今週から3週連続で重賞が実施されます。その第1弾は11月1日(日)に行われる北見記念。2011~13年に3連覇したギンガリュウセイ、17、18年と連覇のコウシュハウンカイなどリピーターが活躍。一方では、14年フクドリ、19年シンザンボーイはともに8歳で重賞初制覇するなど、基礎重量850キロ(20年)の高重量への適性が問われる一戦といえそうです。
11月3日(祝・火)には、帯広競馬場および直営場外発売所でも、JBC競走の発売が実施されます(詳しくはこちら)。
【第15回開催1日目】
10月31日(土)のメイン第10レースには端野峠特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。昇級初戦か2戦目という馬が5頭。既存のB2級勢も特別戦での良績が少ない混戦のメンバーです。
◎シャンハイオトメは、前走の紅バラ賞(4歳牝馬オープン)では重量660キロで8着でしたが、障害の天板まではひと腰で上がっていました。多くの馬が前走から30~40キロ増となるのに対し、この馬と、同じ前走10着△ジェイセリナは5キロ増で出走可能なのは有利な印象です。
○ホクショウカップは、B2昇級後の近2走が1組、1・2組決勝と、骨っぽい相手関係でも障害はひと腰で越え、大きくは負けていません。初の特別戦ですが力差のないメンバーで、上位争いを期待します。
▲コウシュハルパンは、近2走とも3着でホクショウカップに先着しています。特別戦で重量が30キロ増えても、自己の競馬ができればチャンスは見込めます。
△キタノサムライは昇級初戦ですが、昨季はB1級(混合戦含む)で3勝の実績。一気の40キロ増はやや心配とはいえ、格負けはないはずです。
【第15回開催2日目】
11月1日(日)のメイン第11レースは、BG2・第41回北見記念(20:15発走予定)。基礎重量850キロ(4歳10キロ減)から、今季の収得賞金150万円につき10キロずつ加増となる別定重量戦。コウシュハウンカイとミノルシャープのトップハンデ880キロから牝馬ミスタカシマの840キロまで最大40キロの重量差があります。
◎オレノココロは、ばんえい史上最多の重賞24勝を誇る強豪。現在出走可能な重賞で勝っていないのは、北斗賞とこのレースのみとなっています。10歳で迎えた今季は特別戦で2勝を挙げ、7月の旭川記念でミノルシャープの2着後、苦手な夏場を休養。3カ月の休養明けとなった前走狩勝賞(オープン-1組)では障害4番手から伸びたものの、伸び盛りのゴールデンフウジンに一気に交わされ2着でした。しかしその差は1秒6とわずかで、さすがの走り。今回はトップハンデの2頭から20キロ軽い860キロと重量に恵まれた感があります。この北見記念を勝つと、同世代のライバル・コウシュハウンカイに続く旧四市冠競走(旭川記念、岩見沢記念、北見記念、帯広記念)全制覇の快挙となります。
○コウシュハウンカイは、北見記念は17年、18年と連覇しており好相性。9月の岩見沢記念ではほかの人気馬が障害で苦戦するなか逃げ切っています。当時からミノルシャープ、オレノココロが加わっても、互角以上に戦えるはずです。
▲メジロゴーリキは、昨年のこのレースでは860キロで3着に健闘。10キロ軽い今年は昨年以上の着順も狙えそう。
△ミノルシャープは、トップハンデ880キロの克服が課題ですが、重賞3連勝中の勢いから押さえておく必要がありそうです。
【第15回開催3日目】
11月2日(月)のメイン第11レースは、能取湖特別(オープン・20:05発走予定)。
◎マツカゼウンカイは、オープン(混合戦含む)で3連勝中。特に近2走はホクショウマサル、センゴクエースら一線級を封じており、充実しています。前日に重賞・北見記念が組まれているため、ここは実質オープン2番手のメンバー。きっちり4連勝を決めたいところ。
○ウンカイタイショウは、前開催ではオープン-1組の狩勝賞を使われ、逃げて3着。ゴールデンフウジン、オレノココロに差されたものの7番人気ながら頑張りました。マツカゼウンカイには3走前に8秒1差つけられていますが、当時よりハンデ差が5キロ縮まることで、接戦に持ち込めるかもしれません。
▲シンザンボーイは、前開催のサンケイスポーツ賞(オープン-2組)でメンバー中、マツカゼウンカイに次ぐ4着。切れ味も必要な重量700キロ台の特別戦で、しかも相手強化ではこの結果も仕方ありません。今回も同じ重量ですが、2着ホクショウマサル、3着センゴクエースが不在なら巻き返せます。
△ゴールデンフウジンは、2走前がマツカゼウンカイの2着でした。そのレースや狩勝賞より賞金ハンデが5キロ増えて、同じレースができるかどうか。