4月7日に騎手デビューを果たした、佐賀競馬所属の小山紗知伽騎手。
デビュー2日目、3戦目にして嬉しい初勝利を挙げました!
4月8日、佐賀競馬第6レース。
4番人気【ホマレエイカン】に騎乗した小山騎手は、大外枠から好スタートを決めてハナを主張。
何度も内を見る初々しさもありましたが、3コーナーで内から並ばれても慌てず、直線でもう一度突き放す強い競馬を見せてくれました。
「今日の勝利は、馬が頑張って、ゴールまで連れて行ってくれた初勝利でした。
これからは、自分の力でも1着を取れるように頑張りますので応援よろしくお願いします」
ネット中継で見てもわかるほど、場内から大きな歓声が上がっていましたね。
最初に所属した荒尾競馬場は残念ながら廃止になってしまい、競馬に乗ることは出来なかったけれど...
所属の幣旗吉昭調教師と共に佐賀競馬場へやって来ました。
岩永千明騎手も幣旗吉昭厩舎の所属となり、姉妹弟子になりましたね。
デビュー前、「馬に乗って競馬場を自由に駆け回りたい!」と言っていた小山騎手、早速大暴れして存在感を示しました☆
最近は女性ジョッキー引退のニュースが続きましたが、新たな女性ジョッキーの誕生、そして活躍を期待させる初勝利のニュース、本当に嬉しく思います。
90期生の中でも、デビュー1番乗り、初勝利一番乗りですから、他の同期生たちにとっても大きな刺激になったことでしょう。
これからフレッシュな力で、地方競馬を盛り上げて欲しいですね。
ちなみに、荒尾最終日に披露していた、日本初のハートの勝負服ですが...
残念ながら認められなかったということです。
袖のハートが、星に変わっていましたね。
紗知伽ちゃんにすごく似合っていただけに残念ですが...
十分インパクトのある勝負服なので、レース中も目立ってましたね☆
小山騎手のデビュー、そして岩永騎手の移籍で、佐賀競馬は一気に2人の女性ジョッキーが所属となりました。
レベルの高いベテランジョッキーがひしめく中で、どんな戦いを見せてくれるか楽しみです♪
昨日は笠松で『新緑賞』、園田で『菊水賞』という2つの重要なレースが行われました!
『新緑賞』は、地元笠松の【アウヤンテプイ】が単勝1,1倍という圧倒的な人気を集めましたが、勝ったのは名古屋の【マイネルセグメント】でした。
レースは1番【ディアヴィラージュ】、【アウヤンテプイ】、【エーシンスイアブ】の3頭が先行争いをしましたが、すぐに落ち着いた流れになって【ディアヴィラージュ】がハナを切る展開に。
向正面で【マイネルセグメント】が一気に先団に並びかけるとペースも上がって、4頭が並んで勝負所に突入します。
直線は【ディアヴィラージュ】【アウヤンテプイ】【マイネルセグメント】の叩き合いになりましたが、ゴール前ひと伸びして【マイネルセグメント】が勝利。
1/2馬身差の2着に【アウヤンテプイ】、3/4馬身差の3着に【ディアヴィラージュ】が粘りました。
接戦を制した【マイネルセグメント】は、年末の『ライデンリーダー記念』に続く重賞2勝目☆
ここ2戦、最後の伸びを欠いていましたが、今回はかなり深めのブリンカーを着けて登場。
ペースが落ち着いたところを自分から仕掛けて行って、外々を回って差し切ったわけですから、強い内容だったと思います。
直線も余裕があるように見えたし、まだまだのびしろがありそうですね。
1番人気で2着だった【アウヤンテプイ】は、少し力みが目立ちました。
1コーナーでは隣の馬とぶつかっていたし、前向きすぎる面が出ていましたね。
道中も直線もずっと3頭の真ん中に入ってかなりキツイ競馬だったし、今回のレースで揉まれて、さらなる成長を期待したいです。
6月8日の『東海ダービー』に向けて、今後の各馬の成長が楽しみですね。
『菊水賞』は、1番人気【ポアゾンブラック】が5馬身差の圧勝でした!
スタート直後に【モルフェパワフル】が落馬するアクシデントがありましたが、【ポアゾンブラック】は2番手から折り合って進むと、3コーナーで先頭に並びかけ、そのまま馬なりで直線へ。
最後まで危なげなく、余裕の手応えで勝利☆
これでデビューから無傷の5連勝となりました!
ここまで圧倒的な力を見せている【ポワゾンブラック】。
逃げて良し、番手に控えて良しと、本当に競馬が上手ですね。
今回はマイナス15キロとかなり絞って来ましたが、それでも雄大な体でダイナミックな走りは健在。
ソエに悩まされた時期もあったようですが、順調に成長を見せてくれていますね。
2着は7番人気【ホープダイヤ】が逃げ粘りました。
今回初の重賞挑戦でしたが、【ポワゾンブラック】に抜かれてからも諦めず、渋太く粘っていましたね。
2番人気【エクサイティング】は【ホープダイヤ】にアタマ差及ばずの3着でした。
あと一歩で勝ち切れない印象がありますが、安定して好走してくれる馬です。
この後は5月3日『兵庫チャンピオンシップ』、そして6月7日の『兵庫ダービー』へと続きます。
今後もダービーウイークへ向けて、各地の注目馬たちを追って行きたいと思います!!
4月に入って、地方競馬の一大イベント・ダービーウイークへ向けたステップレースが全国各地で行われます。
まず5日(木)は、笠松『新緑賞』と園田『菊水賞』という重要なレース。
*4月5日笠松 10R『新緑賞』1600m 15:40発走 10頭立て*
『新緑賞』といえば、最近では2010年の【エレーヌ】が、このレースから怒涛の5連勝で『東海ダービー』を制したのが記憶に新しいですね。
2009年のチャンピオン【カキツバタロイヤル】は、続く『駿蹄賞』も制して『東海ダービー』で1番人気に支持されましたが残念ながら3着。
でも、その後南関東に移籍して『サンタアニタトロフィー』を2連覇するなど飛躍を遂げました。
活躍馬を輩出している『新緑賞』、今年の注目は2月の『ゴールドジュニア』で5馬身差の圧勝を演じた【アウヤンテプイ】でしょう。
『ゴールドジュニア』は、北陸・東海・近畿・中国地区交流戦でしたが、遠征馬たちを全く問題にしないレースぶりでした。
内枠を利用して押えたままハナに立ったし、3,4コーナーもほぼ馬なり。ゴール前は流す余裕がありましたから、一頭だけ次元の違う走りでしたね。
柴田高志調教師&尾島徹騎手のコンビは、これまでも数々の名馬を育て上げていますが、特に遠征を上手く使って馬たちを成長させる印象があります。
【アウヤンテプイ】も2歳の秋に、金沢・京都・船橋と遠征を経験。
遠征しながらも順調に体が増えているし、特に前走の『ゴールドジュニア』の時には馬体重以上にとても大きく見せていました。
ここは昨年の【マルヨコンバット】に続く、柴田厩舎の2連覇を期待しています。
対抗は牝馬の【エーシンスイアブ】。
中央未勝利から移籍して来て、地方では12戦4勝2着7回という成績。
連を外したのは年末の『ライデンリーダー記念』のみです。
今回はその時以来の重賞挑戦でメンバーも強くなりますが、この馬自身もパワーアップ。
特に印象的だったのが、前々走の『3歳1組特別』。
好スタートを切って持ったまま前に行きましたが、内から外から並ばれて、3頭が後続を離して逃げる展開でした。
外にいた尾島徹騎手は【エーシンスイアブ】をキツくマークしていましたから、道中は真ん中に入って相当苦しかったと思います。
相手2頭は先に脱落しましたが、【エーシンスイアブ】もゴール前はかなり脚が上がっていました。
それでも、岡部誠騎手の叱咤に応えて最後までしっかりと走り切ったことは、とても大きな経験になったと思います。
続く前走では、逃げて独走でしたからね。
今のこの馬なら、タイトル奪取も夢ではないでしょう。
名古屋の【グレンダウザー】は安定感に欠けますが、能力が高いことは証明済み。
前走の『スプリングカップ』では、後方からグングン伸びて差のない3着でした。
さらに小回りの笠松、距離がマイルになる今回は少し気になるところもありますが、逃げ馬が多く前が速くなりそうなので、この馬向きの展開になったら怖い存在です。
◎6、アウヤンテプイ
〇8、エーシンスイアブ
▲5、グレンダウザー
△4、ブラボークリチャン
6月のダービーウイークに向けて、熱い戦いを期待したいですね!!
今日は帯広競馬場で、ばんえい競馬最高峰のレースである『ばんえい記念』が行われます!
今シーズンを締めくくる大一番、どんなレースになるのか考えただけでワクワクして来ます。
ただ、残念なのがこのレースを最後に3頭の名馬が引退すること。
【フクイズミ】【ニシキダイジン】【トモエパワー】の3頭です。
3頭とも、長い間ばんえい競馬を引っ張ってくれたスターホースたち。
引退は本当に淋しいです。。
特に【フクイズミ】には想い入れが深くて、私がばんえいを始めた頃に【アンローズ】から女傑のバトンを受け継いで、牡馬に混じって長い間活躍してくれました。
あの、目の覚めるような末脚...
白い体がゴール前でグングン伸びて来ると、まさに鳥肌モノの感動でした☆
〈2010 岩見沢記念〉
ラストランを前に、関係者の皆さんにお話を聞いて来ました。
まずは2003年のデビュー戦から騎手としてパートナーを組み、その後調教師に転身してからは管理馬としてレースに送り出してきた、松井浩文調教師。
〈リボンでオシャレしたフクちゃんと一緒に♪〉
「最初は本当にやんちゃ娘だったんだよ。年を重ねるごとに落ち着いて、大人しくなったね。
デビュー前の能力試験に一度落ちてるし、初めの頃はこんなに走るとは思わなかった(笑)。
2歳の終わり頃からかな、だいぶしっかりして来て、けっこういけるんじゃないかと思ったんだけどね...、レースになるとやんちゃしちゃって成績に繋がらないんだよ。
どうしたもんかなと考えて、レース当日の朝調教を他の馬の倍はやるようにしてみたんだ。
そうしたら余分な力が抜けてレースに集中してくれるようになってね。
ちょうど、明け3歳の『黒ユリ賞』で初タイトルを獲った時から始めたんだ。
本当に頭のいい馬で、人間の言うことがよくわかってる。
言葉で言わなくてもわかってるしね。
俺が曳いてれば真面目にやるくせに、担当厩務員の佐々木くんが曳くともう甘えちゃってね。
ちゃんと、誰が曳いてるか見分けてるんだよ(笑)。
〈佐々木康弘厩務員とラブラブなフクちゃん♪〉
佐々木くんは素人でこの世界に入って来たから、慣れさせるために調教が大人しい【フクイズミ】を担当してもらったの。
ちゃんとそういうのわかってるから、この子が先生なんだよ。
それにね、佐々木くんはこの子の髪飾りを送ってくれたファンの女の子と結婚したんだよ。
【フクイズミ】さまさまだよな(笑)。
〈フクイズミ様☆〉
この子の面白いところは、牝馬同士のレースに弱いんだよねぇ(苦笑)。
ここじゃ絶対に負けないだろ、というところでコロっと負ける。
それでいて強い牡馬たちに混じって勝っちゃうもんだから、本当にすごい馬だよ。
騎手としてもそうだけど、調教師として開業した時からずっとうちの看板でいてくれた。
いなくなるのは本当に淋しいけど、本当によく頑張ってくれたね。
『ばんえい記念』を無事にゴールして、次はお母さんとして頑張って欲しい。
普通はあんまり長い間走った牝馬は、繁殖にしたいっていう声が掛からないもんなんだけど。
この子はあっちこっちから繁殖に欲しい欲しいって大人気だよ。
どこに行くかは相談してこれから決まるけど、これだけ活躍してくれた馬だからね、ファンのみなさんには二世の誕生を楽しみにしててもらいたい」
まるで愛しい娘を嫁がせる父親のような松井調教師。
時折涙をこぼしながら語る姿に、深い愛を感じました。
この日のフクちゃんはレースではなかったんですが、せっかく取材に来てくれたからと、佐々木厩務員が髪を結ってくれていたんです。
〈フクちゃんのセクシーなうなじ♪〉
厩務員さんたちは当たり前のようにタテガミを編んでるけど、これ相当難しいんですよ!!
私はセンター時代なかなか上手く編めなくて、すぐ解けっちゃって怒られたもんです。
最近は編んでる馬をあんまり見かけなくなったけど、これは職人の技だし、騎手もタテガミが引っ掛からずにすごく乗りやすいので大歓迎なのです。
こういう細やかな気遣いにも、フクちゃんへの愛を感じますね☆
続いては、長い間パートナーを組んでいる、尾ケ瀬馨騎手。
〈ポーズがキマってる尾ヶ瀬騎手☆〉
尾ケ瀬騎手が初めてパートナーを組んだのは、2007年8月の『ばんえいグランプリ』。
この時のフクちゃんは、すでに重賞3勝を挙げて人気馬の仲間入りをしていました。
「初めて乗った頃は、人気で負けると投書や手紙が来たんだよ。
『フクイズミが可愛そう』『尾ヶ瀬騎手には乗らないで欲しい』『遠慮して欲しい』って...。
匿名なんだけど、けっこう凹むよね。まいったなーと思ったよ。
まぁ、それだけ人気の馬だから、勝って当たり前っていうプレッシャーは常にあった。
約20年騎手をしてて、その中でも一番強い馬。
これだけの馬にはなかなか出会えないから、引退するのは本当に淋しい。
この子との想い出はたくさんあるよ。
昔は本当にやんちゃでね(笑)。
今は落ち着いたけど、気難しいのは相変わらず。偏屈なんだよね(苦笑)。
気分が乗らないと、障害で止まっちゃうの。
怖いわけでも苦しいわけでもないのに、ピタっと止まって穴掘って遊んだりするんだよ。
それに急かして障害を越えようとすると、膝を折っちゃうから。
そこがこの子の弱点なんだよね。
周りから見たら、もっといい位置につけて早く障害越えろって思うだろうけど、それじゃダメなの。絶対障害越えないから。
いかに気分良く障害まで行って、その気になった時に一気に越えるのがポイントなの。
本当に力のある馬だから、障害越えてからもすごく余力が残ってるんだよね。
だから降りたら必ずぶっ飛んで来る。
あれを見たら、確かにもっと早く障害越えろって言われるのもわかるけど、なんせ気難しい馬だから。
無事に現役を終えて、次は子供が生まれるのが楽しみ」
今回、ラストランのパートナーは松田道明騎手となりました。
〈2011 ヒロインズカップ〉
関係者の皆さん、そしてたくさんのファンの皆さんに愛されているフクちゃん。
明日の『ばんえい記念』では、白い稲妻【フクイズミ】らしいレースで花道を飾って欲しいです。
近い将来、フクちゃんに似たやんちゃで愛らしい子供たちが帯広競馬場で大暴れする姿を楽しみに待ちたいです♪
続いての3人をご紹介します!
*江里口 裕輝(えりぐち ゆうき) 大井所属*
・高岩孝敏厩舎所属
・東京都出身
・H7年3月11日生まれ 17歳
・B型
「父親が馬主をしていて、厩舎に連れてってもらった時にみんなの雰囲気が良かったし、騎手がカッコ良く見えて憧れました。
目標としているのは戸崎圭太騎手です。
馬への当たりが柔らかいし、きっちり1着を獲ってくるところがカッコいいです。
1年目が大事だと思うので、みなさんに馬に乗せてもらって、なんとか勝って行きたいです。
これから大井競馬場で活躍出来るように頑張るので、応援よろしくお願いします」
*鴨宮 祥行(かもみや よしゆき) 兵庫所属*
・栗林徹治厩舎所属
・大阪府出身
・H5年11月2日生まれ 18歳
・A型
「小さい頃から、休日といえば父とテレビで競馬観戦していました。
その時、騎手がカッコいいと思って憧れました。
目標とする騎手は田中学騎手です。
競馬場の中で、田中学騎手のことを嫌いという人を見たことがないので、僕もそういうところを見習いたいと思っています。
好きな食べ物はウインナーです。パリッとしたとこが好きです。
センターから出たら吐くまで食べたいです(笑)。
好きなタイプは、料理上手で上戸彩似の人がいいです!
これから一生懸命頑張って、園田のリーディングを狙えるような騎手になります。よろしくお願いします」
*小山 紗知伽(おやま さちか) 佐賀所属*
・幣旗吉昭厩舎所属
・熊本県出身
・H6年5月9日生まれ 17歳
・O型
「騎手を目指したきっかけは、馬に乗って競馬場を駆け回りたかったからです。
実際馬に乗ってみて楽しいけど、苦労もあります。
コントロール出来ない時とか、好き勝手される時があるので、やっぱり馬乗りは難しいなと思います。
目標とする騎手は杉村一樹騎手で、レース中にブレないところに憧れます。
これから、みんなが見ても面白いという競馬をしていくので、応援よろしくお願いします」
以上7名の新人騎手でした!
それぞれのデビューが楽しみですね♪