90期騎手候補生7人が、2年間の訓練を終えて見事騎手試験に合格しました!
この春から各競馬場でデビューします☆
それでは、北の競馬場から順にご紹介していきましょう。
*阿部 龍(あべ りゅう) 北海道所属*
・角川秀樹厩舎所属
・宮城県出身
・H7年3月20日生まれ 17歳
・O型
「騎手を目指したきっかけは、小さい頃から運動が好きで、中学に入ってからも体が小さかったので担任の先生の勧めもあってこの道を選びました。
今はプロになることが間近に迫ってきているので、一日も無駄にできないなという想いが強いです。
尊敬している騎手は、兄弟子の桑村真明騎手です。
センターから出たら...本屋さんに行って雑誌を読みたいです。車の雑誌が好きなので。
好きなタイプは...あまり気が強くない人(笑)
研究熱心だと思うので、失敗しても色々考えて次に繋げる心は持っています。
まだまだ未熟なところはありますが、一生懸命頑張りますので応援よろしくお願いします」
*山中 悠希(やまなか ゆうき) 船橋所属*
・岡林光浩厩舎所属
・東京都出身
・H6年8月24日生まれ 17歳
・A型
「騎手を目指したのは、中学生の頃に東京競馬場でレースを見て憧れたからです。
特技はスキューバーダイビングと空手です。
憧れの騎手は張田京騎手です。
馬に対する当たりが柔らかいので、すごいと思います。
僕もいつか、柔らかく扶助が使える騎手になりたいです。
これから頑張って行きますので、応援よろしくお願いします」
*山本 聡紀(やまもと としき) 船橋所属*
・佐藤賢二厩舎所属
・岩手県出身
・H4年1月30日生まれ 20歳
・B型
「僕の兄が騎手なので(岩手所属の山本政聡騎手・山本聡哉騎手)、僕も憧れて騎手になりたいと思いました。
目指している騎手は、石崎駿騎手です。
馬に対しての自分の体のモチベーションとか、研究熱心なところが憧れです。
趣味は音楽鑑賞で、特技はスポーツ全般です。
自己PRは...勝負ごとには「負けない!」という気持ちで頑張るところです。
1頭の馬に携わる人がたくさんいるので、その感謝の気持ちを忘れずに、1頭1頭乗って行きたいです」
*横川 尚央(よこがわ なお) 船橋所属*
・渋谷信博厩舎所属
・岐阜県出身
・H6年8月31日生まれ 17歳
・B型
「兄(大井所属・横川怜央騎手)が騎手を目指したのがきっかけで、僕も影響を受けました。
兄を越えたいと思ってます。
目標とする騎手は、森泰斗騎手です。自分に強くて、カッコいいです。
好きなタイプは、髪が長い人です。それだけで魅力が感じられます(笑)。
特技はテニスで、どんなことがあっても負けないところが長所です。
競馬はファンあってこそ成り立っているので、これからも応援よろしくお願いします」
3月14日ホワイトデー当日に行われた『ダイオライト記念』。
天気も良く、船橋競馬場にはたくさんのファンが集まりました。
1番人気に支持されたのは【ワンダーアキュート】。
暮れの『東京大賞典』で【スマートファルコン】にハナ差まで迫り、『フェブラリーステークス』では強敵相手に3着。
ここでは堂々の主役です。
2番人気は地方の総大将【フリオーソ】。
足元と相談しながらの調整ですが、調子がいいということで出走して来ました。
レースは大外の【フリオーソ】が好スタートから押してハナ、【ワンダーアキュート】が2番手に続きます。
1周目のホームストレッチでは、好位にいた【ランフォルセ】がスッと上がって2番手へ、【ワンダーアキュート】はその内で3番手、4番手以降が少し離れて進みます。
勝負所の3,4コーナーでは、前3頭の勝負かと思われましたが、直線半ばで【フリオーソ】と【ワンダーアキュート】の脚色が鈍り、【ランフォルセ】が先頭でゴール。
外から【ピイラニハイウェイ】と【トーセンルーチェ】が鋭く伸びて、2着3着に入りました。
1着:【ランフォルセ】
横山典弘騎手
「今日はフリオーソをマークして、あとはワンダーアキュートがどう出るかというレースだったので、組み立てしやすかったですね。
思い描いた通りのレースが出来ました。
課題のスタートもまあまあだったし、この馬は距離というよりもコーナーが4つあるコースの方が楽に走れるのかな。
馬自身もよく頑張ってくれたけど、すごくいい時期を知ってるだけに、まだ本調子じゃないです。
もっとよくなりますよ」
逃げたのは【フリオーソ】でしたが、このレースのペースを作ったのは途中から2番手に行った【ランフォルセ】でした。
自分でレースを作って、直線で突き抜けるんですから、本当に強い競馬を見せてくれましたね。
馬の力を信じて積極的に動いた横山典弘騎手の手綱捌きも圧巻でした。
パドックでもだいぶ落ち着いていたし、ここ最近はゲートも上手にこなしています。
精神的に成長を見せてくれていますから、今後ダート路線での活躍が楽しみですね。
2着:【ピイラニハイウェイ】
吉田直弘調教師
「佐賀記念の時もそうですが、馬が良くなってきてますね。
距離も長い方がいいようです。今年7歳になりましたが、中年の星になれるよう頑張ります」
前走で『佐賀記念』を制して今回も2着。すっかり地方交流でお馴染みになりました。
今回は展開が合った感もありますが、小回りであれだけの末脚を使えるのはさすがです。
これからさらに地方交流を賑わせてくれそうですね。
3着:【トーセンルーチェ】
張田京騎手
「流れが速くて展開も向いたけど、よく頑張ってくれましたね。
前が壁になっていたけど、その分最後にいい脚を使ってくれました。
もっと上を目指せそうです」
【フリオーソ】の半弟【トーセンルーチェ】。兄越えの3着に健闘しました。
地方のダートグレード初出走でこれだけの走りを見せてくれましたから、兄に負けない活躍を期待したいです。
4着:【ワンダーアキュート】
残念ながら4着でしたが、今回はこの馬が一番展開に泣いた印象です。
【ランフォルセ】が途中から来た時、スッと下げて内3番手になったけど、結局2周目の3コーナー手前で一度下げて【ランフォルセ】の外に切り返すロスがあったし、3,4コーナーは前2頭の外を回ることになりました。
じゃあ【ランフォルセ】が来た時、2番手を死守すれば良かったのかと言えばそれもまた難しい選択。
今回はきっちりとレースを作った【ランフォルセ】が強かったということで、力負けとは思ってません。
またこの馬らしい末脚を期待しています。
4着:【フリオーソ】
終始後ろからプレッシャーをかけられる苦しい展開でしたが、その辺りは逃げ馬の宿命...
直線に向いてからも、【ランフォルセ】と競り合って根性を見せてくれましたが、抜かれてからがちょっと苦しそうでしたね。
今回の『ダイオライト記念』は、【ランフォルセ】の強さと横山典弘騎手の上手さに拍手でした☆
この日のメインは『イレネー記念』。
2歳シーズンから明け3歳の三冠最終戦です。
今年の注目は、なんといっても【ブラックボス】。
『ナナカマド賞』『ヤングチャンピオン』を制して、初の2歳三冠に王手を掛けていました。
もちろん1番人気。
2番人気は【ニシキエーカン】で、こちらは『ナナカマド賞』『ヤングチャンピオン』共に連続2着の実力者です。
今回のレースは一気の斤量増で、すべての馬が初めての斤量を引くところがポイント。
レースは【ニシキエーカン】が力強く第2障害を越えて独走、2着には5番人気【テンカムソウ】が頑張り、差のない3着に初の重賞挑戦となった【アサヒリュウセイ】が入りました。
1番人気【ブラックボス】は、第2障害で後れをとって5着。
やはり一気の斤量増が堪えたのでしょうか。
それにしても、勝った【ニシキエーカン】&鈴木恵介騎手は圧巻でした。
これまで重賞で負けていた相手に、最後の三冠目で逆転に成功☆
「この馬は調教だと本気で走らない時があるし、気性は荒いところがありますね。
特にゲートが開くとすぐ左に行く癖があって、そこを修正しながら調教を重ねました。
今日は1番【ブラックボス】と10番【アサヒリュウセイ】が強敵だと思ってたので、左右を意識しながらのレースでした。
第2障害を上がる時には周りのタイミングに合わせましたが、その時には息もたまっていましたね。
もともと、障害で止まったことがない馬なので、今日も一気に上がってくれました。
馬場も良かったようで、日中の暖かい時と違って夕方になってから軽くなりましたね。
いつもは最後が甘くなる馬ですが、普通のレースと違ってみんなけん制し合うし、斤量も重かったので、第2障害に入るまでゆっくりのペースで息を入れられた分、今日は甘くならなかったです」
この様子なら、さらに斤量が増える3歳シーズンも活躍してくれそうですね。
【ニシキエーカン】&関係者のみなさん、おめでとうございます☆
この日は3月11日。
帯広競馬場でも、政府式典に放送が切り替わり、みんなで黙とうを捧げました。
そして、鈴木恵介騎手は今シーズンの個人協賛競走で優勝(28勝)した時の協賛金のすべてを寄付。
馬主である大阪武さんは、今年度獲得した1着賞金の30%を寄付しました。
ばんえいの関係者は東北出身の方も多く、東日本大震災で被災された方々に少しでも寄り添いたいと、昨年から募金活動などいろいろな行動を起こしました。
そして、今年も継続して支援をしていきたいということです。
競馬を通して、少しでも被災された方のお手伝いが出来たらと思います。
一日帯広競馬場に滞在して、本当にいい時間を過ごすことが出来ました。
馬車を引くリアル・リッキーくん。
みんなのアイドル・リッキーくん。
大好きな【フクイズミ】
引退レースを前に関係者にインタビューしましたので、また別の記事でご紹介しますね。
この日の夕飯は、帯広競馬場近くにあるジンギスカン・北海道。
ど迫力のクマさんが迎えてくれました。
マトンもラムも、独特のにおいが全くないし、柔らかくってジューシーでした!
あと、真冬でも生ビールを頼むとジョッキがキンキンに凍ってるお店が多いことに感動!
ビール好きにとっては、かなりポイント高いです☆
最終日はバスに乗り込み、約3時間かけて早来にある社台スタリオンステーションへ。
真っ白な雪の中、各放牧場で優雅に過ごしている種牡馬たちの姿がありました。
こちらは【ディープインパクト】
最初は遠くにいたのですが、私たちに気づいて近くまで来てくれたんです!!!
さっすが大スター☆
間近で名馬たちのリラックスシーンを見ることが出来て、とっても幸せでした♪
2泊3日、あっという間だったけど、いろいろ勉強になったし楽しかったです。
冬の北海道はかなり寒いけど...食べ物が美味しくって最高でした!!
一緒に旅してくれた皆さん、ありがとうございました。
オッズパークばんえい競馬ご優待ツアーに参加して来ました。
2泊3日の工程で、31名のオッズパークユーザーの方と一緒に旅をしました。
まず初日は前夜祭。
ばんえい初心者の方も、上級者の方も楽しんでもらえるように、この道30年以上というとかち毎日新聞の小寺さんをお迎えして、約2時間のレクチャーと予想ゲームで盛り上がりました。
私自身も初めて聞くお話が多くて、本当に楽しかったです♪
たっぷりと知識を吸収して、2日目は一日通してばんえい競馬満喫DAY☆
入口では、リッキーくんが迎えてくれました。
まずはバックヤードツアーに参加して、装鞍所へ。
やっぱりばんばは迫力があります!!
前髪やタテガミのオシャレの仕方は、サラブレッドたちとは違って独特のオシャレです!
髪の量もサラブレッドより断然多いし、短くして整えるというよりは、編んだりしばったりしてオシャレする馬が多いです。
厩務員さんたち、かなり器用ですよね。
続いてはコースの方へ。
これはコース横を走るトロッコ。
レース後に、ゴールからスタートまでソリを運ぶ重要なアイテムです。
もともとは北海道の炭鉱で使用されていたもので、鉄道ファンの方がこのトロッコ目当てに遊びに来るそうですよ。
レースでゴールした馬たちは、ゴール板過ぎでいったん止まりますが、このトロッコにソリを乗せるまでがお仕事です。
ばんば達は一頭でこのソリを引くことが出来ますが、人間だと5,6人がかり...
微調整を終えて安全に積み終わったら、人間も乗せてスタート地点へ出発です。
レースで使用するソリは、10個が2組づつあり、1レースごとに交代で使用しています。
ソリで不公平が生まれないよう、レースごとにランダムに使用するコースを変えているし、普段はカギ付きの倉庫で管理しているということです。
競艇のように、当たった道具によって有利不利があるということはありません。
ソリを運ぶトロッコも昔ながらの方法ですが、もう1つかなり昔ながらの手法を用いている部分があります。
それは...写真判定!!
ばんえいはサラブレッドのレースと違って、ゴール板の真上にある塔から決勝写真を撮影しています。
写真判定になると、ここで撮影した写真をその場で現像して、筒に入れてコース上を横切っている線に吊るして運ぶそう。
この線を伝って筒で運ぶなんて...
しかも、スタンドにある決勝審判委員の部屋から、手動?手巻き?で筒を巻き寄せるんだそうです。
この日はなかなか写真判定にならず、線を伝う筒の姿を生で見れなくて残念でしたが。
ぜひ帯広競馬場に行ったら、超アナログ写真判定の行方を見守って見て下さいね。
こういうちょっとした部分も、温かいというか懐かしいというか...
地方競馬独特の味を感じますね☆
ばんえいのコースは、よく見るとダートではなく砂利が敷いてあります。
かなり粒が荒いです。
これは水はけを良くするためで、馬場の下50㎝くらいのところにはロードヒーティングが入っています。
馬場の近くにいったら、足元が本当に温かかった!!
こういう工夫によって、雪の降る北海道でも通年で競馬が出来るんですね。
帯広は雪が少ないと言っても、競馬場の端にはこんな風に雪の山が...
すさまじい高さになっていること、木を通しておわかりいただけるでしょうか?
この山は雪のみで、中に何か入ってるわけじゃないですからね。
やっぱり冬の北海道は桁違いです。
ばんえい独特の特徴なのが、2つの障害です。
特に第2障害を越えるところがばんえい競馬の醍醐味ですが、毎レースごとに整備するのは人間の手によるもの。
スコップ隊とトンボ隊に分かれて、砂利を上にあげる人とならす人がいます。
これが、けっこうな時間をかけて丁寧に整備しているんですよ。
レースの結果を左右するとても大事な任務ですが、毎レースごとですから、かなり大変だと思います。
こういう、縁の下の力持ち的な人たちに支えられて、ばんえい競馬を楽しむことが出来るんだな...、と改めて感じました。
こちらは事務所の廊下に貼り出してある、売り上げ成績です。
良かった日には赤いバラが貼ってあります。
この廊下は主催者だけでなく、調教師や騎手といった関係者もよく通る場所。
みんなで一丸となって、少しでも売上を良くしていきたい...という意気込みを感じました。
バックヤードツアーでは、ばんばを間近で見られるし、今まで気づかなかった味のある手法を知ることが出来ました。
私にとって、なかなか重種は馴染みが薄いんですが、今回はばんえいをとても身近に感じて、親近感が沸きました。
みなさんもぜひ、バックヤードツアーに参加してみて下さいね。
今シーズンのばんえい競馬もいよいよラスト3週となりました!
今週は3歳馬たちの戦い『イレネー記念』、そして再来週はばんえい最高峰の戦い『ばんえい記念』です。
*11日帯広 11R『イレネー記念』17:10発走 10頭立て*
2歳シーズンの3冠ラストにあたるこのレース。
ここまで行われた、10月の『ナナカマド賞』12月の『ヤングチャンピオン』共に、
1着:ブラックボス
2着:ニシキエーカン
3着:オメガグレート
と、1着から3着までが全く同じ結果に。
一冠目の『ナナカマド賞』は、牡馬560キロ・牝馬540キロの定量戦でしたが、二冠目の『ヤングチャンピオン』は【ブラックボス】と【ニシキエーカン】がトップハンデを背負いましたが、それでも着順は変わらなかったということで、この2頭の力を証明した形。
今回は一気に荷物が重くなって、牡馬670キロ・牝馬650キロの定量戦になります。
初めての600キロ台の荷物がどう出るか...
障害に手間取ったりすると、勝敗の行方はかなり変わって来ますよね。。
判断が難しいところですが...
本命は【ニシキエーカン】。
ここ2戦ちょっと崩れているけれど、力があることは証明済みだし、一気の重量増なので1トンを超える馬格も魅力。
【ブラックボス】の三冠を阻む一番手でしょう。
対抗は【ブラックボス】。
ここまで14戦して馬券圏外になったのは2度だけ。
トップハンデでも結果をだしているので、定量戦になることはプラスです。
昨年末あたりから、グッと力をつけたのが【アサヒリュウセイ】。
重賞初挑戦になりますが、メンバー的には戦っているし、人馬ともに重賞初制覇に期待がかかります☆
◎5、ニシキエーカン
〇1、ブラックボス
▲10、アサヒリュウセイ
△2、オメガグレート