*16日(日)水沢 第10R『留守杯日高賞』 1600m 17:45発走*
グランダム・ジャパン3歳シーズンの第4戦。
5年連続で他地区の馬が勝利していて、今年も遠征馬が優勢と見ます。
本命にしたのは船橋からの遠征馬ラピスアダマンス。
ここまで4戦すべて船橋で走って3勝を挙げています。
唯一負けたのは2走前。昨年8月からの長期休養明けでマイナス22キロという状態でした。
マイルでの戦いでしたが、距離うんぬんではなく休み明けだったことが大きかったと思います。
叩き2戦目の前走アネモネ特別は、2番手から直線抜け出す王道の競馬で強い内容でした。
今回は初めての遠征、初めての左回りと初ものづくしではありますが、レースセンスの高い馬で、遠征経験豊富な和田譲治騎手騎乗ですから、上手くこなしてくれるのではないでしょうか。
対抗は同じく船橋のフークエンジェル。
浦和の桜花賞ではロスなく立ち回って、直線外に出すとよく伸びて3着。
メイドイットマムの決め手が鮮やかでしたが、この馬の末脚も見どころがありました。
先行有利の水沢ではありますが、前に行く馬が揃っている分、流れ次第では末脚が活きる展開になる可能性もありそうです。
今回は兵庫の廣瀬航騎手が鞍上。
管理する米谷康秀調教師とは地方競馬教養センター時代の同期という絆がありますから、ここで同期制覇ということになればドラマですね。
地元のトップジョッキー山本聡哉騎手を配して来たのがワイズゴールド。
浦和の桜花賞では先行馬に厳しい流れの中、2番手から踏ん張っての4着。
この馬も軽視できません。
この3頭が強いと思っていますが、一角崩しがあるならば、川崎からの遠征馬キャッツライズの自在性、地元岩手のダレカノカゼノアトの流れ込みに注目しています。
◎8、ラピスアダマンス
○3、フークエンジェル
▲5、ワイズゴールド
△6、キャッツライズ
△10、ダレカノカゼノアト
*9日(日)水沢 第12R『第48回赤松杯』 1600m 18:05発走*
今シーズンの岩手古馬戦線最初の重賞である赤松杯。
ここは桐花賞で熱い2頭のマッチレースを演じたノーブルサターンとヴァケーションが中心でしょう。
桐花賞ではどちらも一歩も引かず、3コーナーから馬体を併せた追い比べを僅差でノーブルサターンが制しました。
これで岩手移籍後重賞2連勝。
ヴァケーションに手こずったとはいえ、この馬のロングスパートは健在ですから、休み明けでも3連勝を期待しています。
対抗はヴァケーション。
桐花賞は負けて強しのレースで、もっと早くに抜かれるかと思いきや、本当にしぶとく粘ってくれました。
昨年の赤松杯は惜しくも2着でしたが、長期休養明けでもしっかりと結果を出しました。
今年は昨年よりも短い休養期間ですし、またノーブルサターンとの接戦を見せてくれるのではないでしょうか。
この2頭は実績的にも上位だと思いますが、怖い存在なのが移籍初戦を圧勝したグローリーグローリです。
JRA3勝クラスを勝ってオープン入りを果たした実力馬で、障害でも1勝を挙げています。
前走の勝ちっぷりを見ると、重賞でいきなり好勝負しても不思議はありません。
クロールキックは初の古馬対戦だった桐花賞では9着に負けてしまいましたが、臨戦過程を振り返ると、状態的な部分も大きかったと思います。
休み明けの前走で早め先頭から押し切るレースを展開、久しぶりの勝利を挙げました。
昨年、スプリングカップを勝った時点で、岩手の三冠戦線の中心になるだろうと感じた実力の持ち主ですから、4歳を迎えてさらなる飛躍を期待します。
◎6、ノーブルサターン
○1、ヴァケーション
▲2、グローリーグローリ
△4、クロールキック
*6日(木)園田 第10R『菊水賞』 1700m 16:15発走*
ここは園田ジュニアカップの再現でスマイルミーシャVSベラジオソノダラブと考えます。
スマイルミーシャはデビューから無傷の4連勝中。
園田ジュニアカップでは加速する時の脚が一頭際立っていて、先に動いていたベラジオソノダラブを一気に捉えると、追い比べでも引かずに僅差で勝利。
レースが上手で、勝負所での加速力が素晴らしい馬。
今回は休み明けですが、さらに成長した姿を見せてくれるのではないでしょうか。
ベラジオソノダラブは1700mでまだ勝ち星がない、という部分はありますが、距離が問題なのではないように感じます。
園田ジュニアカップではスマイルミーシャに先着を許したものの、一気に抜かれてからも怯まず追い比べに持ち込みました。
休み明けの兵庫ユースカップは早め先頭の強気な競馬で快勝しましたし、一度使った効果も大きいと思います。
展開としては外目の枠に入ったベラジオソノダラブの方が前にいるのでは。
ポイントはスマイルミーシャがどこで動くか。休み明けで一気に動けるのか、というところでしょう。
この2頭は強いですが、割って入る可能性があるのはニシケンボブ。
門別で4勝を挙げて、早くから頭角を現しました。
笠松のゴールドジュニアを圧勝後、兵庫ユースカップでベラジオソノダラブに離されましたが、距離が1700mになるのはプラス材料でしょう。
休み明けを快勝したヒメツルイチモンジはデビュー戦以外中距離を使っていますから、この距離の重賞でどこまで戦えるか楽しみな存在です。
ビキニボーイは中央時代に中距離経験豊富。上位争いに絡んでも不思議はありません。
◎3、スマイルミーシャ
○9、ベラジオソノダラブ
▲1、ニシケンボブ
△5、ヒメツルイチモンジ
△6、ビキニボーイ
【金沢】
加藤翔馬(かとう・しょうま)騎手
加藤和義厩舎(父)
石川県出身
乗馬歴なし
目標:吉原寛人騎手
「父の引退レースを見てカッコいいと思い、騎手を目指しましたが、馬アレルギーがあり一度は諦めました。しかしその夢を諦めきれず、治療を続けて克服し、再チャレンジしました。勝ちたいレースは白山大賞典です。父のように新人賞を取りたいです」
【笠松】
松本一心(まつもと・いちと)騎手
加藤幸保厩舎
兵庫県出身
乗馬歴なし
目標:父である松本剛志騎手
「小さい頃から父の姿を近くで見て憧れました。将来の目標は東海リーディングを取ることです。何事にも一生懸命に取り組み、1レース1レースしっかり乗り、信頼されるジョッキーになりたいです」
【愛知】
大畑慧悟(おおはた・けいご)
倉知学厩舎
愛知県出身
乗馬歴8年
目標:丸野勝虎騎手
「叔父(大畑雅章騎手)が活躍しており、よく名古屋競馬場に行っていました。好きな馬はカツゲキキトキトです。勝ちたいレースは東海ダービーです。攻め馬も1頭1頭丁寧に乗り、馬の特徴を掴み、その馬の全能力を発揮できるような騎手になりたいです」
【兵庫】
山本屋太三(やまもとや・たいぞう)騎手
坂本和也厩舎
神奈川県出身
乗馬歴7年(美浦乗馬苑の少年団に3年通う)
目標:竹村達也騎手
「地元が川崎で、川崎競馬場へ初めて親に連れて行ってもらった時に騎手を見てすごくカッコいいと思い、自分も絶対に騎手になりたいと思いました。思い出深い馬はベラジオソノダラブです。兵庫若駒賞を間近で見て感動しました。勝ちたいレースは賞金が3000万円の園田金盃です!体力には自信があるので、1レース1レース全力で挑み、地方競馬の雄になれるよう頑張ります」
【高知】
阿部基嗣(あべ・もとつぐ)騎手
西山裕貴厩舎
静岡県出身
乗馬歴2年
目標:宮川実騎手
「中学2年生の時に父と競馬場へ行った時、人と馬の息の合った走りに感動して、私もそうなってみたいと思いました。勝ちたいレースは黒船賞です。一つ一つのことを丁寧にして、一つでも多くのレースで勝てるように頑張ります」
【佐賀】
合林海斗(ごうばやし・かいと)騎手
土井道隆厩舎
大分県出身
乗馬歴4年(中学1年の終わりからは小倉競馬場の乗馬スポーツ少年団に入団)
目標:山口勲騎手
「祖父(繁敏さん)が以前中津競馬場で騎手をしていたという話を聞き、小学校6年の時に父に小倉競馬場に連れて行ってもらい、騎手の姿に憧れました。中学1年の終わりからは小倉競馬場の乗馬スポーツ少年団に入りました。勝ちたいレースは佐賀記念です。誰にでも元気に挨拶し、1頭1頭丁寧に騎乗します」
4月1日付けで騎手免許を取得した、地方競馬教養センター第104期騎手課程11名をご紹介します。
地方競馬恒例の、所属競馬場北から順番です。
【北海道】
阿岸潤一朗(あぎし・じゅんいちろう)騎手
佐々木国明厩舎
北海道出身
乗馬歴4年
目標:阿部龍騎手
競走馬の生産が学べる静内農業高校で2年間学ぶ。
「騎手を目指したきっかけは、母が競馬好きで、名前の由来も岡潤一郎騎手ということもあり、テレビで競馬を見て興味を持ちました。
好きな馬はタービランスです、2019年の報知グランプリカップを勝ったレースを見て感動しました。勝ちたいレースは、北海道所属なので、2歳馬のレースである全日本2歳優駿です。馬や関係者の皆さん、ファンの皆さんに感謝して、一つでも上の着順を目指し、自分の1勝で馬の一生を良い方向に変えられるような騎手になりたいです」
宮内勇樹(みやうち・ゆうき)騎手
川島洋一厩舎
北海道出身(馬産地である浦河町出身)
乗馬歴12年(小学校6年生時にジョッキーベイビーズ出場、高校3年生時に全国馬術大会で準優勝した経歴の持ち主)
目標:オリビエ・ペリエ騎手
「幼い頃に知り合いの馬主さんの誘いで旭川競馬場へ行った時に見た騎手の姿に感動し、自分も目指したいと思いました。勝ちたいレースは日本のホースマンの悲願である凱旋門賞です。自分の上限を決めたくないので具体的な数字の目標はありません」
【岩手】
佐々木志音(ささき・しおん)騎手
佐藤祐司厩舎
岩手県出身
乗馬歴なし
目標:高松亮騎手
「中学2年の時に、家の近くにある水沢競馬場に行った時、騎手と馬が人馬一体となり、コースを駆けて行く姿に憧れました。好きな馬は自厩舎で活躍したエンパイアペガサスです。勝ちたい馬は南部杯です。関係者の皆さまから信頼され、いつでも感謝の気持ちを忘れず、1頭1頭丁寧に騎乗する騎手になりたいです」。
【船橋】
所蛍(ところ・ほたる)騎手
張田京厩舎
東京都出身
乗馬歴なし
目標:庄司大輔騎手
「体が細く、バスケットボールを続けていくか考えている時に、両親が騎手という職業を勧めてくれたのがきっかけで目指しました。勝ちたいレースはかしわ記念です。兄弟子の庄司大輔騎手のように、1頭1頭大切に乗り、謙虚なジョッキーになりたいです」
【大井】
木澤奨(きざわ・しょう)騎手
村上頼章厩舎
東京都出身
乗馬歴なし
目標:和田譲治騎手
母はプロゴルファーで現在はレッスンプロの木澤ゆかりさん
「元々運動が好きで小2から中3まで野球をしていましたが、体が小さく悩んでいた時、母の友人から馬関係の話を聞く機会があり、それまでは祖父が見ている時に一緒に見る程度でしたが、徐々に興味を持ちました。初めて体験乗馬をした時に騎手になりたいと思いました。勝ちたいレースは東京ダービーです。技術はまだまだですが、気持ちだけは負けず、一鞍一鞍集中して大切に、一つでも上の着順を目指します」