9月を迎え、秋の重賞戦線へ向けてのトライアル競走もスタート。4日(日)メインの紅バラ賞は、4歳牝馬重賞・クインカップ(10月16日)へ向けての争い。再来週(17日~19日)には、2歳世代三冠の初戦・ナナカマド賞(10月9日)と3歳三冠の第2弾・ばんえい菊花賞(10月23日)のトライアルも組まれています。本番を占ううえでも見逃せないレースといえそう。ぜひご注目ください。
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9月3日(土)のメイン第11レースは樹海ロード特別(オープン-2組混合・20:05発走予定)。オープン2頭、準オープン7頭による争いです。
オープンのウメノタイショウに期待します。前走の鹿毛馬限定戦は、ホクショウダイヤ、ニシキダイジンら重賞級のメンバーが相手で5着。勝ち切れないのが悩みですが、前走より大幅に相手関係が楽になったことで、久々勝利のチャンスといえます。
相手筆頭は、負担重量面で有利な準オープンクラスからアアモンドヤマト。こちらも前走の鹿毛馬限定戦では7着でしたが、前々走のオープン-2組混合では2着に入った実績があります。軽馬場巧者なので雨予報はこの馬に味方しそうです。
怖いのが最軽量ハンデの牝馬3頭。ホクショウマドンナ、ユーファンタジーは障害次第の面があるものの軽馬場でのスピード比べになれば浮上しそう。障害巧者ワタシハキレイズキが一気に押し切る可能性もあります。
9月4日(日)のメイン第11レースは紅バラ賞(4歳牝馬オープン・20:05発走予定)。上位2頭がクインカップ(10月16日)の優先出走権を獲得します。
ばんえいオークス馬ダイリンビューティは1000キロに満たない馬体ながら、今季は6月の4歳選抜戦で勝利し、古馬A級戦でも2勝を挙げています。多少、障害で苦戦してもカバーできる末脚の持ち主。トップハンデでも同世代の牝馬同士で最大30キロ差なら、上位の力を見せつける場面がありそうです。
ツジノコウフクヒメは先行力と障害力が自慢。ばんえい大賞典2着や、柏林賞3着、はまなす賞1着など牡馬相手でも一歩も引かない戦いを繰り広げています。4歳になってからの充実度ではこちらが上といえます。
上がり馬では、キタノサクラヒメに注目。目下6戦連続して3着以内と好調持続。このところ大勝も大敗もなく相手なりに動けるタイプとみれば、同世代牝馬オープン初登場となるここでも不気味な存在といえます。
同世代牝馬オープンの重賞・特別では、5戦中4回で掲示板確保のヒロノクィンはいかにもハンデに恵まれた感があります。
キクスイナイト、タケノビジンら重賞で連対実績のある馬も侮れません。
9月5日(月)のメイン第11レースは日勝峠特別(A2級-1組・20:00発走予定)。
A2級-1組、A2・B1級決勝混合平場と目下2連勝で波に乗るシベチャタイガーに引き続き期待。前走での2着ブライトダンサーとの差は1秒3ですが、文句なしの逃げ切りでした。今回から別定5キロ増となりますが、障害のキレも申し分なく3連勝へ突っ走ります。
今季すでにA2級-1組特別勝ちがあるミサキスペシャルも当然有力。2走前のカシオペア賞(A2・B1級決勝混合)は6着でシベチャタイガー(4着)に先着されていますが、当時15キロあった負担重量差が今回はイーブンに。決め手比べに持ち込めれば負けません。
前走の栗毛馬限定戦で久々の勝利を挙げたキョウエイボーイ、トップハンデの克服がカギですがカネサテンリュウも地力上位だけに侮れません。