夏の水沢競馬は今日8日月曜日で終了し、来週からは盛岡競馬がスタートします。第一週目は早速3日連続重賞を開催、そしてダートグレード競走のマーキュリーCも行われ、いきなり盛りだくさんの開幕になりますね。
この7月~8月の盛岡開催はマーキュリーCとクラスターCという二つのグレードレースが行われる事もあって非常に華やかで、そして慌ただしく過ぎていくのが常です。岩手では一番暑い時期でもあるのですが暑い暑いとばかりも言っていられない1ヶ月間。ダートで芝で、どんなにレースが繰り広げられるか楽しみですよね。
でもまあ、早く涼しくなってほしいとは思いますけども。岩手だとだいたいお盆を過ぎるとグッと過ごしやすくなるものですが、ここ何年かは9月半ばくらいまで残暑が続いていますからねえ。グンと暑くなってもいいから秋が来ればキュッと涼しくなる、メリハリの利いた"夏"であればいいですね。
●10Rの買い目
馬単(3)=(4)、(3)=(5)、(3)=(7)、(3)→(9)
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今年も岩手オープン戦線は毎回、勝ち馬が替わって大混戦。芝路線、ダート短距離、中~長距離など路線がいろいろあるが、それにしても主役不在がずっと続いている。
7日(日)メインの短距離重賞「第45回岩鷲賞」(水沢1400m)も最後まで主軸をどの馬にするか迷いに迷った。今年の流れからも各馬にチャンスありの一戦となったが、最終決断はロッソコルサ◎だった。
昨年、不来方賞、ダービーグランプリ、桐花賞と重賞3連勝を決めて年度代表馬の栄誉も獲得。今年どこまで飛躍するか期待を集めていた。
今季始動は4月15日のA級戦。3ヵ月半ぶりの実戦だったが、バトルドンジョンの2着にまとめマズマズの始動だったが、その後はレースの疲れが取れないためシアンモア記念をスキップ。みちのく大賞典1本に照準を絞ってエントリーしたが、スタートで出遅れて最後方からの競馬。
3コーナーで一度、逃げ切ったコスモフィナンシェに詰め寄ったが、それが最高。直線で一杯となって7着に終わった。「出遅れがすべてです」と村上忍騎手。
今回は中1週で駒を進めていたが、仮に勝っていればマーキュリーカップの選択肢もあったが、今度は短距離で通用するかを試す一戦。ここで好成績を収めれればクラスターカップ(JpnⅢ 盛岡ダート1200m)へ向かう可能性もあり、今後に向けても重要な一戦となった。
スーパーワシントンは昨年、中央3勝・準オープンから転入。毎回上位をにぎわしてきたが、あと一押しが足りず重賞に縁がなかった。
ところが今年10歳を迎えて信じられないことにさらにパワーアップ。終いの切れが冴え渡り、短距離重賞・早池峰賞優勝。悲願の重賞タイトルを手に入れた。前走の水沢1400m戦でも余裕で完勝し、絶好調をキープ。重賞2勝目に王手をかけた。
ライトマッスルは昨年の芝1000m重賞・OROターフスプリントを制し、素質開花。最優秀ターフホースにも選出されたが、続く栗駒賞後にヒザ骨折が判明。幸い軽いヒビで済み、除去手術を施して休養に入った。
シーズン始動が遅れたのはそれが理由だったが、2戦はレース勘を取り戻せず凡走。しかし叩き3戦目の前走でロングスパートをかけて見せ場十分の4着。これでようやく復調のメドが立った。
外枠なら控える競馬もできるが、理想はマイペースの逃げ。ラッキーなことに当初、登録のあった同型ティムガッド、コンプリートが回避。絶好の展開となった。好枠から好ダッシュを決め、復活ののろしを上げるか注目。
ドリームクラフトは転入初戦を快勝し、赤松杯4着、シアンモア記念2着。続いて実績のある芝(1700m)に臨んだが、盛岡芝にとまどって5着。前走・みちのく大賞典も6着に終わったが、明らかに距離の壁。
今回はベストとも言える1400mが舞台。降雨により馬場も軽くなるのも好材料で好走条件がそろった印象。状態も申し分なく、重賞ウイナーの仲間入りを果たすか。
ヒカルジョディーは昨年春の主役を演じたが、今季は好調時のシャープな切れが影を潜めてい赤松杯3着、あすなろ賞7着、連覇を狙った早池峰賞6着。精彩を欠いているのは事実だが、昨年の岩鷲賞2着。得意の1400mで巻き返しを狙う。
スズヨシーズンは転入初戦の水沢1400m戦を7馬身差で圧勝し、衝撃の岩手デビュー。以降は流れ、距離などが合わず入着止まりを繰り返しているが、1400mなら黙ってはいない。ハイペースになれば転入戦の再現まで考えられる。
◎(10)ロッソコルサ
○(4)スーパーワシントン
▲(3)ライトマッスル
△(7)ドリームクラフト
△(9)ヒカルジョディー
△(5)スズヨシーズン
<お奨めの1頭>
2R シグラップロード
能力検査で53秒2の好タイムをマーク。父がアグネスデジタル、近親がトーヨーリファールならスピードの裏づけも十分。期待に応えて新馬戦を勝ち上がる
今週3日間(7月6日~8日)で水沢開催がひとまず終了。来週から舞台は盛岡へ替わり、水沢適性がある馬は是非とも好成績を収めたいところ。最終11Rへ出走するカネトシデンファレなどは水沢5戦5勝に対し、盛岡<0.0.1.1>。それもあって中間にビッシリ追い切って臨んできた。注目して欲しい。
6日(土)メインはA級二組・水沢1600m戦「たねいちウニまつりレース」。活きのいいメンバーがそろったが、同条件で2戦2勝シルククレヴァーを主軸視するのが妥当だろう。
中央0勝2着1回3着4回から南関東へトレード。C1スタートから3勝を上げ、B3に在籍。今年4月に岩手入りして5戦3勝3着1回。着外は適性のない芝・かきつばた賞6着のみ。ダート戦での信頼度は非常に高い。
前走も1番人気に支持されて出走。3番手をキープしたが、追い出してからの反応がひと息。一瞬ヒヤッとさせたが、ゴールではキッチリ抜け出して快勝。着差は半馬身だったが、それ以上に強い内容だった。
今回も条件は変わらず負担重量も据え置き。前走よりメンバーは骨っぽくなったが、水沢1600m戦は自信の舞台。ここでも自慢のパワーが冴え渡る。
コスモプランタンは中央時、芝1本に絞って0勝2着1回2着2回から6ヶ月の休養を経て転入。初戦は仕上がり途上で6着に終わったが、一戦ごとに上昇一途。3戦目の盛岡ダート1600m戦で初勝利を飾り、芝へ連続挑戦。
芝1700m戦を2着にまとめ、続いて重賞へ格上げされたかきつばた賞へ挑戦。中央芝2000m以上のメインに使われてきた実績はダテではなく、中団キープから直線抜け出して快勝。転入5戦目で重賞タイトルを手にした。
水沢コースは過去6、4着だったが、これは本格化する前の成績。今の勢いがあれば難なく克服してくれそうだ。
ロリンザーユーザーは中央ダート4勝・障害1戦0勝→南関東0勝からトレード。一貫して平場戦のみを使って2着4回3着2回。白星こそ逃がしているが、毎回上位争いを演じている。
持ち味は軽快な先行力と強じんな粘り。クリスティラビットが逃げ、2番手をキープすると思うが、ペースは間違いなく落ち着く。シルククレヴァーがもたついて楽に先行できるようだと岩手初勝利の可能性もある。
マイネルレーサーは中央未勝利からB1編入。2勝2着1回の成績を残してシーズンを終了。今年ついにA級入りを果たした。当初はオープンの壁に突き当たり伸びを欠いていたが、盛岡に替わって2戦2着で通用のメド。
また前走は水沢1400m戦へエントリー。マイル以上しか使ったことがなかったが、末脚勝負に徹して2着確保した。今回は流れが落ち着きそうで、試金石のレース。ここでも好勝負になれば今後の視界も非常に明るくなる。
メスナーは前々走の芝1700m戦で岩手初勝利をマーク。ダート戦では反応ひと息だが、今週は中間に結構雨が降り、芝向きの馬が活躍できそうな馬場。思い切って狙う手も十分にある。あとはマイペースの逃げでクリスティラビットを押さえたい。
◎(4)シルククレヴァー
○(10)コスモプランタン
▲(1)ロリンザーユーザー
△(7)マイネルレーサー
△(11)メスナー
<お奨めの1頭>
2R ベシュテルング
中央4戦未勝利から転入。小柄な牝馬で輸送、初コースが不安だったが、ハイタイムで逃げ切って圧勝。このクラスの器ではない
今回の出だしのネタは競馬場を離れてセリのお話。明日7月2日、青森県八戸市の八戸家畜市場で恒例の夏の八戸1歳馬市場が開かれます。
今年の上場馬は72頭。かつての「タムロチェリー効果」で上場馬が激増していた頃に比べると頭数では半分ほどになり、上場している青森の牧場の顔ぶれもずいぶん変わって今年は地元青森の牧場からの上場数よりそれ以外の地域からの上場数が多いという事にもなりました。
10年くらい前は一軒の牧場が一頭の馬を牽いてやって来てセリに出す・・・というのどかなシーンが残り、そうした牧場に行ってみると農家の裏庭に放牧地があって裏手に小さな馬屋があって・・・という感じの所も多かったのですが、ここ何年かの顔ぶれを見るとみなある程度大きな牧場ばかりになりましたし、生産者と飼養者が違う、つまり育成牧場あるいはコンサイナーを使う牧場も増えました。セリ名簿を眺めるだけでも「様変わりしたな」という感慨を覚えてしまいます。
ただ、近年の青森産馬の健闘を見るとそうやって変わってきた効果というのもあるのでしょう。昨年の4歳以上最優秀馬トーホクキングは青森の生産馬ですし、一昨年のビューチフル・ドリーマーカップを勝ったマチカネオイカゼは青森産馬でかつ八戸市場で購買された馬。マヨノエンゼルもそうでした。毎年コンスタントに大レースでの活躍馬を送り出すようになっているのは、様変わりしつつ生産馬のレベルが向上してきた事の現れだと思います。
今年の上場馬にもマヨノエンゼルの全弟はじめ岩手で走っている馬のきょうだい・近親が多く登場しています。この中からまた岩手で活躍する馬が出てくれたらなら東北生まれの血統を追う楽しみもつながっていく。また凄い馬が現れてくれる事を期待しています。
●10Rの買い目
馬単(8)=(7)、(8)=(6)、(8)=(9)、(8)→(1)
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