
昨シーズン終盤、帯広記念、ばんえい記念で、王者メムロボブサップとともに1~3着を争ったのがコマサンエースとコウテイ。ばんえい記念での激走から重病み(高重量戦の反動)も心配されたが、今季初戦のスプリングカップでは接戦で1着3着と元気なところを見せた。
遅咲きのコマサンエースは、8歳の昨シーズンいよいよ本格化したか重賞で2着2回、3着4回。まだ重賞勝ちがないのが不思議なほど。メムロボブサップが前半戦はしばらく休養と伝えられるだけに、いよいよタイトル奪取のチャンスといえそう。
コウテイも同じく遅咲きだが、今年の帯広記念ではメムロボブサップをしりぞけ8歳での重賞初勝利。昨シーズンは、ほかに旭川記念、北見記念で2着があり、コマサンエースとともに古馬重賞戦線の中心的存在となりそう。
クリスタルコルドは、昨シーズン5歳ながら北斗賞、旭川記念を連勝。昨シーズン終盤はやや失速し、今季初戦のスプリングカップも7着だったが巻き返しを期待したい。
(以下、キングフェスタ取消による追記)
当初はキングフェスタを▲としてクリスタルコルドまで4頭の勝負と見ていたが、クリスタルコルドを▲に繰り上げ、好調5歳馬マルホンリョウユウ、昨シーズンも序盤は好調だったインビクタを△に追加した。
◎6コマサンエース
◯8コウテイ
▲9クリスタルコルド
△2マルホンリョウユウ
△1インビクタ
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ビキニボーイは中央3勝クラスから昨秋転入して9戦5勝。兵庫や中央で距離はオールマイティに使われ、佐賀でも1400メートルと1750メートルを勝利。1400メートルの九州クラウンは4着だったが、勝ったネオシエルをはじめ強敵相手。前走準重賞・北山湖では3コーナー過ぎで早め先頭に立って押し切った。シルトプレ不在となるメンバーなら初タイトルのチャンスだ。
グリードパルフェは高知からの転入初戦。一昨年のはがくれ大賞典を制し、昨年も2着。ただその後の成績が冴えず、今年のはがくれ大賞典は差のある4着という成績で、そのまま移籍となったようだ。とはいえ、先着されたのが、シンメデージー、オディロン、シルトプレという、ダートグレード上位や中央オープン実績の馬たち。過去のはがくれ大賞典よりレベルが高かった。であれば、メンバーが軽くなったここなら勝負になっていい。
ダノンターキッシュは中央2勝クラスからの転入初戦。昨年春には芝の2勝クラスで3戦連続2着があって勝ち上がれず。秋以降は大きな着順が続いているが、それでもダートの中距離で勝ち馬と1秒以内の走りはしていた。地方競馬自体も初経験で、佐賀のダートをこなせればいきなりでも勝ち負けまでありそう。
南関東B級から転入したコスモファルネーゼは、重賞では着外だが、準重賞・特別では4戦3勝、2着1回。今回は重賞でもメンバーが楽になった。
短距離実績のテイエムフォンテは距離に対応できれば。
九千部山特別でシルトプレに4馬身差の2着があるエイシンダンシャクもそれほど能力差はなさそう。
◎4ビキニボーイ
◯1グリードパルフェ
▲11ダノンターキッシュ
△9コスモファルネーゼ
△5テイエムフォンテ
△10エイシンダンシャク
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クリノチャールズは中央未勝利から高知で2勝を挙げての転入。金沢初戦は2着だったものの、その後2連勝。前走は中央未勝利との交流戦で、楽な手応えのまま3コーナー過ぎで先頭に立つと、追ってきた中央馬を1馬身差で振り切っての勝利。3着馬は7馬身離れ、クリノチャールズ以外の地元馬は7着以下だった。その勝ちタイム1分34秒5(良)は、同じ良馬場だったノトキリシマ賞の勝ちタイムより1秒4も早く、1500メートルの持ちタイムではメンバー中最速。そればかりか、ほかの馬で1分34秒台を出しているのは昨年雨の不良馬場でのものだけ。いきなりの重賞でも圧勝まであるかもしれない。
中央未勝利から転入して4戦3勝、2着1回のタルバンも底を見せていない。ここ2連勝では1400メートルで1分29秒台をマーク。冬休み明けの馬場では好タイム。あとは1700メートルへの距離延長でどうか。
既存勢力では、1700メートルの金沢ヤングチャンピオンを制しているダンナイが最有力。
ノトキリシマ賞で重賞2勝目を挙げたショウガマッタナシ、2歳8月に石川テレビ杯を制し、ネクストスター金沢、ノトキリシマ賞でともにショウガマッタナシの2着だったビバロジータらは、ともに展開次第という面があり、強力な転入勢相手にどんなレースを見せるか。
◎5クリノチャールズ
◯11タルバン
▲7ダンナイ
△2ショウガマッタナシ
△10ビバロジータ
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フジユージーンの復帰戦となった赤松杯はまさかの2着。逃げたヒロシクンを早めにとらえにかかったが、ゴール前とらえられそうでとらえきれずクビ差及ばず。今回は5カ月ぶりをひと叩きされての上積みもあるだろうし、広い盛岡コースなら能力を発揮する。
相手には、昨年の覇者グランコージー。昨シーズン、このレースを制したあと不振に陥ったが、冬休み明け2連勝で復活気配。ヒロシクンが外枠に入ったのに対し、グランコージーは1番枠に入って主導権がとれそう。昨年も1番枠からの逃げ切りだった。ヒロシクンとの先行争いがカギとなりそう。
そのヒロシクンだが、10番枠からではすんなりハナは難しそう。しかしながら盛岡・水沢でのマイル戦は8戦7勝。負けたのはJpnIの南部杯だけ。得意のマイル戦なら、グランコージーとの先行争いがよほどオーバーペースにならなければ崩れることもなさそう。
桐花賞を勝ってシーズンを締めくくったライアンは、年明け初戦の特別戦でも直線抜け出すと、グローリーグローリに1馬身差まで迫られたものの着差以上の完勝。もう少し長い距離で活躍していた印象だが、マイル戦も力を発揮できる舞台だ。
転入初戦、期待されたヘリオスはゴール前でようやく伸びてきたものの4着まで。2022年の南部杯で2着があるものの、マイル戦もやや疑問が残る。
ノーブルサターンは、昨年勝ち星がなかったとはいえ2着2回、3着2回。今季初戦の赤松杯でも、ヒロシクン、フジユージーンにクビ+クビ差という接戦で3着。11歳でもまだまだ元気だ。
◎8フジユージーン
◯1グランコージー
▲10ヒロシクン
△2ライアン
△3ヘリオス
△9ノーブルサターン
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サクラヒメは昨シーズンますます力をつけて、2022、23年シーズンには取りこぼしていたカーネーションカップ、ヒロインズカップをともにトップハンデで完勝。特に1月のヒロインズカップでは、障害を2番手で越えると渡来騎手は持ったまま、というかソリの上で立ったまま、前を行くニシキマリンを楽々と交わし去っての圧勝だった。今季初戦に予定されていたスプリングカップを出走取消となったことは心配だが、今井千尋騎手には重賞初勝利の期待もかかる。
ダイヤカツヒメは一昨年の覇者で、同シーズン(2024年1月)にはヒロインズカップも制した。たしかにそのときは重量に恵まれていたこともあり、昨シーズンはカーネーションカップ10着、ヒロインズカップ6着と重量を背負ったことで苦戦した。ただ今回、昨シーズンと状況が異なるのは、昨シーズン終盤にはオープン格付けされ一線級との対戦を経験し、そして今シーズンはA1級に降級となったこと。昨年以上に戦えるとみる。
ニシキマリンは1月のヒロインズカップで3着。当時はA2格付けの出走で、今回はB1格付の660kgでの出走。サクラヒメの壁は高いが、上位は狙える。
カフカは昨シーズン最終戦となった4歳オープンのクリスタル特別で2着に好走。今回、B2格付の650kgでの出走は、この馬も重量的に恵まれた。
スマイルカナは重賞3勝の実績などで賞金を稼いだことでA1格付となって苦戦しているが、牝馬同士なら上位争いも。
A2からB2に降級したスーパードリームにも上位を狙えるチャンスはありそう。
◎4サクラヒメ
◯3ダイヤカツヒメ
▲2ニシキマリン
△9カフカ
△8スマイルカナ
△5スーパードリーム
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