11日(金)から再開した岩手競馬。いきなり金曜日から火曜日まで5日間連続開催だったが、冬休み明けに加え、格付け再編成の影響で波乱の連続。
11日(金) 10R中5Rが万馬券(うち2回が10万馬券)
12日(土) 10R中6Rが万馬券(うち1回が10万馬券)
13日(日) 10R中9Rが万馬券
14日(月) 10R中6Rが万馬券(うち2回が10万馬券)
15日(火) 10R中9Rが万馬券(うち1回が10万馬券 あと1回は100万馬券)
全50R中35Rが万馬券。特に14日7Rは1着・フカイ(10番人気)→2着・ヤマニンゼーレ(2番人気)→3着・ノーブルプリンセス(3番人気)の順で入線し、3連単60万3440円。
とどめは15日7R、1着・マハロモアナ(6番人気)→2着・メイショウケイゼン(11番人気)→3着・ダイヤモンドブルー(8番人気)で3連単が138万6460円。超万馬券も飛び出した。
今週は休み明け2戦目。中7日もないローテーションの馬が多いが、思った以上に出走馬が多かった。休み明けで変わり身があるか、逆に久々を使った反動があるか。このあたりはパドックでチェックするしかない。小生も注意を払いたいと思っている。
20日メインは岩手県調騎会騎手部会協賛「夢・希望 未来へ前進」(B1 水沢1300m)。前走、3月13日にレースを使った馬が9頭中5頭。ある程度、比較がしやすいメンバー構成となった。
アマルインジャズはデビュー4戦目から3連勝をマークして東京ダービーで1秒2差9着に善戦。その後は低迷を続けたが、4歳時にB2・船橋1200mを快勝。通算4勝目をあげた。岩手転入は昨年11月。初戦は6着に終わったが、2戦目3着。3戦目で逃げ切りを決め、シーズンを終了した。今季はクラス据え置きでB1級から始動し、初戦で鮮やかなまくりを決めて完勝。実力の違いを誇示した。距離1300m短縮も問題なく、年をまたいで3連勝に王手をかけた。
ミキノイチゴは先行粘りを身上として昨年3勝2着2回。A級まで上り詰めて4着を確保したが、脚部不安が発生してリタイア。復帰後は精彩を欠いていたが、昨最終戦3着で復調の兆しをうかがわせた。シーズン初戦は5着に終わったが、外枠も影響した印象。単なる巡り合わせだろうが、外枠に入るケースが多く自分の型に持ち込めなかったのも敗因。今度は絶好の1番枠を引き当てたのが強調材料となる。
エルプシャフトは中央芝4勝。その後、門別3戦から佐賀に移籍して1勝。ウインターチャンピオン(1400m)3着、中島記念(1800m)でも4着と重賞でも入着を果たした。高知ではC1で3着1回が最高だったが、佐賀実績からは十分間に合う。
ハクユウフライヤーは中央ダート1400m1勝から南関東を経て佐賀へ移籍。1勝のみにとどまったが、B級で安定した取り口を披露し、転入戦でアマルインジャズの2着。1月末まで実戦を使われた強みも生かしたが、B1通用を証明した。
コスモピエドラは大井0勝だったが、2着3回。C1から転入し、B2級であっさり3連勝を飾った。今季初出走はハンデだが、勝ち味を身につけたのが何よりも強み。
タイセイチアーズは中央ダート2着1回、南関東2勝。移籍初戦、3戦目を快勝した。前走は流れに乗れず9着だったが、これで見限るのは早計。
◎⑧アマルインジャズ
〇①ミキノイチゴ
▲④エルプシャフト
△⑤ハクユウフライヤー
△③コスモピエドラ
△⑨タイセイチアーズ
<お奨めの1頭>
4R ボサノヴァ
北海道1勝から金沢へ移籍して牝馬重賞・シンデレラカップを優勝。転入直前のライデンリーダー記念でも3着を確保した。まずはお手並みを拝見
5日間連続開催もこの3月15日が最終日になります。メインレースは第10R、A級一組ダート1600mの『弥生特別』。
この5日間、というかこれを書いている時点では4日間ですけども、雨が降ってみたり雪が降ってみたりとまだまだ寒さが残る空模様ながらも、いったん晴れて太陽が出れば日差しが凄く力強い、暖かい・・・という、やはり春の気配を強く感じる気候になってきています。
この開催は出走各馬もまだ仕上がりきっておらず結果波乱のレースが多かった様にも感じますが、こうして暖かくなっていけば、各馬共にしっかり力を発揮するようになっていくのではないでしょうか。
弥生特別の本命は(8)リリーモントルーを採ります。
昨年岩手に転入してきた際には水沢の、決して差し馬に楽とは言えない馬場傾向の時だったにも関わらず連続差し切り勝ちを演じて自身の力量を証明しました。その後も重賞でこそ勝つには到っていないもののA級特別では常に勝ち負けを争う走り。A級上位の馬の中でも一段上の力を持っている一頭という評価をしても言い過ぎではないでしょう。
今回は実質的に昨年11月以来の休み明け。これまでこれくらいの間隔の休養明け初戦ではあまり良い結果を残してはいないのが一応の課題も、この相手関係ならそれでも初戦から、主役の走りを見せてくれると期待します。
■リリーモントルー(21年6月7日 初夏特別優勝時)
対抗は(9)サンエイキャピタル。休み休みレース間隔を空けながらも強い競馬を見せた3歳時はもう4年近く前の話になりました。南関東でも最高は2着に留まっており以前の輝きは取り戻せていないとはいえ、やはりその素質の高さは魅力的だし軽視もしたくないものです。さてどんな走りを見せてくれるか?
(5)ユノートルベルを三番手に。直近の数戦には大きめの着順の数字が目立ちますがそれはあくまでも重賞での話。A級特別あるいは牝馬同士の戦いであればそれほど大きくは崩れていません。その気になれば先行する競馬もできるだけに単穴という事ではやはりこの馬を挙げるべきでしょう。
(1)レールガンも昨年の活躍ぶりが目を惹いた一頭です。水沢は苦手ではないにせよはっきりとした差しタイプ、今の馬場傾向は良い材料とは言いづらいでしょうが、高い地力を発揮できるようになった今のこの馬を軽視するのは禁物。また(6)グランステーファノは昨年B1級、ここの顔ぶれの中ではクラスがひとつ下という言い方をせざるを得ないものの、そのB1級を突破しつつあったのだから力に不足はないと見て良いはず。大型馬ゆえ馬体重に注意しつつ狙ってみましょう。
●10Rの買い目
馬単(8)=(9)、(8)=(5)、(9)=(5)、(8)→(1)、(8)→(6)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
11日(金)から再開した岩手競馬。休み明けは各馬の仕上がり状態もチェックしたが、それ以上に気になったのが馬場傾向だった。
再開初日の11日は逃げた馬が1勝2着3回。差しタイプもまずまず届き、脚質の有利不利はほとんどなかった。
しかし12日(土)、様相が一転した。なんと10R中9Rが逃げ切り。入れ替わりが激しい850m戦も3レースのうち2レースが逃げ切り。先手を奪った馬がそのまま押し切り、好位外を追走した馬は本命も含めてほとんど苦戦を強いられた。
13日(日)も傾向が変わらず2、3、5Rが逃げ切り勝ち。ほかも人気薄でも逃げた馬の健闘が目についたが、少し傾向が変わった。差しも届くようになった。8Rの本命センティグレードは指定席の最後方だったが、早めにまくって完勝。9Rは超ハイペースの流れにもなったが、本命アマルインジャズが5番手外から直線抜け出しを決めた。
要因は前日に比べてペースが速くなったこと。あとは各ジョッキーとも馬場を考慮して動き出すのが早くなった。そして朝から断続的に降っていた雨。第3Rまでは稍重発表だったが、4Rから重馬場に変更。メイン近くになって水が浮いている箇所もあった。
こうなると逃げ馬を買っていれば外れ、逆に差しタイプでも力を信じて買っていれば的中。配当も思った以上に上がっているケースも少なくなかった。いずれにせよ馬場傾向の把握が最優先事項。14日がどのような傾向になるのか、いち早く手のうちに入れたいところだ。
14日メインはオープン馬による「スプリント特別」(水沢1400m)。上記したようにレース直近まで馬場傾向をチェックする必要があるが、それでもタイセイブラストの中心は動かないと見る。
昨年は重賞・栗駒賞を制し、8歳にして初タイトルを手にし、ほかに5勝2着2回。1200mは合わなかったが、1400m~1600m戦で抜群の強さを誇った。終盤の2戦は2着だったが、トウケイニセイ記念はヒガシウィルウィンが相手。最終戦はトミケンキルカスが強すぎたため仕方なしの結果。
今回はメンバーが大幅に緩和され、1400mも得意距離。あとは年齢が一つ増えて仕上がり状態がカギだが、普通の仕上がりでも勝てる相手。念のためにパドックの気配を確認してほしい。
相手筆頭はスティンライクビーとした。南関東から再転入して3勝マーク。凡走も目に付いたが、重賞挑戦、あとは歴戦の疲れがあった印象。冬休みでリフレッシュできていれば巻き返し十分。
ピシュマニエは中央ダート1200m、ダート1000mでそれぞれ1勝をあげ、2勝クラスに在籍。南関東3戦は4着最高だったが、順調さを欠いたのも痛かった。快速を身上とし、1月末まで実戦を使われているのが強み。さらに息の入りが早い小回り水沢が合う可能性大。好走要素がそろった。
コスモカンツォーネは中央未勝利から大井3勝、高知3勝、佐賀で2勝。昨年9月以降、白星から遠ざかっているが、それでも着外は一度のみ。堅実さを発揮している。こちらは2月13日にレースを使って転入。佐賀から長距離輸送はあっても好勝負に持ち込める。
サンエイバラードは昨年、A級でも2勝マーク。ムラな面があり、凡走も考えられるが、破壊力一目。ペースが速くなればさらに威力が増す。
サーティグランドは姫路2戦とも着外だったが、休み明け。10歳馬でも上昇ムードで里帰りしたのは心強い。
◎⑧タイセイブラスト
〇⑨スティンライクビー
▲⑥ピシュマニエ
△④コスモカンツォーネ
△③サンエイバラード
△⑩サーティグランド
<お奨めの1頭>
2R シャイニードラゴン
転入戦をパーフェクト内容で完勝。岩手で秘めた素質を開花させる予感を抱かせた
3月11日から春の水沢競馬がスタートしました。自分は盛岡に住んでいますが、この冬は例年よりも寒い日が長引き雪が溶けるのも例年より少し遅いかな・・・という印象だったのが、ここに来て急速に気温が上がり積もっていた雪も一気に消えてきました。なんだかんだと言って春なんだなあと思わされるこの一週間ほどです。
これをかいている時点で既に11日・12日の2日間の開催を終えました。まだまだ風が冷たい中でも日差しは暖かく、12月や1月の冷え切った雰囲気が遠い昔の事のようです・・・。
冬がこんなに寒かったのに今年の桜は例年よりも早く先進むという予想だそうですね。あと一ヶ月もすれば水沢にも桜の便りが届きそう。本格的な春が待ち遠しいですね。
さて3月13日・日曜日のメインレースは第10R、B1級1400mの『奥州 愛馬の会会長賞』。本命は(8)トミケンキルカスです。
12月30日の前走が南関東からの転入初戦だった同馬ですが、JRAオープン→南関A2級の実績を遺憾なく発揮しての快勝。それもタイセイブラストを破っての勝利だったのは価値も評価も高い内容だったと言えるでしょう。
今回は、オープン特別だった前走からB1級に降級しての休み明け初戦となります。強敵を破っておいての降級は言うまでもなく恵まれた条件。距離は若干長いかも?ですが守備範囲でしょうし、ここは前走同様の強さ発揮を期待したいところ。
トミケンキルカス(21年12月30日スプリント特別優勝時)
相手は(10)ミキノイチゴでどうでしょうか。夏場の不振から立ち直るのに少し時間がかかりましたが寒い時期になって徐々に良化。前走の僅差3着に復調の手応えがはっきり見えてきました。昨年の今頃にはB1級を突破しつつあったように水沢ももちろん好相性。復調の流れが続いているならばここでも好勝負。
(2)トキノソマリを3番手にピックアップ。ここまでは一進一退しながら力を付けてきている印象の戦績。相手関係は強化されていますが時計的には通用するものを見せている点に注目したいですね。
(12)サンエイロードはマイルくらいの距離でゆったり流れに乗れた時の方が力を出せる印象。距離や馬場傾向的にどうか?と懸念してここまでの印に。ただ900m戦を乗り切った事もありますから軽視しすぎるのは禁物。そしてもう一頭は(3)トーセンローラ。自分のペースでいければしぶといタイプ。少々相手が厳しくともコース傾向が味方する可能性は一考が必要でしょう。
●10Rの買い目
馬単(8)=(10)、(8)=(2)、(8)=(12)、(10)=(2)、(8)→(3)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
12日は再開2日目。毎年、頭を悩ませるのが冬休み明けの3月競馬。この時期を境に格付けが大編成され、格上馬、上がり馬が入り混じって力量比較が非常に難しい。
しかも休み明けで仕上がり度合いも重要なポイント。一度でも実戦を使われると基準ができるが、今開催はすべて手探り状態。馬場傾向もどうか把握できていないのが正直なところ。ひとまず追い切りで4ハロン51秒台が出ているので、それほど砂が深くないと見ていいはずだが、実戦となると別。いち早く傾向をつかみたいところだ。
ただ、この春競馬のセオリーがいくつかある。格付け再編成により、最下級C2戦に元A級馬の名前がいくつかある。岩手競馬の格付けの基本は前20走(岩手在籍馬は前15走)の獲得賞金。中央、南関東は賞金格差があるため控除率が高いが、いずれにせよ転入馬は前20走の賞金によってクラスが決まる。
そこでのセオリーは旧地でA級にいた馬がC2編入は"買い"。近走不振でも格でなんとかなる。
続いて岩手在籍馬はすべて2ヵ月以上の休養明け。馬によっては仕上がり早いケースもあるが、久々の実戦はやはりハンデ。1、2月にレースを使っている転入馬は有利と見て間違いない。
あとは当日の馬体重。まだ調教ピッチが上がっていないため、体重増の馬が多い。逆に久々で体重が減っているのは割り引き材料。輸送の影響、久々に乗り込まれたため、その反動が考えられる。以上の点は頭に入れて馬券検討に入ってほしい。
12日メインは「オステオスペルマム賞」(B2級一組 水沢1600m)。
ペイシャリルは昨年3月、南関東B2から転入。いきなり2戦連続で2着を確保し、8月のA級戦を快勝。1勝2着3回の成績を残したが、準重賞すずらん賞8着に敗れて以降は凡走の連続。 まったく精彩を欠いてしまった。
しかし今開催からB2級へ降格。メンバーが一気に甘くなり、反撃のきっかけをつかむ絶好のチャンス。勝機をしっかりモノにできるか、それともスランプ状態が続くのか。正念場を迎えた。
エンパイヤアーサーは南関東から再転入。大井B3級でも1勝をマークし、C1編入は恵まれた格付け。あっさり2連勝を飾った。3戦目3着は出遅れを喫したのが痛く仕方なしの結果だが、問題は水沢2戦の凡走。小回りが合わなかったか、馬場が合わなかったか評価に迷うところ。ただ3歳時に水沢1400mを勝った実績があり、ひとまず馬場に敗因を求めたい。あとは大型馬だけに仕上がりがカギ。
タイセイロワイヤルは中央未勝利だったが、船橋交流戦を快勝。転入前は10着ながら1秒差にまとめた。金沢9着はA2・B1戦、姫路9着はA1以下との交流で相手が強かった。加えてタイセイ軍団は岩手で活躍馬が多数いること。相性がすばらしく、新境地を切り開く可能性は十分ある。
マクローは堅実さを武器として昨年2勝2着3回。B2で勝てなかったのが気になるが、昨最終戦でメンバー最速の上がりで0秒1差2着。この芸当ができれば通用すると見てもいいはず。
シュバリエサージュは終盤2戦着外だったが、昨年春、休み明けを快勝。久々を苦にしないのが不気味。
ノーブルバルカンは水沢3勝。メンバーが骨っぽくなったが、コース適性あるのは確実。押さえが必要。
◎⑨ペイシャリル
〇⑦エンパイヤアーサー
▲⑪タイセイロワイヤル
△②マクロー
△③シュバリエサージュ
△④ノーブルバルカン
<お奨めの1頭>
2R モンサンルリアン
昨年の最終戦を0秒2差4着にまとめ、復調の兆しがうかがえた。C2なら持てる能力で圧倒できる