12月2日(日)のメインには、3歳牝馬ナンバーワン決定戦・ばんえいオークスが組まれています。注目を集めるのは、ばんえい菊花賞で同世代の牡馬、セン馬を完封したミスタカシマでしょう。しかし、3歳三冠が現在の体系(実施順)になった2005年以降、牝馬のばんえい菊花賞馬は4頭おり、このレースでは06年エメラルドの2着が最高。昨年のナナカマド賞で20年ぶりの牝馬による制覇を果たした実力馬ミスタカシマですが、今回はどのような結果になるのでしょうか。
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【第17回開催4日目】
12月1日(土)のメイン第10レースは、十勝岳特別(B1級-1・2組決勝・19:05発走予定)。前週のB1級-2組、B1級-1組の両予選の上位5頭ずつにより争われる決勝戦です。
前走B1級-1組予選2着の◎イッキフジは、基礎重量が増えるにつれ大敗も多くありましたが、3走前に勝ち馬とは4秒2と僅差の競馬をすると、近2走は連続2着と復調気配。上半期の好走時は障害を早めに通過しそのまま押し切る形を得意としましたが、この2走は末脚を伸ばしてのものと決め手に磨きがかかっています。課題の障害さえ克服できればまず勝ち負けになるでしょう。
○ヤマノホシは前走B1級-2組予選を勝利。障害先頭通過後は直線半ばで2着ホクトシンバに合わされましたがしぶとく粘り込みました。特別戦で前走より負担重量が増え、障害力がより必要とされる舞台なら、障害巧者のこの馬が連勝をするシーンもありそうです。
▲キタノサカエヒメは、大外枠だった前走B1級-2組予選では4着と1番人気に反する結果となってしまいましたが、勝ち馬とは4秒6差なら逆転圏内です。中枠に入って巻き返し十分。
△ホクトシンバは、11月に入ってからは3、2、2着と好気配。前走B1級-2組予選は逃げ切り勝ちを収めたヤマノホシから、やや差のある障害2番手通過も末脚を伸ばしてコンマ7秒差まで迫っています。末脚が生きる展開ならチャンスは十分にあるでしょう。
【第17回開催5日目】
12月2日(日)のメイン第10レースは、BG1・第43回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。全馬定量670キロで行われる3歳女王決定戦です。
ここは当然◎ミスタカシマを本命視が妥当でしょう。前走のばんえい菊花賞では並み居る牡馬、セン馬相手に逃げて完封勝ち。今年2月の黒ユリ賞以来となる重賞3勝目となりました。この馬以外、今季重賞初挑戦という相手関係なら地力は断然。重賞4勝目に向けて邁進します。
問題は相手探しですが、○カネササクラが筆頭格でしょう。B4級に昇級後は3走して馬券に絡んでいないものの、一戦ごとに着順を上げています。一頭別格の馬がいますが、近走力をつけているだけに連争いは十分可能です。
▲プランセスは、2歳5月から12月にかけ4連勝を含め6戦連続連対と充実していましたが、その後は入着止まりを続けていました。しかし、10月に今季初勝利を挙げるとその後の3戦もすべて3着以内と好調ぶりがうかがえるだけに、重賞でも牝馬限定戦ならチャンスはありそうです。
△アフロディーテは、近2走のB4級で1、3着とともに好走。ミスタカシマ以外の馬にとって、今回の670キロは未経験の重量となるだけに、障害巧者のこの馬にも警戒が必要です。
【第17回開催6日目】
12月3日(月)のメイン第11レースは、射手座特別(A1級-1組・19:05発走予定)。
◎ジェイワンは、前走オータムカップ(オープン-2組混合)では差のある3着も、障害で止まりながら4番手で通過し発揮した末脚には目を見張るものがありました。今回はA1級同士で相手が緩和するだけに、7月の柏林賞以来の勝利に期待です。
○キンメダルは、勝ち味に遅いですが大崩れしないのが魅力です。前走トドワラ特別(A1級-1組混合)では、決め手の差で4着に敗れたものの、障害はそつなくこなしているだけに巻き返しに期待です。
▲ゴールデンフウジンは、7着だった前走オータムカップ(オープン-2組混合)を含め近走では障害で苦戦し、思うような結果を残せていませんが、相手緩和になる今回は決め手勝負に持ち込めれば出番は十分にあるでしょう。
△ホクショウマックスは、昇級初戦の分割引は必要ですが、前走トドワラ特別(A1級-1組混合)では、障害を先頭で通過すると直線では後続との差を広げて勝利。勝ちっぷりも良かっただけに上位争いも十分可能です。