さぁいよいよ大一番、ばんえい記念!
とにかくタフな馬場状態でしたから、今シーズン、特に後半からの超絶軽い馬場で戦って来た馬たちが、この状況で1トンを曳くのは厳しい挑戦になるだろうなと想像していました。
夢を託したのはメムロボブサップ。
今年に入ってから勝ち切れていませんでしたが、常に重い重量を曳いて来ましたから、1トンとはいえ同重量であればこの馬が一番強いと思っての本命です。
レースは久しぶりにコース横で見ることができました。
第1障害から苦戦する馬がいるほどの超タフな馬場。
刻んで刻んで、第2障害のばんえいポイントにたどり着いた時にはファンの方々から大声援が送られました。
「いいよ!いいよ!」「大丈夫!落ち着いて」「頑張って!!!」
それぞれが応援する馬たちを目の前に、すでに感極まっている様子。
もちろんわたしも、1歩1歩着実にゴールに向かっていくばんばたちと、それを見て全力で応援するファンの方々の熱気に包まれ、すでに号泣。
ばんえい記念はこの雰囲気が特別なんですよね。
メムロボブサップが第2障害を越えたところまでは見えましたが、歩いて追いかけたものの、その後の直線の勝負はどうなったかわからず...。
上位馬たちがゴールしても、まだまだ熱気は続きます。
第2障害で苦戦していたアアモンドグンシンとコウテイにエールが送られ、たとえ装具が外されても、立ち上がって帰っていく様子を見守るまでがばんえい記念。
その間、電光掲示板に着順は掲示されません。
コースから馬たちの姿がなくなり、電光掲示板にメムロボブサップ1着という点滅が始まって、初めて勝ったことがわかりました。
メムロボブサップの関係者の皆さま、おめでとうございます!!
改めてレースVTRを見てみると、アオノブラックが先に第2障害を越え、あと少しというところ、僅差でメムロボブサップが1着になったのですね。
この7歳2頭はずっとライバル関係で成長して来て、今ではばんえい界を背負って立つ存在になりました。
来シーズンもライバル同士の名勝負を期待しています。
メムロボブサップ
阿部武臣騎手
今は勝つことが出来てとてもほっとしています。
ここ近年ない乾いた馬場のばんえい記念だったので、苦戦すると思っていましたし、レースの流れはゆっくりになるだろうと思っていましたが、タイム的には予想していた通りでした。
障害は一腰では絶対に無理ですが、なるべく先に下りて逃げたいと思っていました。
先にアオノブラックが下りてしまいましたが、それでも上手く2番手で下りてくれたと思います。
下りた後は差が開いていたので差し切れないかと思っていましたし、ゴール前で2、3回止まると思っていたので、良く辛抱して1回も止まらず本当に頑張って歩いてくれました。
ばんえい記念だけは他の重賞と違い、特別なレースです。どの騎手も騎乗したい、1着を取りたいと思う、本当に夢のレースだと思います。
来年度に向けて馬の体調と相談しながら少しずつまた一からやっていきますので、これからもメムロボブサップと阿部武臣の応援よろしくお願いします。
坂本東一調教師
言葉にならない嬉しさがあります。
年中通して最高の健康状態でレースに臨めていたので負けても全然悔いはなかったし、主戦騎手が前を向いて調教をしてくれていたので信用して任せています。
第二障害の一腰目で天板に上がった時に勝ちを確信しましたが、二腰目が少し早いと感じハラハラドキドキの展開になりましたが騎手が落ち着いて騎乗してくれたので良かったです。
ゴール前は馬と騎手よりも私の心臓が止まるんじゃないかと思うくらい力が入りました。
今後は、ライバルもパワーをつけてきますし、この馬を目標とした乗り方をしてくると思うのでそれに対応した作戦を考えていかなきゃ行けないと思いますが、馬の状態は100パーセントで出せるようにしていきます。
これからもみなさんに喜びを与えるために私たちも頑張っていきたいと思います。
*30日(木)名古屋 第11R『若草賞土古記念』 1500m 17:00発走*
グランダム・ジャパン3歳シーズンの第2戦。
今年から旧競馬場があった土古(どんこ)も名称に加わり、若草賞土古記念となりました。
ここは抜けた馬不在の混戦模様と見ています。
注目したのは船橋からの遠征馬ポーチュラカ。
前走は1番人気で5着に負けてしまったのですが、船橋のタフな馬場で、逃げて最後の最後は抜かれたものの、内容は悪くなかったと思います。
今回は他にも逃げたい馬が複数いるので、スタートからの先行争いがカギにはなりますが、逃げなくても競馬は出来る馬。
鞍上は東海の帝王・岡部誠騎手ですし、ここで重賞初制覇もあると思います。
対抗は兵庫のサラキャサリン。
前走は逃げて強い競馬をして見せました。人馬ともに初重賞制覇を果たし、自信にも繋がっているのではないでしょうか。
門別でデビューした時から10戦すべてで馬券圏内に来ている堅実派ですから、初めての名古屋でも自分の競馬をしてくれるのでは。
ただやはりこの馬も先行争いがカギ。
前走で逃げている馬が6頭もいるんですよね。
あまりに前がやり合うような展開になった場合、末脚のしっかりした馬の台頭もありそうで、地元で堅実に頑張っているトリマゴクイーンにも期待しています。
浦和からの遠征馬キューティロメラ、大外枠に入った兵庫のエイシンレゲンダ、前走強い勝ち方だった地元のティーズブライトまで。
◎3、ポーチュラカ
○4、サラキャサリン
▲6、トリマゴクイーン
△9、キューティロメラ
△12、エイシンレゲンダ
△5、ティーズブライト
今シーズンはかなりスピードの出る馬場が続いていましたが、ラスト開催は真逆で超絶タフな馬場状態。
イレネー記念の日は前半のレースから、最後の最後で詰まる馬が多く、馬券の行方も相当読みずらい展開でした。
今年のイレネー記念は重賞2勝でこの世代をけん引して来たキョウエイプラスが1番人気。
第2障害を最初に超えたマルホンリョウユウを追って、キョウエイプラスもすぐに2番手で下ったので、この2頭で勝負ありかと思ったのですが...勝負はそこからでしたね。
少し間を置いてタカラキングダムとアシュラダイマオーが下ると、勢いよく前の2頭を追いかけます。
ゴール手前は詰まり合戦になり、どの馬が抜けて来るかと思ったら、まさかのアシュラダイマオー。
力強い歩きで先頭でゴール。2着争いは3頭大接戦の末、マルホンリョウユウが入りました。
アシュラダイマオー
西謙一騎手
「勝ったこと自体びっくりしています。
強い馬4頭が先に行くだろうと思っていたので、それを見ながら騎乗できればと考えていました。
前に行った馬たちが障害で止まっていたので障害の下で息をためられた分しっかり歩いてくれました。
ゴール前はこの馬もいつ止まるかわからなかったので最後まで頑張ってくれという思いでした。
すごく真面目な馬で一生懸命走ってくれる馬です。
明日に向け、この勝利が良い弾みになれば良いと思います。
明日の大一番も勝てるよう頑張りますので応援よろしくお願いします」
松井浩文調教師
「勝つことができて驚いています。
春から馬体に恵まれていて、体格が良いのと真面目なところが取り柄で秋からぐんぐん力をつけてきました。
厩務員が良く、これだけ仕上げてくれたと思います。
馬場は想像以上に重かったですが、最後は止まるなとしか言い様がなかったです。
今日は応援ありがとうございました。明日も頑張りますので応援よろしくお願いします」
体が大きくて真面目な馬なんですね!
特にタフな馬場でのスタミナ勝負になったら強いですから、来シーズンも注目していきます。
ただ、人気上位3頭は負けたとはいえこれまでの馬場とはガラッと変わった中でも接戦まで持ち込みましたから、やはり強いと再認識。
この3歳世代、まだまだ勝負付けは済んでいませんから、来シーズンの戦いが楽しみです。
イレネー記念を見ていて、相当乾いた重い馬場でゴール前は詰まる馬続出でしたから、次の日のばんえい記念はいったいどうなってしまうのだろう...と、ドキドキと緊張が入り混じった気持ちになりました。
久しぶりに帯広競馬場に行って来ました!
最後に行ったのがいつだか思い出せないのですが、出産後は一度も行けていないので少なくとも7年ぶり以上。
今年はイレネー記念が日曜日、ばんえい記念が月曜日ということで、張り切ってイレネー記念の日から参戦しました。
帯広空港でパシャリ☆
何度来てもこの馬を見るとテンションが上がります!
レース後記は後ほどということで、まずはグルメ情報からお届けします。
帯広競馬場に来たらこれ!キッチンばんえいのカレーラーメン。
シンプルなカレーとラーメンのハーモニーで、体がぽかぽか温まります。
ばかうまやのジャンボラム串は、塩コショウが効いていて、ビールが欲しくなるお味。
お肉は柔らかくて、ジャンボなだけに食べ応えがありますよ。
こちらはキッチンカーで出店していたつぶ串。
北海道で食べるつぶ貝は本当に最高です!
そして売店のたこ焼き。
ちょっと小腹が空いた時にサクッと食べられるのがいいですね。
今回ナンバー1ヒットはこちらのあずき茶。
超絶甘党の古谷剛彦さんが「美味しいよ」と言っていたので甘い味を想像していたんですが、ほんのりあずき風味で甘くなく、すっきりとしつつも優しいお味。
とっても美味しかったです!!
タイミングを逃して豚丼が食べられなかったのは痛恨のミス...。
帯広といえば豚丼なのに。
次回は一番最初に豚丼をいただきたいと思います。
*20日(月)帯広 第11R『ばんえい記念』 19:25発走*
今年こそ!メムロボブサップが初制覇することを期待しています。
初挑戦だった昨年は2着。
今シーズンは旭川記念とばんえいグランプリを勝ち、その後重賞での勝ち星はないのですが、常に重い重量を曳いて上位争いしていますから、1トンとはいえ同じ重量になるというのは、この馬にとっては大きいです。
対抗はメジロゴーリキ。昨年は見事なばんえい記念制覇でしたし、今シーズンになってからも、決して得意とは言えない条件だったドリームエイジカップを勝ち、チャンピオンカップでは接戦を制しました。
メムロボブサップの隣の枠に入ったので、ゴール前に2頭が並んで競い合う姿を想像しています。
アオノブラックは高重量戦の帯広記念を初制覇。
同世代のライバルであるメムロボブサップとともに、今やばんえい競馬をけん引する存在です。
チャンピオンカップでは大敗してしまいましたが、大一番での巻き返しに期待しています。
高重量戦に強いキタノユウジロウにも注目。
昨年は帯広記念を勝ち、いざばんえい記念!と気合が入りましたが、残念ながら競走除外...。
これが引退レースとなるそうですから、ぜひ力を出し切って欲しいです。
好調が続くコマサンブラック、実力馬ミノルシャープまで。
◎9、メムロボブサップ
〇8、メジロゴーリキ
▲4、アオノブラック
△5、キタノユウジロウ
△2、コマサンブラック
△7、ミノルシャープ
3連単フォーメーション
9-8,4,5-8,4,5,2,7 12点