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斎藤修NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。

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【11/9金沢・北國王冠】転入2戦目地元の期待サンテックス

 金沢伝統の長距離重賞だが、2600メートルという特殊な距離だけに、その条件を求めてか、南関東から4頭、岩手から2頭、北海道・名古屋から各1頭が遠征し、地元馬はわずか3頭というメンバー。
 とはいえ期待は地元のサンテックス。今年春には南関東の重賞で勝ち馬と1秒以内の好走があり、その後名古屋に移籍して名港盃を3馬身差で逃げ切って重賞初勝利。佐賀に遠征した鳥栖大賞は2着だったが、勝ったのが佐賀でグレード(サマーチャンピオン)勝ちのあるアラジンバローズでは仕方ない。転入初戦の前走は5頭立てとはいえ2着に大差、3着にもさらに大差がついたという圧勝。2021年のハクサンアマゾネス以来4年ぶりに地元馬にタイトルが戻るかどうか。
 ヴィアメントは、大井ではA2以下特別を勝ったまでで、重賞では4着が最高という成績。しかしながらその勝ち馬はすべて一線級の馬たちだけに、今回のメンバーなら勝ち負けまで期待できる。
 岩手のリケアカプチーノは3歳ながら古馬初挑戦となったみちのく大賞典では、ヒロシクンとの一騎打ちをハナ差で制した。今回は地元サンテックスも含めて南関東オープン級の実績馬たちが中心というメンバーでどんなレースを見せるか。
 サクラトップキッドは、みちのく大賞典は5着だったが、続くマーキュリーカップJpnIIIでは地方馬最先着の4着。有力馬が競り合って末脚が生かせる流れになれば上位進出のチャンス。
 そのハイペースを演出しそうなのが、今年2月の報知オールスターカップを逃げ切ったヒーローコール。サンテックスと先行争いになるのか、ならいのか、注目だ。
 中央所属時に白山大賞典JpnIIIを勝った経験があり、北海道所属として出走した昨年2着だったのがケイアイパープル。今年前半は門別で2600メートル戦も含め4連勝と好調だったが、秋2戦がいまひとつ。巻き返しなるかどうか。
 このレース4連覇がかかるアンタンスルフレだが、今年は2秒以上の差をつけられての敗戦が続いているだけに厳しそう。とはいえ昨年も掲示板外の成績が続いての勝利だっただけにどうだろう。
 ◎9サンテックス
 ◯2ヴィアメント
 ▲10リケアカプチーノ
 △1サクラトップキッド
 △6ヒーローコール
 △4ケイアイパープル
 
 北國王冠の出走表はこちら


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2025/11/08
重賞予想
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【11/6園田・楠賞】重賞連勝で本格化ケイズレーヴ

 ケイズレーヴは3歳初春までは重賞で勝ち切れないレースが続いていたが、4月のネクストスター中日本(笠松)を制して素質開花。兵庫チャンピオンシップJpnIIは5着だが地方馬最先着。しかも勝ち馬と0秒9差ならそれほど負けたわけではない。そしてその後重賞4連勝。古馬初対戦となった前走ゴールド争覇では、南関東から転入して重賞2勝のマッドルーレットが3コーナーで先頭に立ったところ、これを抜群の手応えでとらえにかかり、ゴール前であっさり振り切った。園田コースも前述のとおり兵庫チャンピオンシップJpnIIで経験があり、重賞実績が1400/1500メートルだけに能力を存分に発揮できる舞台だ。
 高知のジュゲムーンは、黒潮菊花賞ではラピドフィオーレに6馬身差をつけられての完敗だったが、古馬重賞初挑戦が佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIで、3コーナーでは先頭から差のある7番手だったものの、4コーナー内を突いて直線で差を詰めると、着順こそ5着だが勝ち馬とは0秒5差。適性はやはり短距離といえそう。
 門別デビューで大井に移籍し優駿スプリントを制したのがハーフブルー。ここまで連対を外したのは中央の芝と、エーデルワイス賞JpnIIIの4着だけ。スピード上位は間違いなく、あとは大井移籍後初めての遠征と、小回りの1400メートルをこなせるかどうか。
 リオンダリーナは門別デビューの2歳時、園田プリンセスカップまで4連勝。3歳からは大井の所属で、優駿スプリントではハーフブルーの2着だったが、スタート後ハナを取るのにかなり脚を使ったことを考えると、むしろ直線でも止まらずよく粘った。前走、兵庫移籍初戦となった古馬A1A2特別での6着は大きく負けたわけではなく、3歳馬同士なら上位争いは可能。
 大井のスマイルマンボは2歳時にハイセイコー記念を6馬身差で圧勝。雲取賞JpnIIIでも勝ち馬と0秒4差の3着に健闘した。その後、ダート三冠では差のある結果だが、適距離がマイルまでという可能性はおおいにありそう。
 ラピドフィオーレは、黒潮菊花賞、西日本3歳優駿と高知に遠征して重賞連勝。前走園田オータムトロフィーは2着だが、勝ったのがオケマルでは相手が悪かった。ただ、このメンバーを相手に1400メートルでどうだろう。
 ◎4ケイズレーヴ
 ◯11ジュゲムーン
 ▲2ハーフブルー
 △5リオンダリーナ
 △9スマイルマンボ
 △10ラピドフィオーレ
 
 楠賞の出走表はこちら


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2025/11/05
重賞予想
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【11/2高知・土佐秋月賞】強敵不在でユラリユラメイテ

 ユラリユラメイテは、高知三冠+西日本3歳優駿すべてで逃げて、3、2、4、3着と好走してきた。それらのレースで先着された有力馬は今回ほとんどが不在となって、唯一出走しているのが、黒潮菊花賞で11番人気ながら3着だったミラクルドリームだけ(ユラリユラメイテは4着)。前走1800メートルの月見台特別では古馬相手に8カ月ぶりの勝利。今回、初対戦の馬たちとのハナ争いがどうなるかだが、強敵不在のここは重賞制覇のチャンスが巡ってきた。
 相手筆頭は、新興勢力のフーイナム。中央では7着が最高という成績だったが、初戦3歳条件戦では逃げて大差圧勝。続く1600メートルの古馬C3戦ではスローな流れを2番手から3コーナー過ぎで先頭に立って楽勝。そのとき稍重でマークした勝ちタイムが1分47秒5。このレースの過去2年は、ユメノホノオ、シンメデージーという全国レベルの馬が勝っていて、しかも不良馬場で1分43秒、44秒という勝ちタイムだったが、それ以前は1分46秒台。前述のとおり今回は世代一線級の馬が抜けたメンバーで、タイム比較でも少しの上積みがあれば勝負になる。
 前述のとおり黒潮菊花賞3着だったミラクルドリームは、今思えば11番人気は不思議なほど人気がなかった。中団前にいたジュゲムーンを追いかけるように進出し、2着ジュゲムーンに1馬身差でのゴール。その後も古馬C級で好走しており、今回のメンバーなら実績的にも見劣らない。
 リューノスは3歳重賞では結果が出なかったものの、その後C級古馬格付の1300/1400メートル戦で3戦連続連対中。1月には1900メートルの中央との条件交流を勝った経験があり、1600メートルの距離も問題ない。
 高知優駿3着だったヤマノアシオトは、その後大井や佐賀への遠征で結果が出ていないが、強敵相手の経験は生かされるはず。
 オリーブブランチはキャリア18戦で未勝利だが、高知優駿4着、西日本3歳優駿5着。強敵が抜けて単純に順位が繰り上がれば、馬券圏内の可能性はある。
 ◎1ユラリユラメイテ
 ◯7フーイナム
 ▲4ミラクルドリーム
 △2リューノス
 △3ヤマノアシオト
 △9オリーブブランチ
 
 土佐秋月賞の出走表はこちら


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2025/11/01
重賞予想
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【11/2佐賀・九州大賞典】連覇狙うアエノブライアン

 連覇を狙うアエノブライアンは引き続き好調。昨年春に大井から転入して以降、連対を外したのは2回だけ。ともに1750メートル戦で、短距離系の馬が台頭した。転入後、重賞では3勝、2着4回で、その2着に負けたときの勝ち馬はいずれも今回不在。2500メートルの舞台なら連覇濃厚といえそう。
 ベルノレイズは中央未勝利からの転入で1400、1800、2000メートルと3連勝で底を見せていない。前走国見岳特別の2分12秒1は平凡な勝ちタイムだが、中央時代は芝2000メートル以上で2着、3着の好走があり、すでに佐賀のダートへの適性は示しているだけに、長距離の舞台ならあっと言わせる場面はあるかもしれない。
 コスモファルネーゼは、前走国見岳特別ではベルノレイズの3着だったが、今年佐賀スプリングカップ2着、九州チャンピオンシップで3着など中距離重賞での好走があり、能力は上位。
 フレイムソードは昨年、下級条件から連戦連勝で臨んだこのレースで3着。その後はA2の一般戦を勝ったのみで目立った実績はないが、佐賀では年に一度の特異な距離だけに、この舞台で能力発揮という可能性はある。
 ダノンターキッシュはここ2戦は差のある敗戦だったが、佐賀王冠賞では2着アエノブライアンに1馬身差3着、九州チャンピオンシップでも4馬身差をつけられたとはいえアエノブライアンの2着で、復調なら上位争いも。
 ◎4アエノブライアン
 ◯7ベルノレイズ
 ▲2コスモファルネーゼ
 △3フレイムソード
 △8ダノンターキッシュ
 
 九州大賞典の出走表はこちら


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2025/11/01
重賞予想
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【11/2ばんえい菊花賞】ハンデにも恵まれスターイチバン二冠へ

 ばんえい大賞典、そして前哨戦の秋桜賞まで6連勝と好調のスターイチバン。それでいて別定重量ではキョウエイエースより30kg、スーパーシンより10kg軽い710kgは有利。障害も安定しているだけに二冠達成濃厚と見る。
 スーパーシンはゴール前で甘くなるのが課題。ばんえい大賞典ではスターイチバンを一旦はとらえたかと思ったところゴール上で止まってしまった。そして秋桜賞ではゴール線上で転倒して競走中止。今回はその秋桜賞から30kg増量の720kgとなってどうかだが、土日とも予報では傘マークがあり、馬場が軽くなれば押し切れる可能性はある。
 ここにきて見せ場十分のレースを続けているのがウンカイダイマオー。ばんえい大賞典は5着だったが障害は先頭で越えており、秋桜賞でも障害先頭から最後は一杯になりながらスターイチバンの2着。ペースと障害のタイミング次第で一発はあるかもしれない。
 この世代唯一オープン格付のキョウエイエースは740kg。過去10年、2019年にメムロボブサップ、2022年にキングフェスタが、ともに730kgのトップハンデで勝っているが、740kgとなると2020年にコマサンダイヤが7番人気で6着があるだけ。その重量設定ではさすがに厳しく、連下まで。
 690kgのラポピージュニア、ホクセイテンリュウまで印をつけたが、勝負は上記4頭だろう。
 ◎6スターイチバン
 ◯8スーパーシン
 ▲2ウンカイダイマオー
 △3キョウエイエース
 △9ラポピージュニア
 △1ホクセイテンリュウ
 
 ばんえい菊花賞の出走表はこちら


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2025/11/01
重賞予想
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