JpnIIIのエーデルワイス賞と北海道2歳優駿に挟まれた感じの日程で、トップクラスの参戦が臨みにくいレースではあるが、そんななかでローズジュレップの実績が目を惹く。中央の芝挑戦こそ結果を残せなかったが、門別では4戦3勝。4着に負けたのは1700メートル戦で、ダート1200メートルでは3戦3勝。おそらく北海道2歳優駿の1800メートルは長いと見てこちらを狙ったのだろう。
フライングショットは初勝利まで5戦を要したが、アタックチャレンジを勝って臨んだイノセントカップでは、栄冠賞も制していたバンドオンザランの3着と好走。距離は同じ1200メートル、そのときより明らかにメンバーが楽になるここならチャンスは十分。
スーパーステションは、栄冠賞が僅差の3着で、イノセントカップは3着フライングショットにアタマ差の4着。続く前走サンライズカップは8着だっただけに、やはりこの距離で力を発揮する。
中央の芝では結果が出なかったものの、ダートに戻れば期待できそうなコスモアリオーゾ、デビューのフレッシュチャレンジ勝ちが8月だったストレンジウーマン、認定勝ちはないものの7戦して5連対というドゥアイドゥらも上位を狙える実力はありそう。
◎5ローズジュレップ
◯8フライングショット
▲10スーパーステション
△9コスモアリオーゾ
△1ストレンジウーマン
△6ドゥアイドゥ
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地元勢に無敗馬が2頭いて、勝ち方に余裕があるとはいえ、過去の兼六園ジュニアカップなどと比べるとタイム的には平凡。ならば強い相手との経験豊富な北海道からの遠征馬を狙ってみたい。
本命は園田から転戦のフィールザファイア。園田プリンセスカップでは、直線でナンネッタに差を広げられたとはいえ、向正面から追ってきて最後まで食い下がった。勝ったナンネッタの勝ちタイムは、園田プリンセスカップが重賞格上げとなった2005年以降で最速。5馬身差をつけられたフィールザファイアでも、勝っていておかしくないパフォーマンスだった。それを経験してのさらなる上積みも期待できる。
地元勢では2戦2勝のヤマミダンス。前走もスタートから先頭に立つと、後続との差を測りながら軽く気合をつけられただけで余裕の勝利。まだまだタイムは詰められる。ただ直線完全に1頭だけになって馬が遊び遊びになっていたのが気になるところ。母キウィダンスは名古屋に所属して重賞9勝の活躍馬。読売レディス杯や園田の重賞も勝っていた。
デビューから5連勝がヴィーナスアロー。前走金沢プリンセスカップは、中団追走から3〜4コーナーあたりでは、これで勝てるのだろうかという行きっぷりだった。しかし直線だけでバーバリアンをとらえ、まだ余裕があった。ただレースぶりからするとヤマミダンスのほうに能力の高さを感じる。
バーバリアンは、金沢プリンセスカップ2着のあとの金木犀賞で強い勝ち方を見せた。北海道から転入して今回が3戦目。上積みが見込めそう。
アンジュジョリーは、門別でデビュー2戦目から2連勝。未知の魅力はある。
フィールザファイア同様、園田プリンセスカップ(4着)から転戦のイケノアサも連下争いなら。
◎11フィールザファイア
◯2ヤマミダンス
▲3ヴィーナスアロー
△6バーバリアン
△7アンジュジョリー
△4イケノアサ
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今回の出走メンバーで、唯一無敗なのがベンテンコゾウ。前走盛岡1400メートル戦は、3番手追走から直線で満を持して追い出されると後続を突き放した。今回と同じ舞台の盛岡で、直線の坂で突き放したというレースぶりは評価できる。サウスヴィグラス産駒ゆえ、あとは距離延長がどこまでもつか。
相手には、ビギナーズカップ3着だったミスターシーバス。そのビギナーズカップは、単騎逃げのニードアフレンドを離れた2番手で追走。4コーナーでこれをとらえて一旦は先頭に立ったが、逃げ馬をみずからとらえにいって後続に目標にされるという貧乏くじを引いた感じはあった。デビュー戦の勝利は芝だったが、盛岡コースに替わってあらためての期待。
ビギナーズカップを制したサンエイリシャールだが、前が速いペースで流れたところ、うしろでじっくり構えてゴール前で抜け出すという、展開に恵まれた面もあった。今回はあらためて実力が問われるところ。
ベンテンコゾウを含めて抜けた能力の馬が見当たらず、門別アタックチャレンジ勝ちがあるニードアフレンド、芝重賞で好走も盛岡ダートで勝ち星があるリュウノチーノ、門別アタックチャレンジ勝ちで今回が転入2戦目のルックフォワードなども実力的に差はなく、このあたりまで展開ひとつで勝つチャンスはありそう。
◎7ベンテンコゾウ
◯1ミスターシーバス
▲8サンエイリシャール
△4ニードアフレンド
△9リュウノチーノ
△10ルックフォワード
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青雲賞ではホクショウムゲンがトップハンデの550キロで走るところが見たかったが、出走取消はなんとも残念。前走、9月11日に525キロを負担した時のレースでは、ときにキャンターのように走っていたのはホクショウムゲンと、同じ525キロのジェイワンだけ。特にホクショウムゲンは、まだまだ負担重量にも余裕があるように見えた。一方のジェイワンはやや最後に一杯になった感じで、ゴールドインパクトに差を詰められた。
ホクショウムゲン不在となった青雲賞も同じようなレース。ジェイワンが障害単独先頭で粘り込み、ゴールドインパクトが差を詰めたが2着まで。ただ今回、ジェイワンはゴールドインパクトより10キロ余分に背負うだけに、逆転の可能性はかなりあると見る。
穴っぽいところでは牝馬のシンエイボブ。前走の勝利は2歳A-2という格付けだが、2.1%の馬場水分で1分17秒8というのはなかなかの好タイム。500キロ台の重量で牝馬20キロ減というのはかなり有利で、食い込む余地はあるとみる。
星雲賞3着のゴールデンフウジン、ここ3戦連続連対と好調のメジロゴーリキらも連下までなら。
◎2ホクショウムゲン
◯4ゴールドインパクト
▲6ジェイワン
△5シンエイボブ
△10ゴールデンフウジン
△1メジロゴーリキ
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昨年末の中島記念を制したキョウワカイザーのほかには、佐賀でS1重賞タイトルがあるのが1400メートルの吉野ヶ里記念を制したカシノタロンだけというやや低調なメンバー。キョウワカイザーは中島記念のあとに調子を崩したが、休養を挟んで前走の特別戦が久々の勝利。そこで弾みをつけたキョウワカイザーの自力に期待する。
相手には、下級条件から勝ち上がって目下12連勝中のコウザンゴールド。しばらく負けていないとはいえ、前走が初めてのA級特別で、今回やや低調なメンバーとはいえ実績馬を相手に頭としては狙いにくい。
コスモガラサは、2014年6月以降、しばらく勝ち星から遠ざかったが、今年5月に2年近くぶりの勝利を挙げると、そこから快進撃。調子を上げてからずっと手綱をとっていた鮫島騎手がコウザンゴールドに騎乗するため、期間限定騎乗の新人、岡村健司騎手に大役がまわってきた。
前走でキョウワカイザーにハナ差2着だったヴィルトグラーフにもチャンスはありそう。
◎6キョウワカイザー
◯5コウザンゴールド
▲3コスモガラサ
△7ヴィルトグラーフ
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