ビッグニュースが飛び込んできた。第22回JBC(2022年11月3日予定)の開催地が盛岡競馬場に決定した。
JBCが盛岡で行われるのは第2回(2002年)、第14回(2014年)に次いで3度目。8年ぶりにJBCが盛岡に戻ってくる。前回14回は"復興"をテーマに、久々に盛岡競馬場が熱く燃えた。その時を超える感動と興奮を。開催はまだ先だが、今から待ち遠しい。
先週は12日(金)から15日(月)の4日間連続開催。想定どおり再開初日12日は逃げ馬天国。全12R中、8レースが逃げ切りだった。翌13日は逃げ切りが5回に減ったが、勝ち馬の位置取りは4番手以内。
14日は雨の影響で一転して不良馬場。逃げ切りが一気に減って12R中、2回。しかし勝ち馬は5番手以内。差しも若干届いたが、先行有利は基本変わらなかった。15日も不良馬場。逃げ切りは3回。勝ちパターンは前日と同様、先行馬だったが、差しも届き始めていた。果たして今週はどのような馬場傾向になるか。しっかり注意を払って臨みたい。
20日メインはB1級三組「ABS秋田放送賞」(水沢1600m)。実戦を一度使った方が有利と見る。
マジョリティーは昨年1勝2着4回。9月からA級入りを果たし好、凡走の落差が激しかったものの、A級でも2着を2回確保した。今季はB2に降格してメンバー有利。初戦で逃げ切りを決めて2着に1秒4差。地力の違いを見せつけた。
今回はB1昇級で相手は骨っぽくなったが、時計重視。馬場差を考慮しても水沢1600m1分45秒2は優秀。逃げ一辺倒でないのも強みとなり、春2連勝を飾る。
ヤマニンゼーレは中央未勝利、南関東2勝・C2から転入。最下級C2編入にも恵まれて昨年3勝2着2回3着2回とすべて3着以上。C1からB1へジャンプアップした前走も3着。しかもレースを振り返れば、1番人気ロードアルバータとお互いが意識し合ってマベルロンジュがまんまと逃げ切った一戦。相手強化を考えれば収穫の多い一戦だった。
500キロを優に超す大型馬でひと叩きされて良化も確実。逆転首位まで十分あり得る。
ペイシャルフェは昨年12月のB1・水沢1600m戦を逃げ切り勝ち。その結果を受けて前走1番人気に支持されたが、1番枠が災い。終始、外から被せられて自分の競馬ができず9着に終わった。
しかし、これで評価ダウンは早計。またしても1番枠を引き当てたが、逃げの手に出るなら理想的な枠順。果敢に攻めてハナを奪えればアッサリまで考えられる。
ソレアードは船橋1200mのデビュー戦を圧勝し、6戦目の浦和1500mで2勝目をマーク。転入前2戦は着外だったが、4走前の浦和1400mで4着。
岩手初戦は4歳の若さを前面に突破できるかと思ったが、後方から伸びて7着。伸びひと息だったが、初の右回りも敗因と解釈。コース2度目のプラス材料と揉まれない外枠を味方に巻き返しに期待する。
ペイシャマキアージは笠松B級から再転入。結果は6着だったが、内容は決して悪くはなかった。岩手在籍時にB1級、B2級でそれぞれ1勝。有力馬がもたつけばチャンスはあるはず。
クラヴィクトリーは今年9歳だが、かつては南関東B2級の格上馬。印を付したメンバーは一度実戦を使っているのに対し、今季初出走はハンデだが、底力で克服できるメンバー構成。
◎③マジョリティー
〇②ヤマニンゼーレ
▲①ペイシャルフェ
△⑨ソレアード
△⑦ペイシャマキアージ
△⑤クラヴィクトリー
<お奨めの1頭>
3R ミラコロアシオン
同じ850m戦で好ダッシュを決めて逃げ切り圧勝。これで同条件2戦2勝とし、絶対の自信を持っている
今年2月、盛岡競馬場で開業した永田幸宏新調教師が、3月13日第1Rできゅう舎第1号アサキチニセイを送り出した。
結果は4番人気7着。北海道時代もそうだったが、前半で置かれるケースが多く、今回も後方2番手からの競馬。しかし向こう正面からスパートをかけるとジワジワと進出。直線外からいい感じで伸びてメンバー最速の上がりを披露した。
永田調教師「調教師デビューですが、それほど緊張はしませんでした。とにかく無事に走ってくれてホッとしました。テンに置かれましたが、いい脚を使っていたので、これからさらに良くなればチャンスはあると思います。まだ厩務員時代を引きずっているんでしょうね。自分が引いていない物足りなさ、もどかしさを感じました。自分も馬もこれからだと思います」
きゅう舎カラーは青地に赤。永田調教師の原点でもある競馬学校に留学したオーストラリアの国旗をイメージしたという。確かに今回、着用していたのは赤色の防寒服に青のカラーYシャツ。「本当は青い背広に赤いネクタイを考えていましたが、天気予報はあいにくの雨。それでも配色にはこだわりました」と永田調教師。一日も早い初勝利を待っています。
15日メインはA級一組「弥生特別」(水沢1600m)。3年前の年度代表馬チャイヤプーンが帰ってきた。
チャイヤプーンは岩手の女傑サイレントエクセル産駒。2歳時に北海道から岩手入りし、寒菊賞、金杯と重賞2勝をマーク。年が明けても快進撃を続け、岩手クラシック一冠目・ダイヤモンドカップ(当時は岩手ダービー)まで5連勝を飾った。
直後に南関東へ移籍して2戦目に重賞・戸塚記念を快勝。5連勝がダテではなかったことを証明した。
再び岩手へ戻り、不来方賞へ満を持して登場。圧倒的1番人気に推されたが、不来方賞史に残るサンエイキャピタルとのマッチレースの末、根負けしたかのように2着。
しかし、レースの激しさを物語るようにサンエイキャピタルは骨折が判明。替わってチャイヤプーンがダービーグランプリへ地元の期待を一身に集めて登場し、2馬身差で完勝。準三冠馬となった。
その後は南関東、笠松、南関東と転籍。残念ながら笠松の1勝にとどまり、岩手に里帰りした。
チャイヤプーンは単騎先頭に立つと一気に内に切れ込むクセがあり、流れに乗れないと集中力を切らしてしまう気性面が問題。課題を抱えての再出発となるが、仮に順当勝ちなら重賞路線でも台風の目になるのは確実。その意味でも重要な一戦となった。
ヤマショウブラックは2年前の年度代表馬。不来方賞を制し、桐花賞ではエンパイアペガサスを完封。奥手血統が全面開花した。
昨年はランガディア旋風の前に歯が立たず南関東へ移動。3着が最高で北上川大賞典、そして桐花賞連覇を狙って帰郷したが、北上川大賞典で脚部不安が判明して出走取り消し。以降は立て直しに専念して戦列復帰を果たす。
使える脚は3ハロン。さらに時計のかかる馬場を若干苦手としており、こちらも課題は少なくないが、実力は折り紙つき。打倒チャイヤプーンに燃える。
センティグレードは強烈な末脚を武器とするが、水沢専門。勝ち星6勝をすべて同コースであげ、一昨年度のトウケイニセイ記念を優勝した。桐花賞でもフレッチャビアンカに肉薄してクビ差4着。ハイペースになれば不気味な存在となる。
シゲノブは中央ダート1800m、1700mでそれぞれ1勝。3走前の笠松1400m戦も勝ち、十分通用の実績を誇る。
エイシンミコノスは近走不振だが、通算10勝。ひとまず押さえは必要か。アドマイヤコメットは思い切った逃げが身上。2頭がけん制し合えば漁夫の利も考えられる。
◎④チャイヤプーン
〇①ヤマショウブラック
▲⑦センティグレード
△②シゲノブ
△⑧エイシンミコノス
△⑩アドマイヤコメット
<お奨めの1頭>
6R ユイノムテキ
かつてB1でも勝ち負けを演じた実力馬がC2へ降格。勝ち味に遅いタイプだが、ここでは地力が違いすぎる
14日メインはオープン馬による水沢1400m戦「スプリント特別」。今開催4日間で最大の見どころといっても過言ではない。昨年、短距離戦でしのぎを削ったラブバレット、タイセイブラストが対決するからだ。
ラブバレットは通算23勝、うち重賞15勝。JpnIII・クラスターカップ、北海道スプリントカップ僅差2着などダートグレードでも活躍。地元生え抜き(ラブバレットは移籍あるが、ほぼ岩手所属)ではトニージェント以来の1億円馬となった。
ただ、トニージェントは岩手競馬が高額賞金の時代。厳しい時代の中でラブバレットの獲得賞金1億円突破は称賛に値する。
ラブバレットは一昨年暮れに南関東へ移籍。3戦着外に終わり、昨年5月に里帰りしたが、初戦の1300m戦で5頭立て4着。続く早池峰スーパースプリントでも本来の動きには程遠く3着止まり。かつての迫力が完全に薄れてしまった。
その2戦の内容を見て菅原勲調教師は休養を決断。恒例となったテンコートレセンに移動してリフレッシュ。クラスターカップで復帰する予定だったが、思った以上にダメージが大きく先送り。
戦列に戻ったのは5ヵ月後の10月26日だったが、馬体重がマイナス11キロの465キロ。見た目にも小さく映り、結果も4着。思わず菅原勲調教師に「しぼんでしまった感じじゃないですか」と話をし、菅原勲調教師も同じ感想をもらした。「次も凡走なら引き際を考えなくては...」と。
以上の背景から11月22日はラストランになるかもしれないと思って、パドックでラブバレットを追いかけ続けた。馬体重はプラス7キロ、472キロ。若干張りが戻った印象だったが、1番人気はタイセイブラストに譲った。自分も本命はタイセイブラスト、ラブバレットは△。今のラブバレットに重い印は"酷"だろうと判断した。
去来したのは2歳デビュー当時。そして数々の遠征に帯同したこと。笠松グランプリでもいい思い出だった。最初の遠征、さきたま杯4着善戦にも喜び合った。
自分のムードは完全にラストランだったが、ラブバレットは後方待機策から鮮やかなまくりを決めて完勝。ゴールの瞬間、心が震えた。
直後に行くことは遠慮した。時間を置いて「改めてすごいヤツですね。感動しました」と伝えにいったら、「ラブバレットの頑張りには本当に頭が下がる」と。
その後は開催取り止めにより、レースを使えずテンコートレセンに移動。心身ともにリフレッシュして今回のレースに臨む。ラブバレットは今年10歳だが、健在を誇示してほしいと願っている。
タイセイブラストは中央1勝をダート1800mであげ、南関東へトレード。1500m~1600mで6勝。南関東B1から昨年5月に岩手入り。初戦でラブバレットを一蹴し、好発進。早池峰SSは1000mが短すぎて6着に終わったが、以降も好走を続けて6勝2着2回。
前々走でラブバレットの2着に敗れたが、続く一戦で首位を奪回(ラブバレットは不在だったが)した。ラブバレットとの直接対決は2勝2敗の五分。今シーズンの短距離戦線を占う意味でも重要な一戦となった。
サーティグランドは中央ダート3勝。1200mで2勝、1150mで1勝をあげ、名古屋へ移籍。2着1回3着1回にとどまったが、中央3勝クラスなら岩手オープン通用は当然。新天地で巻き返しを図る。
ボルドープラージュは昨年、ビューチフルドリーマーCトライアル・フェアリーカップ(1900m)を快勝したが、本質的には1400m向き。過去成績でも裏付けている。
サマニーはワンターンで最大能力を発揮。コーナーワークがネックだが、ラブバレット、タイセイブラストが早めに動けば直線で台頭のシーンまで。
アテナリは絶好の1枠を引き当て逃げ必至。有力馬がけん制し合えば漁夫の利を得る可能性が少しある。
◎⑥ラブバレット
〇⑨タイセイブラスト
▲③サーティグランド
△⑦ボルドープラージュ
△⑤サマニー
△①アテナリ
<お奨めの1頭>
4R アリストレジェンド
昨最終戦はオープン・水沢1300mで4着確保。最下級C2降格は恵まれた
前日に続いて冬休み明け3月競馬の傾向と対策について。毎回、開催替わりは馬場状態の把握が重要と記してきた。
昨年終盤は開催取り止めが計7日間、あとは第1R後に中止が一度あったが、当時の馬場はすべて不良馬場。さらに凍結対策のために融雪剤が撒かれ、粘り気がある砂。芝巧者が好走するケースが多いのは、オールウェザーのような馬場になったからと解釈して間違いない。
しかし3月開催は12月、1月とは違い、朝晩こそ氷点下が多いが、日中はプラス温度。実際、土曜日13日の天気予報では午後から降水確率が90%。最低も2℃、最高9℃。日曜日14日は最低7℃、最高10℃と岩手としては温暖になりそうな気配。
つまり冬の水沢と春の水沢の馬場は別物と見なければならない。そうすると昨年終盤に活躍した馬が今回も好走するかは微妙。過信は禁物だ。
確認したところ今の水沢は例年に比べてそれほど時計がかかってないということだから、だいたい平均タイム。久々の実戦を考えれば若干時計がかかる可能性がある。ただ、土曜日からの雨がどれだけ影響するか。それも頭に入れなければならない。
今週4日間の仮説は先行有利。ジョッキーも手探り状態なので、ペースが落ち着くだろうと見て印を付した。果たして吉と出るか、凶と出るか。
スカイサーベルは2歳時に南関東重賞・平和賞を優勝。2018年に岩手入りし、B1でも走ったことがあるが、ほぼA級に在籍。トウケイニセイ記念(2020年)で3着。昨年も青藍賞で3着確保とオープンでも上位をにぎわしてきた。
差しタイプゆえに勝ち味に遅い嫌いがあるが、昨最終戦のA級一組で2着。以上の実績からB1降格は恵まれたと見ていいだろう。馬場は先ほど書いたとおり先行有利だと思うが、このメンバーなら能力の違いが歴然。展開不問で直線台頭、一気突き抜ける。
マリーツァは中央1勝クラスから再転入。岩手で6勝2着3回の好成績を収めてきた。8月のB2戦を快勝後、戦線離脱したが、12月に復帰。叩き2戦目を2番手追走から4角先頭。ほぼ完ぺきに近い内容で快勝した。
今回は久々の実戦で久々の輸送に入れ込まないかがネックだが、むしろスイッチが入った方がいいと判断。あとは馬体重をチェックして馬券を購入してほしい。
ムーヴィングは中央時に門別の条件交流で1勝後、北海道へトレード。その後、園田、北海道と移動して未勝利に終わったが、新天地・岩手で一変。圧巻の4連勝を飾った。ただ、猛暑がこたえて夏負けがひどく休養。思った以上に時間がかかったが、12月暮に復帰。太めを叩いた2戦目で本来の強さを見せてくれた。
今回はB1昇級で格上馬がそろってメンバー強化。正念場を迎えたが、仮に突破できればA級入りも約束された。
デルマロンシャンは堅実な差し脚が武器だが、ジリタイプのため取りこぼしも多い。その中で最終戦を勝ったのは得意の不良馬場だったから。春競馬向きではないと思うが、13日の水沢は昼頃から雨模様。レース時間に馬場が締まってくれば軽視できない存在となる。
アルカサルは気性的にムラな面があるが、時に大駆けを秘めるタイプ。A級に在籍したこともあり、ノーマークにできない。
◎③スカイサーベル
〇⑥マリーツァ
▲①ムーヴィング
△⑧デルマロンシャン
△⑤アルカサル
<お奨めの1頭>
2R ロストマン
南関東で2勝2着1回の実績馬がC2九組に編入は恵まれた。11月の実戦でも初戦から狙い立つ
2ヵ月余りの冬眠から目覚め、岩手競馬が3月12日から再開。新年度(2021年度)は4月4日開幕だが、競走馬、ジョッキー、調教師などの記録はこの日でリセットされ、実質的なスタートとなる。
冬期間の岩手在籍馬は1月の競馬終了後、完全休養に入る。今年は再開が1週間ほど早まったが、それに合わせて2月10日がコース開放日。約1ヵ月の乗り込みを経て今回の実戦を迎えるが、各馬の仕上がり具合はバラバラ。
特にトレーニングを再開して2、3週間目あたりに筋肉痛を起こしたり、肩に乗り込んだ反動が出るケースは少なくない。当然だが、人も馬も動物。基本はアスリートと見て間違いない。
競馬再開週に大事なのは先ほどとダブるが、仕上がり状態のチェック。このコーナーも前日に公開されるが、いざ当日を迎えてイメージとのギャップにとまどうことが多々。みなさんは馬券発売の締め切りまでじっくり検討できるので、馬体重の増減にも注意を払ってください。
岩手競馬は盛岡所属馬と水沢所属馬による戦い。水沢開催の場合、盛岡所属馬は水沢まで馬運車で移動するが、久々の実戦で入れ込む馬も結構多い。
それによって馬体重が大幅に減っていたり、汗をかいた後などがモニター越しでも分かる。転入馬を除いて実戦から離れているのでプラス体重が普通。あとはどのぐらい増えているのかを確認したい。許容範囲か、範囲外か。また明け3歳、4歳馬は冬期間に成長するケースもあり、当日のチェック項目は多い。明日も再開週のチェック事項を報告します。
12日メインは岩手県調騎会騎手部会協賛「復興祈念 夢あふれる未来へ」(B1級三組 水沢1600m)。前日3月11日は悪夢の東日本大震災から丸10年。先月、復興道路を使って沿岸各市町村の復旧状況を見てきた。防波堤などの工事は相当進んでいるが、新しい街づくりにはまだまだ時間がかかることを実感した。
今回は再開初日。きゅう舎サイドも手探り状態だが、それは我々、予想する側も同じこと。手探りの中、重視したのはクラス変動、展開、ローテーション、コース実績だった。
ペイシャルフェは昨年2勝。ひと頃、精彩を欠いた時期もあったが、終盤に2勝目をマーク。最終戦は5着に終わったが、勝ったのは中央芝3勝馬シンボリタピット。その時は水の浮く極端な不良馬場で、ペイシャルフェには合わなかった。
盛岡未勝利に対し、水沢4戦2勝3着1回。右回り向きは明らかだし、先行馬が絶好の1番枠。マイペースの逃げに手に出て昨年後半、ケガでリタイアを余儀なくされた阿部英俊騎手に白星をプレゼントする。
ただ、注意してほしいのは馬場傾向。仮に内の砂が深かった場合、逆に最内枠は仇。逃げ有利か、差し有利かを当日レースで確認してほしい。
ソレアードは船橋1200mの新馬戦を6馬身差で圧勝し、浦和1500mで2勝目。牝馬ながら馬格にも恵まれて伸びしろは十分。
南関東C2→岩手B1編入は微妙なところだが、2月1日に浦和で走っているのが最大の強み。他のメンバーは休み明けの不利があり、格不足は臨戦過程でカバーできそうだ。
シュリュッセルは直線で確実に台頭するタイプ。岩手で着外に沈んだのは6着一度のみ。ほかはすべて電光掲示板に載ってきた堅実さが身上。
それゆえ直線長い盛岡向きで4勝。一方、水沢は1勝2着4回。小回り克服がカギを握るが、毎回上位を確保しているのは事実。ペース次第ではアッサリまで。
アドマイヤスカイは昨年、A級からC2級へ降格して3勝2着1回。思ったほどの結果は残せなかったが、勝ち星はすべて水沢コース。ムラだが、地力とコース適性が不気味。
ワンラインは北海道、名古屋を経て転入。B2級で4、3着を確保した。クラスは一つ上がったが、自在脚質と安定度は見逃せない。
シングインザレインは中央未勝利から1年1ヵ月休養。北海道で復帰して昨年10月に転入。当初は復調途上をうかがわせていたが、叩かれながら上昇一途。最終戦も快勝した。メンバー強化でも押さえが必要。
◎①ペイシャルフェ
〇④ソレアード
▲⑪シュリュッセル
△⑨アドマイヤスカイ
△⑩ワンライン
△⑦シングインザレイン
<お奨めの1頭>
4R シェリーアモール
昨最終のオープン・850m戦で逃げて3着。曲者ぞろいだが、B2降格も見逃せない