたちが乗りたがらなかったんですよ。
そこを武士沢さんにお願いして乗ってもらって、いくつか勝ってくれて。
もしかして環境が変わったら、と考えて船橋の佐藤賢二先生のところにお願いしたわけですが、今度は馬が大人くなっておりこうさんになってくれまして。
ここまで走ってくれて、わたしもびっくりしています。
お馬さんたちは自分の息子のようなもので、ブラックは孫を作ってくれましたから、いつかはミカヅキもそうなれたら嬉しいですね。
今年9歳になりまして、人間で言えばわたしと同じくらいでしょうか(笑)。
でもまだまだ頑張ってくれていますし、とても若いので、今年も楽しみにしています。
(東京スプリントでは、コパノキッキング×藤田菜七子騎手との対戦になるのでは?と聞かれ)
ブラックは負けた相手に必ずお返しをするんですよ。
ミカヅキは根岸Sでコパさんの馬に負けていますから、お返ししなくっちゃ。何より、無事にゴールしてくれたら嬉しいです」
ユーモア溢れる記者会見で、何度も笑いが漏れていました。
9歳になったキタサンミカヅキの活躍も楽しみです!
特別賞
的場文男騎手
「関係者の皆さま、ファンの皆さまのお陰です。感謝の気持ちでいっぱいです。
5000,6000の時には竹見さんの記録はとんでもない数字だと思っていましたし、抜く人は100年経っても出てこないんじゃないかと。
達成できたのは、ファンの声援のお陰です。本当に助けられました。
去年はJBCで京都へ行ったんですけど、わたしも年ですから最後の中央かななんて気持ちもありまして。
でも5レースの新馬戦に乗った時、パドックでたくさんの声援をいただきまして、涙が出るかと思うくらい感激しました。
(記録を達成して)自分としては目的がなくなったというか、ちょっと力が抜けたかなというところもありますが。
でも乗るからには、ファンは馬券を買っていますし、関係者は生活がかかっていますから、力を出せるよう全力投球で頑張ります。
東京ダービーは宿題なんですけれども、もう年なので今年で最後か、来年か、引き際も大切だと考えています。
ただ、ファンの皆さんに応援していただける限りは精いっぱい乗りたいです」
最優秀勝利回数騎手
吉村智洋騎手
「正直嬉しいです。
地元のリーディングも獲ったことなかったですし、森騎手とずっと競っていてヒヤヒヤしていました。
(3月半ばからトップに立って)追われる立場でしんどいなと。
決まった時にはやったなと思いました。周りは僕よりも喜んでくれましたし、本当に嬉しかったです。
(デビュー16年目での全国リーディング獲得)ずっと狙っていましたが、なかなか手が届かなくて悔しかったです。
去年はとにかくたくさんのいい馬に乗せていただきました。
今年獲らなければいけないという気持ちでずっとやっていましたね。
プレッシャーもありましたけれど、そこを勢いに変えてというか。
2年連続で獲れるほど甘い世界ではないですが、今年も狙っていきたいです。
(すでに今年もリーディングトップ)去年で追われる立場は少し慣れましたので、多少は余裕をもって乗れるのではないかと思います。
できたらグレードレースを勝ちたいですし、平場で勝てるところをきっちり勝っていきたいです」
岩手所属の山本聡哉騎手が、ヒラボクラターシュとのコンビで佐賀記念を制し、ダートグレード初制覇を果たしました!!
土曜日の東京開催が雪の影響で順延となり、月曜日に代替競馬が行われたため、当初騎乗予定だった福永祐一騎手から急きょの乗り替わり。
岩手がシーズンオフで、期間限定騎乗で佐賀に来ていたからこそ実現したコンビであり、チャンスを一発でものにしたところもさすがです。
早速、喜びの声を伺いました。
赤見:おめでとうございます!突然の乗り替わりでしたが大役を果たしましたね。
山本:ありがとうございます。本当に勝てて嬉しいです。騎乗依頼を聞いた時はもうびっくりで、正直僕でいいのかなと思いました。
ヒラボクラターシュは見た目にもすごくいい状態なのがわかりましたし、乗った瞬間、いい馬だなと、全然無駄なことしないし、パワーあるし背中もいいし。
赤見:どんなお気持ちで乗っていましたか?
山本:これだけの馬に乗せていただいてプレッシャーもありましたし、先月の竹見カップで優勝出来ていたら、岩手にいいニュースが届けられたのに...という気持ちが強くて、ちょっと落ち込んでいたんです。それもあって、ここはなんとかして勝って、岩手にいいニュースをという想いがありました。
テーオーエナジーは強いですけど、今月の佐賀は特に内が重くて1枠は厳しいんですよね。馬場的にもチャンスはあるのではないかと。
レースは理想的なポジションを取れて、流れもすごく良かったですし、向正面から手ごたえがすごかったです。
リーゼントロックも渋太かったですけど、馬が頑張ってくれて、勝ち切ってくれました。
赤見:勝った時のお気持ちは?
山本:もう信じられないというか、夢みたいでした。寝るまではずっと興奮している状態で。
実はレースが終わったあと、すぐに一人で長崎を旅したんですよ。そこで、偶然入った居酒屋さんで飲んでいたら、板前さんが競馬ファンで、次の日長崎を案内していただいて。軍艦島に行って来ました。
赤見:え?なんでまた長崎に?
山本:ヒラボクラターシュの騎乗依頼が来る前に、せっかく九州に来ているし、行ってみたいなと思って。
まさか佐賀記念を勝って行くことになるとは思わなかったですけど(笑)。
岩手にいたら長崎までとはなかなかならないですけど、せっかく佐賀にいるわけですし。
今は家族と離れて一人で来ているので、一人旅というのも新鮮でしたね。
赤見:そうでしたか。なんだか九州でいろいろな縁が繋がっていますね。
山本:本当にそうですよね。さっき新聞を見て知ったんですけど、ラターシュってフランス語で『努力』という意味なんだそうです。
それを知って、なんだかすごいなと。頑張っていればいいことがあるんだなって思いました。
それに、佐賀に来てなかったら、土曜日に雪が降らなかったら、と考えると、いろいろな奇跡が重なってのものなので。
神様はいるのかもって、初めて感じましたね。本当にたくさんの方々のお陰です。
川田騎手が見に来ていて、福永さんから伝言をいただきましたし、お2人とも岩手に来た時にすごく良くしていただいたので。
頑張ってくれた馬はもちろん、乗せてくれたオーナー、仕上げてくれた関係者の方々、期間限定騎乗で受け入れてくれた佐賀の関係者に、心から感謝しています。
赤見:特に岩手で暗いニュースが続きましたから、いろいろな想いがあったと思います。
山本:正直本当に大変でした。どうしていいのかわからない、気持ちをどう持って行っていいのかわからなかったです。でもだからこそ、なんとか岩手にいいニュースを届けたいと思っていたので、本当に大きな一勝になりました。
今後も岩手競馬の発展に繋がるよう一生懸命頑張ります!応援していただけると嬉しいです。
20日に佐賀で行われた花吹雪賞を1番人気のスーパージンガが快勝。
渡辺博文調教師、松井伸也騎手という元福山コンビでの重賞制覇が実現しました!
渡辺調教師は10月に開業したばかり!
スーパージンガで11月に初勝利を挙げ、4連勝で初重賞制覇を果たしました。
赤見:初重賞制覇おめでとうございます!
渡辺:ありがとうございます。すごく嬉しいです。
赤見:レースは本当に強かったですね。
渡辺:強かったですね。これまでも強かったですけど、今までで一番強いレースをしたんじゃないかと。
メンバー的にも対戦経験のある馬が多かったし、能力の高い馬なので心配はしていませんでしたが、やはり重賞ですしプレッシャーもありました。アクシデントもなく強い勝ち方をしてくれて、本当に嬉しいです。
赤見:しかも松井騎手との福山コンビでの重賞制覇というのが感激しました。
渡辺:昔福山で一緒に乗っていた時は、まさか自分が佐賀で調教師として乗ってもらうことになるとは思わなかったですけどね。こうやって昔の仲間と一緒に重賞を勝てたというのは嬉しいですよね。僕が開業する前に北海道で修行させてもらったんですけど、その時に開業したら乗りに来てくれないかという話をしていて。たくさんの方々の協力を得て期間限定騎乗が実現して、本当に感謝しています。
赤見:本当に強い勝ち方でしたが、今後の予定というのは?
渡辺:レース後も馬は元気いっぱいなので安心しました。次は地元の重賞(2月17日飛燕賞)を予定しています。花吹雪で初の1800でしたけど、距離は自在にこなしてくれます。1400もまったく問題ないですね。その後はどうしようか考え中です。グランダムやJRA遠征など選択肢がたくさんあるので、馬の様子を見つつ、オーナーと相談して決めていきます。
赤見:渡辺厩舎に移籍して4連勝していますが、移籍当初のイメージというのは?
渡辺:いい馬だとは思いましたけど、実際に自分で跨って追い切りをした時、衝撃を受けたんです。「この馬、モノが違うな」って。速いところに行った時の走りが素晴らしくて。正直、「ジョッキーとして乗ってみたかった」って思いました。それくらいすごいなと。
ただね、うちに来てから30キロくらい体が減っているんですけど、実は食事の方法がちょっと難しいんです。普通の馬より食道が細いみたいで、食事は人間でいうおかゆのような状態のものをあげないといけない。詰まりやすいから食事中もずっと付きっきりだし、手はかかりますよね。その分、可愛くて可愛くて仕方ないんですけど。
赤見:食も細いんですか?
渡辺:いやそれが、食欲は旺盛なんです。食べさせ方を工夫してあげれば、たくさん食べてくれるので。今の状態でも強いですけど、まだまだ体は成長していくと思います。精神面でテンションが上がりやすいところがあるので、その辺りを一番気を付けています。
赤見:では今後の目標をお願いします。
渡辺:厩舎としては、開業してすぐに重賞を勝たせていただいて、順調すぎるくらい順調に来ています。オーナーの皆さん、スタッフ、ファンの皆さんに感謝しながら進んで行きます。せっかくこういう馬に出会えたので、少しでも長く日の当たる場所を歩かせてあげたいなと。そのために調教師としてできることを精いっぱいやっていきます。これからもよろしくお願いします。
日曜日に東京競馬場で行われたジャパンカップ。
アーモンドアイが驚異的なレコードタイムをたたき出して優勝しましたが、地方から参戦したハッピーグリンも頑張りました!
前走は富士Sで11着。
ここは格上挑戦だったわけですが、パドックでも堂々と落ち着いて歩いていたし、
レースでも好ダッシュを決めて、中団内目の位置取り。
内側をロスなく走り、直線も踏ん張って7着でゴールしました!
タイムは2分22秒2。
ホーリックスとオグリキャップが名勝負を演じた1989年のジャパンカップと同じタイムというおまけ付き。
まだ3歳のハッピーグリンが、新たな伝説の始まりを見せてくれました。
服部茂史騎手
「頑張ってくれました!
ゲートも上手くいったし、いいところを取れました。
馬群の中からも脚を使ってくれましたし、初めての2400mでしたが最後までしっかりと伸びてくれました。
まだ3歳ですからね。来年が楽しみです」
田中淳司調教師
「すごい馬ですね。
このメンバー相手に、ここまで頑張ってくれるとは...。
この馬はとても素直で扱いやすいですし、まだ3歳ですが精神的に落ち着いていて、輸送もまったく苦になりません。
年内はゆっくりと休んで、また来年いろいろな挑戦をしたいです」
着順としては7着と、上位というわけではなかったけれど、
あのメンバー相手に素晴らしい走りを見せてくれました!
4歳になる来年、どんなローテーションでどんな夢に挑戦するのか楽しみですね♪