オイドンの古馬重賞初制覇に期待
いよいよ夏の大一番、ばんえいグランプリ。今回は、ばんえいグランプリの前日、土曜日からの予想公開となり、「馬場状態がどーなの?」という感じですが、天気予報に従えば軽馬場の可能性大。これまでの実績にスピード(近走の持ち時計)を加味して予想を組み立てたいです。
◎には注目の6歳馬の中でも、若馬の時期から常に注目され、この世代最強と言われてきたオイドン。昨夏は喉の手術をして、長らく重賞戦線に出走できませんでしたが、久々の重賞となった昨年11月のドリームエイジカップで4着。そして38㎏の大幅馬体減で、けっして好ましい状態のようには思えなかった今年6月の旭川記念で3着。また、不利な大外枠で勢い任せに行き切って、障害で膝を付いた北斗賞でも、直線ではナンバー1のスピードを見せて3着に追い込みました。
確かにニュータカラコマもフジダイビクトリーも力をつけてはいますが、やはりこの世代の代表はまだまだオイドン。軽めの馬場だった前走のサマーカップを勝っているように、少なくともスピードのカテゴリーではこの世代ナンバー1、現役ナンバー1でしょう。馬場が軽くなるほど、より期待が高まります。
○は2歳シーズンは重賞路線に乗れませんでしたが、その後力をつけて旭川記念1着、北斗賞2着のフジダイビクトリー。特に今年の勢いはメンバー中ナンバー1で、馬券圏外に敗れたのは前々走のみです。初めて800㎏以上の重量を背負い、自分から動かなければいけない立場で膝を付いても2着に粘った北斗賞の内容から、信頼にたる馬ではあります。しかし、ひと開催休ませたことが気になるために狙い下げました。今回と同じ理由で狙い下げたコウシュハウンカイはアッサリとはまなす賞を勝ちましたけど、いざ、本命にするには根性が必要なので対抗までです。
▲は昨年のドリームエイジカップを勝ち、今年のチャンピオンカップでも2着のトレジャーハンター。現7歳世代は活躍馬が少ないからか(?)、負けるときがド派手だからか(?)、前記の2レースではアドバルーンを打ち上げました。一戦級が相手でも十分通用する実績がありながら今回もまた影を潜めています。しかし、チャンピオンカップのこのコラムでも綴ったように、この馬は意外と強いです。近走はスピードを生かす流れになっても勝ちきれていないように、スピード面ではやや衰えを感じますが、そのぶん障害上手になってきているので、重量800㎏を背負うレースでもチャンスがあると見ました。
△は今シーズン4連勝で3走前の大雪賞でもトップクラスのメンバー相手に2着のアオノレクサス。その後、脚部不安で休養しましたが、前走のサマーカップで2着と復調気配を見せているのでここは穴馬に仕込みます。他では昨年の帯広記念3着、岩見沢記念4着のクロフネオーザン。近走も順調そのものでメンバー中最軽量790㎏の重量と、自分のペースで競馬ができる1番枠で上位争いを期待します。
他では若かりし頃からオイドンのライバルとして活躍していたニュータカラコマ。オイドンの居ぬ間に昨年の岩見沢記念を勝ち、今年は北斗賞も勝ちました。確かにこの馬の末脚はオイドンに負けないものがあります。しかし、障害の安定感はオイドンのほうが上。また、前走のサマーカップがイマイチだったのと、今回は不利な10番枠ということもあり、狙い下げました。
あとは今年のばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬キタノタイショウ。スピード競馬はあまり向きませんが、旭川記念5着、北斗賞5着などの善戦ぶりから軽視も禁物なので押さえます。思ったよりも馬場が軽くないという状況になれば、ジワジワ追い上げて馬券圏内に突入する可能性は十分あります。常に過剰人気のこの馬が、意外と人気がなさそうなのが怖いです。
◎ (8)オイドン
○ (6)フジダイビクトリー
▲ (4)トレジャーハンター
△ (3)アオノレクサス
△ (1)クロフネオーザン
△ (10)ニュータカラコマ
△ (7)キタノタイショウ
馬複
8-6,4,3,1,10,7 1000円 計6000円