*28日(火)名古屋 第10R『スプリングカップ』 1700m 19:35発走*
オッズパーク地方競馬応援プロジェクトのセブンカラーズ、今年初戦を快勝して2戦目を迎えます。
前走はゴールドウィング賞以来の休み明け、プラス7キロと体も増えていました。
序盤は落ち着いたペースで内の馬たちを行かせましたが、向正面で気合いをつけるとすんなり先頭へ。
あとは一人旅で大差圧勝でしたね。
これで5連勝。
一戦ごとに課題をクリアし、手前を上手に替えるようになったし、逃げなくても競馬ができるようになりました。
今回は全国交流戦ということで相手も強くなりますが、叩いた上積みがあるし、東海ダービーに繋がるレースを期待しています。
今回一番の強敵となるのは高知のデステージョでしょう。
門別デビュー組で兵庫ジュニアグランプリ3着の実績の持ち主。
馬自身のポテンシャルはもちろん、ダートグレードで揉まれた経験は大きな強みです。
序盤の流れが厳しい競馬でもしっかりと末脚を使える馬ですから、セブンカラーズにとっては試練の一戦になりそうです。
もう一頭の強敵はリストン。
こちらはJBC2歳優駿を経験済み。
前走はエムエスドンに並ばせない強いレースで重賞制覇を飾りました。
先行力があるので、セブンカラーズにとっては道中から気になる存在でしょう。
浦和からの遠征馬サムタイムアゴーは南関東の重賞で揉まれて来ましたから、ここに入れば追走がかなり楽に感じるのでは。
堅実に頑張るエムエスドンまで馬券を買いたいと思います。
◎8、セブンカラーズ
〇7、デステージョ
▲10、リストン
△4、サムタイムアゴー
△3、エムエスドン
*23日(木)佐賀 第7R『たんぽぽ賞』 1400m 16:30発走*
昨年は久しぶりに佐賀所属馬が勝利した『たんぽぽ賞』。
今年も地元馬の活躍に期待しています。
ということで、本命はネオシエル。
地元佐賀では3戦3勝の実績があります。
遠征経験が豊富で、2歳時には小倉のひまわり賞8着、盛岡の南部駒賞で3着、川崎の全日本2歳優駿で11着と、強豪に揉まれて来ました。
今回JRA勢との戦いになり簡単ではありませんが、ひまわり賞の頃から格段に成長した今ならば、ロングスパートで勝ち切ってくれるのではないかと期待しています。
対抗はJRAのゴーツウキリシマ。
ひまわり賞ではまだ初勝利前でしたが、3着と力を見せました。
前走は佐賀遠征で山口勲騎手を背に逃げ切りで初勝利。
ダート替わり2戦目で適性の高さも証明しましたね。
鞍上が引き続きMr.ほとんどパーフェクトなことも心強いですし、前に行ってしぶとい脚を使ってくれるのではないでしょうか。
永島まなみ騎手騎乗のセロンテソーロは、前哨戦であるノカイドウ特別を早め先頭で勝ち切りました。
この時が初ダートだったわけですが、いきなり適性の高さを見せつけた格好です。
永島騎手の豪快な差し切りが見られるか、今回も注目の1頭でしょう。
その時に逃げて2着だった地元のアネロイドはここに来て一気に力を付けた印象。
オバケノキンタはデビュー戦以来のダート戦になりますが、2戦目の未勝利2着、3戦目の初勝利の内容が良く、好位につけて競馬ができれば十分上位争い可能だと思います。
◎4、ネオシエル
〇9、ゴーツウキリシマ
▲1、セロンテソーロ
△6、アネロイド
△7、オバケノキンタ
最後にご紹介するのは東海・兵庫所属の個人賞を受賞された方々です。
ベストフェアプレイ賞を受賞した岡部誠騎手(愛知)、優秀女性騎手賞を受賞した宮下瞳騎手(愛知)は競馬開催中のため、授賞式はご欠席されました。
最優秀勝利回数騎手賞
吉村智洋騎手(兵庫)
「素直に嬉しいです。
数字としてはもうちょっと勝てたかなと思いますけど、全国リーディングを11月頃から意識していたので、獲れて嬉しいです。
獲れるものは獲っておかないと、次いつ獲れるかわからないですから。
今年に入って1日7勝させていただきましたが、たくさんいい馬に乗せていただいてますから、タイミングがうまいこと重なったのかなと思います。
(先月通算3000勝も達成)怪我なくやっていれば達成できると思っていたので、特には意識していなかったです。
(ご子息がJRA競馬学校騎手課程に在学中)やはり同じ職業なので、いい背中を見せていたいなという気持ちで頑張っています。
目標は毎年決まっているんですけど、怪我なく一年乗り続けることです。
これが一番勝ち星に繋がることだと思うので、そこを毎年目標にしています」
優秀新人騎手賞
塚本征吾騎手(愛知)
「ありがとうございます。
優秀新人騎手賞を受賞できて、とても嬉しく思います。
自分では数字としての結果は不満です。僕は今、名古屋と笠松の両方の競馬場で乗せていただいて、若手の騎手の中で僕が一番恵まれた環境で競馬をさせていただいていると思っていて、その中で84勝ですから、騎乗数に対してあまり勝率が良くないです。
そこは今後上げていきたいところです。
ゲートを出遅れずに出して、その馬の一番いいポジションを取ることを心がけています。
コンビーノちゃんにはいろいろ教えてもらうことばかりで感謝しています。
重賞でも乗せてもらって、勝ちたかったんですけど、そこは先輩騎手たちとの大きな差を痛感しました。
兄3人(甲賀弘隆/金沢、塚本雄大/高知、塚本涼人/岩手)のことは尊敬しています。
よくレースビデオを見るんですけど、兄弟なので体型が似ていますから、乗り方を勉強しています。
デビューした頃は右も左もわからず、アドバイスなどいろいろ教えてもらいました。
今年の目標は2つあって、一つは重賞を勝ちたいです。
もう一つはキレイにスマートに勝てるようになりたいです」
最優秀勝率調教師賞
保利良平調教師(兵庫)
「自分がこのような賞を受賞できるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。
勝率ということは普段はまったく考えていないですね。
1頭1頭を勝たせた結果が繋がったことだと思います。
昨年は開業10年目で初めて兵庫のリーディングを獲ることができました。
飯田先生、新子先生と競り合っていましたからこちらも必死で、11月頃から胃が痛かったです。
追い上げられましたが、厩務員、スタッフたちが諦めていなかったので、馬の采配や入れ替えなどを考えて、常にスタッフとミーティングをするようにしました。
ミーティングではっきりと馬の状態を伝え合う、そこが一番大きかったと思います。
昨年は厩務員の担当を4頭持ちから3頭持ちに変えました。
1頭1頭の馬をきっちり管理しないと結果を出すことができないと考えたからです。
そういう積み重ねが結果に繋がったんだと思います。
勝ち星としては平場のレースが多いので、今年は大きいところを狙いたいです。
コウエイアンカやエコロクラージュ、他の馬たちやこれから入厩して来る馬も含め、結果を出せるよう今年も頑張ります」
続いては3歳最優秀牝馬スピーディキック陣営のコメントです。
本日フェブラリーステークスへの挑戦、楽しみですね!!
藤原智行調教師
「こういう賞を受賞できて、とても嬉しいです。
これまでは1戦1戦コンディションを整えることを大切に調整してきました。
もともと素直な馬で、完成している部分も多かったので、体的な成長というよりは、精神的な成長が大きいと感じます。
1戦ごとに競走馬としての自覚が強くなって、レースが近いなということを感じるようになりました。
自分は祖父の代から益田競馬場にいて、今の技術や知識を育ててもらいました。
益田は廃止になりましたが、もともと素晴らしい調教師がたくさんいた場所です。
そういう知識がないから廃止になったわけではないということを証明したいです。
フェブラリーステークスに向けては、もともとシンデレラマイルに挑む前から自分の気持ちの中ではあって、シンデレラマイルの内容次第と考えていました。
実際にあれだけのパフォーマンスをしてくれて、いざフェブラリーステークスにということを考えた時、とても葛藤がありました。
それは、自分のためにこのレースに挑むのか、本当に馬のためなのかということを悩んで、最後は加藤オーナーに背中を押していただきました。
シンデレラマイルまでは少し長い距離を使っていましたし、古馬との戦いということで、自分の競馬ができないかもしれないという不安もありましたが、無事に素晴らしい切れ味を見せてくれました。
これまではコンディションを整えることに重きを置いてきましたが、今回は馬を鍛える調教に変えました。
追い切りもしっかり動いてくれましたし、いい状態で挑めます。
後悔のない馬作りができました。
一番は人馬ともに無事に帰って来てくれることを願っていて、レースは御神本騎手にお任せです」
御神本訓史騎手
「目標にしていた3歳牝馬重賞を勝つことができましたし、3歳の最終目標だったロジータ記念も勝つことができました。
戸塚記念は自分が鞍上ではないですが、そこも含めて結果を出し続けてくれました。
性格は牝馬特有のピリピリしたところはありますが、レースが上手で特に最近はどっしりと落ち着いています。
シンデレラマイルでは久しぶりのマイルでしたが、武器である末脚を発揮してくれました。
藤原先生、末田厩務員とは益田時代から一緒に過ごしていましたから、奇跡のようなめぐり合わせに感謝しています。
フェブラリーステークスは戸惑うこともあると思いますし、うまく走れるかどうかはやってみないとわかりません。
対応能力が高い馬ですから、こなしてくれるのではないかと。
僕自身3年連続でフェブラリーステークスに出走して、毎回ボロボロに打ちのめされてきましたが、胸を張って帰ってこられるレースがしたいです」
末田秀行厩務員
「レースに向けての調整の中で、毎回違う体調なので、本当にこれで大丈夫だろうかと不安な気持ちもありますが、これならばノリ(御神本騎手)に任せて大丈夫だという状態を目指して日々調整しています。
性格はやんちゃなところがありますね。
ただ繊細な面があるので僕はこの馬を怒ったことはありません。
それがいいのかどうなのかはわかりませんが、レースが近くなると自分からスイッチが入って闘争心が出てきます。
益田出身の3人で力を合わせてここまで来て、益田で基礎をしっかり覚えたからこそ今があると思っています。
今状態がすごくいいので、あとはノリに任せます」
続いては、見事年度代表馬に輝いたイグナイター陣営のコメントです。
「ずっと獲りたかった賞を受賞することができて、非常に嬉しいです。
昨年は一年を通してJRAの馬たちと戦って力を出してくれました。
勝ったレースはもちろん嬉しかったですが、負けたけれど南部杯はとても印象深いです。
勝つチャンスがあるなと感じる内容でした。
もともと少しトモがゆるいのですが、成長してしっかりして来ましたし、精神的に落ち着いて来ました。
馬体重や疲れというところを特に気にしながら調整しています。
今年はかしわ記念や、もう一度南部杯にチャレンジして、そこで勝ちたいです。
今年に関しては、中央への遠征は考えていません。挑戦するなら来年ですね。
次走は黒船賞です。
前哨戦が昨年以上のパフォーマンスでしたから、今年も期待しています。
大目標はまだはっきりしていませんが、南部杯かJBCスプリントか。今年も皆さんとともに喜べるようなレースをしたいです」
田中学騎手
「ありがとうございます。年度代表馬を受賞するような馬に出会えたこと、そういう賞を獲るために少しは貢献できたかなと思うと嬉しいです。
昨年一番印象に残ったレースは...南部杯は僕としては不本意なレースになってしまったと思うので、それがとても印象に残っています。これからの課題に繋がるレースでした。
いい位置を取れて、4コーナーを回った時にインをついたことがああいう結果になったので、決して力負けではなかったと思います。競馬にタラレバはないですけど、4コーナーでもう一つでも外に出せていたら...。そこが反省点です。
初め乗った頃はすごく行きたがる操作の難しい子だなという印象でしたが、高知や名古屋に行くようになって、レースが上手になって、自分で息を入れるのが上手になりました。
出るレースは年度代表馬として全部勝ちたいと思っています。
昨年の暮れは地元園田のダートグレードで不本意な結果になってしまったので、正直に言うと今年初戦の高知も不安な気持ちはありました。
騎手が弱気になっているのが情けないくらい強かったですね。今年は昨年以上に結果を残せる馬になると思います。
どこのレースでも勝ちたいですし、やはり地元でJRA馬を相手に勝ちたいという気持ちは強いです」