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2021年9月 3日 アーカイブ

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今週の見どころ(9/4~9/6)

2021年9月 3日(金)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※8月30日(月)~9月12日(日)は無観客開催

 前開催は3歳・4歳混合の重賞・はまなす賞、5歳準重賞・朱雀賞が組まれていたことでオープン馬が分散。涼風特別を勝ったのはシンザンボーイでした。しかし開催替わり5日(日)のマロニエ賞はそのシンザンボーイが出走枠に入れないほどのメンバー構成。はまなす賞のカイセドクター、朱雀賞のメムロボブサップと両レースの勝ち馬も出走予定です。今開催から基礎重量が10キロ増え、オープンは690キロとなり、3・4歳も含め牡馬は特別戦では700キロ台を課されます。また次開催9月19日の岩見沢記念は基礎重量820キロの高重量。パワーと障害力が問われる秋競馬のスタートです。

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【第11回開催1日目】
 9月4日(土)のメイン第10レースは、長月特別(B1級-1組・20:10発走予定)

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 近2開催はB1級単独の特別戦は組まれておらず、直近の特別は8月16日のベガ特別で格下B2級との混合戦でした。同レースは4歳が5頭と多く、1~3着を独占。ここには1、2着馬が出走しています。
 ◎コウテイはベガ特別では2着でした。B1級で賞金上位の4歳は同じ開催の山鳩賞(4歳オープン)に出走。昇級戦でもB2級を4戦で突破してきた勢いが買われたか1番人気に推されました。結果逃げ粘れずでしたが、決め手の違いを見せつけたエンゼルフクヒメは柏林賞5着があり実績上位。今回も両馬のハンデ差25キロは変わりませんが、当時から基礎重量が10キロ増えているぶん、前で運べるコウテイに逆転のチャンスが生まれそうです。
 ○エンゼルフクヒメは、コウテイを差し切ってB1級初勝利を特別戦でマーク。第2障害に到達したのは3番手とこの馬にしては積極的に運んで、しかもひと腰でクリアと、すべてがうまく噛み合った印象でした。続く前走の平場戦も障害を3番手で越えての惜敗で、ひと皮剥けた今なら、特別戦でも評価を下げる必要はありません。
 ▲コウシュハボブは、山鳩賞に出走しており、B1級の4歳では上位の存在。8月2日のしし座特別(B1級-1組)でメンバー最先着の3着は、コウテイと同じく昇級初戦での好走でした。B2級-1組の拓成湖特別(6月26日)では残り20メートルで単独先頭に立ったコウテイを交わして楽勝。当時からともに重量が45キロ増えての今回はどうでしょうか。
 △センショウニシキは7歳で、昨季A2級-1組の特別戦で接戦を演じたキャリア上位。B1昇級後も3戦連続で2着と安定感が魅力。B1級特別初挑戦になりますが、障害はひと腰で越えている巧者だけに、重量の増量も克服できそうなことから警戒は必要です。

【第11回開催2日目】
 9月5日(日)のメイン第11レースには、マロニエ賞(オープン・20:10発走予定)が行われます。

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 ばんえいグランプリ、5歳の準重賞・朱雀賞と連勝したメムロボブサップが回避したため、ハンデ差は最大でも10キロしかつきません。しかし次開催には岩見沢記念が組まれているため、各陣営の思惑も推理したいところです。
 注目は◎インビクタです。4歳を除く今開催の通算収得賞金順13番目で、ここを勝てば岩見沢記念出走圏内に入れる可能性があります。オープン昇級初戦の前走は世代限定戦の朱雀賞(5着)でしたが、3走前のサマーカップ(オープン・A1級混合)はミノルシャープの2着で、4着メジロゴーリキには先着。5走前の天の川特別(オープン・A1級-1組混合)ではアアモンドグンシンの3着など、A1級の10キロ減はあったにせよ、オープン一線級と好勝負してきました。サマーカップ、天の川特別とも障害をひと腰で早めにクリアしながら粘りを欠く内容でしたが、重賞前で収得賞金上位馬の仕上げに余裕があれば逃げ切りに期待できます。
 ○アオノブラックは、旭川記念8着、ばんえいグランプリ5着などこの夏は不本意なレース続き。しかし前走の朱雀賞では6着とはいえ障害は立て直して、復活の兆しはありました。岩見沢記念出走に賞金は足りていますが、ここは叩き台というより、結果を出して手ごたえをつかみたいところかもしれません。
 5歳馬2頭以外は、前走が涼風特別(オープン)ですが勝ち馬のシンザンボーイは不在。
 ▲アアモンドグンシンは2着で、障害をひと腰2番手クリアから勝ち馬を1秒7差まで追い詰めています。通算90戦で30勝に対し着外34回と、勝つときは強く負けるときは大敗というタイプですが、前走久々にコンビを組んだ阿部武臣騎手との相性がよさそう。今回はお手馬メムロボブサップが回避したため、引き続きこの馬の手綱を取ります。
 △メジロゴーリキ△ミノルシャープは涼風特別で3、4着。今回は5歳馬2頭が加わりますが、近走の安定感上位といえます。

【第11回開催3日目】
 9月6日(月)のメイン第11レースは、白露特別(A2級-1組・20:15発走予定)

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 ◎ナカゼンガキタは、昨季オープン格付で、B2級まで下がった今季は6月の初戦から5連勝しています。続く前々走のデネブ特別(A2級-1組混合)で2着に敗れましたが、A2昇級初戦で負担重量20キロ増ながら障害をふた腰で越え、同じくオープンから降級したノエルブランにコンマ2秒差の惜敗。なお今回も出走している3着センリョウボスと3秒3、4着ミノルシンザンとは7秒3差でした。しかし前走の不知火特別(A1級混合)を逃げ切って、強力なA1級馬たちをしりぞけています。今開催から基礎重量は10キロ増でも、賞金ハンデ5キロは据え置き。A2級同士の一戦だけに負けれられません。
 ○センリョウボスは、デネブ特別では障害3番手からナカゼンガキタに迫っています。前走は中日スポーツ杯(A2級)を使われましたが、雨馬場で馬場水分は2.6%。2着ココロノタカラがデネブ特別(5着)から30秒以上タイムを縮めているのに対し、こちらは13秒3速くても5着だったのは馬場適性の差といえるでしょう。今回はそれほど軽くならないはずで、際どい勝負に持ち込めそうです。
 ▲ミノルシンザンは、今回もライバルになりそうなセンリョウボスと今季特別戦で4度対戦し、極端な軽馬場だった中日スポーツ杯を除けば2勝1敗と勝ち越しています。その前走も、デネブ特別で膝を折った障害の立て直しに重点を置いた内容に見え、7着でも今回につながる内容といえます。
 △ココロノタカラは、中日スポーツ賞ではデネブ特別と動きが一変。前々で運んで2着に食い込みました。とはいえ5月の特別戦では馬場水分1.1%で、ミノルシンザン、センリョウボスを破った実績もあります。久々の好走だった前走が、キッカケになる可能性はあります。

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