騎手リーディング争いが熾烈です・・・という話をしようと思っていたら、村上忍騎手が貫禄を見せつけましたね~。
先週終了時点で騎手リーディング1位の村上忍騎手が60勝、2位の山本聡哉騎手も60勝と勝ち星で並び、順位を分けるのは2着の数のみという状況になっていました。
ちょっとスランプに陥っていた村上騎手が足踏みするところに追いつけ追い越せで迫ってきた山本聡騎手。ついに並んでさあここからどうなるか・・・?だったのですが。
3日の土曜日。山本聡騎手が先に1勝を挙げてリード。しかし村上騎手も2勝を追加して逆転。
4日。1Rで山本聡騎手が勝ってまたもや追いつきますが、村上騎手は2R・3Rと連勝。7Rで山本聡騎手が勝つと今度は9R・10Rと村上騎手が連勝。
結果、土・日の2日間で山本聡騎手が4勝に対し村上騎手は6勝を挙げこの2日間だけで2勝差をつけました。
今日・月曜は山本聡騎手の方が騎乗馬が多く有力馬も多いですし、また追いつくかもしれませんが、"追いつかれてもあっさりリードする"村上騎手はやはりベテランの力というか貫禄というか、凄いですね。
そろそろSJTの出場騎手争いもかかって来る時期。1位なら本戦へ、2位ならワイルドカードへ。どちらがどちらに出るのかまだ目が離せません。
●10Rの買い目
馬単(1)=(4)、(1)=(2)、(1)=(6)、(4)→(2)、
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4日メインは地方競馬全国交流「第35回せきれい賞」。舞台は盛岡芝2400m。向正面からスタートし、コースを1周半する長丁場。必然的にスローの流れになる傾向が強いが、例外だったのがトライアル・かきつばた賞。道中ほとんど緩むことがなく、レコードに1秒9まで迫るハイタイム決着となった。
そのときの優勝馬がコスモプランタン。終始、馬群の中にいたのが功を奏したが、今回はどんな流れになるか。現時点では読みづらいところはあるが、基本的に芝2400m戦は上がりの競馬。
せきれい賞は2003年から地方競馬全国交流に昇格し、ここ4年連続で遠征馬に凱歌が上がっているが、今年はヒビケジンダイコが地元優勝をもたらす。
ヒビケジンダイコは中央時代、すべて芝1800m以上を使われて2勝2着6回。2000m、2400mでそれぞれ1勝した。その後、南関東5戦0勝から今年5月に転入。ダート2戦は精彩を欠いたが、3戦目の芝・かきつばた賞でメンバー最速の上がりを披露した。
前走は当初、芝1600m戦だったが、折からの激しい雨の影響でダート変更。関係者をがっかりさせたが、好位追走からアッサリ抜け出しを決めて快勝。今の充実度を如実に示す一戦だった。相手は強化されたが、地の利を生かして初重賞を狙う。
ハテンコウは昨年、盛岡芝に2度参戦してオパールカップ3着、OROカップ2着。芝適性の高さに定評がある。ネックは未知の2400m戦に尽きるが、鞍上・内田利雄騎手は盛岡芝の特徴を知り尽くしている男。ハテンコウとの相性も抜群で4戦2着2回3着2回。優勝請負人の本領を発揮し、岩手のファンに流し目をプレゼントする。
ピサノエミレーツは昨年のせきれい賞でイン強襲を決めて完勝。中央オープン、芝2400m2勝の底力を見せつけた。今年も大井記念を叩いて参戦だが、昨年は2着に対して今年は3秒8差7着。それがせきれい賞以来の実戦で順調さを欠いているのは否定できない。底力で連覇の可能性もあるだろうが、現状は▲評価までにとどまる。
コスモプランタンはトライアル・かきつばた賞を快勝。中央未勝利からの転入だったが、岩手の水が合い重賞も制した。その後は5、2着止まりだが、芝がベストの条件。折り合いもつくタイプで2400mは大歓迎。
ウインペンタゴンはマーキュリーカップに続いて参戦。芝は中央時代に8、10、10着と強気になれないところだが、河津調教師はせきれい賞2連覇を飾り、最初の年はコスモバルクを破ったコスモバルク。そして昨年はコスモワイルドでオパールカップを制するなど華麗な実績。盛岡芝適性があると踏んで臨んできたのが不気味。
トップチェッカーも芝適性が分からないが、目下2連勝と波に乗っているのは確か。押さえは必要だろう。
◎(1)ヒビケジンダイコ
○(9)ハテンコウ
▲(7)ピサノエミレーツ
△(12)コスモプランタン
△(4)ウインペンタゴン
△(8)トップチェッカー
<お奨めの1頭>
8R ヤマニンエミュ
ここにきて復調確か。3戦連続2着は巡り合わせも悪かった。ここではタイムが抜けており、今季初勝利を飾る絶好のチャンス
今週は通常どおり土日月(8月3日~5日)開催だが、次週の岩手競馬は中休み。8月14日(水)から5日連続での開催となりますので、お間違いのないようお願いします。
3日メインは青藍賞トライアル「第36回すずらん賞」(盛岡ダート1600m)。JpnⅠ・南部杯へと続くマイルの王道路線にコスモフィナンシェ、トーホクキングの2頭が名乗りを上げてきた。
6月23日に行われた岩手伝統のみちのく大賞典で激突。あすなろ賞2着で出走権を獲得したコスモフィナンシェが堂々、挑戦。一方のトーホクキングは今季精彩を欠いていたが、前年の覇者。シアンモア記念7着後はみちのく大賞典1本に絞って調整を進めてきた。
このときコスモフィナンシェは単勝6番人気だったが、自らハイペースを形成しながら見事な逃げ切りを決めて快勝。デビューからわずか10ヵ月半で岩手の頂点に立った。
トーホクキングはいつもどおり後方3番手の待機策から3コーナーでスパート。ずっと影を潜めていた切れがついにさく裂し、僚馬トーホクアローといっしょに大外から猛追。惜しくも1馬身差だけ届かなかったが、ついに復活ののろしをあげた。
その調子を持続したトーホクキングはマーキュリーカップへ2年連続で参戦。JRA勢にはかなわなかったが、地方最先着6着を確保した。コスモフィナンシェもエントリーしたが、全国の強豪の壁が高くしんがり12着。ただ1枠が災いしたのも事実。終始、インで揉まれっ放しで自分の競馬がまったくできなかった。
以上の2戦を経て両馬はこのすずらん賞へ駒を進めてきたが、今度の舞台は盛岡ダート1600m戦。これが勝敗に大きく影響するのは間違いない。
距離短縮を大歓迎するのはコスモフィナンシェ。みちのく大賞典で2000mもこなしたが、本質的にはマイラー。マーキュリーカップの敗戦を糧に、4歳馬が巻き返しに転じる。
トーホクキングもマイル短縮は決してマイナスにはならない。最大のセールスポイントは、どの条件、距離でも3コーナーから一気に先陣へ取りつけれる反応のすばらしさ。この点では全国でも通用するモノを持っている。
ただ難しいのはいい脚を使えるのは2ハロン。好調時にも最後で勝利を譲ってしまったのはもうひと伸びが足りないから。そのあたりは高橋悠里騎手も折り込み済み。ソロソロ美酒を味わいたいところだ。すべては仕掛けどころにかかっている。
ザドライブはみちのく大賞典5着。小回り水沢対応で2頭に離されてしまった。今回はあすなろ賞でコスモフィナンシェを子ども扱いにした盛岡ダートへと替わり、加算ポイントは大。レース間隔がちょっと開いたのが気になるが、2戦2勝の盛岡で反撃を狙う。
ディアーウィッシュは南関東A1から転入して初戦3着。実績を考えると物足りないと解釈もできるが、太め残りだったとしたらマズマズの滑り出し。おそらく520キロ台がベストだと思うが、一度叩かれて絞れるのは疑いなし。
加えて南関東7勝のうち6勝を1600mでマークし、2011年の重賞・京成盃グランドマイラーズを優勝。9歳の年齢が若干不安だが、岩手2戦目で底力を発揮する可能性も高い。
イーサンジャンパーは南関東2勝から中央入り。1000万下で勝利を飾ることはできなかったが、地方交流・笠松で1勝したほかダート戦で3着4回。岩手初戦は勝負どころで一旦下がりながら直線で盛り返して快勝。盛岡マイル1分38秒9の好タイムもマークした。
スズヨシーズンは追い込み一辺倒の脚質で展開に左右される面は大きいが、それでも早池峰賞、岩鷲賞で連続3着。流れが速くなれば伝家の宝刀"切れ"を発揮するか。
◎(8)コスモフィナンシェ
○(11)トーホクキング
▲(1)ザドライブ
△(10)ディアーウィッシュ
△(12)イーサンジャンパー
△(6)スズヨシーズン
<お奨めの1頭>
8R ペシュテルング
岩手2戦ともスピードの違いマザマザに逃げ切り圧勝。距離延長も問題なく、ここも難なくクリアーする