そろそろ皆川騎手が復帰してくれそうです。
この4月、シーズン開幕初日に落馬負傷して戦列を離れていた皆川騎手。最初の怪我が一段落して、それでもなんか調子が悪いと検査したら、また別な箇所の骨折が見つかって・・・と時間がかかってしまいましたが、ようやく復帰の目処がたったようです。
先週辺りから競馬場に姿を見せていましたが、今週は久々に勝負服を着てイベントに登場。まだ体重が、まあ有り体に言って太め残りなんだそうですが、それでも先週辺りよりはぐっとシャープな感じになりました。
やっぱり彼女の元気な笑い声が聞こえないと"らしくない"ですからね。ここまでくれば一日も早い実戦復帰を期待しましょう。
さて月曜メインは牝馬の頂上決戦、ビューチフル・ドリーマーカップです。強豪エレーヌの登場で一段と興味が増しました。GDJの古馬シーズンのなかでもこのレースの結果がカギを握りそうですが、果たしてその行方はいかに?
本命は、私はこの馬に期待をかけます。岩手の(8)コンゴウプリンセスです。
3歳牝馬の重賞・ひまわり賞を圧勝して一気に勢力図を塗り替えた同馬なのですが、魅力は勝事だけに留まりません。依然このブログでも書きました、走破タイムに現れる底知れぬ素質です。
前走のタイムは、同じ3歳牡馬の雄・ロックハンドスターにも勝るとも劣らないもの。前々走の水沢マイルでのそれも、古馬上位クラスとも互角に戦えそうなものでした。
もちろん、現状では「スムーズに力を出しきったとき」という条件がつくのでしょうが、それでもこの走りの魅力は大。エレーヌらライバルの強さ・経験豊富さは認めた上で、なおこの馬と心中しようと思います。
その(6)エレーヌは対抗に留めます。力量のほどはここまでの実績の通り、もはや競馬史に残る女傑と言っていいでしょう。
ただ今回はローテーションが過酷すぎます。それにマイルと違って1900mでは距離にもいくらか割り引き感。実力は認めても二番手まで。
三番手も岩手の(5)サクラアーバンを。B級からの古馬オープン挑戦だった前走はひとまず牝馬戦線でやっていく目処がたった、というところまでで十分。よりこの馬向きの水沢コースに替わって前進期待です。
北海道の(1)ライネスゴルトはなかなか面白そうな戦績の持ち主で、特に距離を苦にし無さそうなのはこのメンバーの中では大きな強み。ただ戦ってきたメンバーはいつも同じような感じで力量を計りづらいですし、初遠征でもあって、ここは控えめの評価に留める事に。
あとは(9)ラビットサプライズを押さえます。わりに脚質自在、距離にも柔軟性がありますし、なにより意外性のある馬。鞍上共々こういうレースで一発を期待して良いのではないでしょうか。
★買い目
馬複 (6)=(8)、(5)=(8)、(1)=(6)、(6)=(9)
"岩手競馬最大の祭典"「第23回マイルチャンピオンシップ南部杯」(10月11日)への道が、この29日(日)メイン「すずらん賞」(水沢1600m)から始まる。
今年は昨年の覇者であり、ダートGⅠ5連勝中と国内に敵なしエスポワールシチーが早々と参戦を表明。最大の目標ブリーダーズカップ・クラシック(今年はチャーチルダウンズ競馬場で開催)のステップ戦に南部杯を選んだ。
それゆえ今年の南部杯は各方面から注目を集めること必至。国内はもちろん、アメリカでも参考VTRで南部杯が流れるであろうから、今から胸が高鳴っている。
主軸はゴールドマイン。今シーズンは赤松杯をパーフェクト内容で快勝し、絶好のスタートを切った。続く2戦とも3着止まりに終わったが、シアンモア記念は東海二強が強すぎたため。そして早池峰賞は距離1200mが短く、エンジンがかかったところがゴールだった。
そのうっ憤を晴らすかのように1400m重賞・岩鷲賞で北海道・ベルモントオメガをゴール前で交わして快勝した。
前走・マーキュリーカップはJRA相手、しかもカネヒキリ相手では仕方なし。当初、クラスターカップへ駒を進める予定もあったが、無理をせず自重。このすずらん賞1本に照準を絞った。
中央4勝のうち3勝がダート1600mでマークし、先の赤松杯を快勝したようにマイルがベストの条件。貫禄の主役を演じる。
相手筆頭はサクラマジェスティ。中央3勝(うち2勝はダート)1000万下から転入。初戦は3ヶ月ぶりの実戦だったため3着に終わったが、叩かれながら良化。2戦目を2着にまとめ、ここ2戦は好タイムを叩き出して2連勝。特に前走は4角で先頭に立ち、2着に1・5秒差の大差をつけて圧勝。一戦ごとに迫力が増す一方だ。
不安材料はサクラローレルの血を受け継いだのだろう、跳びが大きくいかにも盛岡向き。小回り水沢がネック。もしかすると3、2着止まりは久々もあったが、コース適性の可能性もある。ここが正念場となる。
マヨノエンゼルは昨年、3歳から強気の挑戦で堂々優勝。すずらん賞史上初の3歳馬制覇を快挙を果たし、続く青藍賞も快勝し、南部杯6着。年度代表馬を獲得する足場を固めた。
今季は2戦3着後、3ヶ月の休養と転厩を経て復帰したが、パドックで体が小さく映り、気合いも正直、ひと息。案の定、結果も振るわず4着に敗れた。最大のカギはその一戦を叩かれてどこまで気配がアップしたか。それに尽きる。
ジョウテンロマンはどうしても評価が下がってしまうが、距離2000mが合わなかったみちのく大賞典8着以外はすべて馬券対象。前走、桂樹杯でも2着を確保し、伏兵ぶりを遺憾なく発揮している。ここでも不気味な存在となる。
モエレハナオーは再転入当初は凡走の連続だったが、ゆるやかながら本来の動きを取り戻し、前回快勝。久々の美酒を味わった。3歳時はトップスリーに君臨した実力馬。復活すればノーマークにできない。
あとは転入2連勝を飾ったソニックルーラーも気になるが、今回は3ヶ月ぶりの実戦。恵まれた際の連下に落ち着く
◎(6)ゴールドマイン
○(2)サクラマジェスティ
▲(5)マヨノエンゼル
△(3)ジョウテンロマン
△(1)モエレハナオー
3連単は6を1着固定に2、5、3へ流し馬券
馬複は 2-6、5-6、3-5、1-6
<お奨めの1頭>
8レース カミノマーチ
デビューが今年1月と遅れたが、一戦ごとに着実に上昇。4戦連続で連対確保が充実度の証。ここも信頼度は高い
先週から3歳馬が古馬へ編入。ずいぶん活躍が目立つなぁと思って調べてみたら、そのとおりのデータが出てきた。
先週3日間(8月21日~23日)で3歳馬が出走したのは、全26レースあり、延べ頭数で86頭。その結果、<15.13.10.48>勝率=17.4%、連対率=32.6%、複勝率に到っては、何と44.2%。驚異的な数字となった。
昨シーズンまでもA級以外は3歳馬を狙え―が必勝法だったが、これまで以上に強烈。まずは出走メンバーに3歳馬がいるか、いないかをチェックしてほしい。
28日(土)メイン10レースはA級馬による水沢1600m戦「みやこ秋まつりレース」、10頭立て。主軸にサンシャインヘイロを推す。
サンシャインヘイロは今年9歳を迎えたが、まったく衰えなし。休み明け2戦をソニックルーラーの2着にまとめ、特別・あすなろ賞ではコアレスレーサーが名乗り。主役交代がメインテーマだったが、直線でもたつくコアレスレーサーを横目に、大外から鋭く伸びて優勝ダンストンリアルにタイム差なし2着。強豪メンバーと戦ってきた底力を改めて見せつけた。
しかし続く一戦は本来のシャープさが見られず中団のまま5着に終わり、1ヵ月半ほど休養。前走は明らかに乗り込み不足だったが、それでも直線を向いて猛追。アポロノサトリが完全に抜け出したが、2着ジョウテンロマンにアタマ差まで肉薄。またもや底知れないパワーに驚かされた。
本質的に夏は苦手のタイプだが、一息入れたのが奏功。今度は豪快なマクリを披露し、今季初勝利のシーンを期待する。
逆転筆頭はマルブツワイルド。今年春からA級へ昇格し、アッサリ連勝。シアンモア記念はさすがに相手が強すぎて5着に敗れたが、続く一戦で地元同士の戦いを制して3勝目をマークした。
気になるのは尻すぼみ気味の成績だが、これは夏負けの影響があったから。今回はレース間隔を開けて反撃をもくろんでいる。
エスユーペニーは中央2戦目の東京ダート1300m戦を快勝。未勝利を脱出したが、その後は頭打ちのレースを繰り返し、岩手へ新天地を求めてきた。
岩手初戦は通用するか半信半疑だったため5番人気に甘んじたが、好位追走から4角で先頭。ゴール寸前で交わされてしまったが、クビ差の僅差で2着を死守。上々の滑り出しを切った。
小柄な牝馬ゆえか体重の増減が激しいタイプだが、おそらく前走の450キロ前後がベスト。この暑さだから当日の馬体重にはチェックが必要。極端に減っていなければ今回も好勝負に持ち込めるに違いない。
評価に迷うのが3歳馬ダークライ。ダートに限ればロックハンドスターに告ぐ存在。冒頭に記したように、3歳馬は迷わず"買い"なのだが、如何せん芝だったにせよサファイア賞は負けすぎ。果たしてデータどおりになるのか、それとも大敗直後で通用しないのか。
センリグランピーは芝2戦・せきれい賞4着、桂樹杯6着に終わったが、その前のダート戦を連勝。追込み一辺倒から脱却し、前に行けるようになったのが最大の収穫。今回が試金石となるが、仮に通用ならば以降の活躍も約束された。
トウカイマジックは障害から直接転入で初戦6番人気だったが、直線でヨレながらも2着確保。中央時代は芝のイメージが強かったが、ダートもこなしたのは心強い。
◎(9)サンシャインヘイロ
○(6)マルブツワイルド
▲(7)エスユーペニー
△(5)ダークライ
△(4)センリグランピー
△(10)トウカイマジック
3連単は9、6の1、2着折り返しから7、5、4へ3着流し。もう一方で5、4から入る手もあるかも
馬複は 6-9、7-9、5-9、4-9
<お奨めの1頭>
6レース ディーズトムボーイ
岩手2戦とも2着だったが、巡り合わせが悪かっただけ。このメンバーなら順当に初勝利を飾れる
今週から始まった第6回水沢競馬から3歳馬が古馬編入、つまり古馬と同じレースを走るようになりましたが、早速3歳馬の活躍が目立っています。
21日の土曜日は11R中8Rで、22日は同じく11R中3Rで3歳馬が優勝。2歳戦や3歳馬が出ていないレース・逆に3歳馬だけのレースを除外して見ると、
土曜日/8戦6勝
日曜日/9戦3勝
下級条件の多かった土曜は猛威を振るい、クラスが上のレースが増えた日曜はソコソコという感じですね。
しかし、例えば22日の7R、勝ったラヴァリーズームは3連勝中だったとはいえ3歳C1という中の下くらいのクラスで、それが古馬C2の中の上くらいのメンツを撃破しましたし、同じ22日の3Rでワン・ツーを決めた3歳馬、コウギョウダーク・コスモマーシャルは共に3歳C2というかなり下位のグループにいた馬。それでも古馬C2の下位の馬を一蹴しています。
土曜の10Rでイシノウォーニングが勝ったのも印象的でした。少頭数とはいえ相手は古馬B1の上位で普通に勝ち負けできる馬ばかり。それにほぼ完勝でしたから、3歳のトップクラスは古馬B1で通用するという計算ができそうです。
これは日曜の11Rで2着に入ったセイントネイティブが、現状3歳A級ではちょっと足りない、という状況で古馬B2上位の馬と互角に渡り合った、というところからも裏付けられます。
この辺、取捨の条件がもう少しあって、それは、
・2歳時に認定戦を勝ったまま伸び悩んでいる馬が、現在の実力以上のクラスに入ってしまって苦戦するパターン
・逆に、JRA未勝利から3歳下位に転入、そのまま実力比で楽な古馬クラスに入ったパターン
があります。前者は買ってはいけないタイプ、後者は積極的に買うべきタイプ。過去の戦績を見比べつつ、になりますが、ここらあたりも頭に入れつつ見れば「消し」の3歳馬の選別も楽になるでしょう。
もう少しすると今度はJRA3歳未勝利の馬がどっとやってきて勢力図が変わります。狙える3歳馬を今のうちに見つけて稼いでおきましょう。
月曜のメインはB2級のマイル戦・ムーンライトカップ。ざっと見ただけで分かるとおりの好調馬・実力馬揃いで見応え満点、予想の歯ごたえも満点になりそうなレースです。
まあどれを選んでもチャンスはありそうだな、という面々ですが、ここはやはりこの馬に期待しましょう。8連勝中の(11)サクラカムイオーです。
昨冬に岩手に移籍後、シーズンを挟んで8連勝。駆け足でクラスを上げて、B2級も4戦で突破してきました。おまけにその勝ちっぷりもほとんどがワンサイドの圧勝という見事なもの。そして、前走でぶっちぎって負かした相手が、例えばハルサンヒコだとかマイネルルチャード、ポイントプリムだとかはその後B2の上位で好走しているのですから、そのレースの質もかなり高いと言わざるをえません。
課題はマイルの外枠。10頭立ての8枠ならまだしも12頭立ての11番枠は不利度がかなり増します。また、コーナーが多くなる水沢ではマクリに手こずる印象もありますね。
ただ、それでも8連勝の魅力は大。この状況でなお突破できれば、その実力は本物という事になります。
対抗は(2)ケイジートレジャーを狙ってみます。この好メンバーの中ではやや格下感がありますが、立ち回りの巧さはここでも一目おけるもの。恐らくは逃げ・先行馬が活発にやりあうだろう中、うまく好位に取りついていれば・・・。
単穴3番手は(6)ポイントプリム。ここは同型の追撃も激しいでしょうが、それでも先行しきれば粘りきってしまう。それくらいの底力を持つ馬です。
ヒモ穴は差し馬から(1)エムアイルシェルと(10)アマデウス。一歩引いた位置から戦える馬に一発逆転を狙ってきそうな鞍上。これは押さえておいた方が良さそう。
★買い目
馬複 (2)=(11)、(6)=(11)、(1)=(11)、(10)=(11)
22日メイン「ムーンライトカップ」を協賛するのは"岩手競馬・みんなで応援ネットワーク"。この組織は岩手競馬を支援するファン団体、地元マスコミ各社などが発起人となり、様々なイベントを実施し岩手競馬を盛り上げていくというもの。
プレイベントとしてジャパンダートダービー当日、水沢競馬場テレトラックで「パブリック・ビューイング」を行い好評を博したが、それを受けて今回22日(日)、応援ネットワーク設立記念を実施。
準メイン9レースで「岩手競馬応援ネットワークカップ」、メイン10レース「ムーンライトカップ」を協賛し、それぞれの優勝関係者に記念の副賞を贈呈する。
また同日、水沢競馬場内では"当たり馬券抽選会"を行い、当選者には前沢牛、ゲームソフトなどのプレゼントがある。
今後、競馬サークルとファンとの交流会なども計画中ですので、よろしくお願いします。
B1級馬による水沢1800m戦「ムーンライトカップ」だが、実力伯仲のメンバーがそろい、軸の選定にも迷った。
最終決断は斤量差、水沢1800m適性、順調度などからスズモンスターを主軸視した。
中央0勝から大井へ転籍し、2戦目から3連勝マーク後、再び中央へ戻ったが、2戦着外に沈んで岩手入り。
初戦は半年ぶりのハンデがありながら3着にまとめ、この内容から2戦目は1番人気に支持されたが、伸びを欠いて3着。ちょっとガッカリさせたが、続く一戦でハッピートークのタイム差なし2着。
ハッピートークはその後、牝馬オープン・フェアリーCを優勝し、スズモンスターの評価が再び上がった。
しかし前走・レインボーCではケイジーウォリアの大外強襲に屈し、トーホウライデンにも先着を許して3着。これで本命にするのは危険が多いが、最大の理由は臨戦過程。このレースに照準を絞ったのが明白だからだ。
スズモンスターは7月26日、レインボーカップへ直行。それに対し、有力視されるケイジーウォリアは盛岡1800m戦を使い、一方のトーホウライデンは16日、クラスターCから中5日の連闘。
ただでさえ猛暑続きだった今年の夏に、このローテーションがこたえない訳がない。今年開業したばかりの板垣吉則調教師に初の特別タイトルをプレゼントする。
逆転筆頭はケイジーウォリア。今シーズンは2着1回以外は精彩を欠いていたが、目下2連勝と完全復活。自慢の末脚が冴え渡り、近走成績から主軸視が妥当だろうし、人気も集めるに違いない。
ただ、今回はトップハンデ57キロを背負った上、意外にも水沢1800m戦は4着が最高で、馬券対象にすらなっていないのが気がかり。
トーホウライデンの過去実績は、このメンバーで抜けた存在。今季もB1から挑戦し、早池峰賞2着、重賞・岩鷲賞5着、そして前走・クラスターCでは自己タイムを大幅に更新して9着。
B1では役者が違う印象だが、不安は先にも記したように中5日のローテーション。8歳馬にはちょっときついし、個人的な意見だが左回りの方が合うタイプ。水沢1800mでもソコソコの実績があるが、決して適性があるとは思えない。アッサリか、凡走かの意味で▲評価とした。
本調子ではないが、水沢コースが合うコアレスランナーの巻き返し、前回快勝でアッと言わせたモンセルバンもマーク欠かせない。
◎(6)スズモンスター
○(1)ケイジーウォリア
▲(2)トーホウライデン
△(9)コアレスランナー
△(5)モンセルバン
3連単は6、1、2のボックスが本線。あとは9、5を3着押さえ
馬複は 1-6、2-6、6-9、5-6
<お奨めの1頭>
4レース スニーク
前走はダートに替わって動きが一変。けた違いの強さで見事逃げ切った。水沢は初めてだが、ダートなら心配なし