4月1日付けで騎手免許を取得した、地方競馬教養センター騎手課程第103期生をご紹介します。
2年前の2020年4月3日、当初は12名が入所しましたが、途中3名が退所、1名が休学となり、一つ上の102期から2名が編入して、今回騎手免許試験に合格したのは10名です。
地方競馬恒例、北にある所属競馬場順に5名ずつ見て行きましょう。
【浦和】
及川 烈(おいかわ れつ)
長谷川忍厩舎所属
出身地:埼玉県川口市
目標:見澤譲治 元騎手
騎手を目指したきっかけ:こんなにもカッコ良く美しく感動的で面白いスポーツはないと競馬に惹かれ、そんな場で自分の体型を活かした仕事がしたかったから。
「初めて競馬を見たのは浦和競馬場です。馬が走っている姿を見て、とても美しいなと思いました。勝負服をオレンジ一色にした理由は、オレンジには向上心や親切心、社交的という意味があり、そんな騎手になりたいという気持ちと、親しみやすいカラーにしたかったからです。グローバルに活躍出来る騎手になりたいです」
室 陽一朗(むろ ひいろう)
宇野木博徳厩舎所属
出身地:広島県
目標:宇野木数徳 元騎手
騎手を目指したきっかけ:小学6年生の時に阪神競馬場でキタサンブラックが勝った大阪杯を見て、その時に見たジョッキーがカッコいいと思ったから。
「浦和は新人が活躍出来る場だと思って希望しました。陽一朗(ひいろう)という名前は、どの業界でもヒーローになって欲しいという願いを込めて両親が付けてくれました。浦和のヒーローになれるように、そして新人騎手の南関東最多勝利を塗り替えられるよう頑張ります」
【大井】
後藤 蒼二朗(ごとう そうじろう)
澤佳宏厩舎所属
出身地:京都府
目標:ライアン・ムーア騎手
騎手を目指したきっかけ:小さい頃に祖父に京都競馬場に連れて行ってもらい、とてもカッコいいと思ったから。
「小学校5年生から乗馬をしていて、2017年のジョッキーベイビーズでは2位になることが出来ました。広い舞台で活躍したいと思い、大井を希望しました。競馬界を代表するような騎手になりたいです」
鷹見 陸(たかみ りく)
鷹見浩厩舎所属
東京都出身
目標:父(鷹見浩 元騎手)
騎手を目指したきっかけ:小さい頃から馬に触れていたということと、兄と一緒に乗馬を始めて馬に乗ることが楽しいと思ったから。
「教養センターに入る前に厩務員として父の厩舎で働いていました。厩舎実習では厩務員さんたちが温かく迎えてくださり、騎乗技術はもちろん、人間関係についても学びました。記録を塗り替えるような騎手になりたいです」
谷内 寛太(たにうち かんた)
嶋田幸晴厩舎所属
東京都出身
目標:戸崎圭太騎手
騎手を目指したきっかけ:父が競馬ファンで、毎週テレビで競馬を見ていてカッコいいと思ったから。
「小学校1年から中学校3年まで体操をしていました。中学校1年からは乗馬を始めて、好きな競走馬はダノンプレミアムです。初めて行った競馬場は東京競馬場です。地方競馬の中で僕は大井が一番大きい競馬場だと思うので、そこで乗りたいと思って希望しました。気持ちで負けないような騎手になりたいです」
*27日(日)佐賀 第5R『はがくれ大賞典』 2000m 18:05発走*
今年も主役はエイシンニシパでしょう。
このレースは2018年から毎年参戦していて、3勝2着1回とパーフェクト連対中。
近走の内容を見ても、園田金盃はジンギには敗れたものの3着以下を5馬身離しての2着。
新春賞では奇襲をかけた馬がいて後手後手の展開になってしまいましたが、そこから盛り返して力でねじ伏せこのレース5勝目を挙げました。
9歳になった今年もまったく衰えを感じないですし、どんな展開になっても自在に動けるのは大きな武器。
はがくれ大賞典4勝目の偉業を達成して欲しいです。
対抗は迷いましたが、地元のグレイトパールに期待しました。
近年は長距離でこそというイメージがありましたが、ここに来て中距離でも再び活躍してくれるようになりましたね。
ただ前走勝ったとはいえタイム自体はそれほど速くはないので、序盤どのくらいのポジションが取れるかがカギになりそうです。
3番手評価は兵庫のスマイルサルファー。
兵庫ダービーでは凄まじい決め手を発揮してダービー馬の称号を掴みました。
西日本ダービーでは好位から差し切るという新たな一面を見せましたし、今年4歳でまだまだ伸び盛りの馬。
遠征経験は豊富ですし、古馬重賞に入っても十分対応出来るのでは。
アワジノサクラはスマイルサルファー以上に決め手が武器の印象がありますから、先行有利の佐賀で器用に立ち回れるかがポイントでしょう。
長期休養明けから徐々に良化しているアンバラージュまで。
◎9、エイシンニシパ
〇3、グレイトパール
▲7、スマイルサルファー
△8、アワジノサクラ
△4、アンバラージュ
*27日(日)高知 第5R『御厨人窟賞』 1400m 18:15発走*
ここは王者スペルマロン復活に期待します!
年末の県知事賞で連勝が止まってしまい、大高坂賞では終始行きっぷりがいまいちで5着。
その後出走を予定していた長浜特別は競走除外となり、リズムが大きく狂ってしまいました。
今回はそこから約1か月の休養を取り、立て直しての1戦。
一昨年のミッキーロケット賞でスタートで躓いて落馬競走中止した後、少し間隔を開けながら使って見事に立て直しに成功。さらに強いスペルマロンになりましたね。
今回の敗戦もここでリセットして、復活してくれるのではないでしょうか。
対抗はブラックランナーにします。
大高坂賞は逃げて2着でしたが、後ろに控えるスペルマロンを意識して?早めにリードを広げていく競馬でした。
最後の最後で内からモズヘラクレスに差されましたが、一番強い競馬をしたのではないでしょうか。
前走の長浜特別は粘りに粘っての逃げ切り勝ち。
雨が降って馬場が渋りそうですから、この馬にとっては後押しになりそうですね。
ただスペルマロンが完全復活した場合、早めにマクりに来ると思うので、そうなると展開的には厳しいかなとも感じます。
3番手評価は連勝中のアメージングラン。
高知移籍後5連勝。逃げても逃げなくても競馬が出来る自在性のある馬で、初めての重賞でどこまで通用するか楽しみです。
展開がハマった時にはモズヘラクレスの破壊力も怖いです。
黒船賞でも5着でしたし、やはり力のある馬ですね。
大高坂賞3着のヤークトボマー、赤岡騎手騎乗のエイシンビジョンまで。
◎1、スペルマロン
〇3、ブラックランナー
▲2、アメージングラン
△4、ヤークトボマー
△5、エイシンビジョン
*20日(日)帯広 第9R『ばんえい記念』 17:45発走*
ばんえい記念はこの馬と決めていました!キタノユウジロウを本命にします。
昨年の2着馬で、タフなスタミナ勝負に強い馬。
帯広記念は5番人気でしたが、改めてスタミナ勝負に強いことを証明しましたね。
昨年の勝ち馬であるホクショウマサルや、オレノココロ、コウシュハウンカイ、センゴクエースといったばんえい記念で活躍して来た馬たちが一気に不在になり、今年は世代交代のシーズンでした。
6歳馬のメムロボブサップや、4連勝中のアアモンドグンシンなど勢いのある馬たちもいますが、高重量戦での実績を重視しました。
対抗はメジロゴーリキ。
今シーズンは岩見沢記念の1勝のみとちょっと淋しい成績ですが、帯広記念では2年連続の2着。
この馬もタフなスタミナ勝負に強い印象がありますから、ばんえい記念で今シーズンのうっ憤を晴らして欲しいです。
3番手評価はアアモンドグンシン。
一昨年のばんえい記念は残念ながら中止となってしまいましたが、今シーズン後半は力を付けて、現在4連勝と勢いがあります。
明け6歳コンビ、メムロボブサップとアオノブラックまで。
◎1、キタノユウジロウ
〇8、メジロゴーリキ
▲4、アアモンドグンシン
△5、メムロボブサップ
△6、アオノブラック
3連単フォーメーション
1,8-1,4,5,8-1,4,5,6,8 18点
*19日(土)帯広 第11R『イレネー記念』 19:25発走*
昨年デビューした明け3歳世代の頂上決戦、イレネー記念。
この世代をけん引してきたキングフェスタが本命です。
デビューから順調に勝ち上がり、世代最初の重賞であるナナカマド賞を制覇。
その後は他の馬たちよりも重い荷物を挽いて戦ってきました。
650キロを挽いた翔雲賞でも強い勝ち方でしたし、定量戦の今回は力の違いを見せつけて欲しいです。
対抗はヤマカツエース。
活躍したサラブレッドの競走馬と同じ名前ということで注目を集めていましたが、着実に成長して昨年秋から4連勝。
ヤングチャンピオンシップを勝って重賞馬の仲間入りを果たしました。
この時キングフェスタとは20キロ差がありましたから、同じ重量になると分が悪いのは事実...
ただし他の馬たちには力負けしないと考えます。
3番手評価にしたのはクリスタルコルド。
重賞ではあと一歩及ばずですが、デビューから一度も掲示板を外していない堅実派。
すでに1トンを超える馬体重があり、初めての690キロでも力を発揮してくれるのでは。
前走で馬体重がガクッと減ったヘッチャラは、体重が戻っていれば要注意。
ここに来て力を付けているツガルノヒロイモノまで。
◎3、キングフェスタ
〇4、ヤマカツエース
▲10、クリスタルコルド
△1、ヘッチャラ
△9、ツガルノヒロイモノ
3連単ながし
3-1,4,9,10 12点