21日(日)メインは岩手伝統の一戦「第48回一條記念みちのく大賞典」。この日をずっと待ちわびていた。もちろんランガディア、エンパイアペガサス、ヤマショウブラックの対決だ。
まずは古馬重賞路線を振り返ってみたい。ストーリーは昨年、白嶺賞、桐花賞から始まった。ダービーグランプリ4着後、ヤマショウブラックは白嶺賞へ駒を進めた。
勝ったのはエンパイアペガサス。ヤマショウブラックはわずかハナ差だったが、2着。岩手古馬へ挑戦するのは初めてだったが、エンパイアペガサスが立ちはだかった。
続く激突は岩手版グランプリ・桐花賞。先行策に出たエンパイアペガサスを射程圏に入れ、ヤマショウブラックが直線抜け出しで完勝。
この結果からヤマショウブラックは年度代表馬へ選出され、一方のエンパイアペガサスは白嶺賞の強さも評価されて4歳以上最優秀馬に選ばれた。
その後、2頭とも自きゅう舎で冬場を過ごして赤松杯から始動。テーマは世代交代だったが、中央から転入ランガディアが驚異的な強さで圧勝。衝撃の岩手デビューを飾った。
ヤマショウブラックは直線台頭したが、逃げたスティンライクビーを捕え切れず3着。エンパイアペガサスはスタート直後につまづき最後方を追走。これが致命傷となって5着に終わった。
続く対決は春のマイル王決定戦・シアンモア記念。ランガディアが1番人気に支持され、2番人気エンパイアペガサス。
その指示どおり5番手外をキープしたランガディアが3角から先陣へ接近。その後ろにつけたエンパイアペガサスも遅れずスパートをかけ、3~4コーナー中間で2頭が馬体を併せて先頭。
あとは内で粘るランガディア、外エンパイアペガサスの激しいデッドヒートに持ち込まれたが、ランガディアは最後まで抜かせずゴール。赤松杯は9馬身差で圧勝し、能力の違いを見せつけたが、今度は勝負根性を発揮した。
エンパイアペガサスは残念ながらハナ差2着だったが、ひと叩きされて動きが一変。数多くの大舞台を踏んできた実力馬が、ここ一番で健在を誇示した。ヤマショウブラックは9馬身差3着。2頭とは完全に水をあけられてしまった格好だった。
しかし、ストーリーはこれで終わらないのがおもしろいところ。今度は2000mが舞台だからだ。ヤマショウブラックは血統からも完全なステイヤー。赤松杯、シアンモア記念は距離が短すぎた。マイルの忙しい競馬は本質的に合わない。
今回、ランガディアが優勝すれば2014年、ナムラタイタン以来のシアンモア記念、みちのく大賞典連勝の偉業を達成。さらにはマーキュリーカップの岩手切り札となって挑戦することになる。
エンパイアペガサスが優勝すればメイセイオペラ以来のみちのく大賞典3度目制覇。昨年は3着に敗れ、3連覇はならなかったが、今年が仕切り直し。
ヤマショウブラックが優勝すれば若き王者の誕生。地元同士の戦いとなって以降、今年で10年目を迎えるが、過去9年で4歳馬優勝は3頭。これも心強いデータ。成長力で高い壁を突破できるか、期待が高まる。
パンプキンズはヤマショウブラックと同期。昨年は岩手クラシック二冠を獲得したが、不来方賞で主客が逆転。ダイヤモンドカップ以降、ずっと沈黙を強いられていたが、トライアル・あすなろ賞を8馬身差で逃げ切り、久々の美酒を味わった。
パンプキンズがチャンスがあるとすれば、3頭がけん制し合ったとき。4コーナーまでマイペースで逃げることができれば、前走のように直線で再加速できるタイプ。3頭がどこで動くのか、それによっては上位確保できるかもしれない。
今回、出走予定馬が相次いで見送って6頭立て。少頭数は寂しい限りだが、逆に展開のファクターが入らず真っ向勝負になる可能性大。勝手にだが、1977年、TTG(テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラス)対決に沸いた有馬記念も8頭立てだった。今年のみちのく大賞典、歴史に残る名勝負を期待している。
<お奨めの1頭>
8R スノーガーデン
中央1勝クラスから転入後、圧巻の3連勝。能力の違いを見せつけている。昇級戦も難なくクリアー
春の盛岡開催最終日となった6月9日、盛岡競馬場で行われた古馬の準重賞『あすなろ賞』は5番人気パンプキンズが逃げ切り勝ち。今季の初勝利そして昨年8月以来の白星を獲得しました。
好スタートから好ダッシュを決めて飛び出していったパンプキンズに外から並びかけるキングジャガー。この2頭の先行争いになるだろう・・・というのは戦前の予想通りだったでしょう。しかしこの形になってからのパンプキンズの粘り腰はライバルたちにとっても想像以上だったかもしれません。
自身は競り合いながら、直後にはグランユニヴェールら人気上位勢を従えながら進むパンプキンズ。そのスピードは衰えず、直線に向いたところではキングジャガーが馬群に飲まれていくのを尻目に自身は後続を突き放します。
自ら逃げておきながら上がり3ハロン38秒1、メンバー中3位の終いの脚でまとめられては後続が差を詰められなかったのも致し方なし。パンプキンズは結局直線で8馬身まで差を拡げてゴール。古馬になって初めての勝利を準重賞で挙げる見事な復活劇ともなりました。
6月16日・火曜日のメインレースは第12RのB1級1800m戦『滝観洞賞』。ところで皆さん、このレース名をなんと読むかお分かりでしょうか?岩手在住の方ならすぐ分かるかなあ。
答えは「ろうかんどう賞」。滝観洞は上有住、遠野から釜石に向かう途中の街にある鍾乳洞です。一見「たきかんどう」と読みそうですが「ろうかんどう」。
あ、読めなくても大丈夫です。恐らく岩手県の観光地名の中でもかなり難易度が高い方だと思います。これ以上の難易度とすれば、思いつくのは「達谷窟」??。「早池峰」なんかも初見ではすらっと読めないかもしれませんが想像は付きやすいですよね(ちなみに達谷窟の答えは「たっこくのいわや」)。
さて予想に行きましょう。滝観洞賞の本命は(5)チェスターコートとしました。
昨秋の転入後、前走まで10戦を経て6勝2着2回3着1回に4着が1回。つまり掲示板以下がない非常に安定した走りを見せてきました。前走の石桜杯は同着の3着でしたがB1級の特別戦でも力量通用をはっきりさせた内容だったと評価できるものだったと思います。
そして、二走前・三走前のマイル戦で強い走りをしていた点、JRA時代の戦績などを見てもやはり血統印象どおりにある程度の距離があった方が良さそう。岩手では1800mは初めてですがむしろこれくらいの距離でこそ、の可能性も十分にあると考えます。心配があるとすれば前残りすぎる馬場傾向になってしまった場合。とはいえそこも勢いでカバーできる範囲では。
対抗は(8)トゥザキングダム。前走は大敗しましたが元々盛岡はあまり相性が良くなく"盛岡の不良馬場"は苦手と言っていいくらい安定度が下がる条件。水沢の中距離なら話は全く変わってくるタイプですから前走は思い切って度外視でいいのでは。
三番手は(2)モズリュウオウを。1800mは少し長いかもしれない戦績ながらも前走や前々走の走りからすれば十分こなせる範囲と考えていいでしょう。前走は展開のアヤもあって動ききれませんでした。それで評価を下げるのは早計。
ヒモは古豪復活を期待してまず(1)ヴェリイブライト。今季ここまでの走りを見る限り、スローながらも着実に良化してきています。長めの距離での安定感もあまり衰えてはおらず、すんなり流れに乗れれば上位争いできる地力があるはず。
(6)アリッサムも前走が大敗の結果でしたが元々水沢の方が安定しているタイプ。それ以前の水沢戦での着実な良化に改めて注目しておきたいところです。
●12Rの買い目
馬単(5)=(8)、(5)=(2)、(8)=(2)、(5)=(1)、(5)=(6)
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先週は春の盛岡競馬を締めくくる"ダービーシリーズ2020"「第28回東北優駿(岩手ダービー)」はフレッチャビアンカが優勝。一冠目・ダイヤモンドカップの雪辱を果たした。
レースラップをご覧になってほしい。12秒0-11秒6-12秒1-13秒5-12秒9-12秒5-13秒0-13秒1-13秒1-13秒6。
全馬が初の2000mでスローの流れが想定されたが、前半3ハロンが35秒7。対して上がり3ハロンが39秒8だから超ハイペース。これでは先行したマイランコントル、グランコージーがひとたまりもなかった。
一方、フレッチャビアンカは中団インを追走。道中は経済コースを進み、直線半ばで先頭に立ったピアノマンをキッチリ差し切った。
フレッチャビアンカは父キンシャサノキセキ、母スイートスズラン、母父シンボリクリスエス。キンシャサノキセキは現役時代、高松宮記念2連覇を果たしたように典型的なスプリンター。
しかし産駒は佐賀記念(2000m)を制したヒラボクラターシュ、今年の皐月賞3着、日本ダービー6着に健闘したガロアクリークなど距離の融通性があるタイプが少なくない。
この優勝で千葉幸喜調教師は岩手ダービー(東北優駿、ダイヤモンドカップ)5度目の優勝。まさに"ダービーハンター"といっても過言ではない。さて、三冠目・不来方賞を制するのはどの馬か。
15日メインは岩手県調騎会騎手部会協賛「復興祈念 夢あふれる未来へ」(B2級一組 水沢1800m)。
ゴッドミラクルは今季初戦の水沢1600m戦を1秒7差で圧勝。昨年8月以来の美酒を味わった。なかなか勝てなかったのは安定した成績を残していたが、A級昇級でメンバーが強すぎたため。
2戦目はB2からB1へクラスが上がり、流れに乗れず7着だったが、3戦目は3着に巻き返した。そして前走11着は出遅れもこたえたし、盛岡戦は過去3着が最高。コースも合わなかった。
今回は再びB2降格した上、得意の水沢戦。1800mもタイプ的に問題なく、首位奪回のチャンスを迎えた。
アドマイヤツルギは追い込みタイプで流れに左右されるが、必ずひと脚は使う。3月の水沢で2着を確保したが、以降は5、4、7着。先行決着に持ち込まれ、残念ながら届かなかった。
それでも前走はエクスポーネントの競馬に持ち込まれながらも直線鋭く突っ込んで2着。思い切った待機策で連対を死守した。
ここでも展開のファクターがつきまとうが、水沢1800mは内枠有利が定説。前半はインでじっくり脚を貯め、直線勝負に賭ける。
マイディアライフは中央10戦未勝利だったが、2着1回3着4回。ほかもすべてひと桁着順にまとめて堅実ぶりを発揮した。
昨年は未勝利に終わり、じっくり休養。4ヵ月ぶりにレースに臨み、いきなり快勝。素質の高さを垣間見せた。前走は前半で置かれたのが痛く、直線追い込んだが4着。不完全燃焼に終わった。コース替わって気分一新。1800m延長も望むところだし、まとめてのシーンまで。
レッドダニエルはシーズン当初は伸びを欠いていたが、1800mへ延長されて連続3着。調子も上げてきたのは確実。コースを問わずベストの距離と見ていい。
リンネルクロスは好枠を引き当てたのが心強い。自分の競馬に持ち込めないとモロいが、好発進を決めてマイペースなら反撃必至。
シーセクションはまだ本調子ではない印象だが、時に大駆けを秘めるタイプ。大外でも警戒が必要。
◎④ゴッドミラクル
〇①アドマイヤツルギ
▲⑦マイディアライフ
△⑥レッドダニエル
△②リンネルクロス
△⑨シーセクション
<お奨めの1頭>
8R フェアリーキス
転入後、圧巻の2連勝。C2ではモノが違いのは誰の目にも明らかで、コース替わっても追いかける一手
今週14日(日)から7月7日まで約1ヵ月間、戦いの舞台は水沢競馬場へと移る。
毎回、記していることだが、コース替わりは人馬ともに手探り状態。先行有利か差し有利か。内が有利か外が有利か。まずは馬場傾向の把握が最優先課題となる。
特に今回14日は少頭数レースが多く組まれ、1R~3R、6~8Rが7頭立て。4Rは8頭立て。5、9、11Rは9頭立て。メイン10Rだけがフルゲート12頭立てとなった。
立てた仮説は先行有利。開催替わりはペースが落ち着くため総じて先行有利だが、少頭数でさらにその傾向が加速されるだろうと想定した。
第1RはC2十五組。つまりC2クラスでも最下級戦で過去5走で1着馬は皆無だけではなく、2着も①ナムラピアスの5走前の水沢1300m戦の1度のみ。
そうなると近走タイムより展開のファクターがより重要になると踏んだ。予想は
◎①ナムラピアス
〇②ココミント
▲⑦グラッパディローザ
△⑥シュラブ
△⑤オレノソラ
△④デュエットソング
ナムラピアスは近4走すべて着外だが、先にも記したように5走前2着。2番手追走からそのまま流れ込んだが、今回は絶好の1番枠。逃げ必至と見た。
ココミントはここ2戦5、4着にまとめ、前走は4番手からの競馬。過去1勝が逃げ切りで枠的にも2番手追走ができるメンバー構成。本線は行った切り。
グラッパディローザは金沢から転入。時計比較では狙いづらいが、転入戦で2番手から先頭に立つシーンがあり、先行できるのではの▲。
以下、シュラブ、オレノソラ、デュエットソングは差しタイプなので思い切って印を下げてみたが、果たして結果は如何。
メイン10RはB2「ジューンカップ」(水沢1600m)。前走1着馬が12頭中、半数の6頭。好調馬がそろった上、実力も伯仲。激戦必至のメンバー構成となった。
エクスポーネントは昨年9月、中央未勝利から転入。移籍3戦目に初勝利を飾り、12月に2勝目マーク。ほかに2着4回3着1回と毎回勝ち負けを演じた。
しかし今シーズンは成長の跡がはっきり。休み明けは2着だったが、2戦目から連勝。続く一戦は格上馬ウインハートビートの逃げ切りに屈したが、前走1800m戦を完勝。叩かれながら成長一途をたどっている。
相手は骨っぽくなったが、4歳馬の若さと充実度を重視。ここを突破ならB1昇級でも好走は約束された。
メガビックジョンは南関東C1から転入。アッサリ2連勝し、以降2戦2着。そして前走は5着に終わったが、近2走は距離が長かっただけではなく、先行有利の馬場にも泣いた印象。
今回は馬場傾向が微妙だが、メンバー的にそれほど遅くなることはないはず。その気になれば中団もキープでき、早めスパートから反撃に転じる。
ビービーパドルは昨年A級で1勝3着1回。今季はB2へ降級してすべて馬券対象。詰めの甘さが課題だったが、前回完勝で吹っ切れたと解釈。いい脚を長く使えるのが武器。
ハニーコーンは南関東C2から転入。4勝2着1回3着1回と抜群の安定感。目下2連勝中と波に乗っているのも心強い。自在脚質を前面に、上位争い必至。
サンエイリシャールはシーズン初戦1着後、2戦凡走したが、しっかり軌道修正。2連勝で格上復活をアピールした。ムラなところがあるため全幅の信頼は置けないが、破壊力はA級でも通用。
ミズサンタイムは昨年、大井から転入後、C2でも取りこぼしが目についたが、今季6戦3勝2着2回の好成績。地力がワンランク上がった。水沢マイル合うのも見逃せない。
◎⑪エクスポーネント
〇①メガビックジョン
▲⑩ビービーパドル
△④ハニーコーン
△⑫サンエイリシャール
△⑥ミズサンタイム
<お奨めの1頭>
8R モエレキンジトウ
久々を叩いて実績ある水沢戦を迎えたのは当初のステップと解釈。相手も手ごろとなり、岩手2勝目のチャンス
6月7日に行われた3歳三冠路線の二冠目となる『東北優駿(岩手ダービー)』は5番人気フレッチャビアンカが優勝。一冠目ダイヤモンドカップの雪辱を大舞台で見事に果たしました。
好スタートを切った1番人気グランコージー。そこにハナ争いに行ったのがなんと2番人気のマイランコントル。結局ハナを奪い取ったのはマイランコントルでグランコージーは2番手の位置、さらにマルケイヘイローも加わって序盤の隊列が定まります。
レースが動いたのは3コーナー手前。後退するマイランコントルを交わして先頭にたったグランコージーでしたが、直後には既にピアノマン、フレッチャビアンカが接近。中でもフレッチャビアンカは2頭の直後で脚を溜めつつ虎視眈々チャンスを伺う姿勢。
直線はグランコージー・ピアノマンの叩き合いになるのかと思われたのも一瞬。外に持ち出したフレッチャビアンカが2頭をまとめて交わしてしまうとそのまま突き抜けてゴール。前走・ダイヤモンドカップの敗戦の屈辱をダービーの大舞台の勝利で晴らす鮮やかな末脚でした。
2着はピアノマン、3着には後方から追い込んだレールガンが食い込み、グランコージーは最後失速して4着に終わりました。
2開催4週間で行われた初夏の盛岡開催もこの6月9日で終了。次週からは水沢競馬に移ります。その水沢では一條記念みちのく大賞典や栗駒賞といった短・中距離の重要な重賞競走が行われるのでその先の盛岡の事を考えるのはまだ気が早いですが、しかし次の7月からの盛岡開催ではいよいよ芝レースが再開されることになっており、どうしても待ち遠しい気がしてなりません。
とはいえまずは水沢開催を終えてから。最近の6月の水沢開催、必ずと言っていいくらい"ゲリラ豪雨"に遭っているんですよね。それがちょっと心配・・・。
さて6月9日・火曜日のメインレースは第12Rです。古馬ダート1800mの準重賞『あすなろ賞』。その一條記念みちのく大賞典のトライアルとなる戦いです。
本命は(6)パンプキンズです。
3月のこの春初戦のパンプキンズは武器である先行力を発揮できないまま7着敗退。2戦目は先行できたものの結果は6着と苦戦の船出となっていました。
しかし、その今季2戦目、4月28日『桜花特別』の後、「毛艶がグンと良くなって状態も一気に上向いた」と伊藤和忍調教師。それが前走でのタイム差なし僅差2着につながったようです。
今回は準重賞とはいえ前走の『青葉特別』とほぼ同メンバーであり距離・コースも同じ。散在する同型の出方は確かに気になるものの、パンプキンズは3歳時もそうでしたが"少々競り合いになっても二枚腰で粘り通す"のが持ち味ですから同型がいることをあまり気にしないタイプの先行馬です。程々の競り合いであれば逆に粘りを引き出してくれる形にもなるでしょう。加えてここに来て調子上昇の勢いも魅力。同型がいて展開厳しいだろうと思われるならむしろ狙い目。
対抗は(1)ピアノイッチョウを。これが転入初戦の同馬ですが、ダート中距離も左回りもJRA時代から経験豊富。過去の戦績は人気の逆を行く結果が多いのがちょっと気になりますが、牝馬ながら実力はここでも主役を張れるだけのものを持っていると見ます。
▲は(12)グランユニヴェールとしました。展開と位置取りとか、勝ち切るにはいくつか条件や注文が整わないといけないタイプなのですが、これまではそんな"いい位置"を取れずに終わったりもしていたのが今季は常にそこに近づけている。それくらい好調なのだと感じます。大外枠がちょっと惜しい気がしますが、今の好調さなら大外枠からでも"いい位置"を狙えていいはず。
ヒモはまず(9)センティグレード。どちらかといえば水沢の方が脚に合う戦績も、前走の結果を見れば軽視はできず。
そしてもう一頭(3)ワタリセイユウを。転入初戦はかなりの好内容でしたし、南関時も昨年の夏頃は(1)よりも上の組で戦っていました。距離が少し長いかも・・・ですが盲点になるなら敢えて狙ってみる手。
●12Rの買い目
馬単(6)=(1)、(6)=(12)、(6)=(9)、(6)=(3)
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