
中央2勝クラスから転入して8戦7勝のスマートセプターは、820メートルは未経験も1230メートルでは6戦全勝。一方、ゴールドボンドは園田820メートル、姫路800メートルで11戦8勝。果たして、短距離で快進撃を続ける2頭のどちらか。スマートセプターは、重賞では兵庫ウインターカップで7着に負けているが1400メートル戦だけに参考外としてよさそう。一方のゴールドボンドは今回が重賞初挑戦。いずれ甲乙つけがたいが、7勝のうち5戦で2着に1秒以上の圧倒的な差をつけているスマートセプターを軸にとる。2番枠で先行争いが激しくなると内に包まれるリスクがあるゴールドボンドに対して、外枠のスマートセプターのほうがそうした心配もない。
昨年のこのレース3着だったルクスランページも、昨年春に中央から再転入後、1230メートル以下のみに特化して使われ、12戦して3着以内を外したのが1回だけと短距離で安定して上位の好走を続けている。
トリニティノットもここ2年ほど短距離に特化して使われているが、園田820メートルの持ちタイム50秒0では連下争いまで。
リケアサブルも820メートルのここ2戦を連勝しているが、ともに50秒台では勝ち負けまではやや物足りない。
◎10スマートセプター
◯2ゴールドボンド
▲5ルクスランページ
△7トリニティノット
△9リケアサブル
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このレース連覇を狙うアエノブライアンは、昨年春に大井B1から転入、連対を外すことなく、佐賀王冠賞のほかにも九州大賞典を勝利。中島記念は2着だったが、勝ったのがシルトプレでは相手が悪かった。2月の多良岳特別で佐賀では初めて連対を外す4着だったが、休養を挟んで立て直してくることに期待。
その多良岳特別勝利から4戦3勝、佐賀スプリングカップで重賞初制覇となったのがビキニボーイ。3月の九州クラウンは4着だったが、その時先着された馬で今回出走しているのは、3着のテイエムフォンテだけというメンバー。調子を上げて臨む一戦だ。
佐賀スプリングカップでビキニボーイと3コーナー過ぎから一騎打ちの末2着だったコスモファルネーゼまで、3頭の勝負とみる。
今年岩手から転入したマナホクは、ここまで10戦して1勝ながら、すべて掲示板内。佐賀スプリングカップでは3着だったが、2着コスモファルネーゼから8馬身離された。テイエムフォンテも昨年中央から転入し、掲示板を外したのはサマーチャンピオンJpnIIIだけ。佐賀スプリングカップではマナホクにハナ差4着。ともに、ビキニボーイやコスモファルネーゼとの差を詰められるかどうか。
◎6アエノブライアン
◯5ビキニボーイ
▲10コスモファルネーゼ
△2マナホク
△4テイエムフォンテ
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昨年休養明けの9月から連対を続けていたキングフェスタだが、今季初戦のスプリングカップでは障害で苦戦して6着。ばんえい十勝オッズパーク杯は出走取消となってしまった。しかしながら前走スタリオンカップは障害7番手から豪快に差し切り、取消明けの不安を払拭。引き続き障害に不安はあるものの、越えてしまえばこの重量なら豪快に走って差し切る。
昨シーズンの重賞戦線で一気に頭角を現したのがコウテイ。北斗賞こそ7着だったものの、その後、旭川記念、北見記念でともに2着に好走すると、帯広記念では障害先頭からメムロボブサップ、コマサンエースを振り切って重賞初勝利。今回も障害を先頭で越えればチャンスは十分。ただ能力を発揮するのは、シーズン後半、基礎重量が重くなってからという可能性はある。
昨シーズン、重賞で常に上位を争いながら勝ちきれなかったコマサンエースだが、ばんえい十勝オッズパーク杯で9歳にしてついに重賞初勝利。ただ今回はその勝利によってメンバー中唯一別定10kg増となるのがどうか。
4歳シーズン三冠馬タカラキングダムは、明けて5歳ながらばんえい記念でも4着に入り、ばんえい十勝オッズパーク杯では障害でかなり置かれた6番手から追い込み、それほど差のない4着まで迫った。古馬重賞本格参戦となる今シーズン、どんなレースを見せるか楽しみではある。
昨年5歳ながら北斗賞、旭川記念といきなり古馬重賞を連勝したのがクリスタルコルド。昨シーズン終盤からやや不調に陥っているが、昨年の北斗賞では前走大雪賞5着から8番人気での勝利だっただけに侮れない。
全盛時ほどの勢いはないインビクタだが、ばんえい十勝オッズパーク杯でも3着だったように、シーズン前半の700kg台の重量での争いならまだまだやれる。
◎9キングフェスタ
◯10コウテイ
▲4コマサンエース
△1タカラキングダム
△8クリスタルコルド
△2インビクタ
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クリノチャールズは、冬季は高知に移籍していたが、シーズン再開とともに戻って2着のあと3連勝で北日本新聞杯制覇。先行勢ハイペースの中団から、4コーナー手前で馬体を併せて先頭に立ったショウガマッタナシを振り切っての完勝。追ってバテない、長く脚を使えるタイプで300mの距離延長にも対応できそう。
ジューンノールックは中央未勝利から転入して3連勝。前走3歳A2戦では、縦長の中団から逃げ粘るトレヴィーテを直線とらえて完勝。1400、1500mの勝ちタイムは、重賞実績馬と比べるとやや物足りないものの、中央ではデビューから中距離を使われていたように距離延長でという可能性はある。
ショウガマッタナシは、前述のとおり北日本新聞杯では4コーナー手前からクリノチャールズとの一騎打ちから2馬身半差の2着。ただ先行勢ハイペースから仕掛けのタイミングもあったと思われ、展開次第では逆転もありそう。
その北日本新聞杯で先行争いに巻き込まれて7着に沈んだのがタルバン。中央未勝利から転入して、それまでは4戦3勝、2着1回。あらためての期待となるが、距離をこなせるかどうか。
2歳時に石川テレビ杯を制したビバロジータは、ここまで6勝。北日本新聞杯は後方追走で見せ場なく9着だったが、もともと好走と凡走のはっきりしたタイプ。これまで何度もショウガマッタナシと好勝負を演じてきただけに巻き返す可能性はある。
◎5クリノチャールズ
◯8ジューンノールック
▲6ショウガマッタナシ
△10タルバン
△12ビバロジータ
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ロードオブザチェコは中央3勝クラスから転入初戦のスプリント特別(水沢1400メートル)を8馬身差で圧勝。前走盛岡1200メートルのスプリント特別は4着だったが、栗駒賞勝ちのスプラウティングに直後で突かれる厳しい展開。とはいえ今回の出走馬では最先着だった。中央の3勝クラスでは1200メートル以下のみを使われていただけに、超短距離で能力発揮を期待する。
3月の白嶺賞で4コーナー5番手から豪快に追い込みを決めたのがスターシューターで、今回のメンバーでは唯一の重賞勝ち馬。昨年9月の大井・アフター5スター賞(1200メートル)でも6着と、まずまずの走りを見せていた。水沢850メートル戦も12月にスプリント特別を制しているだけに、能力面でもコース適性でも上位。
レディブラウンは、白嶺賞のゴール前接戦でスターシューターに3/4馬身差2着。一昨年の年末に転入後、下級条件から連戦連勝に近い成績でクラスを上げ、オープンのスプリント特別でも常に勝ち負け。ただここ2戦連続で7着に負けているのが気になるところ。
盛岡1000メートルで好成績を残しているグットフォーチュンだが、昨年のこのレースが9着、ヴィーナススプリントが8着と、水沢では2戦してともに着外。とはいえその2戦とも重賞で、今回は冒頭のとおり重賞勝ち馬が1頭しかいないメンバーなら上位食い込みの可能性はありそう。
中央2勝クラスから転入初戦のカリュウは、近走二桁着順が続いているが、1200メートル以下の短距離を使われてきただけに、さらなる距離短縮で能力発揮に期待。
◎4ロードオブザチェコ
◯9スターシューター
▲7レディブラウン
△6グットフォーチュン
△3カリュウ
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