園田プリンセスカップを制したナンネッタ、園田で3戦3勝のブレイヴコールという注目馬が揃って回避。JRA認定アッパートライ勝ち馬が門別2勝から転入したスターレーンただ1頭で、ほかは1勝か未勝利という低調なメンバーとなった。
となると本命はやはりスターレーン。門別ではJRA認定競走を勝てなかったものの、それでも3着以内を外したのは一度だけと安定した走りを見せていた。ここでは能力断然と見る。父スマートファルコンは、15頭の産駒が勝利を挙げ、中央地方総合の新種牡馬ランキングで5位(10月24日現在)と大活躍だ。
相手には、アッパートライでスターレーンの2着だったキューティハーバー。スターレーンが差のない2番手からの抜け出しだったのに対し、キューティハーバーは後方追走から向正面で一気のまくり。3コーナー手前でスターレーンから2馬身ほどのところまで押し上げ、直線でその差を詰めることができなかったが、離されることもなかった。展開次第でというところはありそう。
地元馬が低調なら、やはり門別からの転入組。エイシンウルルは門別のJRA認定競走を3戦してそれほど差のない3着、4着と好走がある。キョショウは一般の未勝利戦で3着のあと、兵庫転入初戦を逃げ切った。
そのほかでは、アッパートライでブレイヴコールに1秒差の4着だったナチュラリー。セカンドインパクトは、ブレイヴコール、ナンネッタ双方との対戦があって、ともに1秒ちょっとの差。3連勝式の3着を当てるのは相当手を広げないと難しそうだ。
◎8スターレーン
◯4キューティハーバー
▲1エイシンウルル
△3キョショウ
△2ナチュラリー
△11セカンドインパクト
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高知生え抜きでグランダム・ジャパン3歳シーズンで2位となり、凱旋出走となった高知優駿を制したディアマルコ。それだけでも相当スゴイのに、さらにGDJ古馬シーズンにも挑戦して兵庫サマークイーン賞でトーコーヴィーナスを差し切ったのには恐れ入った。この勝利には関係者も驚きだったようだ。そして古馬シーズンでも総合3位。初めての中央馬相手となったレディスプレリュードJpnIIはさすがに勝負にならなかったが、そうした一線級とのメンバーとの対戦を経験して、さらにパワーアップしていると見る。
相手はセイエスパーニャ。黒潮皐月賞2着、高知優駿4着と、タイトルには手が届いていないものの、栴檀特別5馬身差圧勝を含め、1400メートル戦を1分31秒台の好タイムで3連勝中と、ここに来ての充実ぶりがうかがえる。
金の鞍賞、黒潮皐月賞を制しているブラックビューティは、栴檀特別ではまさかの8着と惨敗。続く古馬A-4戦でも見せ場がなかったが、前走同じA-4戦で巻き返しての勝利。1900メートルのここに向けて、距離延長の1600メートル戦で勝ったことも大きい。
中央未勝利から転入してC級で勝ち星を重ねているという馬が何頭もいて能力比較が難しいが、高知では9戦7勝、2着2回というナスノフラッシュ、中央時代はダート1800メートルの未勝利戦で2着があり、今回が高知2戦目となるグラウスを連下候補として挙げておく。
◎4ディアマルコ
◯3セイエスパーニャ
▲8ブラックビューティ
△10ナスノフラッシュ
△1グラウス
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エンパイアペガサスはデビュー3戦目から7連勝中。岩手ダービーダイヤモンドカップが2着に5馬身差で、秋の復帰初戦となったイーハトーブマイルが7馬身差圧勝と、ますますパワーアップを感じさせる。しかも意識的に控える競馬をさせているところにも大物感。中央からの転入馬が何頭かいるものの、地元馬同士のここはまだまだ通過点だろう。
相手筆頭には、中央からの転入初戦を快勝したウインバーニング。中央では未勝利を脱出することはできなかったが、ダートの中距離で3着2回。大井での条件交流戦では半馬身差2着と惜しいところで勝てなかった。前走の転入初戦が古馬B2級に入って2着に4馬身差の圧勝。その実力ならエンパイアペガサスをおびやかす場面もあるかもしれない。
岩手ダービーダイヤモンドカップ3着のサプライズハッピーは、同じ2000メートルのひまわり賞を快勝。充実ぶりがうかがえる。今回はそれ以来2カ月半ぶりの実戦がどうか。
岩手ダービーダイヤモンドカップでは8番人気ながら2着と好走したサンエイホープだが、秋初戦となるはずだった10月8日のレースは不運にも濃霧のため取りやめとなってしまった。初めての古馬との対戦がA級二組という上級クラスとなるはずだっただけに、そこでの実力は見てみたかった。今回、4カ月半ぶりの実戦であらためて実力を問われるところ。
マイネルコローレはまだC級格付けだが、8月以降6戦して4勝と上のクラスでもやれそう。
◎4エンパイアペガサス
◯6ウインバーニング
▲10サプライズハッピー
△1サンエイホープ
△7マイネルコローレ
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ケイアイユニコーンは、中央から北海道に転厩初戦のグランシャリオ門別スプリントをまさに快勝。中央時代にはダートは一度しか使われなかったためか5番人気だったが、ダートでも対応できるところを見せた。エトワール賞、道営スプリントは結果が出なかったが、それでも両レースとも勝ち馬からコンマ5秒差とそれほど差はない。今回は中央時以来久々の芝に戻って能力を発揮すると見る。
地元勢では、芝でもダートでも1000メートル戦ならほぼ無敵というエゴイスト。前走ハーベストカップでも後続に並びかけさせずの逃げ切り勝ち。ケイアイユニコーンが直線勝負というタイプだけに、マイペースに持ち込めればあっさり逃げ切りも考えられる。前回より1キロ軽い55キロというのも恵まれた。
芝の短距離で素質開花のウインミラージュは、ハーベストカップではエゴイストに1馬身1/4差で2着。エゴイストとは逆に前走より1キロ重い57キロとなるだけに、差を詰められるのかどうか。
ダイワマッジョーレは期待されながらもなかなか結果が出せず。ハーベストカップでの58キロから今回は57キロになるだけに、逆転まで狙えそう。レースぶりはそれほど悪くないだけに、そろそろ復活があってもよさそうだが。
ハーベストカップ3着だったブレークビーツも、今回は1キロ軽くなって57キロ。同様に上位を狙える。
インプレスウィナーはOROカップが除外となって、転入初戦となったハーベストカップが5着。中央時代は芝短距離のオープン勝ちがあるだけに、転入2戦目での上積みに期待。
◎11ケイアイユニコーン
◯4エゴイスト
▲1ウインミラージュ
△6ダイワマッジョーレ
△7ブレークビーツ
△8インプレスウィナー
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名古屋で10月6日行われたJRA認定のセレクトゴールドと、2歳キング。ともに距離は1400メートル。セレクトゴールドを勝ったハーバーフライトは、2番手追走から4コーナー手前で持ったままで先頭立つと、直線突き放してという楽勝。一方、2歳キングを勝ったミトノリバーは、逃げてなんとか後続を振り切ったというレース。勝ちタイムもまったく同じ1分31秒9だが、余裕があったハーバーフライトのほうが能力は高そう。距離が伸びてもハーバーフライトのほうにアドバンテージがあると見る。ハーバーフライトはここまで6戦4勝、着外2回。勝つときは強いが、負けるときは惨敗。2歳のこの時期ゆえ、そうした危うさはあるのかもしれない。
2頭をあっさり負かす可能性があるのが、北海道から笠松へ移籍してこれが2戦目となるハローマイダーリン。勝ったのはフレッシュチャレンジだけだが、その後、栄冠賞やウィナーズチャレンジで強いメンバーに揉まれてきた。転入初戦のジュニアクラウンは2着だったが、走破タイムの1分29秒1は、2歳のこの時期なら重賞でも勝負になるレベル。2戦目の上積みがあれば、あっと言わせる場面はありそう。
ミトノリバーは▲にしたが、2走前、ハーバーフライトが直線で失速したレースでは、ハイペースの先行争いに巻き込まれながらも、そのうしろで構えていたミスオリオンに最後まで食い下がった。展開次第ではということはあるかもしれない。
2歳キングでミトノリバーに1馬身半差まで迫ったカツゲキマドンナ、準重賞の秋風ジュニアで2着だったマルヨアキトらにもチャンスはありそう。
地方出身の新種牡馬として大活躍といっていいフリオーソの産駒で、母がクレバーユーミンというサザンオールスターは、なんとも馬名が気になるのだが。
◎8ハーバーフライト
◯11ハローマイダーリン
▲5ミトノリバー
△2カツゲキマドンナ
△7マルヨアキト
△9サザンオールスター
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