年明けのばんえい十勝は、1月1日(祝・火)~5日(土)までの連続5日間となっています。1日(祝・火)~3日(木)はデイ開催、4日(金)、5日(土)は薄暮開催で実施されます(※発走時間等、詳しくはこちら)。2日(水)には帯広記念、3日(木)には天馬賞と2つの重賞が組まれており、年始から熱い戦いが期待できます。
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【第20回開催1日目】
1月1日(祝・火)のメイン第11レースは、ニューイヤーカップ(A1級混合・16:40発走予定)。9頭中6頭(1頭は競走除外)が、12月27日のA1級-2組からの出走です。
◎ホクショウメジャーは、前走A1級-2組での3着など、勝ち味に遅い面がありますが、障害は安定しています。今回は出走9頭中8頭が平場戦からの参戦。特別戦に替わってもっとも持ち味を生かせそうなこの馬に勝機到来です。
○タカラシップは、A1級-2組戦を2連勝して勢いに乗っています。こちらも障害に自信があるだけに特別戦替わりは問題なく、障害で後続との差をつけられれば3連勝のシーンまでありそうです。
▲フェアリースズは、格下ですが、他のメンバーは特別戦替わりで負担重量が前走から30キロ以上増えるのに対し、この馬は前走に引き続き710キロで臨めるのは歓迎。障害次第では一発の可能性を秘めています。
決め手上位△ニシキエーカン、△スーパータイトルは障害次第では出番がありそうです。
【第20回開催2日目】
1月2日(水)のメイン第9レースは、BG1・第41回帯広記念(16:05発走予定)。基礎重量890キロから本年度の取得賞金130万円につき10キロ加増される賞金別定重量戦です。10キロ増の900キロがシンザンボーイ、20キロ増の910キロがセンゴクエース、30キロ増の920キロがオレノココロ、40キロ増のトップハンデ930キロがコウシュハウンカイ。加増なしの3頭とは最大40キロのハンデ差がつきます。
◎コウシュハウンカイは、今季11戦して3着以内を外したのは、ばんえいグランプリの一度のみ。930キロのトップハンデは不安要素になりますが、近走はトップハンデをものともせず、前走ホワイトクリスマス賞(オープン-1組)を含め4連勝中と勢いに乗っているだけに逃げ切り十分でしょう。
前走ドリームエイジカップを勝利して臨む○オレノココロは、コウシュハウンカイより10キロ重量が軽く、実力的に考えれば首位筆頭ですが、障害次第なところは否めません。同馬と比べて安定感に欠けるため今回は対抗評価までとします。
▲シンザンボーイは、昨年に続き2度目の挑戦ですが、今季重賞ではばんえいグランプリ3着、ドリームエイジカップ2着と確実に力をつけています。上記2頭とは実力的に差がありそうですが、前走ホワイトクリスマス賞(オープン-1組)で2着と好走しているだけに上位争いは十分可能です。
△フジダイビクトリーは16年のばんえい記念の勝ち馬で、高重量戦を得意とするタイプですが、意外にも当レースは4度挑戦して2度の3着が最高。連下と評価は下げましたが、警戒は必要です。
【第20回開催3日目】
1月3日(木)のメイン第10レースは、BG1・第12回天馬賞(5歳・16:40発走予定)。4歳シーズン三冠の最終戦で、一冠目・柏林賞はジェイワン、二冠目・銀河賞はミノルシャープがそれぞれ制しています。今回は、牡馬760キロ、牝馬740キロの定量戦で行われます。
◎ゴールデンフウジンは、射手座特別(A1級-1組)、カトレア特別(オープン-2組混合)を続けて2着と好走すると、前走オリオン特別(オープン-2組混合)では積極的に先行し、障害先頭通過から逃げ切って快勝。まだ障害をひと腰では越えられませんが、ふた腰目の入り方が良くなっています。好調ぶりが目立つだけに2016年ナナカマド賞以来の重賞制覇は目前です。
○メジロゴーリキは、前走カトレア特別(オープン-2組混合)4着など勝ち味に遅い面がありますが、近走は障害をひと腰でまとめています。障害力のあるこの馬にとって負担重量が増える重賞の舞台は確実にプラス。世代のダービー馬として、4歳シーズン三冠の最終戦での好勝負に期待です。
▲マツカゼウンカイは、テンのスピードがつかず置かれる面がありましたが、近走ではそれが改善されつつあります。2走前のドリームエイジカップこそ障害で手間取り7着と敗れましたが、前走師走特別(オープン-1組)では、障害はひと腰でまとめている4着を確保しているだけに世代限定戦ならチャンスはあるでしょう。
△ミノルシャープは、今季18戦して着外は一度のみと安定。重賞でも銀河賞1着、ドリームエイジカップ3着と力をつけていますが、今回は2着だった前走地吹雪賞から一気の重量増となるだけに連下までとします。
【第20回開催4日目】
1月4日(金)のメイン第10レースは、新雪特別(A2級-1組・18:10発走予定)。ばんえい十勝は、この日からシーズン最終日まで薄暮開催となります。
◎シンエイパワーは、2走前のターコイズ特別で6秒6差の6着に健闘。A2昇級初戦でいきなり特別戦に組み込まれ、しかもA1級混合という厳しい相手関係でも障害はひと腰でまとめ、収穫の多いレースでした。続く前走の1組平場戦では、今回のメンバー中最先着の2着。引き続きA2級同士の争いなら、勝ち負けは間違いないところ。
○チヨノタカラは、2走前のおおいぬ座特別(A2級)を障害ひと腰から抜け出して快勝。前走の1組平場戦では2着シンエイパワーをとらえきれずも3着と上々の走りを見せています。クラスの先輩として、意地を示す場面も。
▲ブチオは、2着だったおおいぬ座特別のように、差してくるも脚を余して負けるケースも多数。しかし、前走地吹雪で定量500キロの速い流れを経験し、行きっぷりが変わってくれば、今季特別戦で初勝利のチャンスが訪れそう。
△センショウニシキは、今季15戦して5勝、2着5回、3着3回、4着2回という安定感。今回は2カ月ぶりで、昇級初戦となりますが、相手なりに駆けてきそうです。
昇級2走目△イッキフジも押さえておきたいところ。
【第20回開催5日目】
1月5日(土)のメイン第10レースは、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン混合・18:15発走予定)。オープン4頭とA1級5頭が争います。
◎カンシャノココロはオープンに上がって以降、白星がありませんが、今回と同じA1級との混合戦では2走とも3着に入っています。相手に恵まれたここは逃げ切って、オープン馬の貫録を見せたいところ。
○キンメダルは、今回のメンバー中5頭が出走していた前走ノエル特別(A1級-1組混合)では7着も、2戦続けて障害で苦戦することは少ないタイプ。巻き返してくるでしょう。
▲コウリキは、ノエル特別2着馬ですが、障害での腰入りにムラがあるタイプ。今開催からオープンへ昇級し、クラスハンデ10キロを克服できるかがカギになります。
△ホクショウマックス、△サカノテツワンは、A1昇級後、キンメダル、コウリキと接戦している実績があります。ともに障害巧者で食い下がりに警戒したいです。