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赤見千尋平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!

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フクイズミ、ラストラン@ばんえい
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今日は帯広競馬場で、ばんえい競馬最高峰のレースである『ばんえい記念』が行われます!
 
今シーズンを締めくくる大一番、どんなレースになるのか考えただけでワクワクして来ます。
 
ただ、残念なのがこのレースを最後に3頭の名馬が引退すること。
 
【フクイズミ】【ニシキダイジン】【トモエパワー】の3頭です。
3頭とも、長い間ばんえい競馬を引っ張ってくれたスターホースたち。
引退は本当に淋しいです。。
 
 
特に【フクイズミ】には想い入れが深くて、私がばんえいを始めた頃に【アンローズ】から女傑のバトンを受け継いで、牡馬に混じって長い間活躍してくれました。
 
あの、目の覚めるような末脚...
白い体がゴール前でグングン伸びて来ると、まさに鳥肌モノの感動でした☆
 
20100926岩見沢記念.JPG
〈2010 岩見沢記念〉 
 

ラストランを前に、関係者の皆さんにお話を聞いて来ました。
 
まずは2003年のデビュー戦から騎手としてパートナーを組み、その後調教師に転身してからは管理馬としてレースに送り出してきた、松井浩文調教師。
 
IMG_0424.JPG
〈リボンでオシャレしたフクちゃんと一緒に♪〉
 
「最初は本当にやんちゃ娘だったんだよ。年を重ねるごとに落ち着いて、大人しくなったね。
 
デビュー前の能力試験に一度落ちてるし、初めの頃はこんなに走るとは思わなかった(笑)。
2歳の終わり頃からかな、だいぶしっかりして来て、けっこういけるんじゃないかと思ったんだけどね...、レースになるとやんちゃしちゃって成績に繋がらないんだよ。
 
どうしたもんかなと考えて、レース当日の朝調教を他の馬の倍はやるようにしてみたんだ。
そうしたら余分な力が抜けてレースに集中してくれるようになってね。
ちょうど、明け3歳の『黒ユリ賞』で初タイトルを獲った時から始めたんだ。
 

本当に頭のいい馬で、人間の言うことがよくわかってる。
言葉で言わなくてもわかってるしね。
 
俺が曳いてれば真面目にやるくせに、担当厩務員の佐々木くんが曳くともう甘えちゃってね。
ちゃんと、誰が曳いてるか見分けてるんだよ(笑)。
 
IMG_0419.JPG
〈佐々木康弘厩務員とラブラブなフクちゃん♪〉
 
佐々木くんは素人でこの世界に入って来たから、慣れさせるために調教が大人しい【フクイズミ】を担当してもらったの。
ちゃんとそういうのわかってるから、この子が先生なんだよ。
 
それにね、佐々木くんはこの子の髪飾りを送ってくれたファンの女の子と結婚したんだよ。
【フクイズミ】さまさまだよな(笑)。
 
IMG_0430.JPGのサムネール画像 
〈フクイズミ様☆〉
 
 
この子の面白いところは、牝馬同士のレースに弱いんだよねぇ(苦笑)。
ここじゃ絶対に負けないだろ、というところでコロっと負ける。
それでいて強い牡馬たちに混じって勝っちゃうもんだから、本当にすごい馬だよ。
 
騎手としてもそうだけど、調教師として開業した時からずっとうちの看板でいてくれた。
いなくなるのは本当に淋しいけど、本当によく頑張ってくれたね。
 
『ばんえい記念』を無事にゴールして、次はお母さんとして頑張って欲しい。
 
普通はあんまり長い間走った牝馬は、繁殖にしたいっていう声が掛からないもんなんだけど。
この子はあっちこっちから繁殖に欲しい欲しいって大人気だよ。
どこに行くかは相談してこれから決まるけど、これだけ活躍してくれた馬だからね、ファンのみなさんには二世の誕生を楽しみにしててもらいたい」
 
 
まるで愛しい娘を嫁がせる父親のような松井調教師。
時折涙をこぼしながら語る姿に、深い愛を感じました。
 
 
この日のフクちゃんはレースではなかったんですが、せっかく取材に来てくれたからと、佐々木厩務員が髪を結ってくれていたんです。
 
IMG_0417.JPG
〈フクちゃんのセクシーなうなじ♪〉
  
厩務員さんたちは当たり前のようにタテガミを編んでるけど、これ相当難しいんですよ!!
私はセンター時代なかなか上手く編めなくて、すぐ解けっちゃって怒られたもんです。
 
最近は編んでる馬をあんまり見かけなくなったけど、これは職人の技だし、騎手もタテガミが引っ掛からずにすごく乗りやすいので大歓迎なのです。
 
 
こういう細やかな気遣いにも、フクちゃんへの愛を感じますね☆ 
 
 
 
続いては、長い間パートナーを組んでいる、尾ケ瀬馨騎手。
 
IMG_0398.JPG
〈ポーズがキマってる尾ヶ瀬騎手☆〉
 
 
尾ケ瀬騎手が初めてパートナーを組んだのは、2007年8月の『ばんえいグランプリ』。
 
この時のフクちゃんは、すでに重賞3勝を挙げて人気馬の仲間入りをしていました。
 
 
「初めて乗った頃は、人気で負けると投書や手紙が来たんだよ。
『フクイズミが可愛そう』『尾ヶ瀬騎手には乗らないで欲しい』『遠慮して欲しい』って...。
匿名なんだけど、けっこう凹むよね。まいったなーと思ったよ。
 
まぁ、それだけ人気の馬だから、勝って当たり前っていうプレッシャーは常にあった。
 
約20年騎手をしてて、その中でも一番強い馬。
これだけの馬にはなかなか出会えないから、引退するのは本当に淋しい。
 
 
この子との想い出はたくさんあるよ。
昔は本当にやんちゃでね(笑)。

今は落ち着いたけど、気難しいのは相変わらず。偏屈なんだよね(苦笑)。
 
気分が乗らないと、障害で止まっちゃうの。
怖いわけでも苦しいわけでもないのに、ピタっと止まって穴掘って遊んだりするんだよ。

それに急かして障害を越えようとすると、膝を折っちゃうから。
そこがこの子の弱点なんだよね。
 
周りから見たら、もっといい位置につけて早く障害越えろって思うだろうけど、それじゃダメなの。絶対障害越えないから。
いかに気分良く障害まで行って、その気になった時に一気に越えるのがポイントなの。
 
本当に力のある馬だから、障害越えてからもすごく余力が残ってるんだよね。
だから降りたら必ずぶっ飛んで来る。
あれを見たら、確かにもっと早く障害越えろって言われるのもわかるけど、なんせ気難しい馬だから。
 
無事に現役を終えて、次は子供が生まれるのが楽しみ」
 
 

今回、ラストランのパートナーは松田道明騎手となりました。 
 
20110130ヒロインズカップ.JPG
〈2011 ヒロインズカップ〉
 
  
関係者の皆さん、そしてたくさんのファンの皆さんに愛されているフクちゃん。
 
明日の『ばんえい記念』では、白い稲妻【フクイズミ】らしいレースで花道を飾って欲しいです。
 
 
近い将来、フクちゃんに似たやんちゃで愛らしい子供たちが帯広競馬場で大暴れする姿を楽しみに待ちたいです♪

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2012/03/25
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