4月に入って、地方競馬の一大イベント・ダービーウイークへ向けたステップレースが全国各地で行われます。
まず5日(木)は、笠松『新緑賞』と園田『菊水賞』という重要なレース。
*4月5日笠松 10R『新緑賞』1600m 15:40発走 10頭立て*
『新緑賞』といえば、最近では2010年の【エレーヌ】が、このレースから怒涛の5連勝で『東海ダービー』を制したのが記憶に新しいですね。
2009年のチャンピオン【カキツバタロイヤル】は、続く『駿蹄賞』も制して『東海ダービー』で1番人気に支持されましたが残念ながら3着。
でも、その後南関東に移籍して『サンタアニタトロフィー』を2連覇するなど飛躍を遂げました。
活躍馬を輩出している『新緑賞』、今年の注目は2月の『ゴールドジュニア』で5馬身差の圧勝を演じた【アウヤンテプイ】でしょう。
『ゴールドジュニア』は、北陸・東海・近畿・中国地区交流戦でしたが、遠征馬たちを全く問題にしないレースぶりでした。
内枠を利用して押えたままハナに立ったし、3,4コーナーもほぼ馬なり。ゴール前は流す余裕がありましたから、一頭だけ次元の違う走りでしたね。
柴田高志調教師&尾島徹騎手のコンビは、これまでも数々の名馬を育て上げていますが、特に遠征を上手く使って馬たちを成長させる印象があります。
【アウヤンテプイ】も2歳の秋に、金沢・京都・船橋と遠征を経験。
遠征しながらも順調に体が増えているし、特に前走の『ゴールドジュニア』の時には馬体重以上にとても大きく見せていました。
ここは昨年の【マルヨコンバット】に続く、柴田厩舎の2連覇を期待しています。
対抗は牝馬の【エーシンスイアブ】。
中央未勝利から移籍して来て、地方では12戦4勝2着7回という成績。
連を外したのは年末の『ライデンリーダー記念』のみです。
今回はその時以来の重賞挑戦でメンバーも強くなりますが、この馬自身もパワーアップ。
特に印象的だったのが、前々走の『3歳1組特別』。
好スタートを切って持ったまま前に行きましたが、内から外から並ばれて、3頭が後続を離して逃げる展開でした。
外にいた尾島徹騎手は【エーシンスイアブ】をキツくマークしていましたから、道中は真ん中に入って相当苦しかったと思います。
相手2頭は先に脱落しましたが、【エーシンスイアブ】もゴール前はかなり脚が上がっていました。
それでも、岡部誠騎手の叱咤に応えて最後までしっかりと走り切ったことは、とても大きな経験になったと思います。
続く前走では、逃げて独走でしたからね。
今のこの馬なら、タイトル奪取も夢ではないでしょう。
名古屋の【グレンダウザー】は安定感に欠けますが、能力が高いことは証明済み。
前走の『スプリングカップ』では、後方からグングン伸びて差のない3着でした。
さらに小回りの笠松、距離がマイルになる今回は少し気になるところもありますが、逃げ馬が多く前が速くなりそうなので、この馬向きの展開になったら怖い存在です。
◎6、アウヤンテプイ
〇8、エーシンスイアブ
▲5、グレンダウザー
△4、ブラボークリチャン
6月のダービーウイークに向けて、熱い戦いを期待したいですね!!