今回の出だしのネタは競馬場を離れてセリのお話。明日7月2日、青森県八戸市の八戸家畜市場で恒例の夏の八戸1歳馬市場が開かれます。
今年の上場馬は72頭。かつての「タムロチェリー効果」で上場馬が激増していた頃に比べると頭数では半分ほどになり、上場している青森の牧場の顔ぶれもずいぶん変わって今年は地元青森の牧場からの上場数よりそれ以外の地域からの上場数が多いという事にもなりました。
10年くらい前は一軒の牧場が一頭の馬を牽いてやって来てセリに出す・・・というのどかなシーンが残り、そうした牧場に行ってみると農家の裏庭に放牧地があって裏手に小さな馬屋があって・・・という感じの所も多かったのですが、ここ何年かの顔ぶれを見るとみなある程度大きな牧場ばかりになりましたし、生産者と飼養者が違う、つまり育成牧場あるいはコンサイナーを使う牧場も増えました。セリ名簿を眺めるだけでも「様変わりしたな」という感慨を覚えてしまいます。
ただ、近年の青森産馬の健闘を見るとそうやって変わってきた効果というのもあるのでしょう。昨年の4歳以上最優秀馬トーホクキングは青森の生産馬ですし、一昨年のビューチフル・ドリーマーカップを勝ったマチカネオイカゼは青森産馬でかつ八戸市場で購買された馬。マヨノエンゼルもそうでした。毎年コンスタントに大レースでの活躍馬を送り出すようになっているのは、様変わりしつつ生産馬のレベルが向上してきた事の現れだと思います。
今年の上場馬にもマヨノエンゼルの全弟はじめ岩手で走っている馬のきょうだい・近親が多く登場しています。この中からまた岩手で活躍する馬が出てくれたらなら東北生まれの血統を追う楽しみもつながっていく。また凄い馬が現れてくれる事を期待しています。
●10Rの買い目
馬単(8)=(7)、(8)=(6)、(8)=(9)、(8)→(1)
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