
ディープリボーンはデビュー以来一貫してダートの中距離を使われ、前走ブリリアントステークスがオープン初勝利。5歳とはいえまだキャリア12戦と、まだまだ成長の余地はありそう。好位追走から最後までしぶとく伸び切るというレースぶりは、盛岡コースに合っていそう。
クラウンプライドは前走佐賀記念での失速ぶりが気になるところだが、昨年もかしわ記念12着からの勝利だった。このレースに限らず盛岡のダートグレードはリピーターの活躍が目立ち、コース適性が能力差以上に影響する印象。昨年から1kg増量の58kgでも能力発揮なら連覇も期待できる。
カズタンジャーは、5走前の中山ダート2400メートルで9着惨敗はあったが、昨年1月以降3着以内を外さずにオープンまで出世。勝ち切れないレースが多いのは、特に近走、後方から末脚勝負という脚質ゆえだろうか。盛岡コースも東京と同じような左回りで直線に坂のあるコースだが、あまり追い込みが決まる印象はない。それゆえ早めに好位にとりつく競馬ができれば。
前走大井記念で川崎記念JpnI以来の勝利を挙げたライトウォーリアだが、今回は1頭だけもっとも重い59kgを背負う。メイショウフンジン、ヒロシクンと逃げ馬が揃っているだけに、59kgを背負って前走のようなマイペースの逃げは期待できそうもない。
ダイオライト記念JpnII連覇のセラフィックコールは、GI/JpnI以外での敗戦は前走名古屋グランプリJpnIIが初めて。巻き返しなるかどうか。
進化を続けるマルカイグアスは、グレード初挑戦が初めての長距離遠征でどこまでやれるか。
◎3ディープリボーン
◯5クラウンプライド
▲2カズタンジャー
△1ライトウォーリア
△10セラフィックコール
△9マルカイグアス
マーキュリーカップの出走表はこちら
昨年秋に船橋から転入したマッドルーレットは、休養明けの春から絶好調。マーチカップは3コーナーから後続を引き離しにかかって3馬身差の完勝。東海桜花賞は2着だったが、アタマ差先着されたのは、もはや全国区といってもいいフークピグマリオンだけに、負けて強しの内容。続く前走トリトン争覇は水の浮く不良馬場にもかかわらず、マーチカップでも2着に負かしていたメイショウタイセツをゴール前で差し切った。逃げても差しても、良馬場でも不良馬場でも、展開や馬場を問わない活躍だ。
サンテックスは、船橋所属で出走した福永洋一記念が1番人気で4着、名古屋に移籍して出走したトリトン争覇でも1番人気支持され3コーナーで一旦は先頭に立ったものの、直線失速して4着。ともに不良馬場だった。梅雨が明けての良馬場で見直したい。
メルトはダートグレードへの挑戦が多く結果を得られていなかったが、前走久々に出走した特別戦で、1月の名古屋記念以来の勝利。東海地区同士の対戦なら能力上位。ただこれまでに制した重賞が、1月の名古屋記念2回に、2月の梅見月杯。冬に良績が集中しているように、猛暑のこの時期はどうだろう。
アルバーシャは逆に気温が上がって特別戦4戦連続3着以内。2023年には8月から9月にかけて3連勝があり、この暑い時期に期待できそう。
東海桜花賞でフークピグマリオン、マッドルーレットに続く3着だったエルナーニも上位食い込みの可能性。
◎7マッドルーレット
◯6サンテックス
▲3メルト
△1アルバーシャ
△11エルナーニ
名港盃の出走表はこちら
中央2勝クラスから障害を使われて転入したサンライズグリットは、最下級条件から順調にクラスを上げ、2走前の春野特別(1400メートル)では3コーナーからまくって一気に突き抜ける強い勝ち方。前走瀬戸特別ではメイショウウズマサに競り負けたものの、そのレースぶりなら重賞でも通用しそう。今回1300メートルでもまくりが決まる流れになればチャンスはある。
メイショウウズマサも下級条件からほぼ連戦連勝という成績でクラスを上げ、3月の御厨人窟賞で重賞初制覇(ニクソンテソーロと同着優勝)。JpnIIIの黒船賞はともかく、それ以外に2度の大敗が気になるところだが、大高坂賞はプリフロオールインですら馬群に沈むハイペースで競り合ってのもので、2走前の春野特別もダノンジャスティスと競り合ってのもの。無理に競り合うようなことがなければ有力な1頭。
バリチューロは昨年のトレノ賞は5着だったが、その後A-1選抜を5馬身差で圧勝し、建依別賞でヘルシャフトの2着、そして名古屋に遠征してゴールド争覇を制した。夏に調子を上げてくる。
ニクソンテソーロは、御厨人窟賞では4コーナーでほとんど最後方から追い込んでメイショウウズマサと同着優勝。黒船賞JpnIIIでも同じように追い込み4着と見せ場をつくった。今回は初騎乗となる新人の近藤翔月騎手がどんなレースを見せるか。
高知では1600メートルで好成績のウインヴェルデは、1300メートルに対応できれば。出走取消を挟んで6戦連続連対中のロードインファイト、大高坂賞2着、黒潮スプリンターズカップ3着と好走のトゥルーバローズらも差はなく、大混戦のメンバー。
◎6サンライズグリット
◯8メイショウウズマサ
▲4バリチューロ
△12ニクソンテソーロ
△2ウインヴェルデ
△9ロードインファイト
△5トゥルーバローズ
トレノ賞の出走表はこちら
2歳シーズン(3歳2月)に翔雲賞を制したスターイチバンは定量のイレネー記念こそ3着だったが、ここに来てとかちダービーを含め4連勝と調子を上げてきている。クラス以上の能力があるとみてよさそう。
2歳年末のヤングチャンピオンシップを制したのがスーパーシン。イレネー記念4着のあとは3カ月休養ののち、今シーズン2戦目でB1戦を勝利。この馬も充実ぶりがうかがえる。
実績断然はキョウエイエース。この時期の3歳馬でA1特別で僅差2着は立派だ。ただ今回はトップハンデ690kgで、他馬と20kg以上重い重量がどうか。3着だったとかちダービーでは勝ったスターイチバンと30kg差だったのが今回は20kg差。2着ココロノニダイメとは引き続き30kg差。逆転の余地があるかどうか。当然のことながらとかちダービーより基礎重量重くなって流れはゆったりになるので、そのぶんキョウエイエースに有利になるかもしれない。
ココロノニダイメも、前走6着だったものの今シーズンそれまで6戦5勝、2着1回と力をつけた。翔雲賞2着の実績もあるだけに上位争いは可能。
ヤングチャンピオンシップ、イレネー記念でともに2着だったウンカイダイマオーも重賞となれば侮れない。
◎7スターイチバン
◯10スーパーシン
▲4キョウエイエース
△8ココロノニダイメ
△3ウンカイダイマオー
ばんえい大賞典の出走表はこちら
サンロックンロールは、東北優駿では強敵リケアカプチーノに7馬身差をつけられての2着だったが、唯一食い下がったというレースぶりはこの馬だけ。3着ユウユウコラソンには9馬身差がついていた。マイル以下を使われてきた馬も少なくないなかで、1800メートルの距離もサンロックンロールにとっては能力を発揮できる舞台。
リュウノナポレオンは南関東では勝ち星こそなかったものの2着2回、3着3回と好走は多数。転入後は6戦3勝、2着2回。重賞初挑戦だったウイナーカップでは4コーナー後方から直線大外一気に差し切った。1800メートルの距離は未知数だが、逃げ、差し、追い込みと脚質は自在なだけに距離延長にも対応できそう。
ユウユウコラソンは2歳時にもネクストスター盛岡3着、若駒賞2着など重賞で好走があり、冬期の南関東一時移籍でさらに力をつけたと。復帰初戦のネクストスター北日本(11着)は強力北海道勢が上位6着までを占めるレベルの高いもので度外視としてよさそう。その後、3連勝でイーハトーブマイルを勝利。続く東北優駿は前述のとおりサンロックンロールに差を付けられての3着だったが、リケアカプチーノに真っ向勝負を挑んでの結果。その着差ほどの能力差はなさそう。
タカマキファイブは2歳時は1勝を挙げたのみで、3月のシーズン再開後も着外が続いたものの、ここ5戦で2勝を含めすべて4着以内と上昇気配。
キングミニスターは2歳時に北海道所属として盛岡・ジュニアグランプリを勝利。大井を経由して転入後3戦連続3着だが、門別でのデビュー戦では1700メートル戦を勝っているだけに、距離延長がプラスになれば。
コックリサンは中央未勝利から転入してここまで4勝。一気の相手強化だが、連下争いなら。
◎7サンロックンロール
◯3リュウノナポレオン
▲12ユウユウコラソン
△10タカマキファイブ
△11キングミニスター
△4コックリサン
やまびこ賞の出走表はこちら