先週3日間の連対脚質を調べてみた。
23日(土)
逃げ=3勝、2着4回 先行=6勝、2着4回
差し=1勝、2着3回 追込=1勝、2着0回
24日(日)
逃げ=4勝、2着5回 先行=4勝、2着2回
差し=2勝、2着4回 追込=1勝、2着0回
25日(月)
逃げ=2勝、2着2回 先行=6勝、2着4回
差し=3勝、2着4回 追込=0勝、2着1回
目に付くのは初日23日の逃げ脚質。その日は逃げ、先行タイプが決して多かった訳ではない。ジョッキーのメンタル面が大きかった。やはりジョッキーも手探り状態。馬場の傾向も乗ってみないと分からなかったため、逃げ残りが多かった。
24日はさらに顕著だった。4勝2着5回と全11R(連対は全22回)に対し、この数字は驚異的。"先に行ったが勝ち"だった。
しかし、25日になると逃げが2勝2着2回と大幅に減少。楽に逃がしてはならないとジョッキーが早めに捕えにかかった。25日になると差しの連対数が増えたことにも現れている。
それでも先行有利の傾向は動かない。前半3日間全33R(連対は66R)で逃げ、先行脚質の連対が46回。おそらく今週も先行有利は変わらないと判断していいだろう。
31日メインは「スプリント特別」(オープン 水沢1400m)。ミスティカルを主軸に推す。
中央500万下(浦和1勝)から昨年8月に転入し、移籍2戦目・3歳A級戦を逃げ切り勝ち。これで軌道に乗るかと思ったが、3着止まりを繰り返した。
それを打破したのが水沢1400mへ替わってから。前々走でオープン馬を一蹴し、3歳準重賞・奥州師走スプリントも快勝した。
今回はA級一線級が相手。正念場を迎えたが、元々が出世を期待された逸材。仮にここも突破できれば重賞路線で台風の目にもなれる。
メイショウオセアンはマイル路線から短距離へ路線変更したのがズバリ。重賞・岩鷲賞(盛岡ダート1200m)を制し、重賞ウイナーの仲間入りをした。
冬休み前の水沢1400m戦はミスティカルに完敗だったが、調子が落ちていたのも事実。昨年、初戦で水沢850mを快勝したようにテッポーもきくタイプ。逆転首位まで。
フォルスは冬場に南関東へ再移籍。4着最高だったが、2月末まで実戦を使われて仕上がり上位は明らか。岩鷲賞でメイショウオセアンの2着を確保して実力は証明済み。ほかはすべて今季初出走のハンデを考えればアッサリも十分あり得る。
スペクトルは2度の長期休養から見事復活を遂げた。昨年8月の復帰当初は大敗を続けたが、1200m戦、850m戦を連勝。2、3歳時、ロールボヌールのNo2がダテではなかったことをアピールした。好枠3番枠を引き当て、気分良く逃げれば3連勝まで。
シャドウパーティーは芝1000m交流・OROターフスプリントで直線一気を決めて優勝。続く850m戦でもスペクトルの2着に突っ込んだ。今年10歳だが、衰えは見られない。
スカイロックゲートは北海優駿でベンテンコゾウの2着。道営記念11着から岩手入りして白嶺賞で3着に善戦。出遅れを喫したにもかかわらず上がり37秒6を披露した。マーク欠かせない。
◎⑥ミスティカル
〇⑤メイショウオセアン
▲⑨フォルス
△③スペクトル
△⑦シャドウパーティー
△①スカイロックゲート
<お奨めの1頭>
4R スティルプリンス
再開初日第1Rで貫禄の逃げ切り勝ち。オープンでも通用したスピードを見せつけた。同じ850mが舞台なら連勝疑いなし
再開"岩手競馬前半3日間が終了した。終わってみて思ったことは『ホッとした』だった。
個人的には久々のレースだったので正直、とまどった。長年、岩手競馬にかかわってきたが、いつも冬休み明けは雲を掴むような状態。クラス変動の乱高下が激しく、力比較が難解。基本は降格馬を重視するのがセオリーだったが、仕上がりも大きく左右する。
ところが、パドックを周回する馬たちがなかなか目になじまない。毛ヅヤは一目で分かるが、仕上がりと決してイコールではない。ようやく月曜日、再開3日目で少しなじんできた。ホッとしたのはそれが大きかった。
おそらく騎手、馬も久々にとまどったに違いない。思った以上の配当が連発した。こちらは情報を提供する側だから困る面があるが、みなさんには高配当をゲットするチャンス。我々は印を付す基準がまだできていないからだ。
30日メインの「桃花特別」(A級一組 水沢1600m)も同様のケース。◎はエンパイアペガサスで不動だが、以下が混戦。各馬が一長一短で格下にもチャンス十分ありそうだ。
エンパイアペガサスは南関東2戦後、水沢へ帰郷。3月から早々と始動する。昨年はみちのく大賞典2連覇、さらに青藍賞、北上川大賞典と重賞3勝。1600mから2500mまで距離を問わず地力の高さを見せつけた。
始動が早かったのは次走に重賞・赤松杯があり、続いてシアンモア記念があるから。岩手古馬の根幹重賞はそのシアンモア記念、みちのく大賞典、桐花賞。まだ手にしていないシアンモア記念が春の最大目標となったに違いない。
しかもエンパイアペガサスは2月まで実戦を使ってきた強みもあり、ほぼ死角なし。実績でも群を抜き、好発進を決める格好の舞台となった。
相手筆頭はキングジャガーとした。3歳時に岩手ダービー・ダイヤモンドカップ、不来方賞を優勝。一つ先輩のエンパイアペガサスに続いた。
それ以降は勝てなかったが、7月のジョッキーズカップ(A級)を快勝。弾みついたかと思ったが、脚部不安が発生。8ヵ月の休養を余儀なくされた。
今回が復帰初戦でレース感覚を取り戻しているかが最大ネックだが、意外にも仕上がりに手間取らないタイプ。ひとまず相手筆頭と見るのが妥当だろう。
レッドダニエルは一昨年12月、園田A1から転入。初戦5着にまとめ、年度が替わってC2へ大降格。6勝2着9回3着2回と好成績を残した。
2走前からA級へ復帰したが、そこでも3、5着。格負けしないことを証明し、シーズン当初から意欲的な乗り込みを消化。堅実さでキングジャガーに先着する可能性も十分。
エルノヴィオは岩手ダービー・ダイヤモンドカップで2着を確保。3歳クラシック路線を歩んできた。まだ古馬Aとの対戦はないが、成長する4歳馬。若さで突破するか。
ビッグバンドジャズは昨最終戦9着に沈んだが、久々の実戦がこたえた印象。それ以前は持ち前の堅実さを発揮した。水沢1600mは3勝2着2回と最も得意とする条件。大型馬だが休み明けでも動けるタイプでマーク欠かせない。
マーブルフラッシュは展開に注文つくが、マイペースで逃げると強じんな粘りを披露する。同型いても強気に攻めて粘り込みを図る。
◎①エンパイアペガサス
〇⑥キングジャガー
▲⑤レッドダニエル
△⑫エルノヴィオ
△②ビッグバンドジャズ
△⑩マーブルフラッシュ
<お奨めの1頭>
7R ノアナイト
シーズン初戦は惜しくも0秒1差2着。ここではマークしたタイムが抜けており、今度こそ首位を奪取する
春競馬が始まったとはいうものの寒い土日となった水沢競馬場。この25日も天気予報上の気温は上がりそうですが風が強めで肌寒い一日になりそう。
開催2日を終えた時点でのコース傾向は、各レースの走破タイムこそ昨年同時期より若干速めの決着になっていますが、砂の傾向自体は昨年終盤同様、パワーを要する状態が続いている模様です。どちらかといえば先行有利・・・というか差し届きづらい馬場だと言えるでしょう。
25日のメインレースはA級二組の『春分特別』。本命は(7)センティグレードです。
前走、12月1日のA級一組戦は重賞勝ち馬たちを相手に快勝。現級通用を証明してみせています。結果的にその時以来となってしまったことで本来の力量はまだ全ては見えていませんが、前走の相手の中でのあれだけの戦いができるのであれば十分でしょうし、その流れで今回の相手を見れば主力視して当然とも言えるでしょう。
仕上がりそのものはまだ前走ほどでは・・・という事のようですが、それでもここはすんなり突破したいところです。
★センティグレード(18年12月1日・師走特別)
対抗は(1)ヒドゥンブレイド。A級特別を中心に回った昨年ですが、盛岡はともかく水沢では距離を問わない走りをみせていました。好枠も引き、あとは少しでも軽めのコース状態になればチャンスもより拡大。
3番手は(10)プラトンイミシャンを狙ってみます。A級に再昇級という形ですがB1級上位で好成績を残せるのならここで大幅に足りないと言うことは無いはず。好位に付ける競馬ができれば上位争いに。
ヒモはまず(4)ウインルーカス。現状はまだ経験を積んでいる段階なのでしょうが、水沢のマイルは守備範囲でしょうし、先行力がある点も魅力的。転入初戦の様にすんなり前に行ければそのままというシーンも。(11)コアレスフェーブルは昨年終盤を着順以上に良い雰囲気で終えているはずです。水沢マイルでもこのメンバー中であれば上位のタイムを持っていますし、流れひとつで、と考えておきたいですね。
●11Rの買い目
馬単(7)=(1)、(7)=(10)、(7)→(4)、(7)→(11)
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24日メインはB1一組「奥州商工会議所賞」(水沢1800m)。
前日に続き、冬休み明け週の対策について紹介してみたい。23日は3歳A級戦だったが、今回は古馬。ご存知の方もいると思うが、岩手競馬は3月の開催から大幅に格付け変動する。
具体的には今年3月22日からさかのぼって格付けが決定する。転入馬は22日からさかのぼって前20走の獲得賞金。在籍馬は前12走の獲得賞金で入るクラスが決まる。ただし、賞金格差を考慮してJRAからの転入馬は獲得賞金の80%、南関東は70%が控除される。
岩手競馬で前年までA級に在籍していた馬が、いきなり最下級C2へ降格するのは以上の理由から。必然的にメンバーが一気に緩和され、人気を集めることになる。
逆のケースも多い。C2で連勝した馬がいきなりB1に上がるのは相対格付けだから。上級A級から所定の頭数を集めて区切り、以下、B1、B2、C1、C2を賞金順に区分けする。特に昨年はC2賞金が10万円から20万円に倍増。それ以前より昇級速度が早くなった。
よって岩手競馬の春は"格上馬、降格馬を買え"がセオリーとなる。
今回のB1一組戦転入馬が10頭中5頭。2月まで実戦を使ってきたのはエイシンニトロ、メイショウパーシーの2頭。昇級はパッショノン、降格はヴェリイブライト。なかなか難しい一戦となった。
本命はパッショノンにした。昨年、南関東から岩手C1へ編入。南関東ではB2に在籍し、メンバーも甘くアッサリ4連勝。しかもすべてワンサイドで逃げ切った。
今回はメンバーが骨っぽくなったが、2歳時に2勝をマークし、羽田盃にも出走。また大井B3でも1勝と元々は格上馬。B1昇級も問題ないと判断していい。
ヴェリイブライトは3歳時に不来方賞2着、5歳時にはオープン特別・すずらん賞を優勝するなど実績一番。全国を転籍し、昨年12月、名古屋A級から再転入。1番人気4着に敗れたが、A級一組戦。メンバーも強かった。
年齢的に往時の迫力は薄れた感もあったが、3ヵ月の休養でリフレッシュできたはず。ここは格に頼る手も十分ある。
一方、転入馬ではエイシンニトロが南関東B3に在籍。中央ダート1800m1勝、園田1870m、1700mで1勝。そして船橋B3で1勝。近走は精彩を欠いているが、1800mは最も得意とする条件。実戦を使ってきたアドバンテージ、距離適性からアッサリまで。
メイショウパーシーは高知B級から転入。通算25勝という素晴らしい実績を誇るが、すでに10歳。加えて勝利は1600mまでと1800mが微妙だが、仕上がり万全。レース運びのうまさで連対を果たすか。
ヤマニンボアソルチは昨年最終戦で逃げ切りを決めて快勝。水沢1800mも1勝2着2回と連対パーフェクトを誇り、スンナリの流れになれば残り目がある。
アイアムヒラケゴマは大型馬で叩き良化のタイプと思って評価を下げたが、岩手では馬券対象からはずれたのはわずか1度のみ。相手なりに駆ける堅実さは軽視できない。
◎⑦パッショノン
〇⑨ヴェリイブライト
▲①エイシンニトロ
△⑥メイショウパーシー
△④ヤマニンボアソルチ
△②アイアムヒラケゴマ
<お奨めの1頭>
10R スカイサーベル
昨年、A級戦を快勝してシーズンを終了し、今季はB2へ降格。メンバー有利は誰の目にも明らか
昨暮、岩手競馬は12月24日を最後に終了した。みなさんにご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。いまだ原因は解明されていないが、開催前に禁止薬物の全頭検査を実施。また監視カメラ、警備員を増強し、再発防止策を徹底。3月23日から再開しますので、よろしくお願いします。
メインは3歳A級馬による「奥州愛馬の会会長賞」(水沢1600m)。新シーズンの開幕は4月6日だが、その6日に3歳準重賞「第44回スプリングカップ」、翌7日には3歳牝馬重賞「第44回あやめ賞」があり、今回の一戦は直結するレース。それを裏付けるように今季3歳戦線を占う好メンバーが顔をそろえた。
本題に入る前に岩手競馬の冬休み明け対策を2日間にわたって紹介してみたい。出走メンバーに照らし合わせると、より分かりやすいと思う。今回の一戦は3歳戦なので既成勢力のクラス変動はあまりない。例えば12月10日、2歳重賞・寒菊賞出走組は10頭中7頭。非常に重要な参考レースとなる。勝ったのはパンプキンズだった。
もう一つ重要なのは岩手在籍馬は休み明け。さらに今年は冒頭に記したとおり、丸3ヵ月も休養した。当然ながら仕上がりの早いタイプもいるが、最近まで実戦を使っている方が有利。スナンビン、メルシーキララは2月までレースを使っている。これは大きなアドバンテージとなる。
ただ、冬場の休養でいきなり成長しているケースも多々。バロメーターは馬体重の増減。仮にプラス10キロ以上増えていたとしても、太く映らなかったら注目に値する。まずは画面越しでもパドックの気配をしっかりとチェックしてほしい。
中心はスナンビンで迷いなしだった。圧倒的なレベルと層の厚さを誇る北海道で3勝マーク。南関東移籍戦は3ヵ月半ぶりの実戦もあって5着止まりだったが、2戦目で2着を確保。道中でもたつきながらも直線を向いてしっかり伸びてきた。
北海道時代もそうだったが、いい脚を長く使えるのが持ち味。追ってから首の高さが若干気になるが、メンバー有利は明白。仕上がりの差も加味すれば人気にこたえる可能性大。スプリングカップへ向けて好発進を決める。
パンプキンズはトレーニングセール出身馬。新馬戦の芝1000m、3戦目に盛岡ダート戦を勝ち上がった。ただ2戦目、5戦目を大敗し好、凡走の激しいタイプだった。
しかし寒菊賞を逃げ切り勝ち。マイペースに持ち込んだのも勝因だったが、マイルを克服して成長確かなことを証明した。
今回は賞金獲得の関係で57キロを背負うのがカギを握るが、仕上がりに手間取らないタイプ。重賞ウイナーの貫禄を見せつける。
ポエムロビンはプリンセスカップ、金杯を優勝し2歳最優秀馬に選ばれたブリリアントロビンの第二子。北海道1勝から移籍初戦のビギナーズカップで2着。幸先のいいスタートを切ったが、その後は入着一杯。
ただ盛岡=左回りが合わなかった印象もあり、昨最終戦の寒菊賞4着。離された入線だったが、内容は悪くなかった。今回は先に行きたい馬が多くハイペース必至。一気台頭のシーンも考えられる。
メルシーキララは北海道未勝利から転入して2勝2着2回。冬場に南関東へ移籍して2戦7、8着に終わったが、いい経験になったはず。実戦を使われてきた強みを生かし、逃げ粘りに賭ける。
ブリュレもパンプキンズと同様、トレーニングセール出身馬。デビュー戦を快勝後、凡走を繰り返していたが、終盤に連続3着。上昇ムードでシーズンを終えた。
マリーグレイスは芝・若鮎賞を優勝。課題はダートだったが、徐々に克服。小柄な牝馬で久々を苦にしない。
◎⑨スナンビン
〇⑦パンプキンズ
▲⑥ポエムロビン
△③メルシーキララ
△⑤ブリュレ
△①マリーグレイス
<お奨めの1頭>
7R ブラボーウォーム
B1から降格でメンバーに恵まれた。メンバーを見渡しても先行有利の傾向が強く、初戦から狙い十分