牝馬サクラヒメが世代の頂点に
1月3日(火)には重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝1番人気のサクラヒメが優勝。第2障害先頭から悠々逃げ切り、4歳シーズン三冠最終戦を圧勝で飾りました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.コウシュハハリアー(760) 33.3
2.ミソギホマレ(740) 14.4
3.サクラヒメ(740) 1.6
4.アバシリサクラ(740) 84.9
5.マルモタイショウ(760) 50.8
6.マルホンリョウダイ(760) 12.5
7.マサタカラ(760) 15.2
8.オーシャンウイナー(760) 2.9
9.ネオキングダム(760) 60.6
単勝1番人気に推されたのはサクラヒメ。昨年7月の柏林賞は競走中止となりましたが、目下4連勝と勢いもあることから単勝1.6倍と圧倒的な支持を集めました。イレネー記念、ばんえいダービーなど重賞4勝のオーシャンウイナーが単勝2.9倍の2番人気。あとは単勝10倍以上で、近5走で4勝と充実のマルホンリョウダイ、9月の銀河賞を制したミソギホマレ、柏林賞2着のマサタカラの順で続きました。
第1障害を越えた勢いで先行したのはオーシャンウイナーで、サクラヒメが差なく追走。マルホンリョウダイ、アバシリサクラも続き、ミソギホマレも位置取りを上げてきます。中間点を過ぎてミソギホマレが先頭に立ちますが、サクラヒメが交わすとそのまま先頭で第2障害下に到達。前半は43秒というペースで進みました。
サクラヒメは第2障害下でじっくり息を入れて最初に仕掛けると、すんなりとひと腰先頭でクリア。やや離れてオーシャンウイナー、ミソギホマレも通過し、マルホンリョウダイが4番手で続きました。
サクラヒメは軽快に歩を進めると、残り20メートルあたりから渡来心路騎手は手綱を持ったまま、余裕十分のゴール。残り20メートルあたりで2番手に上がったミソギホマレが止まらず歩き切って牝馬のワンツー。世代頂点競走全制覇がかかったオーシャンウイナーは3着でした。
サクラヒメは、ばんえい菊花賞、ばんえいオークス、クインカップに続く重賞4勝目。牝馬による天馬賞制覇は16年キサラキクに次ぐ、史上2頭目の快挙となりました。この後は年上の馬との戦いになりますが、牝馬限定の重賞はもちろん、牡馬一線級が相手の重賞でも活躍が楽しみになる結果となりました。
渡来心路騎手「馬場も軽かったし、馬の調子も良かったのか、前走よりも荷物は重かったですが、軽そうに引っ張っていたので良かったです。道中2回刻むことができて、先頭で障害に着けたので、多分障害は上がると思っていたので、障害の下に着いたくらいで勝ったかな、と思っていました。(この馬の強さは)スタートの良さと、スピードがあるところですね。降りてからの切れ味も凄いものがあるのでこれからが楽しみです」