ばんえい十勝は年始の連続開催を終え、今週から土曜・日曜・月曜の通常日程へと戻ります。なお、3月16日(月)までの期間は薄暮開催として実施され、発走予定時刻が、第1レース・13:00、メイン第10レース・18:05となります。なお、スカパー!プレミアムサービス(701~703ch)での実況中継の放送時間も12:00~18:00へと変更になりますのでご注意ください。
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【第21回開催1日目】
1月10日(土)のメイン第10レースは、カシオペア特別(B1級-1組・18:05発走予定)。
1月4日に行われた新雪特別(B1級-1組)のほぼ再戦。第2障害を先頭で越え2着だったカツオーカンに期待します。これで3走前のおおいぬ座特別(B1級-1組)、2走前のB1級-1組(12月21日)から3戦連続2着と好勝負を続けています。前走は決め手のあるジャングルソングにしてやられましたが、同馬は障害次第の面があるのに加え、今回はハンデが厳しくなっているため、今度こそカツオーカンが逃げ切ってくれそうです。
コサカコブラは、新雪特別では離れた障害クリアながら3着に追い込みました。2走前のB1級-1組(12月21日)は9着と惨敗していましたが、実績ある特別戦で巻き返しに成功しています。引き続いての特別戦であれば、注目が必要でしょう。
ライデンロックは、1番人気に推された新雪特別が5着。近3走では1戦ごとに負担重量が増えてきた影響もあったのか、障害で苦戦し末脚のキレが見られませんでした。しかし、今回は前走から据え置きの735キロで慣れが見込めるため、巻き返しがあるかもしれません。
同じく新雪特別では末脚不発で4着だったキタノサムライや、もともとは障害巧者である同7着ピカイチの浮上にも期待したいです。
【第21回開催2日目】
1月11日(日)のメイン第10レースは、山羊座特別(A2級-1組・18:05発走予定)。
10頭中8頭が、ばんえい十勝金杯(1月5日・A2級-1組)を使われていましたが、注目したいのは不出走だった5歳馬2頭からダイコクパワー。前開催は明け5歳重賞・天馬賞に出走し8着でしたが、A2級特別(A1級との混合を含む)では5戦して2着2回、3着1回と善戦も多い成績。3走前の初雪特別(A2級-1組)では、逃げ切り勝ちを収めたアアモンドヤマトの2着に追い上げています。明け5歳馬には、引き続き特別戦では10キロ減の特典があるのも有利。大きく障害で置かれなければ、差し切るシーンが期待できそうです。
もう1頭のばんえい十勝金杯不出走馬イッキフジは、天馬賞でダイコクパワーに先着しての6着。今回がA2昇級後、初の自己条件戦ですが、B1級ではオープン経験馬ライデンロックと互角に渡り合っており、格負けしません。
ばんえい十勝金杯は、アアモンドヤマトらほぼ同時に先頭で障害を越えた4頭の叩き合いとなり、なかでも決め手に勝るトモエエーカンが1着でしたが、同馬は今回ハンデが5キロ増。2着グランドペガサスが昇級したこともあり、負担重量が据え置きの3着アアモンドヤマト、4着ダイリンビューティに逆転のチャンスもありそうです。
【第21回開催3日目】
1月12日(祝・月)のメイン第10レースは、ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:05発走予定)。11月30日に行われた3歳牝馬限定重賞・ばんえいオークスの8着馬を除く9頭と、B4級-2組を勝ち上がってきたワイルドヒメによる争いです。
定量戦のばんえいオークスは、断然人気のキサラキクが逃げ切って力の違いを見せつけましたが、今回はトップハンデを背負います。2番人気で5着に敗れたアサヒメイゲツの巻き返しがありそう。世代屈指の決め手を駆使して、突き抜ける場面が見込めます。
ばんえいオークスが4着だったアアモンドセブンは、その後6戦して3勝、3着1回、5着2回と好調。連勝を収めた近2走で、今回も出走しているB3級の4頭すべてを破っています。B4級も3頭いるというメンバーに入っては、格を考えても大崩れは考えにくいところでしょう。
実力上位のキサラキクは、ばんえいオークスのように勝ちにいけば「あっさり」もありそうですが、ハンデを考え慎重な競馬をすると、先行する軽量馬たちを捕えらきれずに終わる可能性も否定できません。