ユメノホノオはデビュー2戦目から圧倒的な強さで3連勝。期待された黒潮ジュニアチャンピオンシップは4着だったが、スタート後に外からかぶされて砂をかぶると位置取りを悪くしてしまった。直線で伸びは見せたが、時すでに遅し。続く前走土佐寒蘭特別では3コーナーから1頭だけ明らかに違うスピードで先頭に立つと、直線半ばからは抑える余裕で8馬身差の圧勝。今回、ほかにこれといって目立った成績を残している馬はおらず、引き続き鞍上が吉原寛人騎手なら、よほどのことがないかぎり負けないだろう。
相手筆頭は、土佐寒蘭特別でユメノホノオの2着だったエムティドン。黒潮菊花賞は5着だったが、1番枠で最初の直線では包まれる形になって、後方まで位置取りを下げざるをえず、ユメノホノオ以上に苦しい競馬を強いられた。ここまで8戦して6連対。今回は真ん中6番枠で、すんなり好位をとってユメノホノオにどこまで食い下がれるか。
逆に黒潮ジュニアチャンピオンシップで、すんなり2番手をとってスムーズに競馬を進められたのがハチキンムスメ。逃げたマリンジェミナイと直線追い比べとなって半馬身差で勝利。3番手追走のシュペールミミがそのまま3着で、結果的には前残り。土佐寒蘭特別では、逃げたマリンジェミナイが最下位に沈み、ハチキンムスメは2着エムティドンから3馬身差の3着。デビュー戦で5着に負けた以外はすべて3着以内と安定した成績だが、黒潮ジュニアチャンピオンシップのように楽な競馬はさせてもらえないだろう。
さらに連下争いには、黒潮ジュニアチャンピオンシップは11着も、その後2戦連続2着のリワードジョン、デビュー10戦目の初勝利から充実を見せ、前走で2勝目を挙げたミズワリヲクダサイ。
◎8ユメノホノオ
○6エムティドン
▲10ハチキンムスメ
△11リワードジョン
△2ミズワリヲクダサイ
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岩手から川崎を経由して転入したリュウノシンゲンは、ここまで佐賀で7戦5勝。負けたのはJpnIIIのサマーチャンピオンと、距離不安のあった九州大賞典だけ。その九州大賞典は1番人気に支持されたものの、早め2番手から2周目向正面で先頭に立ったが、終始グレイトパールにマークされる厳しい展開で、最後の直線を向いたところではすでにお釣りがなかった。適距離はマイルあたりと思われるが、1800メートルも守備範囲。佐賀では吉野ヶ里記念に続くタイトル奪取の期待だ。
シャンパンクーペは中央オープンからの転入初戦となった前走、準重賞の宝満山賞を勝利。2着アエノエンペラー、3着コンカラーと、タイム差なしの接戦をしのぎきった。中島記念と同じ1800メートルで、2分00秒8(良)という勝ちタイムは物足りないが、馬体重プラス10キロの太め残りもあり、転入2戦目で前走以上のパフォーマンスが発揮できれば勝ち負けまでありそう。
中央オープンから大井を経由して転入したスパーダは、ここまで佐賀での3勝はすべて1400メートル。佐賀オータムスプリントを制したように、1400メートルの持ちタイムは重賞級だが、中央時代に一度だけ経験した1800メートルの距離でその能力を発揮できるかどうか。
九州大賞典4連覇を果たしたグレイトパールは、この中島記念にも2連覇がかかる。ただ1800メートルという舞台では相手候補まで。
コンカラーは中央オープンから転入した昨年、1800メートルと2000メートルで勝利を挙げたが、今年は1300メートルで1勝のみ。ただ3走前の韓国岳特別ではリュウノシンゲンの3着で、良馬場1分57秒6というタイムで走っており、展開次第で上位食い込みの可能性はありそう。
3歳で挑戦のタケノサイコウは、2歳時に1800メートルのカペラ賞を制しているが、あらためて距離適性が試される。
◎8リュウノシンゲン
○3シャンパンクーペ
▲9スパーダ
△1グレイトパール
△5コンカラー
△10タケノサイコウ
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ここ1、2年、地方のダートグレードでは、重賞未勝利の中央馬が出走することもめずらしくないが、ここは中央枠4頭ということもあり、いずれも地方の短距離のダートグレードを勝っている面々。対するイグナイターは、ここまで秋2戦。ともに盛岡への遠征で、マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI・4着が勝ち馬とコンマ2秒差で、JBCスプリントJpnI・5着もコンマ7秒差。ともに好走といえる内容だが、勝ちに行った陣営にとっては悔しい結果だろう。今回のハンデ57kgは、そのJpnIの2戦で経験しており、中央4頭より軽い斤量ならチャンスはある。
シャマルは、地方のダートグレード3勝に、チャンピオンズカップGIでも5着。4歳の今年急成長を見せ、距離延長にも対応した。地方のコーナー4つの1400m戦は3戦2勝だが、3着に負けたさきたま杯JpnIIでも勝ち馬とタイム差なし。あとは初めて背負う58kgのハンデがどうか。
ラプタスは一昨年、昨年と外枠に入って、その2回ともスタートですべったのか躓いたのか出遅れ。それでいて際どいところまで迫っての3着、2着。今回は最内枠に入り、スタートさえ決まればこの馬らしい逃げが見られそう。59kgのトップハンデは昨年経験しており、久々の勝利も期待できそう。
地方の1400mでは実績十分のサクセスエナジーは休み明けに加えて8歳という年齢でどこまで仕上がっているか。
近5戦連続3着以内という好調のオーロラテソーロだが、初経験となる地方の小回りコースの1400メートル戦でどうだろう。
◎8イグナイター
○9シャマル
▲1ラプタス
△6サクセスエナジー
△3オーロラテソーロ
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兵庫から4頭の遠征があって、その中には重賞入着馬もいるが、ここは地元勢優勢と見る。
佐賀デビューでここまで崩れることなく好走を続けているのがイチノコマチ。中央の芝挑戦を除けば、佐賀では7戦3勝、2着4回。佐賀デビュー馬限定の九州ジュニアチャンピオンではクビ、クビ差という3頭の接戦を制し、カペラ賞は2着だったが、勝ったのがつい先日、全日本2歳優駿JpnIに遠征(11着)したネオシエルということではむしろ評価できる。牝馬同士なら負けられないところ。
オンネマトカは門別から岩手を経由しての転入初戦。門別で5月にデビューし、フレッシュチャレンジを勝ったのみだが、重賞のフルールカップ、フローラルカップは、ともに掲示板に載れなかったとはいえ、勝ち馬とは1秒台の差。岩手では結果を残せなかったが、北海道時代のパフォーマンスならここは能力上位と見る。あとは転入初戦でどこまで仕上がっているかと、佐賀の馬場が合うかどうか。
ミヤノウッドリーは、カペラ賞で断然人気に期待されながらまさかの6着。そのカペラ賞は、抜群のスタートダッシュから逃げたモーモーレッドをピタリと追走したら向正面で手応え一杯。さらに追ってきたブレイブアモーレと3頭共倒れという結果だった。ハイペースを追いかけて沈んだそのレースだけでは見限れず、巻き返しのかかる一戦。
兵庫勢では、門別未勝利から移籍後3連勝でJRA認定のアッパートライを制したオキザリスレディー。デビュー2戦目での初勝利以降は勝ち星がないものの、アッパートライで僅差の好走を続けるイケノシイチャンらが上位進出を狙う。
九州ジュニアチャンピオン、カペラ賞で、イチノコマチと差のないレースをしているニューホライゾンも能力的に差はない。
◎3イチノコマチ
○9オンネマトカ
▲8ミヤノウッドリー
△10オキザリスレディー
△11ニューホライゾン
△5イケノシイチャン
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プリンセスカップで北海道勢を一蹴したフジラプンツェルが大晦日の東京2歳優駿牝馬への遠征でここは回避となっての混戦。
そのプリンセスカップでは差のある6着だったアシモトヨシだが、フジラプンツェル以外の地元勢では最先着。遡れば、知床賞6着も地元最先着で、南部駒賞5着も地元馬で先着されたのはフジラプンツェルだけ。前走JRA認定フューチャーステップでは、勝ったリッキーナイトは圧倒的に強かったが、2着エルメルクリオとは3/4馬身差。強敵相手のレース経験を重ねてきたこともあり、ここは能力上位と見る。
リュウノアスラームは門別のJRA認定フレッシュチャレンジを勝ち、重賞のリリーカップでも4着に好走した実力。北海道所属として出走した知床賞でも5着でアシモトヨシに先着している。転入初戦となった芝のジュニアグランプリは差のある敗戦だったが、前走JRA認定フューチャーステップは着順こそ7着だが、3着アシモトヨシにコンマ4秒差。転入3戦目で水沢2戦目となる今回、さらなる上昇を期待したい。
アサップはやや勝ち味に遅かったが、2走前の盛岡1600メートル、JRA認定フューチャーステップで2勝目。前走太夫黒特別は直線やや伸びを欠いて4着だったが、2着争いの中での接戦。ここは巻き返しがかかる一戦。
その太夫黒特別で直線伸びを見せて2着がセイレジーナ。今回も同じ水沢1600メートルならチャンスはありそう。
ペルトランはここまで唯一の勝利が盛岡の芝。前走JRA認定フューチャーステップが、3着アシモトヨシにハナ差4着ならここでも上位争い。
◎6アシモトヨシ
○7リュウノアスラーム
▲8アサップ
△5セイレジーナ
△2ペルトラン
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