
地方馬同士では無敗だったフジユージーンを2度に渡って完封したヒロシクン。赤松杯がクビ差、シアンモア記念が半馬身差という接戦だったが、どこまで行っても差は詰まらないのではないかというレース内容だった。そのヒロシクンは、JpnIの南部杯を別にすれば、地方馬同士の岩手のマイル戦はここまで8戦全勝。それにしても、回り(右・左)だけでなく、砂質も全く違う水沢でも盛岡でも同じように能力を発揮できるのはすばらしい。今回、水沢1600メートルの2番枠なら楽にハナをとれそうで、無理に競りかけてくる馬でもいない限り逃げ切り濃厚と見る。
相手にはヘリオス。中央在籍時はダート短距離で実績を残してきたが、転入3戦目となった1800メートルのあすなろ賞では、4コーナーで先頭に立ったミニアチュールを直線で競り落として完勝。9歳でも衰えのないところを見せた。転入初戦だった水沢の栗駒賞は4着だったが、砂の重い高知でも何度も好走経験があり、水沢でも能力を発揮する。
フジユージーンは、前述の通り4歳になっての2戦では、ともにヒロシクンに惜敗したが、ひと夏を越しての成長があれば逆転の可能性は十分。
中央2勝クラスから川崎を経由して転入したシンヨモギネスは、盛岡4戦のうちマイル戦は3戦していずれも2着。中央時代も2勝、2着9回と勝ちきれないも少なくなかった。今回は初めての水沢コースでどうか。
中央3勝クラスから転入初戦の栗駒賞を制したスプラウティングは、ここまで岩手で5戦3勝。中央時代はダート1400メートル以下での実績だったが、前走白露特別でマイル戦も克服。栗駒賞を制した水沢に舞台が替わって上位争いも期待できそう。
ライアンはゴール前接戦となった桐花賞を制し、ヒロシクン(4着)に土をつけた。前走初秋特別もボウトロイとの追い比べをアタマ差で制したが、好走・凡走の波が大きいタイプだけに押さえまで。
◎2ヒロシクン
◯1ヘリオス
▲4フジユージーン
△8シンヨモギネス
△10スプラウティング
△3ライアン
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