11月8日(日)のメインには、4歳牝馬ナンバーワン決定戦・クインカップが組まれています。2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスとも制しているキサラキクがここも勝ち、この世代の絶対女王に君臨するのか。見逃せない一戦です。
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【第16回開催1日目】
11月7日(土)のメイン第10レースは、北海道記者クラブ特別(オープン-2組・20:10発走予定)。
前走の重賞・北見記念(10月25日)で5着ホクショウユウキに期待します。第2障害6番手クリアから着実にゴールまで歩き続け、高重量戦への適性をうかがわせました。敗因を相手関係と見るのなら、あっさり逃げ切った前々走の狩勝賞と同条件のオープン-2組であれば、巻き返して当然といえます。
セイコークインは、前開催では十勝岳特別(オープン)に出走し1番人気で2着。北見記念の裏オープンで一線級は不在でしたが、3頭いた4歳馬にもスピード負けせず踏ん張れたのは収穫でした。同レースを逃げ切ったショウチシマシタ(狩勝賞では2着)が次週のオープン-1組特別にまわったとあれば、逃げ切りの可能性も十分です。
狩勝賞5着のソウクンボーイは、前走の十勝岳特別では4着。特別戦では障害で腰の入りが甘くなりますが、3番手で越えると、ニシキエーカンにこそ差されたものの、決め手を生かした上々のレースぶり。ここも障害次第ですが、相手関係を考えれば連争いを演じて不思議ありません。
ハクタイホウ、ホクショウマサルの4歳両馬は軽ハンデを生かしたいところでしょう。
【第16回開催2日目】
11月8日(日)のメイン第10レースは、重賞・第40回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)。
昨年は、黒ユリ賞、ばんえいオークスと同世代の牝馬ナンバーワン決定戦を勝っていたナナノチカラがここも制覇。今年もキサラキク(720キロ)が2歳、3歳、4歳の三世代女王を狙います。ただ、黒ユリ賞、ばんえいオークスが定量戦だったのに対し、ここは別定重量戦。最大40キロ差のトップハンデ克服がカギとなりそうですが、前哨戦の紅バラ賞(10月10日・4歳牝馬オープン)でも同じく最大40キロ差のトップハンデながら、第2障害離れた7番手クリアから、最軽量ハンデの1着馬センショウレディー、30キロ軽い2着馬フェアリードールに際どく迫っての3着と負けて強しのレースぶり。当時から30~40キロ重くなる今回は経験が生きるはずで、女王の座は譲れません。
今回出走の10頭中5頭は、紅バラ賞のあと端野峠特別(10月26日・B1級-1組混合)でも対戦しています。フェアリードール(690キロ)は、紅バラ賞2着で、端野峠特別が1着。ともに障害を先頭で越え粘り込みました。昨年11月のばんえいオークスは2着とはいえ、キサラキクに10秒以上もちぎられましたが、約11カ月を経て大きく成長。大舞台でどこまで差を詰められるでしょうか。
センゴクイチ(690キロ)は4歳の牡馬相手の重賞・銀河賞(9月20日)では、3頭いた牝馬で最先着の3着に健闘。紅バラ賞は6着でしたが、着実に末脚を伸ばし、3着キサラキクと2秒9差なら悲観する内容ではありません。
紅バラ賞5着のアアモンドセブン(700キロ)も、4歳重賞・柏林賞(6月28日)で2着がある実力馬。近走、A2級戦で大崩れなく走っている点もアピールポイントです。
ばんえいオークス3着で紅バラ賞4着のツルマキイチバン(690キロ)、紅バラ賞7着で端野峠特別2着のキクノカンターレ(690キロ)は障害力を生かし上位進出を目指します。
この日の第9レースには、北見産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第2弾で、オホーツク管内産馬の限定戦です。
先週実施された予選第1弾・十勝産駒特別は、9番人気の牡馬アラワシキングが1着で波乱になりましたが、今季の2歳牡馬は上位拮抗という感があります。一方、牝馬は特別戦2戦2勝のグレースゴールド1強状態。ここはそのグレースゴールドに期待します。前々走の重賞・ナナカマド賞(10月12日)はしんがり負けでしたが、同レースに出走していたのは、今回はこの馬以外いません。相手が楽になり勝機到来といったところでしょう。
牡馬の筆頭格は、青雲賞(2歳牡馬オープン)勝ちがあるムサシブラザー。対グレースゴールドでは、1勝2敗と分が悪いですが、1勝は前走の2歳A級-1組戦(9月27日)を逃げ切って挙げたもの。末脚不発で6着だったグレースゴールドと同じ賞金別定10キロ増となる今回も好走できれば、ヤングチャンピオンシップが楽しみになりそうです。
【第16回開催3日目】
11月9日(月)のメイン第10レースは、サロマ湖特別(A2級-2組・20:10発走予定)。2開催前のA2級-2組戦、前開催の霜月特別(A2級-2組)から3戦続けて対戦となる馬が多い組み合わせです。
A2級-2組戦4着、霜月特別1着のカツオーカンに注目します。前々走は流れに乗れませんでしたが、特別戦で基礎重量が30キロ増えた前走は第2障害4番手クリアから余力十分に抜け出し、巻き返しに成功しています。今開催から基礎重量がさらに10キロ増となるのも障害巧者のこの馬に追い風。連勝が濃厚です。
テンカムソウは、同じ近2走が5、2着。前走は障害を2番手で越えると、一旦は4番手に下がりながらゴール前で盛り返し、カツオーカンに1秒0差まで迫りました。こちらも特別戦の流れは向くタイプ。差のないレースが可能でしょう。
近2走が3、4着のヤマノウンカイも障害力が武器。両レースとも決め手の差が出ただけで、前述両馬と力量的に差はありません。
ワールドピサは霜月特別で5着でしたが、障害は先頭でクリア。展開が向けば見せ場以上もありそうです。