11月12日(日)のメインには、4歳牝馬限定では唯一となる重賞・クインカップが組まれています。前哨戦・紅バラ賞の再戦模様となることが多いレース。そのためか、前哨戦で1~3着に入った馬が、クインカップで3番人気以内の支持を受けた場合、過去3年では3勝、2着2回、3着1回で複勝率100%というデータも。大波乱は少ない重賞ですが、今年はかなりの混戦だけに伏兵馬の台頭に警戒したいところです。
【第16回開催1日目】
11月11日(土)のメイン第10レースは、トドワラ特別(A1級-1組・20:10発走予定)。
◎フェアリードールは、前開催の能取湖特別(オープン・A1級-1組混合)では、A1級馬として最先着の3着と健闘。平場戦では流れに乗れない面をのぞかせますか、特別戦では先行して障害力を生かすレースができています。今回は、同じA1級同士の特別戦だけに、勝機も十分といえます。
○ホクショウユウキは、オープン混合だった近3走の平場戦で2、1、3着と安定。障害が立て直され、すっかり本来の姿に戻っています。今の状態なら特別戦でも勝ち負けが期待できそう。
▲フウジンライデン、△ホンベツイチバンは、A1昇級初戦だった能取湖特別ではそれぞれ5、8着でしたが、強力な先行力を持つオープンクラスの1、2着馬が抜けた今回は、流れも違うはず。クラス慣れも見込め、前進が見込めるでしょう。
【第16回開催2日目】
11月12日(日)のメイン第10レースは、4歳女王決定戦・第42回クインカップ(20:10発走予定)。
10月22日に行われた前哨戦・紅バラ賞(ハンデ差がつかない全馬負担重量660キロ)のほぼ再戦ですが、同レースを勝ったコウシュハローヤルがA2へ昇級。同馬だけが、今回は10キロ重い700キロを課されています。
となれば、紅バラ賞2着◎ブルーオーシャンに注目でしょう。逃げ切ったコウシュハローヤルをとらえることはできなかったものの、後続の追い上げを許さない強い競馬でした。もともとは黒ユリ賞を勝ち、2歳シーズン女王に輝いている実績馬。ここを見据え、状態を上げてきているのは間違いないところ
○フジノウンカイの紅バラ賞6着は、障害でふた腰かかったぶんを詰め切れずといった印象。着順ほど内容は悪くありません。黒ユリ賞5着、3歳のばんえいオークス4着とこれまでの牝馬重賞では善戦どまりですが、障害力が強化されている近況を考えれば、一歩前進が考えられます。
▲ヒカルナナヒメは、ばんえいオークス2着で、紅バラ賞4着。混戦のメンバーだけに、ゴール前がきわどい争いになれば、決め手がモノを言うシーンも。
△ビュウティハートは、紅バラ賞が7着でも、端コースに入ったのが影響した感も。本来は障害巧者なので巻き返しが期待できます。
△タナボタチャンは、紅バラ賞には不出走ですが、黒ユリ賞2着の実績を考えれば軽視できません。
【第16回開催3日目】
11月13日(月)のメイン第10レースは、サロマ湖特別(オープン-2組・20:10発走予定)。
◎アサヒリュウセイは、オープン初戦だった北海道競馬記者クラブ特別(10月14日・A1級-1組混合)でいきなり勝利。今回も強敵となりそうな、トレジャーハンター、キサラキク、キンメダルらを下しています。前開催は重賞・北見記念を回避したため出走がありませんが、さほどの相手強化もないここは連勝のチャンスといえます。
○キサラキクは、前走の北見記念ではあわや2着も、という走りで3着と善戦。北海道競馬記者クラブ特別でもいい脚を使って2着に追い上げており、格的には最上位といえます。
▲キンメダルは、道中の位置取りに結果が左右されるタイプ。北海道競馬記者クラブ特別では先行策から3着に駆けており、流れに乗って障害力を生かせれば、好勝負に持ち込みそうです。
△トレジャーハンターは、4走前の北海道競馬記者クラブ特別では4着も、障害が立て直された近3走が1、2、1着と軌道に乗りました。今回はオープン馬同士の争いとはいえ、2組のメンバーなら十分通用するでしょう。
△アアモンドセブンは、オープン昇級後の近2走でも障害は崩れていません。特別戦へ替わることで新味発揮があるかもしれません。