このメンバーならマイウエイが断然。昨年末には中島記念3着があり、さすがに佐賀記念JpnIIIは相手が強かったが、それを除けば昨年8月から9戦連続で3着以内。勝ちきれないレースが多く、転入後22戦してわずかに2勝だが、戦ってきた相手を考えれば、ここはぜひとも勝っておきたいところ。
さらに勝ちきれないタイプがゴールドマイン。昨年2月に佐賀に転入して以降、まだ勝ち星がないのが不思議なほどで、2着3着は6回ある。4走前の九州オールカマー2着、2走前の唐津湾賞でも2着の力があれば、このメンバーならチャンスは十分にある。
コスモガラサも中島記念に出走し、着差は離されたものの5着。偶然だろうが、よくもここまで善戦タイプが揃ったというメンバーなのは、中団よりうしろからレースを進める馬ばかりだからなのだろうか。展開ひとつでこの馬にも出番は巡ってきそう。
ガンバルジャンは南関東から転入して3戦とも掲示板内を確保しているが、これまで短距離を中心に使われていただけに、今回は距離的にどうか。
キャプテンマジンは厩舎が替った昨年秋以降、4着が最高と冴えないが、それ以前に2着3着と善戦していたときの山口勲騎手に手綱が戻ることで調子を取り戻すきっかけになるかどうか。
◎1マイウエイ
○5ゴールドマイン
▲2コスモガラサ
△6ガンバルジャン
△9キャプテンマジン
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前日のすみれ賞に続いてのB級重賞だが、こちらは1400メートル戦。
6連勝のあと前走惜しくも2着のタカノアラエビスか、中央から転入後3連勝中のシムーンかという争い。
前走軽く気合をつけただけで楽勝だったシムーンがさらに連勝を伸ばすと見る。両馬ともにここまで手綱をとっていた真島正徳騎手はタカノアラエビスのほうを選んだが、シムーンは前走1400メートルの良馬場を、余裕を持ったままのゴールで1分30秒を切る勝ちタイム。まだまだ強いパフォーマンスを見せてくれそうだ。
とはいえタカノアラエビスがあっさりという場面があってもおかしくはない。ここ2戦で1、2着を分け合ったゴールドペンダントは、このB級では常に勝ち負けという実力馬。2頭の一騎打ちとなりそうだが、ともに逃げて結果を残してきているだけに、必要以上に競り合えば、他の馬が食い込んでくる余地もあるかもしれない。
コスモウィローは、ここ4戦でシャイニーフェイトやゴールドペンダントなど、B級トップクラスの馬と戦って好走。ただそうしたメンバーが相手だと、やや壁があるかという近走。この馬も逃げて結果を残してきていて、◎◯よりも内枠に入っただけに、思い切って逃げの手に出てひと波乱という可能性もある。
中央500万下からの転入初戦となるプラティーヌは、2桁着順が続いていたとはいえ、昨秋、芝1200メートルで1分9秒台、ダート1200メートルで1分14秒台で走っており、警戒はしておきたい。
ホーマンルッツは近走勝ち馬から1秒以上の差をつけられての敗戦が続いているが、昨年9月には1400メートルのA1・A2特別を勝った実績。その力が発揮できるようであればチャンスはある。
◎9シムーン
◯6タカノアラエビス
▲2コスモウィロー
△3プラティーヌ
△8ホーマンルッツ
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佐賀のB級重賞で、このすみれ賞は1800メートル戦、翌日に行われる佐賀弥生賞は1400メートル戦。
今年になって勝ち星はないものの、常に馬券圏内の争いをしているカレンレッドロックの安定感を買う。4走前の九州オールカマーはやや離されての4着だったが、先着されたのはA級格付けの馬ばかり。ここ2戦の勝ち馬シャイニーフェイトは、上のクラスに行っても活躍できそうな実力馬。その馬からコンマ2秒、コンマ4秒という差なら、ここでは能力上位。昨年6月の佐賀転入以降、一貫して1750メートル以上を使われているのも強み。
相手には、2走前の梅花特別でカレンレッドロックに先着する2着だったエーシンヴンダバー。前走黒髪山賞は8着大敗だったが、これは距離が短かった。昨年秋の休養明け以降7戦して、1400メートル戦はいずれも5着以下だが、1750/1800メートル戦は2着2回に4着1回という距離適性を示している。この距離で巻き返してくるだろう。
シルクユージーは、前走春望賞では2着のカレンレッドロックにハナ差の3着(コスモウィローと同着)。高知から転入後、C1級から8戦連続3着以内と力をつけてきている。
トップザバードは佐賀に移籍して4戦。まだ勝ち星はないものの、いずれこのクラスなら勝負になりそうな走りは見せている。
前走B級5組を勝ったミヤノストリートは近走1400メートルを中心に使われているだけに距離がどうか。
◎3カレンレッドロック
◯5エーシンヴンダバー
▲2シルクユージー
△8トップザバード
△1ミヤノストリート
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芝のGIで2着があるドリームバレンチノは、地方のダートへの適性も見せていて、JBCスプリントJpnIIIで2着のあと、トップハンデ59キロの兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを圧勝。今回のJRA勢は、その兵庫ゴールドトロフィーで勝負付けが済んでいる相手と、セイクリムズンに対しては1キロ軽い別定57キロで圧倒的に優位。この馬の中心はゆるぎない。
このレース3連覇を狙うセイクリムズンは、昨年のこのレース以来勝ち星がなく、8歳を迎えてやや陰りがあるか。ただここ1年も地方の馬場ではJpnIのかしわ記念以外では3着以内を確保しており軽視はできない。
昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでドリームバレンチノの2着と好走したエプソムアーロンは今年10歳。とはいえ、前走オッズパークグランプリではコースレコードで完勝と衰えを知らない。地元だけに期待も大きく、09年3着のフサイチバルドル以来となる、地元勢としての馬券圏内を狙う。
ダイショウジェットは、このレースでは毎年頑張りを見せていて、一昨年3着、昨年2着と、ともに勝ったセイクリムズンとは僅差。11歳になったが、地方ではほとんど崩れることがなく、展開次第では今年も上位を脅かす場面があるかもしれない。
ティアップワイルド、セレスハントは、近走の成績を見ると手を出しにくい。しかし地方のダートグレードでは、かつて地方のタイトルを獲ったことのある馬が、近走の成績がイマイチでも久々に好走を見せて好配当ということもしばしば。馬券を人気馬だけに絞るか、この2頭まで手を広げて好配当を狙うかは悩ましいところ。
◎7ドリームバレンチノ
◯5セイクリムズン
▲10エプソムアーロン
△3ダイショウジェット
△8ティアップワイルド
△1セレスハント
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4歳シーズン三冠馬ホクショウユウキが登録だけで回避したのはなんとも残念。やはりハンデ差が大きくなる負担重量からだろうか。それでもトップハンデのニシキエーカンが760キロで、牝馬3頭が710キロと、上下50キロのハンデ差がついた。古馬オープンに入って上位争いをしているニシキエーカンだが、ここもやはりそのハンデは試練となりそう。
ここは3連勝中と好調のテンカムソウが中心。4歳シーズンの三冠でも、3着、2着、3着といずれも好走。特に定量で争われた最終戦の天馬賞は、ホクショウユウキ、ニシキエーカンと大接戦での3着。今回、ニシキエーカンより10キロ軽い750キロは、メンバー全体での比較でも有利に映る。
昨年4歳時には730キロでこのレースに出走して4着だったワールドピサは、今年は740キロでの出走。天馬賞は7着惨敗だったが、その後は5戦してそのうち4戦で3着以内と堅実に走っている。その好調ぶりで、テンカムソウより10キロ、ニシキエーカンより20キロ軽い重量ならチャンスはある。
若いうちに稼いだ賞金ゆえの重量でなかなか勝てないニシキエーカンだが、4走前のオープン・A1の決勝混合で久々の勝利。実績的にも格付け的にも勝っておかしくないが、この重量差でのトップハンデは厳しいかもしれない。
ホクショウユウキの回避で繰り上がったのがクインフェスタ。4走前、白雪賞で1番人気に支持されての9着大敗は、第2障害で座り込んでしまってのもので度外視。目下の好調ぶりで710キロならスピードで押し切る場面も。
白雪賞をトップハンデで2着のコウシュハウンカイ、同3着のコウシュハクィーンにもチャンスはありそう。
◎7テンカムソウ
◯8ワールドピサ
▲10ニシキエーカン
△9クインフェスタ
△5コウシュハウンカイ
△2コウシュハクィーン
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