ブレーヴキャンターは、昨年秋にはRoad to JBCからJBC(スプリント)に果敢に挑戦し、その後地元高知に戻って7戦連続連対と力を示している。重賞勝ちは昨年1月の久松城賞のみだが、その後の地元重賞で上位を争った馬たちは、コスモワッチミー、エプソムアーロン、マチカネニホンバレなど、いずれも全国レベルでも通用する馬たち。そうしたメンバーがいない今回、中心はゆるぎない。
リワードレブロンは、一昨年は高知で強力な相手に重賞で上位を争った実力。昨年の中央移籍では結果を残せなかったが、休み明けの復帰初戦はA-3というクラスもあり、ヒロカミヒメに4馬身差をつけての完勝。6歳でそれほど数を使われていないだけに、あらためて実力が問われるところ。
トーホウカイザーは、名古屋から転入後2連勝のあと川崎に遠征して大師オープンで4着と好走。大高坂賞の2着は、勝ち馬がエプソムアーロンではさすがに相手が悪かった。昨年、重賞2着までで悔しい思いをしたという別府真衣騎手だけに、あっと言わせる場面があるかもしれない。
ナムラハンターは、もう少しのところで重賞タイトルに手が届いていないが、重賞以外では2012年の転入後一度も3着を外していないという堅実な成績が目を惹く。
重賞やA級でたびたび上位争いに絡んでいるヒロカミヒメも上位に食い込む実力はある。
◎9ブレーヴキャンター
○4リワードレブロン
▲6トーホウカイザー
△3ナムラハンター
△1ヒロカミヒメ
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2日前に行われた佐賀記念JpnIIIに出走しなかったA1級馬に、A2級馬を加えてのS2重賞。
約3か月ぶりの実戦となるレイズミーアップだが、このメンバーに入れば実力は一枚上手。前々走、前走の勝ち馬は、その後に中島記念を制したデュナメスで、そのほか先着されている馬たちもS1重賞上位の常連。ここは格下のメンバーが相手。1年前の連勝時の勢いを取り戻したいところ。
近走の調子ならコスモガラサが最上位。9月以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、それ以降1秒以上の差をつけられての敗戦は中島記念のみ。この馬にとっても相手関係は楽になっており、チャンスは十分。
怖いのは中央から転入初戦のドリームゴスペル。昨年秋に復帰後は後方ままという競馬が続いているが、それでも準オープンを戦ってきた実力なら一発があってもおかしくはない。
キタサンツバサは、前所属地の門別、そして転入した佐賀でもあとひと押しが足りない感じ。とはいえ、2着に入った3走前の日向灘特別では、ここにも出走しているゴールドマイン、キャプテンマジン、エイブルベガらには差をつけて先着している。8頭立てで、残る4頭が相手なら馬券圏内に食い込む可能性も。
前々走九州オールカマーで2着だったゴールドマインも、前走の7着に目をつぶればそれほど大きくは負けておらず、連下争いにはからんでくるかもしれない。
◎7レイズミーアップ
◯5コスモガラサ
▲4ドリームゴスペル
△6キタサンツバサ
△2ゴールドマイン
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ソリタリーキングは、ここ2戦の着順はよくないが、一線級が相手でのもの。昨年夏以降、地方のダートグレードでは、マーキュリーカップJpnIIIを勝って、日本テレビ盃JpnIIはワンダーアキュートと一騎打ちでクビ差の2着、JBCクラシックJpnIでもワンダーアキュートと2着争いを演じてハナ差の3着。GI級の馬がいないこのメンバーなら能力最上位。
エーシンモアオバーは、ここ2戦は勝ち馬から離されての敗戦が続いているが、浦和記念JpnIIではマグニフィカに無理やりという感じでハナを奪われた上に、1、2着馬に早めに来られてしまう苦しい展開。名古屋グランプリJpnIIでは掛かり気味に大逃げのトウショウフリークがいてというもの。今回は内目の枠に入り、メンバー的にすんなりハナをとってマイペースの逃げに持ち込めそうなだけに、3走前の白山大賞典JpnIIIのようにこの馬の展開になるかもしれない。
オオエライジンは兵庫に戻って3連勝。しかも前走は川崎に輸送してのレースで、確実に調子を上げてきている。GI級の馬がいないこのメンバーなら、2度の3着がある兵庫ゴールドトロフィーJpnIII以上の成績も狙えそう。
ナムラタイタン、ランフォルセは、ときに強いレースをするものの、年を重ねてそういうレースを見せることも少なくなってきた。馬自身の調子に加え、展開が向けばあっと言わせる場面もあるかもしれない。
◎1ソリタリーキング
○2エーシンモアオバー
▲11オオエライジン
△4ナムラタイタン
△8ランフォルセ
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明け3歳馬による九州産馬限定戦。中央6頭のうち勝利を挙げているのが3頭、地方馬は6頭のうち勝利を挙げているのが2頭と、残念なことだが九州産馬の層もかなり薄いものとなっている。
キリシマホーマは未勝利だが、芝のひまわり賞で3着があり、前々走は阪神の未勝利戦でクビ+半馬身差の3着と好走。九州産限定ではないレースでも相手次第では未勝利を脱出できそうという状況。今回、初ダートがどうかだが、鞍上が不動の佐賀リーディング山口勲騎手でもあり、チャンスは大きい。
カシノレントは前走笠松での条件交流で初勝利。中山の新馬戦で勝ち馬から3馬身半ほどの差で4着という好走もあり、このメンバーなら能力上位。
テイエムボッケモンは、ダートに替ってのここ2戦で4着、2着と好走。デビューから2戦は芝の短距離での好走もあり、この舞台でも勝負になりそう。
地方勢では兵庫から遠征のテッペンに期待がかかる。前走ノカイドウ特別で中央馬を相手に勝ってはいるものの、負かした馬たちのレベルがそれほどでもなかったという感は否めない。
ミヤマキリシマ特別を勝ったテイエムサンキュウはコース経験でアドバンテージ。
地元佐賀勢では、そのミヤマキリシマ特別で1馬身半差2着のクラトリアゲイン。前々走鹿屋特選の逃げ切りが圧巻だった。
◎11キリシマホーマ
○7カシノレント
▲8テイエムボッケモン
△9テッペン
△4テイエムサンキュウ
△5クラトリアゲイン
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3歳1組の重賞で、前走牝馬による花吹雪賞組が6頭、筑紫野賞組が2頭、佐賀プリンス賞から1開催あけた馬が1頭という組み合わせ。
花吹雪賞でのセリオは、ゴール前迫ったものの勝ったクロスオーバーに惜しくもハナ差で2着。その花吹雪賞での上位人気で3着までを占めた3頭のうち、出走してきたのがこの馬だけとなれば、ここはチャンス。
タケノペガサスは、筑紫野賞を3馬身差の完勝で転入後3連勝。ただここはセリオが強敵。ここも勝つようであれば、今後の3歳重賞戦線での展望が開ける。
プレミアムフレンチは、佐賀プリンス賞では1、2着馬から差をつけられての3着だったが、その2頭は佐賀のこの世代で頂点を争っている馬たち。今回はかなり相手が楽になっているだけに、上位争いにからんでくる可能性は十分。
花吹雪賞4着(同着)のスーパーレインボー、6着のエイケイキャプテンは、今回もどこまで迫れるか。
◎7セリオ
◯2タケノペガサス
▲9プレミアムフレンチ
△8スーパーレインボー
△1エイケイキャプテン
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