続いては3歳最優秀牝馬スピーディキック陣営のコメントです。
本日フェブラリーステークスへの挑戦、楽しみですね!!
藤原智行調教師
「こういう賞を受賞できて、とても嬉しいです。
これまでは1戦1戦コンディションを整えることを大切に調整してきました。
もともと素直な馬で、完成している部分も多かったので、体的な成長というよりは、精神的な成長が大きいと感じます。
1戦ごとに競走馬としての自覚が強くなって、レースが近いなということを感じるようになりました。
自分は祖父の代から益田競馬場にいて、今の技術や知識を育ててもらいました。
益田は廃止になりましたが、もともと素晴らしい調教師がたくさんいた場所です。
そういう知識がないから廃止になったわけではないということを証明したいです。
フェブラリーステークスに向けては、もともとシンデレラマイルに挑む前から自分の気持ちの中ではあって、シンデレラマイルの内容次第と考えていました。
実際にあれだけのパフォーマンスをしてくれて、いざフェブラリーステークスにということを考えた時、とても葛藤がありました。
それは、自分のためにこのレースに挑むのか、本当に馬のためなのかということを悩んで、最後は加藤オーナーに背中を押していただきました。
シンデレラマイルまでは少し長い距離を使っていましたし、古馬との戦いということで、自分の競馬ができないかもしれないという不安もありましたが、無事に素晴らしい切れ味を見せてくれました。
これまではコンディションを整えることに重きを置いてきましたが、今回は馬を鍛える調教に変えました。
追い切りもしっかり動いてくれましたし、いい状態で挑めます。
後悔のない馬作りができました。
一番は人馬ともに無事に帰って来てくれることを願っていて、レースは御神本騎手にお任せです」
御神本訓史騎手
「目標にしていた3歳牝馬重賞を勝つことができましたし、3歳の最終目標だったロジータ記念も勝つことができました。
戸塚記念は自分が鞍上ではないですが、そこも含めて結果を出し続けてくれました。
性格は牝馬特有のピリピリしたところはありますが、レースが上手で特に最近はどっしりと落ち着いています。
シンデレラマイルでは久しぶりのマイルでしたが、武器である末脚を発揮してくれました。
藤原先生、末田厩務員とは益田時代から一緒に過ごしていましたから、奇跡のようなめぐり合わせに感謝しています。
フェブラリーステークスは戸惑うこともあると思いますし、うまく走れるかどうかはやってみないとわかりません。
対応能力が高い馬ですから、こなしてくれるのではないかと。
僕自身3年連続でフェブラリーステークスに出走して、毎回ボロボロに打ちのめされてきましたが、胸を張って帰ってこられるレースがしたいです」
末田秀行厩務員
「レースに向けての調整の中で、毎回違う体調なので、本当にこれで大丈夫だろうかと不安な気持ちもありますが、これならばノリ(御神本騎手)に任せて大丈夫だという状態を目指して日々調整しています。
性格はやんちゃなところがありますね。
ただ繊細な面があるので僕はこの馬を怒ったことはありません。
それがいいのかどうなのかはわかりませんが、レースが近くなると自分からスイッチが入って闘争心が出てきます。
益田出身の3人で力を合わせてここまで来て、益田で基礎をしっかり覚えたからこそ今があると思っています。
今状態がすごくいいので、あとはノリに任せます」