10月9日、盛岡ダート1600mを舞台に行われるJpnI「第30回マイルチャンピオンシップ南部杯」の出走予定馬が発表された。
JRA・コパノリッキー、ベストウォーリア、アポロケンタッキー、カフジテイク、ゴールドドリーム、キングズガード、モーニン(補欠・ノボバカラ、キタサンサジンほか)
他地区地方・タマモネイヴィー(浦和)、リアライズリンクス(浦和)、サルバドールハクイ(笠松)、トキノベラトリクス(笠松)、ケイリンボス(高知)
岩手・チェリーピッカー、メイショウオセアン、コスモジョイジョイ、イーグルカザン(補欠・ユッコ、プリンスダムほか)
アポロケンタッキー、モーニンは9月27日、日本テレビ盃(JpnII)を使ったのでほぼ回避するだろうが、それでも豪華な顔ぶれとなった。
昨年、盛岡ダート1600mを1分33秒5の大レコードで完勝したコパノリッキー。同2着ベストウォーリアは昨年の雪辱を果たし2014年、2015年に続いて3度目の優勝を狙う。
ほかにも今年のフェブラリーステークスを制したゴールドドリーム、根岸ステークスで見事な直線一気を決めたカフジテイク、プロキオンステークスでそのカフジテイクを完封したキングズガード。
今年もJRAが上位独占しそうだが、岩手勢で注目は青藍賞優勝で南部杯の切符を手に入れたチェリーピッカー。中央未勝利から転入後、16戦15勝2着1回。重賞初挑戦で青藍賞制覇の快挙をやってのけた。今年の南部杯は話題満載になるのは確実だ。
9月30日メイン(11R)はB2「もみじ賞」(盛岡芝1000m)。同レースが盛岡芝1000mで行われて今年で6年目。重賞にはつながらないが、激戦の連続。今回もB2へ在籍するスピード自慢が一挙集結。どの馬が勝っても不思議なく、好レースが期待できる。
主役はコスモロングソード。中央0勝2着1回から転入後、一貫して鈴木麻優騎手が騎乗。特に芝での好走が目立っていたが、芝1000mでさらに本領発揮。4走前の姫神賞を2着にまとめ、もみじ賞ターフチャレンジを快勝。折り合い関係なしの1000mが完全に合った。
主戦の鈴木麻優騎手は先日の落馬でケガを負い、兄弟子の菅原俊吏騎手が騎乗。テン乗りとなるが、オーストラリアで騎乗経験を持ち、盛岡芝でも活躍。麻優騎手の期待を胸に2連勝を飾る。
タイセイマジックは前走5着。後方待機策から内を突いたが、最後伸び切れなかった。これで見限るのは早計。姫神賞でコスモロングソードを完封し、盛岡芝2勝2着1回。B1でも勝っている格上の存在。主戦の高松亮騎手に戻り、雪辱を果たす。
コアレスフェーブルはデビュー5戦目の福島芝2000mを勝ち上がり、500万下へ在籍。転入初戦はプラス20キロ、芝短距離も未経験だったが、大外から鋭く伸びてコスモロングソードのクビ差2着。忙しい競馬に戸惑いながら、最後は地力を発揮した。距離2度目でさらに上昇を見込める。
コスモディライトはもみじ賞ターフチャレンジで逃げて0秒1差4着。3走前、JRAから臨んだフレンドリートロフィー・オニキス賞(盛岡芝1700m)は追い込んで3着だったが、思い切った戦法に出た。これで1000m対応も問題なし。自在脚が最大の脅威。
グラディスは北海道1勝、笠松2勝から中央入り。函館芝1200mで1秒3差、0秒9差。持ち前のスピードを披露した。1000mは間違いなく歓迎。
ディスグラースはもう一方のもみじ賞ターフチャレンジを快勝。タイムでは劣るが、中央未勝利ながら芝で2、3着がダテでなかったことを証明した。
◎④コスモロングソード
〇⑤タイセイマジック
▲⑦コアレスフェーブル
△⑪コスモディライト
△⑥グラディス
△②ディスグラース
<お奨めの1頭>
10R マーブルフラッシュ
中央ダートで2着1回3着2回。初戦B1戦で2着を確保して通用を証明した。今度は首位を奪取する
★重賞・岩手県知事杯OROカップ/ロゾヴァドリナが3連覇
9月24日に行われた芝の地方競馬全国交流『岩手県知事杯OROカップ』は2番人気ロゾヴァドリナが優勝。このレース3連覇を達成しました。
逃げたコウセンが作ったスローの流れを2番手で追走したロゾヴァドリナは、その流れに身を任せる形で勝負所まで静観。最後の直線では難無く抜け出すと後続を突き放し、4馬身差をつけて快勝。このレースの史上初めてになる3連覇を達成しました。
2着以下は数頭が横一線になる大混戦でしたが、2着は地元の1番人気サンエイゴールドが確保。3着はコウセン、以下パーティメーカー、ブレイズアトレイルと続きました。
ダート1800mで戦うこのレース、本命は(12)エルズミーアです。6歳ながらまだ14戦しかしていない事で分かるように間隔を空けながら使われている馬で、特に昨年と今年は合わせて3戦しかしていません。ただ、そんなキャリアでありながらも常に上位人気、極端に崩れる事無く、それで1000万下で通用しているのですから地力は相当なもの。左回りのダート中距離という条件もベストのはずです。
対抗には(8)ホウオウレックスを。地方の交流戦でしか勝っていないので過信はできないタイプなのでしょうが、左回りダートを集中して使われている点は不気味です。◎を除けばキャリア的には似たようなもの。であれば狙い目は立つと考えます。
三番手は(5)ユッコ。やはりどんな形で戦えるか?がカギでしょう。JRA勢が快速ぶりを見せつけて前走のような展開になると辛いかもしれませんが、ここでも二走前のように先行できるなら勝機は十分に。
(2)ダンストンレガーメのここ何戦かは距離も長かったかもしれませんが展開にも恵まれなかった感。本来末脚勝負型ですから人気の盲点になった時が怖い。(1)エクストラペトルは内目の枠からすんなり流れに乗れた時が好成績。好枠を活かし切れれば上位に。
●8Rの買い目
馬単(12)=(8)、(12)=(5)、(12)=(2)、(12)=(1)
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★オッズパークLOTO 5重勝/9月25日(対象5R~9R)
5R/評価A: 7番 評価B: 3番 穴:10番
6R/評価A:10番 評価B: 1番 穴:5番
7R/評価A: 5番 評価B: 3番 穴:4番
8R/評価A:12番 評価B: 8番、 5番 穴:2番
9R/評価A: 5番 評価B: 3番 穴:1番
24日メインは岩手県知事杯の冠がつく芝交流「第19回OROカップ」(M1 盛岡芝1700m)。
創設は1999年。当初2回は芝2400mで行われ、全国交流となったのは実質2003年(第5回)から。前の年は降雪の影響(11月10日)で芝からダート変更され、トーヨーデヘアが優勝。第5回は地元トミケンブライトが優勝したが、以降は各地区から優勝馬が誕生。
これまで岩手5勝、大井3勝、北海道3勝、川崎3勝。特にロゾヴァドリナは一昨年、昨年と2年連続で優勝。史上初のOROカップ3連覇の期待がかかる。
2歳・ジュニアグランプリはパーティメーカーの2着に敗れたが、翌年の3歳芝交流・オパールカップを皮切りにOROカップと盛岡芝3勝2着1回。抜群の適性を誇っている。
前走は4ヵ月はぶりの実戦。結果5着だったが、戦法に注目してほしい。ハイペース覚悟の上で逃げて0秒3差。これは吉原寛人騎手がOROカップをにらんでの逃げ。ある程度、先に行けないと優勝は難しいと判断したに違いない。
叩かれて上昇は確実。昨年は4番手からの競馬で快勝して先行有利のレースに持ち込んだ。"優勝請負人"の計算に手抜かりはない。
3連覇に待ったをかけるのがサンエイゴールド。今年はダートに見向きもせず5月から始動。アッサリ3連勝を飾った。馬体重も500キロ台の大台に乗ったが、まったく太くは映らない。背が伸びて全身が一回り、いや二回り大きくなった。
これが結果にもつながっているのは確実。本質的には長丁場向きと思うが、今の成長力をもってすれば優勝も十分可能だろう。
同じ4歳馬ジャストフォファンも侮れない存在だ。3歳芝・オパールカップで逃げて2着。サンエイゴールドに0秒2差だったが、最後まで渋太く粘っていた。
そして今年のせきれい賞は後方からの競馬。久々の芝にとまどった面もあったと思うが、3コーナー過ぎからスパート。直線で馬群を割って抜け出し、0秒1差3着。メンバー最速の上がりを披露し、差し競馬も問題ないことを証明した。
ジャストフォファンも前走、逃げの手に出ている。結果、3秒1差5着に敗れたが、OROカップを考えれば収穫があったはず。今度はどんな戦法に出るのか興味深い。
ブレイズアトレイルは中央芝5勝、鳴り物入りで転入。初戦で貫禄の違いを見せつけて完勝したが、2戦目・かきつばた賞(芝2400m)2着以降は凡走の連続。スランプに陥った。
その後、南関東で2戦使って再転入。現在、重賞で3連続2着と復調の兆しは明らか。しかも今回に限って言えば1枠は願ってもない枠。インの経済コースを走って影を消せれば直線一気の可能性も十分。村上忍騎手が一発を狙っている。
パーティメーカーは昨年のせきれい賞を優勝。2歳時にもジュニアグランプリを制し、盛岡芝の適性は相当高い。ただ、ズブさが出てきており芝1700m対応がネック。楽に追走できれば争覇圏内に位置する。
コウセンは中央芝2勝・1000万下から転入初戦・桂樹杯を逃げ切って快勝。絶妙のペースに持ち込んだ。現在7歳だが、3度の長期休養があり馬体の衰えなし。ひと叩きされた上積みも怖い。
◎⑨ロゾヴァドリナ
〇⑧サンエイゴールド
▲⑩ジャストフォファン
△①ブレイズアトレイル
△⑫パーティメーカー
△⑦コウセン
<お奨めの1頭>
7R レオエタニティー
一戦ごとに上昇一途をたどり、目下2連勝中。距離延長、初の盛岡も問題にしない
先週17日、2歳芝交流「第19回ジュニアグランプリ」(M1)が行われ、北海道代表モリノラスボスが岩手プリヴィレッジとの叩き合いを制して快勝。デビュー5戦目で重賞制覇を果たした。
父はエスポワールシチー。南部杯を佐藤哲三騎手で2度、故・後藤浩輝騎手で1度の計3度優勝。また震災の年(2011年)、東京競馬場で行われた南部杯を含め、5年連続出走の記録を持っている。
エスポワールシチーは優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度110頭にしたが、第一世代からイノセントカップ(9月14日 門別1200m)に続いて2頭目の重賞ウイナーを誕生させたことになる。
しかも今回は芝での勝利。芝ダートをこなせれば鬼に金棒。今後も産駒から目が離せない。
23日メインは「秋分特別」(A級一組 盛岡ダート1600m)。不来方賞馬ダイワエクシードが岩手へ戻ってきた。
JRA東京ダート2100m1勝から岩手へトレード。不来方賞を獲るために移籍し、そのとおり6馬身差で逃げ切った。続くダービーグランプリ10着、以降3、2着から南関東へ移籍。B3で1勝マークし、その後は北海道へ。A級で3勝したが、今年5月から勝ち星なく、再び岩手へ戻ってきた。
550キロを超すダイワメジャー産駒でマイペースで逃げると粘り発揮するが、自分の競馬ができないとモロさを出す。
展開に注文がつき全幅の信頼を置けるタイプではないが、今回は6頭立ての少頭数に加え、楽に先手が取れるメンバー構成。好走条件がそろった。
スズカセクレターボは中央ダート1200m~1800mで5勝。オープンから鳴り物入りで転入。初戦を9馬身差で圧勝し、一躍注目の的となった。
2戦目・あすなろ賞、3戦目・岩鷲賞で2番人気に支持されたが3、7着。案外の結果に終わり、夏負けの影響もあって2ヵ月休養。今回、戦列に復帰した。
久々の実戦は激しい気性ゆえ問題なし。盛岡マイルも初戦圧勝で適性を証明済み。ここなら格でアッサリ十分。
プリンスダムは中央芝1勝、ダート2勝・1000万下から障害1勝を経て転入。初戦の水沢1800mを逃げ切り、好発進を決めた。
ただ好枠からスローに落とし、ペースにも恵まれた印象。今回も少頭数だが、真価問われる一戦。盛岡もこなせれば今後の視界も明るくなる。
ハイパーチャージはポテンシャルは相当高く、みちのく大賞典3着に気を吐いたが、以降は気難しい面をのぞかせている。どこかで弾けると思うが、現状は押さえに落ち着く。
プリムラブルガリスは転入初戦を圧勝し、シアンモア記念2着。これでメドが立ったと思ったが、その後は尻すぼみの成績。恵まれた際の連下まで。
◎⑥ダイワエクシード
〇⑤スズカセクレターボ
▲②プリンスダム
△①ハイパーチャージ
△④プリムラブルガリス
<お奨めの1頭>
2R マテラグローバル
転入初戦3着ながら、ここではタイムが出色。メンバーが大幅に緩和され、順当に勝機をつかむ
★重賞・イーハトーブマイル/ダービー馬キングジャガーが秋緒戦を快勝
9月16日、開催が替わった初日の盛岡競馬場で行われた3歳馬の重賞『イーハトーブマイル』はキングジャガーが人気に応えて快勝しました。
春のダービー馬・キングジャガーはこれが休み明け初戦。しかし序盤から手応えに余裕を持って先行、後続の追撃も難無く振り切って優勝し、このあとに続く不来方賞、そしてダービーグランプリへ順調なスタートを切りました。
2着は5番人気ユイノムテキ、3着には8番人気トーホクコルトが食い込み、一方2番人気サンエイリシャールは4着、3番人気ダンストンリアンは5着。1番人気馬が優勝したものの馬番3連単は9万5300円の波乱となっています。
★重賞・ジュニアグランプリ/北海道モリノラスボスが優勝
9月17日に行われた2歳馬の芝重賞『ジュニアグランプリ』は北海道のモリノラスボスが制しました。
3番人気コウギョウカナリアの逃げを2番人気のモリノラスボスが追う展開。ややスローで流れた終盤、モリノラスボスに外からプリヴィレッジが迫って最後は2頭の叩き合いに。
この間に起きた事象について審議になりましたが、結果はモリノラスボスが優勝となり、このレースでは3年ぶりに北海道馬に勝利をもたらしました。
★オッズパークLOTO 5重勝/9月18日(対象8R~12R)
8R/評価A: 7番 評価B: 2番 穴:10番
9R/評価A: 3番 評価B: 5番、 1番 穴:7番
10R/評価A: 7番 評価B: 2番 穴:1番、9番
11R/評価A: 1番 評価B: 5番 穴:2番
12R/評価A:10番 評価B: 7番 穴:1番