いよいよ暑さも厳しくなってきた岩手県。西日本ほどではないけれど、こちらも連日30度を超える暑い夏になっています。
「夏は牝馬」なんてよく言われますが、今週は牝馬が驚きの大活躍。2日土曜日は11R中牝馬が5勝。昨日の日曜日は11R中牝馬が何と8勝!牝馬限定のメインレースを除いても10R中7勝もしています。人気薄の牝馬が圧勝するようなシーンも目立ちましたね。
見ていると、牡馬がイライラしてみたり妙に元気がなかったりする一方で、牝馬の方は元気な印象を受けます。
「夏は牝馬」&「人気薄の牝馬」。これで高配当もバッチリ!?
タイキサファリは“マイルあたりで切れ味が活きる馬”という印象があって、過去に出走経験があるとはいえ、この距離がプラス材料になるとはあまり思えません。それよりは、各地の大レースを走ってきたレース経験の豊富さの方が活きてくるのではないか?
ヒシリーガルは血統から受けるイメージほどには長い距離向きではない模様。とはいえ能力はここでは上位、軽視はできません。
◆買い目
馬単 4=3、4→6、4→5、3→6、3→5
◆お奨めこの一頭
8R:イブキミーティアー
メンバーは前走並、勝ち馬が抜けた分大幅に楽になったともいえる。それに加えて得意の水沢。チャンスだ。相手は3・9。
3日(日)メインは3歳以上オープン牝馬による「第9回 岩手日日新聞杯 フェアリーカップ」(水沢1800m)、9頭立て。このレースの1、2着馬には8月31日、重賞ビューチフル・ドリーマーカップ(水沢1900m)への優先出走権が与えられる。
断然のヒロインを演じるのは、昨年覇者サイレントエクセル。
シーズン入り直前、脚部にながら本来の調子を取り戻していくタイプ。次走に地元・マーキュリーカップを使う選択肢もあったが、同じG?なら2000mより1600mの方が合うと陣営は判断。川崎・スパーキングレディーカップ挑戦を決めた。
ただ、何度かの遠征で環境の変化を極端に嫌うことが分かっていたため、当日輸送で同レースに臨み、体重減こそプラス2キロだったが、みちのく大賞典と同様、後方のまま。3・3秒差の11着という結果に終わったが、これは納得の結果、仕方なしとサイレントエクセル関係者。
この遠征効果は帰郷後に現れた。実戦を2度使われて大幅に上昇し、今回の追い切りで4ハロン48秒9の破格タイムをマーク。暑い季節が大好きサイレントエクセルが、ようやく本来の迫力を取り戻した。
このメンバーでは実力が抜けているのに加え、復調急なら鬼に金棒。焦点はいかに勝つかと2着争いに絞られた。
相手筆頭にマルカンジョオーを指名する。昨年はB2級スタートから大躍進を遂げ、フェアリーC3着、ビューチフル・ドリーマーC4着まで成長した。その後、脚部難のため10ヶ月の休養を余儀なくされ、今年6月に戦列復帰。5、4、5着と伸びを欠いているが、徐々に立ち直り気配。水沢1800mの絶好1枠を引き当てたのもラッキーだった。
一方、クルセイズは芝の重特・せきれい賞、かきつばた賞で3着。一度、北海道へトレードされ、赤レンガ記念5着を含めて今季<1.1.2.2>。抜群の安定感を誇り、おそらく2番人気。
それでもあえて▲評価としたのは牝馬に長距離輸送、使い詰めのローテーションがきつくないかとの懸念から。最後の詰めが甘いのは、そこに起因しているのかも知れない。
とは言っても相手なりに結果を出せるのが、クルセイズのクルセイズたるゆえんなのだが…。
ひとまず過去実績からマルカンジョオー、クルセイズを上位に採ったが、活きの良さで食い込みを狙っているのがシュクジャンヌ、トーヨーハヤテ、カネショウプルート。
シュクジャンヌは盛岡2戦を凡走したが、これはコース適性の問題。水沢に好走が集中しているのは見逃せない。前回10着後はここ1本に絞って調整され、牡馬オープン相手にあすなろ賞5着の実績も光る。
トーヨーハヤテはB2級を卒業したばかりだが、岩手でひと皮むけて<3.4.1.0>とすべて3着以上にまとめ、依然底を見せていないのが魅力。展開構わずの切れる末脚を武器に、一発も十分に可能だろう。
最大の惑星馬となるのがカネショウプルート。3歳から強気の挑戦だが、3歳牝馬重賞・留守杯日高賞、ひまわり賞と2連勝。昨年まで未勝利だったのが信じられないような強さを披露した。続くJRA条件交流戦は2戦2着に止まったが、地元水沢なら古馬相手でも好勝負に持ち込めるかもしれない。
◎ ?サイレントエクセル
○ ?マルカンジョオー
▲ ?クルセイズ
△ ?シュクジャンヌ
△ ?トーヨーハヤテ
△ ?カネショウプルート
3連単は5を1着固定に1、9折り返し本線。もう一つの作戦は5から8、2、4流しが馬券的に妙味かも
馬複は1−5、5−9、5−8、2−5、4−5
<お奨めの1頭>
11レース パラダイスオピウム
前回2着に敗れ連勝4でストップしたが、タイム差なしなら評価ダウンにならない。ここは仕切り直しの一戦だ
2日(土)メインはB1級馬による1900m戦「蹄声会会長杯 第8回レインボーカップ」、11頭立て。
今回のポイントはコース替わりと水沢1900mの距離。前開催で芝を使った馬、ダート1600m、1800m戦を使った組などが入り混じっているが、大幅に条件変更。常識的には近走データは参考にできないが、ここは前走内容を素直に評価できそうだ。
本線は芝1700m戦・FM岩手杯1、2着カネショウエリート、マイネルティーダ。
そのレースを振り返ってみたい。ケイアイフォーユー、アグネスモリガンがハイペースを形成し、4番手インにカネショウエリート、マイネルティーダはジックリ待機策の戦法を取った。先に動いたのはマイネルティーダで3コーナーからまくりをかけたが、カネショウエリートは内にいたため、直線まで周囲が壁になる不利。ラスト100mで先頭に立ったマイネルティーダがそのまま押し切るかに見えたが、馬群を割ったカネショウエリートが抜け出し、クビ差交わして快勝。連勝を3に伸ばした。
この結果からカネショウエリート優勢は明白だが、マイネルティーダを主軸視する。 同馬は相手なりに駆ける堅実さを身上とし、岩手で馬券の対象から外れたのは2度のみ。しかしその2回も4着に入線しており、芝ダートを問わず毎回上位を賑わしている。前回・FM岩手杯はパーフェクトのレースぶりだったが、2着惜敗は勝ったカネショウエリートを誉めるべき。
それでもマイネルティーダを◎としたのは、水沢1900mが最大の理由。時に取りこぼしがあるのは一瞬の決め手がないため。顕著に現れていたのが芝1000m・水無月賞4着で、忙しい競馬よりもゆったりと流れる長い距離がおそらくベスト。前回の雪辱を晴らすには格好の舞台となった。
一方、カネショウエリートは芝で抜群の安定度を誇っていた半面、パワーが要求されるダートに手こずり、2歳12月に2勝目マークして以降はずっと白星なし。ひとまず着は拾っていたが、なかなか勝ち切れずにいた。
しかし今季は開幕から4戦2着3回と順調な滑り出しから6月22日、未勝利だった盛岡ダートで初勝利をマーク。それをきっかけに前走含めて目下3連勝中と上昇一途。メイセイオペラ産駒がついに本格化を迎えた。このメンバーで勝てるようならA級でも通用は間違いなしだろう。
ヘライカントリーは今季<1.4.1.1>。唯一4着は出遅れが響いたもので、他のレースでは堅実な差し脚が冴え渡っている。当該距離1900mでも一昨年、B1級・ディセンバーカップを快勝(2着はブラックオーメン)し、距離実績も問題ない。
ブラックオーメンは昨年までA2へ在籍。今季はB1へ降格したが、1勝のみはちょっと不満残るが、展開が向かなかったのも事実。1900m戦なら自慢の末脚が爆発のシーンまで。
以下、距離長いが前走・ねむの木賞でマイネルイディオスを完封した格上オリエントボス、前が速くなればエイシンウルフオーの台頭も一考。
◎ ?マイネルティーダ
○ ?カネショウエリート
▲ ?ヘライカントリー
△ ?ブラックオーメン
△ ?オリエントボス
△ ?エイシンウルフオー
3連単は3、5の1、2着折り返しから3着8、2、11流し
馬複は3−5、3−8、2−3、3−11、5−8
<お奨めの1頭>
9レース ダンストンリアル
みちのく大賞典5着はキャリア不足、そしてせきれい賞6着は適性低い芝と敗因がはっきり。メンバー有利の今回はきっちり勝ちたい